LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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登場する英雄の眼魂は2つ、ですが1つはゲットできず、もう1つはもともとユルセンらが持っていたのを出してきただけという変則回。
東京の、切り離された一部が宙に浮かんじゃったり(こういう設定は普通劇場版とか最終話近くの戦いの大詰めでやりそうなのですが)、ふしぎの国のアリスモチーフのファンシーな眼魔が出たり色々なことがありましたが、端的に言うと2号ライダー・スペクター登場回。
二本角の青いやつで、ちょっとモモタロスの隣に並べてみたい。


n197_w1150 / BioDivLibrary


そして、途中どういう時系列なの? と思う展開に。
まあ幽霊ですし時空を跳ぶこともあるだろうし、キニシナイ。でいいのかな?
以下感想文はいろいろ間違いあるけどもう見なおす時間がないのでまたあとで。←観直しました。
OPに渡辺淳さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

そちらのやり方

タケルのモノローグで、必要な眼魂は残り12個、そして残された時間はあと88日であると示されます。
話はやや戻って、ロビン・フッドの眼魂を手に入れたタケルが斧眼魔を倒した瞬間から。
林の木々の影からそのさまを観ていた、怪しい帽子の男と、若い男。

「いや……この展開は想定外でした」嘆息する帽子の男。
「言い訳は結構だ」睨みつける若い男。その鋭い視線に臆したように、
「すでに次の手は打ってあります」と弁解を続ける帽子の男。「……でも」
何なら次はそちらのやり方でやってもらっても結構、という言い草が不敵です。

小太りの依頼人

大天空寺地下室。
「シブヤたちの話では、巷に願いを叶える方法を教えてくれる男の噂があるらしいのです」と御成。
噂など実態のない不確定要素の塊、と切って捨てるアカリをいなし、
「タケル殿、調べましょう!」と叫びます。
「ちょっと話を聞きなさいよ!」
「そっちこそ」
「うーん……」アカリ、御成の言い争いを背に考えこむタケル。
眼魔に加担するような怪しい男の影は当初から感じており、そちらも調べたいものの、眼魂も集めなければなりません。
「そうよ、あと88日しかないんだから!」タケルの言葉を拾って御成に対抗するアカリ。
「知ってますー!」子供じみた口調で睨みつける御成。
「ま、思ったより順調だけどね。この調子なら」と言いかけるタケル。
この調子なら期日までに眼魂を集め、怪しい男のことも、調べられるかもしれない。

地下室下段。
「ばかもの!」突如響く低い声に、思わず下を覗き込むタケル。「……いつもそう簡単に、うまくいくとはかぎらんぞ」
「ええー!?」目を見開くタケル。階段のそばから見上げるのは、珍妙なきぐるみを着て足を踏ん張っている仙人。
関係ありませんがフィギュア教室ではこの足をペンギンさんの足と習いました。
どう見てもインコの着ぐるみパジャマで、
「今回は一筋縄ではいかない。『鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス』――」
いやそれインコだから。セキセイインコだから。ホトトギスじゃないから。と突っ込んだのはわたしであって、タケルは即座に
「それって!」と叫び、偉人録のページをめくります。「信長だろ? 次は、織田信長なのか!?」
しかし再び顔を上げた時には、もう仙人の姿はありません。
「……あれ」
「織田信長?」
「おっちゃん殿がそう言ったのですか」
タケルの声に問い返すアカリたち。悄然と顔を上げるタケル。
「ああ……でも、また逃げた」

その時、御成のスマホが鳴り出します。鈴と木魚の音。
「もしもし。こちら、不可思議現象研究所です」済まして応じる御成。
「いつのまにか専用の携帯つくってるし」と呆れているアカリも、通話中の人のそばではさすがに声を落とすのですね。
「……はい、ご依頼ですね!」にんまりと微笑んでいる御成。

大天空寺居間。名刺を出し、居心地悪そうに座っている太った男。
「わたくし、黒田秀夫と申します」
差し出された名刺を手に取る御成。
「千石コーポレーション! また大きな会社ですね」
「……我が社が業績を伸ばしたのは、社長である羽柴信義の人柄によるところが大きかったんです。なのに最近」
優しかった羽柴が突然、横暴かつ非情な采配をとるようになったと、汗を拭き拭き訴える黒田。

黒田の回想。会議室の羽柴。
「最終目標は日本の経済を牛耳ることだ。どんどん企業買収を進めろ。手段を選ぶな。どんな手を使ってでも我が社の傘下におさめるのだ!」
「そんなやりかたはまずいですよ。羽柴社長らしくない!」思わず声を上げた黒田にも、
「うるさい! わたしに楯突く奴は首にするぞ」とにべもない羽柴。


