LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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先週の衝撃からまだ抜け切れないまま、迎えた今回。
剛の悔恨とともに、おのれの手で父親の意識を完全に断とうというその壮絶な決意。鬼気迫る稲葉さんの表情が、叫び声が、素晴らしかった。抑えきれない怒りにただ立ち尽くす渡辺さんの演技も素晴らしかった。
そして今週、メディックもまた、信じた人のために死力を尽くし――。
次週はついにハートが進ノ介と雌雄を決する展開のようですが、こうまで悪の敵幹部たちの健気にして純粋な、無償の“愛”を見せられ続けると、ハートだけでも生き残ってほしいと思ってしまいます。進ノ介もそれを望んでいるようなのですがご一考いただけないのでしょうかハート様。


Nurse's cap cupcake toppers. #nursecap / CookingCinderella


そして――。メディックとしては女神の力を再び発揮し、清々しい気持ちで迎える消滅だったのでしょうけれど、人間の邪な目で見ると、
「本当にそれでよかったの!?」と。
せめて最期はハートの腕の中でいっとこうよメディック(´;ω;`)
バリア解除

新ピット。
「泊ちゃんがバリヤの前まで到達したようですよ」と、モニター画面を見ながら、本願寺。その声に頷き、
「りんなさんたちに、送電の妨害プログラムを転送します」とキーボードを操作する西城。

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
特防センタービルの一角。大きな電源パネルの前に陣取っていたりんなが叫びます。持ち込んだノートPCに向かい、「さあ現八、初めての2人の共同作業よ!」
「おっ、おう……せんせ、ほんとこういうネタ好きだな。まじでおれに気があんのかな
応じながら顎を撫で、頬を緩める追田。
「小声でブツブツ言うなっ! いっくぜーっ!」その手を取り、エンターキーの前へ引っ張っていくりんなが男前。
「はっ、はいいーっ!」
ダウンロード完了。2人が結婚式のケーキ入刀よろしく同時にエンターを押した途端、ビルを取り巻いていた電流バリヤが消えていきます。
「「おおおっ、よっしゃー!」」
暗がりの中でガッツポーズを取る2人。

特防センタービル上階。ドライブ、ハート、メディックの猛攻の前に立ちふさがっていた死神ーずの背後の障壁も、消えていきます。
「進ノ介! 今だ!」叫ぶベルト。
「みんながやってくれた……?」戸惑いながらもコウジゲンバーでラッシュをかけつつ突進するドライブ。

慟哭1

駐車場。
大爆発の名残である黒煙が立ち込め、きかない視界のなか、まだぼうぜんと立ち上がれないままの剛。
「……ふざけんな」広い構内に、虚ろな声が響きます。「こんな死に方めーわくだろ……」
目の前には爆散したチェイスの破片。手の中には握らされた形見の免許証とシグナルバイク。
「……ばかやろ。誰もこんなこと、望んじゃいねーよ……」
力なくうなだれたその時。

大きな金属音とともに、炎の向こうからその姿を表すゴルドドライブ。
重い足音。
剛が目を上げたのを認め、愉快そうに笑い出します。

「ふははははは! 理解したろ? 剛……プロトゼロは無駄死した……」チェイスの破片の一つを、思わせぶりにぽいと手から落とし、歩み寄りつつ足元の、やはりチェイスのばらばらになった残骸を、蹴りつけます。「愚か者のすることはすべて……無意味、なのだ」
「だったら」奇妙に淡々とした声で応じる剛。「てめーの存在も無意味だな」
「ああ?」
「人間じゃねえやつが、こんなに優しいのによ!」一転、嗚咽の混じる声で叫ぶ剛。憤怒の表情で立ち上がります。「腐りきったお前の心こそ、一番愚かだ! ……レッツ、変身」
シグナルバイク、ライダー。マッハ出現。
「はあああああっ!」雄叫びとともにゼンリンシューターを連射させながら突進するマッハ。しかしその身体はゴルドドライブに難なく止められてしまいます。
「記憶力のないやつだ。そもそもお前の身体の不調が、プロトゼロを殺したのだと、もう忘れたのか!」
毎度毎度、蛮野のこの、相手の心の弱い部分をピンポイントにクリティカルに突きまくる、この舌鋒、この口撃に感心します。
「……っ、黙れえええええええっ!」渾身の力で相手を突き飛ばすマッハ。攻撃動作に入りながら、「あああああっ!」

