LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

これ観に行って気づいたのですが今シーズンはスパイ物が多いですね。
「キングスマン」と「U.N.C.L.E.」は観たいかも。

で、
「みんなして何回『ベンジー!』って呼ぶんだ?」と冒頭から思った、ベンジーファンにはたまらない今回。
ベンジーは萌えキャラ。ベンジーはヒロイン。きっと観た方は賛同してくださるはず。
前作より現場に出てくるようになったイーサンのチームメンバーの中肉中背のハッカーが、ベンジー。この人が前作以上に明るいドジっ子だったり(そして結局そのドジがいいほうに転んだり)CIAの目をかすめてTVゲームしてたり。
ウィーンオペラのチケットがあたればいそいそおしゃれしてでかけたり。峰不二子的謎の女・イルサと組んだ時には、困難な課題に悩む彼女に
「こいつならなんとかするだろ」とイーサンへの絶対の信頼を示したり、
「な、言ったろこいつならなんとかするって!」と自慢したり。
精鋭だらけのならず者国家=<シンジケート>に拐われ、敵のボスに脅かされた時に着ているTシャツの柄など、もうなんですかという感じ。
わたしのなかでのシリーズ最高傑作はサスペンスフルでフィルム・ノワールっぽい雰囲気がよかった最初の「ミッション・インポッシブル」ですが、このベンジーやブラント、ルーサーら仲間たちとの絆がコミカルななかにも際立つ、本作が最高だという方が多いのもわかります。本当に楽しめる映画です。
「そして今回のきみの使命だが――」
いつものごとく謎めいたやり取りのあと、レコードショップの試聴室で聴かされた驚愕のミッション。ぎくりと立ち上がるイーサン、向こうでは銃をつきつけられ泣き顔のIMF職員。非情な襲撃者はイーサンの目の前で彼女を撃ち殺してみせます。
防音のきいた試聴室には鍵をかけられ破ることも叶わず。やがて充満する催眠ガスに昏倒するイーサン――。

インドア派、がんばる

なぜベンジーやブラントなど、これまでイーサンをバックアップしてきた人たちが表に出てくることになったのかというと、前作からのIMF解体の危機が背景にあるからです。現場指揮官の裏切り、長官の更迭と不祥事も多く謎の多いIMFを危険、かつ不要の存在だと強硬に主張するCIA長官。
かれが中でもイーサンを目の敵とし、国家反逆罪にしてくれるとばかりつけねらうため、イーサンはCIAの手から逃れつつ、孤立無援の状態で<シンジケート>を追わねばなりません。
第一に手駒がない。これまでのように訓練を受けたスパイを仲間に加えた用兵は無理。
武器や資金などの面で、組織の支援も受けられない(関係ないですがわたしはスパイ映画には裏通りの公衆電話という道具立てが必須だと思っていて、イーサン、ブラントと今回は2回も電話シーンがあってうれしいです)。
そんなイーサンにワンポイントの助けを求められたベンジーが、ワンポイントだけでは嫌だ、CIAの監視のなか息を潜めて過ごす日常には戻りたくない、とイーサンへの協力を申し出るシーンにまず萌え。
また、政府内の聴聞会のような場所でも
「長官の許可がなければ作戦行動について一切申し上げられません」で通す鉄面皮のブラントが、その実CIAより先にイーサンを探すべく初対面のルーサーを口説くシーンに萌え。
バックアップ要員が表に出てきた、という仕掛けがいかにも特別な感じでわくわくしました。

英国は腹黒

これまでシリーズ内では、蠱惑的でありながら二面性のあるフランス、非人間的で不気味なロシア、というふうに各国諜報機関の特徴がステレオタイプに強調されてきましたが、今回ほんのちょっと顔を出す英国諜報部の非情さ、辛辣さ、冷酷さがまたひどい。
これに比べればIMFにしろCIAにしろ、なにかといえば
「同盟国だぞ!?」が出てくるアメリカ人が正直者に見えてくる仕組み。
でも英国首相は登場人物のなかで一番の正直者。

バイクと二人羽織

そしてふんだんなアクションシーン、印象的な「誰も寝てはならぬ」。
オペラのシーンはほんとうにウィーン国立劇場で撮ったということで、舞台裏好きにはたまらない映像になっています。
モロッコでは水の檻とバイク。水の檻についてはトレイラーでもよく出てきましたから触れませんが、周囲のバイカーを蹴散らし逃げるイルサにときめき、事故車に閉じ込められたイーサンを狙って近づいてくる1人のバイカー(<シンジケート>のスパイ)があっさりやられるあたりは東映の仮面ライダーシリーズでよくある、雑魚な敵があっさりライダーのバイクに跳ね飛ばされるシーンを思い出し。

面白かったのは、イルサとイーサンの二人羽織アクション(やや香港映画風で全体のトーンからは浮いている気がしましたが好き)です。
イルサにしろ、イーサンにしろ、命知らずというわけではなく、ただ
「相手は自分から聞き出したい情報がある、それを聞くまでは自分を殺せない」だの
「相手に敵と判明してない人間を手にかけるような冷酷さはない」だの
それぞれその時点での敵の弱みと、そこから導き出される<絶対に安全な存在>を割り出し、それが自分であれば自分を楯に、他の人間であればそれを楯に、敵の攻撃を封じるのです。
<シンジケート>が実はスカウトされた各国のベテランスパイの集まりだという背景、それゆえに敵の狙いや判断力が、あくまで正確だと信頼できるからこそ、可能な戦い方ですが。

しっぺ返し

冒頭から政治的逆境に、かつ敵の悪辣な計算に、ぐいぐい追い詰められてしまうイーサンとIMF。ラストでは見事に、それに呼応したオチがいちいちついていて痛快です。
見事すぎて
「たぶんこうなるな」と思った通りだったりしますけど、その分安心して楽しめる。
息詰まる心理戦、頭脳戦、スパイの哀愁や皮肉な結末というものは求めず、単純明快にイーサンかっこいい、イルサが強くて美しい、わるいやつには相応のしっぺ返しでそしてベンジーは萌えキャラ。
そういう観方で、いいような気がします。アレック・ボールドウィンは「レッドオクトーバー」では精悍な印象でしたが今回は貫禄がありましたね。
同日追記。本人認証システムとして、
「歩き方をパターン照合する」という今回のシステムは、日頃目がわるく人を外見より歩き方や話すときの首の動かし方などの動きのくせで見分けているわたしにはものすごく納得のしかけでした。あと考えてみればブラントは前もアクション担当したりしてたのでインドア派というほどじゃなかった。
関連記事

style="clap"
2015.09.05 11:10 | dvd box 観たらめも | トラックバック(-) | コメント(-) |
| ホーム |