インターミッション

雷鳴の轟くなか、どこかの庭園を突っ切っていこうとする制服姿の霧子。
まだ本調子ではないからか、よろめき歩く彼女の頭上に、秋の雨が降り注ぎます。
「雨――やっぱり」

頭上に蘇るグローバルフリーズの夜。降りしきる雨のなか、霧子を襲うロイミュードの一体。そして対照的に彼女を救った騎士、プロトドライブ/プロトゼロ/チェイス。

「今日が、第二のグローバルフリーズの日」確信をもって頷く霧子。

慟哭2

「おおっ!」
駐車場。躍りかかるマッハを、蹴り飛ばすゴルドドライブ。上体が起きたところへ歩み寄って腹を蹴り、さらに前進する勢いでよろめくマッハの喉元をつかまえ蹴り、殴り――。
「がっ! ……っ」
衝撃にうずくまり、体勢を立て直そうとするマッハ。しかし満足に立つこともできず、また地面に伏してしまいます。
「最後だ、剛!」
つま先で伏したマッハの身体を、高々と蹴りあげるゴルドドライブ。平たいものを、足で裏返そうとするときのように。
「うああああっ! ……あ」
その威力に倒れていたマッハの身体は一瞬立ち上がり、そのまま仰向けへと、のけぞっていきます。
「ふ」
最後まで見届ける必要はないとばかり、踵を返すゴルドドライブ。

(ばかやろうは、おれだ……)

ヘルメットのなか、薄れゆく意識のなかで、チェイスの言葉を反芻している剛。
何度も危機を救ってくれ、力を合わせ共に戦った。
あんなにもまっすぐに、剛への好意を、友情を、示してくれた。
それをにべもなくはねつけてきた、つい先程までの、自分。

「……っ」とうとうコンクリートの床に背を打ち付け、倒れ落ちるマッハ。悠然と去っていくゴルドドライブの背。

(意地ばっかはって、失うまで、気づかねえで……)

眼前のモニターに点滅するエマージェンシーの文字。動かない身体。
それを無理に動かし、声を振り絞る、マッハ。
「……待てよ」
「?」足を止め、振り返るゴルドドライブ。「剛、ばかな。もはや力のかけらさえ残されていないはず」
左肘をつき、右肩と右腰を僅かに浮かせたその姿勢で、ただ頭をあげ、こちらを睨みつけるマッハの全身が、わなわなと震えています。
「ねぼけたこと言うな」右腕もようよう床につき、両手で身体を支えつつ右足をまず、踏みしめる剛。「……っ、おれの全身からあふれ出す、怒りの炎が見えねえのか」
その精神力だけで立ち上がり、握りしめるのはシグナルチェイサー――。

慟哭3

「てめえは、いくつも許せないことをした。おれの心を利用し、姉ちゃんを侮辱し、クリムの発明を悪用し続けた。だがな、今一番許せねえのは。おれの、」

霧子を救う正義のライダーとして変身したチェイス。食堂でのチェイス。
そしてわずかな形見を剛の手に、残して散ったチェイス。


「……おれのダチの命を奪ったことだ!」
声涙くだる魂の叫び。
「行くぜチェイス! 一緒に戦ってくれ」
シグナルバイク。ライダー・チェイサー。
マッハの姿のまま形見のシグナルチェイサーを装填すれば、紫に光るエネルギー体がその全身を包み、ひらひらと長いマフラーを吹き上げる大きな翼となります。チェイサーの装甲が融合した、その姿に、驚愕するゴルドドライブ。仮面ライダーチェイサーマッハ、ここに爆誕。
「おおおおっ!」雄叫びを上げるチェイサーマッハ。
「何だその姿は!? こんな形状のマッハはありえない」
しかしそれには応えず、何度もエンジンを吹かし、跳びかかっていくチェイサーマッハ。流れ出るED、「Full Throttle」が場違いに爽やかで印象的です。
連続の膝蹴りでゴルドドライブを退け、蹴り、殴る様は軽快にして強力。ゴルドもよく応戦しますが、急発進、急停止を繰り返すチェイサーマッハの速い動きについていけず、その残像の向こうで虚しく爆発する火弾。
「おおっ!」
拳から吹き飛ぶ火花。翻弄され一方的に連打を受け続けるゴルドドライブ。
「こんな」頭を抱え、起き上がりながら、「……ありえない。マッハの性能がゴルドドライブを上回るはずがない! おおおっ!」
腕を一振りすれば黄金の粒子に囚われ動けなくなるチェイサーマッハ。その手からシンゴウアックス、ゼンリンシューター、2つの武器を奪い取り得意気に立つゴルドドライブ。
お前の武器で撃ち倒してやる、と言いたげな表情がいやらしい(ほめてます)。

慟哭4

「ああっ!」
駐車場。怯むチェイサーマッハ、自信たっぷりに踏み出し斧を振りかざすゴルドドライブ、しかしその背に、チェイスのバイラルコアが襲いかかります。
「!」
その隙に超攻速でゴルドの背へ回り込み、パンチを繰り出すチェイサーマッハ。
「返せ。それはおれたちの武器だ!」

再び剛のターン。速いパンチと蹴りの連続攻撃、力ずくでシンゴウアックスをむしりとり、ゴルドを振り回します。
「でやァァァァァァッ!」片手に持った斧で一撃。
「はああああああっ!」のけぞった胸へ、もう一方の手にした銃で、一撃。
「はっ!」さらに蹴りつけ、ゴルドドライブを倒すチェイサーマッハ!
一撃一撃、決定的なタイミングはスローモーション、それ以外は早回しという緩急あるアクション映像が印象的でした。

「許さん……」コンクリートの床に手をつき、全身を震わせながら起き上がるのは今度はゴルドドライブ。「許さんぞぉ……っ!」
「おれもだw」迎えるように、剛。必殺フルスロットル。チェイサー。
両者同時に必殺の攻撃動作に入ります。金色と紫と、吹き上がるエネルギー波が両者の間でぶつかればそこから火花が散り、飛び上がる2人。ぶつかり合うライダーキック。
「はあああああああああああああっ!」
「おおおおおおおおおっ! ……ま、まさか」
押し勝ったのはチェイサーマッハ。たなびくマフラー、幻影となって重なる紫の影。ひらりと着地した、その背後で、苦しみに悶えるゴルドドライブ。全身に電流を走らせ、その姿がロイミュード008の素体に戻った、次の瞬間、激しい炎と爆風。
「……く、おおお……っ、あああああああああああっ!」

慟哭5

その断末魔の声が止むまで、微動だにしなかったチェイサーマッハ。
ようよう起き上がったその瞬間、マッハドライバーが自壊して落ち、変身が解除されます。
「ああっ」力なくうずくまる剛。そこへ、入ってきた霧子。
「剛!?」
「ねえちゃん、」
駆け寄ってきて剛の身体を支えつつ、そこに散らばるロイミュードの欠片を見つめる霧子。
「勝ったのね、ゴルドドライブに」
しかし応えず、ただ姉の肩にすがりつき、すすり泣く剛。
「剛? ……どうしたの」
「……おれは。大馬鹿野郎だ……」震える声に、何かを悟る霧子。泣きじゃくる弟の顔を、じっと覗き込みます。「こんなことになるなら、あん時はっきり言ってやりゃよかった」
姉の前でなおもチェイスの運転免許証を握りしめ、決定的な言葉を、口にする剛。

「お前はもう、おれのダチだって……」

卒然と周囲を見回し、紫の装甲の破片を、見出す霧子。

「あ……あああ……っ」ゆっくりとその顔が歪み、幼子が泣く如く、か細く響く嗚咽とともに、CM。

異変

特防センタービル上階。
「おおおおっ!」力強い攻撃で死神を圧倒するハートロイミュード。
「はっ! やっ!」意外にも素早い身のこなしで戦うメディックロイミュード。
それらを横目にコウジゲンバーで死神を突き飛ばすドライブ。
「「「はあああっ!」」」
同時の攻撃。ほぼ同時に爆散する死神ーず。

「……っ」
ひらひらと舞い上がるそのコアたちを、急ぎ元の姿に戻って迎え入れようとするメディック。それをわかっていたように、彼女の周りに慕い寄る3体のコア。
しかしメディックの青い癒やしの光にさらされても、かれらの爆散は止められません。
「あっ」
信じられないという表情のメディック。悄然とうなだれます。
「コアは、救えなかったか」やはり人間体に戻ったハート。
「お許し下さい、ハート様。復活して以来、なぜかコアを治癒するわたしの能力も失われてしまいました……」
「たとえきみが万全でも無理だっただろう、一度蛮野にプログラムを書き換えられた者は助からない」

ハートの言葉は、操られていた004や死神ーずを指していたのでしょう。
しかし、自分もまた、“プログラムを書き換えられた者”であることにと気づくメディック。

「わたしも、ブレンが助けてくれなければ……」
「許せ、友だちよ……」悲しげに目を上げ、別れを告げるハート。倒した死神ーずを見送るかのように。
ハートと同じ方を見る、メディックもまた。

そんな2人をじっと見つめる進ノ介の背が、しかし画面の中央にずっと大きく映され、印象的です。
そちらへふと、振り返るハート。
「これで残るロイミュードは、おれとメディックだけ。この戦いが終わったら、いよいよ人間との決着だな、泊進ノ介」
「でも」それは回避できないことなのだろうか、と戸惑う進ノ介。しかし鳴り響く着信音に、後が続けられません。電話を取る進ノ介。

「――はい泊。お前現場に来てるのか? なんで! ……どうしたんだ霧子」叱責しかけて、電話の向こうの、ただならぬ様子に緊張する進ノ介。その声に、やはり進ノ介の緊張を聞きつけ目を上げるハート、メディック。

「……え。チェイスが…………死んだ…………?」

駐車場。まだ姉にすがりつき泣いていた姿勢のまま、コンクリート床に手をつき、顔もあげられない剛。
その傍らで、剛から身を離し、進ノ介と通話している、霧子。
「チェイスは。……剛を守って力尽きたそうです。かれは最後まで、わたしたちの守り神でした……泊さん、頑張ってください。チェイスのためにも」
とぎれとぎれに告げ、突然感情が激したように、進ノ介に訴えます。
その姉の声を、ただ目を光らせ、聞いている剛。

悲報

特防センタービル上階。
「わかった。剛を見てやってくれ……霧子」通話を終え振り返る進ノ介。「蛮野は剛が倒した。だがチェイスが」
それきり言葉の続かない進ノ介。
「おお」とベルトも感嘆の声をもらすのみです。
「あいつは尊敬できる戦士だったのに」つぶやくハート。「敵としても……味方としても」
一時はグローバルフリーズを1人で阻止するまでにハートたちを圧倒したプロトドライブ/チェイス。なんとか打ち倒し、捕虜とし、洗脳して使役していた間も、その力量と剛直な性格に、変わらぬ信をおいていたハート。
「チェイス」そして声を震わせるメディック。「ごめんなさい。わたしはあなたにも酷いことばかりを」

「……」ロイミュードたちの懺悔に聞き入り、自分もチェイスの最期を悼んでいたであろう進ノ介。しかし次の瞬間、その顔に、大きな衝撃が走ります。
とてつもない巨大な力が発動され、その場を支配しつつあることに気づく進ノ介。
「――まずい」
「超進化体のグローバルフリーズの力だ!」

特防センタービル最上階。
電力を吸収していたΣサーキュラーが、妖しく光り、白い超重加速の波が、そこから全世界へと広がっていきます。
動けなくなる街の人々。
警備の警官たち。
そして、剛に肩を貸し、その場を去ろうとしていた霧子も。

駐車場。
「――これは。まさか」驚き、振り返ろうとした姿のまま、凝固する剛。
「シフトカーを身に着けているのに、身体が重くなってく」重力に抗えずその場にうずくまる霧子。
「くくくく……」そんな彼らをあざ笑う声は、ベルト蛮野。「あーっはっはっは!」
「てめ、まだ……」睨みつける剛。しかしその身体は満足に動きません。
先ほど爆散し、砕け散ったのはゴルドドライブの本体であったロイミュード006。そこから落ちたベルトには、まだ蛮野の意思が宿っていたのです。
「間に合ったようだな。Σはわたしの意思を継ぎ、計画を実行する……あーっはっはっはっはっは……!」

配電盤前。
「おっと、どんよりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「完全、すとっぷ……」
はしゃぐりんなも、呻く追田も、身につけたピコピコの甲斐なく凝固しています。

CM明け。
「変身!」
特防センタービル上階。再び武装する進ノ介、ハート、メディック。しかし一斉に駆け出そうとしたその時、メディックロイミュードだけが倒れ落ちてしまいます。
「……うっ」
「メディック!?」
「あたしだけ」上体を起こすのがやっとのメディックロイミュード。喘ぎつつ、「重……加速に。対応できないようですわ。早く……ドライブとΣの破壊を……っ」
おろおろとそれを見守るハート。叱咤するように声を上げるメディック。
「早く!」
「わかった」呆然とするハートをさしおき答えるドライブ。先に立ち駈け出します。はっと気づいたように後を追うハートロイミュード。
2人を見送るメディックロイミュード。
「ここで。……ここで、力になれないっ、なんて……」

断末魔

駐車場。土埃にまみれ、上機嫌で転がっているベルト蛮野。
「よし。今なら、消えかかっているわたしのデータの再構築も」しかし、目の前に落ちる影に絶句します。「!?」
斧を手に、全身の力を振り絞り、ゆらりと立ちはだかる剛。
持ち手に装填するのは友の形見、シグナルチェイサー。

<必殺! マッテローヨ>

「待て、待つのだ剛っ」狼狽するベルト蛮野の前で、ゆっくりとシンゴウアックスを持ち上げる剛。瓦礫を踏みしめる足。うつむき乱れて垂れた前髪。がくがくと震える膝。
その全身に、横溢する殺気。
「偉大なわたしの思想をっ! この世から、消してはならない……っ」
気圧されたベルト蛮野の声から、先程までの力は感じられません。
身体を失い、忠実な手駒をも失い、無力なおのれの現実に、今ようやく気づいたかのように。

カウントダウンの音。
緑に光るサイン。

<イッテイーヨ>

「剛っ!?」
「……逝っていいよ、……って、さ」
物憂げにつぶやく剛の声は、もはや怒りの段階を過ぎ、哀しげな笑みすら含んでいます。
「待ってくれ! 待て、剛、落ち着け……」
必死に説得しようとするベルト蛮野。落ち着いてないのは自分です。
その醜態に目を据えたまま、ため息をつき、ゆっくりと斧を振り上げる剛。
「やめろ。やめろ剛。ああああああっ」
パッポー、パッポー、と歩行を促す脳天気な電子音を背景に、蛮野の絶望の声が響きます。
固唾をのみその様を見つめる霧子。
じっと見下ろす剛。

<フルスロットル!>

最後の合図を機に、思い切り斧を振りかざす剛。諦念に満ちた昏い瞳。
「……っ、」静かな気合いとともに振り下ろされる重い刃。派手に飛び散り、電流をほとばしらせるベルト。

「さよなら、父さん……おれの未練……」

ロイミュードを生み出した悪の科学者。その罪深さにおののき、その子であるおのれの運命を呪い、姉がその事実を知る前に、ロイミュードをすべて殲滅すると誓った剛。
ふとしたことからその意思がロイミュード側に囚われていると知り(実際には蛮野が好き好んでそこにいただけのようですが)、ロイミュードに寝返る芝居をしてまで、近づいていった剛。父の罪の大きさ、父の悔悟、父の能力。すべて実際には何も知らなかった剛にとって、それは必要な過程であったものと思われます。
過去を反省し、今はロイミュード殲滅に力を尽くしたいという蛮野の言葉を、信じた剛。
進ノ介の復活や捜査への協力には素直に感謝し、頼り、尊敬の念さえ芽生え始めていた剛。
そのすべてが嘘であったと知った後も、父の心を救うことはできないのかという、未練はずっと、剛のなかに残っていたのです。
蛮野の肉体は、すでにハートによって滅ぼされており、人間としてはその時点で死を迎えていた蛮野。
電子データとして残されたその意思は、いうなれば亡霊のようなものでした。
その魂魄を、ついに葬り去った剛。
ここに長かった剛の、父との相剋が終わりを告げたのです。

それを静かに見つめ、肯定する霧子。
「ねえちゃん、これを」そちらへ、よろめきつつ近づいていく剛。「新兄さんを頼んだよ。……おれ、もう、げんか、」
デッドヒートを霧子の手に握らせ、崩れ落ちる剛。
「剛」
頷き、超重加速の中を駆け去っていく霧子。

阻止1

特防センタービル最上階。
がらんどうの中心で、妖しく光るΣサーキュラー。
「あっ」
「おおっ!」
その上方に、紫のエネルギー波がわだかまり、ドライブ、ハートロイミュードに電撃を加えながら降りてきます。
驚き目を見張る2人を前に、CM。

降りてきたものは、ドライブ、ハートロイミュードの前で、宙に浮かぶアンドロイドの姿を取ります。
「W」のタブーのごとく、脚部がないのが特徴です。
「――プログラム・シグマ。カンゼン・キドウ・カンリョウ」
男のものとも女のものともつかぬ声。
「こいつは!」
「シグマの最終進化体だ! 一歩遅かった」とベルト。

「ワレ・ハ・シグマ。バンノ・テンジュウロウ・ガ・ウミシ、ジンルイ・ヲ・トウソツスル――」
高らかに宣言するΣを前に、歯噛みする一同。

「実の子もロイミュードも、失敗作と切り捨てた蛮野が最後に産んだ跡継ぎが。この、化け物か!」憤激するハートロイミュード。

「ゼン・セカイガ・セイシ。ジンルイ・スベテ・ノ・ナンバリング・ト・データカ・ヲ・カイシ」

「ふざけるな!」
「ああ!」
跳びかかっていくハートロイミュード、ドライブ。しかしΣから照射されるすさまじいエネルギー波に阻まれ近づけません。
それをかいくぐろうとしても、宙に浮遊し、軽やかに動くΣを捉えることすらかなわず。

新ピット。
「か、完全に止まった」と凝固している本願寺の傍らで、
「なっ、何、この数字!?」と目を見開いている西城。彼の右手に10桁の数字が浮き出ています。それは本願寺も同じこと。
「うわああっ! すんごい桁の数字キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

街角。凝固する人々の腕にもまた、数字が浮かび、その全身が青く光るデータと化して、どこかへ吸い上げられていきます。
警備の警官たちも。次々と消えていく人々。

非常階段。
デッドヒートを身につけていても、動くのがやっとのなか、疲労困憊の様子で階段を上がっていく霧子。
その腕に数字が浮き上がるのを見て、恐怖に喘ぎます。

最上階。
「ぐわあああああっ!」
Σの強力な攻撃に倒されるドライブ、
「おおおおおっ!」
同様に突き放されるハートロイミュード。
またもふわりと浮き上がり、倒れた2人へ同時に、そして何度も電撃を加えるΣ。身体の動かなくなったところへ、磁力嵐のような強力なエネルギーの爆発を浴びせます。
「「あああああああああああっ!」」
倒れ落ちる2人。
「なんという、パワーだ」それでも起き上がろうとするハートロイミュードに、
「超進化体のコアドライブ4機分の振動波を発し、攻撃と防御を兼ねている」と解説するベルト。「われわれだけでは力が足りない!」
「――どうかな」遅れて起き上がるドライブ。「ハート。おれとお前で、普段の倍の力を出して同時にぶつければ」
「は、確かに」その傍らに並び立つハートロイミュード。「それで4倍だ。計算が合うな」
どんぶり勘定と言うのではありませんか?
しかし、このシーンの竹内さんの声の凄みには身震いしました。叫び続けて嗄れた声のようにも聞こえますが。このドライブ、この進ノ介ならば、2倍の力を出してくれそうです。

阻止3

並び立ち、気をためる2人。
「一か八かの攻撃。すこしでもタイミングがずれたらアウトだ!」声をかけるハート。
「ああ。行くぞ!」突進していくドライブ。

しかし幾筋もの光と電撃を放射状に浴びせ、床からは巨大な牙を生やして、2人を近づけまいとするΣ。
「うっ、ああっ!」
その電撃をもろに受け、悲鳴を上げるハートロイミュード。
「ハート?」しかしよそ見をしている暇はありません。畳み掛けるように今度はドライブに襲い掛かってくるΣ。「うわああああああああっ!」
とらえられ、強力な振動波に吹き飛ばされ、壁に背を打ちつけて崩れ落ちるドライブ。たちまち変身が解け、かは、と息をつきつつ苦しみに悶えます。

「――」身体の重さに喘ぎつつ、そこへ到着したメディックロイミュード。彼女の眼前に展開されるのは、武装を解かれ苦しむ生身の進ノ介と、それを見て悲鳴を上げるベルトの悲嘆劇。
「進ノ介!」
「ボウガイシャ・リョウシャ・セントウ・フノウ」冷たく宣告するΣ。「ボク・メツ」
「立て! 泊進ノ介ぇーっ!」絶叫するハートロイミュード。しかしかれ自身も、進ノ介よりましとはいえ容易に起き上がることはできません。
「……っ!」まだ戦意は去らず、Σを睨みつけ歯噛みする進ノ介。エネルギーをためてでもいるのか、身にまとう紫の光がいっそう膨れ上がるΣ。
そのさまを見て、思わず叫ぶ、メディックロイミュード。

「お願い、動いて。動いてーっ! ……わたしの身体なんか、どうなってもいいからーっ!」

その瞬間、メディックの全身からほとばしり出る白い閃光。

「動いてえええええええっ!」

嘆きの天使

絶叫とともに倒れ落ちたメディックロイミュードの身体もその光に溶け、そしてかつてハートの見た、白衣の少女の姿を取ります。
美しく慈愛に満ちた笑みで進ノ介の傍らに佇む白いメディック。

「――あれは。あの時の、女神」息を呑むハートロイミュード。

青白い癒やしの光を、その手から進ノ介に向ける白いメディック。治癒された進ノ介が目を上げるのと、彼女が力を失い、倒れかかるのはほぼ同時でした。崩れ落ちる身体を、とっさに抱きとめる進ノ介。
その腕のなかで、力尽きる白いメディック。
「……わたしの、最後の、力です……」嗚咽の声を必死に堪える進ノ介とは対照的に、満足気に微笑むメディック。
「メディック。お前――」
「今ならわかる。ブレンの気持ち……」そしてちらりとハートロイミュードに目をやり、改めて進ノ介を見上げると、「ハート様と、あなたの勝利を信じます……ごきげんよう」
おのれのすべてを愛する人のために尽くした満足。
晴れやかな笑みとともに白い羽毛のごとく、軽やかに四散する身体。純白の輝きに砕け散る009のコア。
「メディックーッ!」慟哭するハートロイミュード。

癒やしのメディックを守るため、我が身を犠牲にしたブレン。
ドライブの戦闘力を守るため、命に代えて進ノ介を介抱したメディック。
2人とも、ハートを守るため、ハートにとって大切なもののために、戦い、散ったのです。
そして進ノ介が死に目にあうことはできなかったものの、チェイスもまた、霧子のために。

「おおおおおおおおおおおおっ!」そして悔しさに地を打ち、獅子吼する進ノ介。ドライブタイプトライドロン再び出現。「見せてやる……おれたちの、オーバードライブを!」

降りしきる白いものが、桜の花びらのように見えました。その華やかな立ち姿を目に焼き付けて、以下次号。
来週は事実上の最終回と言われています。お別れなんだよ、という予告の進ノ介の声が胸にしみる。さらにその次の週は新シリーズ、「ゴースト」へのブリッジ回――。
ということで、「ゴースト」予告も、今週よりスタートです。
今週のニンジャすごろく。力を奪われた旋風の記憶をたどるというシリアス展開をコミカルにまとめ、希望を捨てない人の心の強さを描く回。八雲の強気さ、若き日の久右衛門の初々しさ、好天の後悔。みどころたっぷりで、でも風花がじわじわ組って納得がいかない。
あと蛮野でさえ待ってるのにニンニンは待たないんだなw
次週、カノジョキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(番組が違う)
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2015.09.14 16:24 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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