「今のわたしがあるのは、社長の御蔭なんです。だから心配で。それに最近、不思議なことが頻繁に起こっていて」

黒田の回想。
深夜、1人残業中の黒田。しかし唐突に、社内の様々な備品が宙に浮き上がり――。


「……そんなことが起こり始めたのも、社長の様子が変わった頃から、なんです」
「ものが浮くなんて。まさかぁ」そんなことが、と黒田の話を否定しかけるアカリ。そんな彼女をじっと見つめ、
「答はあなたの心にある。身に覚えがあるでしょう」と問う御成。
「眼魔?」

そんな2人の様子など眼中に入らないのか、怪現象は本社だけに限らない、支社や営業所、傘下のグループ企業など、関連会社にもどんどん怪奇現象が広がっていてと訴える黒田に、
「わかりました」と頷くタケル。「じゃあ、御成とアカリは、その異常現象を調べてみてくれる? おれは、羽柴さんに会ってみる」

眼魔登場

千石コーポレーション本社。広いオフィスの一角に、透明な壁で区切られたスペースがあり、なかで2人の男が言い争っているように見えます。タケルを案内してきた黒田が社長室であるそちらを指し示し、
「……あの左側にいるのが、羽柴社長です」と言いますが、ただならぬ様子に心配そうな顔つき。
「もう1人の方は?」
「昔から取引のある会社の、毛利社長です」
その時、話にならんよ、と叫びつつ社長室から出てきた毛利。なにかあったのかと問う黒田に、
「羽柴の傘下に入れだと。わたしが応じるわけないだろう。失礼なんだよ!」と言い捨て、憤懣やるかたないという様子で通り過ぎていきます。戸惑う黒田。

その時、社員たちの方から悲鳴があがります。振り返れば、黒田が説明した通りの怪現象。
大きなオフィス全体からいくつものPCが、ファイルが、電話が、宙に浮き上がっています。
「うわあ、おい! 助けてくれ!」そして焦ったような男の声。みればいま歩み去ったばかりの毛利が、床の上を何者かに引きずられていきます。
「眼魔!」
タケルの目にだけ見える犯人は、身体の前には白兎やチェシャ猫の頭部、頭にはマッドハッターの帽子、肩口には大きな本をあしらい、トランプカードを襟飾りのようにあしらった面妖な風体の眼魔。東映公式によればブック眼魔。アリス眼魔のほうが納得がいくのですが。
「ほうら怖いだろう、もっと怖がらせてやるからな」毛利とともに出て行く眼魔。
「待て!」追うタケル。

千石コーポレーション屋上。
手すりの縁から毛利を落とそうとしつつ、その恐怖を煽って喜んでいるブック眼魔に、
「その人を放せ!」と叫ぶタケル。しかし、
「おお怖い♬ わかったよぉ、離すよぉ。……地面へね」とからかうように言うブック眼魔。たちまち毛利の身体は真っ逆さまに落ちていきます。
「!」飛び出して行き、共に落下しながらゴーストとなるタケル。なんとか追いつき、毛利の身体を抱きかかえるように支えて着地。その途端、足にかかった荷重により、全身に走る衝撃。「トムとジェリー」に出てくる冷蔵庫の中のゼリーのごとくぷるぷる震え、
「いったあああ!」と叫び声を上げるゴースト。
「生きてる」つぶやきざま気を失う毛利に慌て、
「ちょっと待って、置かして置かして。足が、しびれるぅ……」
ようよう毛利を路上に降ろすものの、しばらくは身動きならない様子のへっぴり腰です。その前に、後を追うように飛び降りてきたブック眼魔。
「ちょっと足が。ちょっとま、」
「つまんないだろ! おれの遊びの邪魔をするな!」飛びかかってきて指をつきつけるブック眼魔。しかしその言葉に反応するゴースト。
「人の命で遊ぶなんて、絶対許さない……!」体をかわし逆に眼魔を攻撃します。

分裂機能

大きなオフィス街にありがちな、公園風の庭。休憩中の社員たちが大勢楽しげに行き交う中を、縫うように戦うゴーストとブック眼魔。彼らの姿は人々の目には見えません……が、ブック眼魔が派手な攻撃を加えると、ベンチや樹々が破壊され、驚いた人々が逃げ去っていきます。
「くらえ!」
相手の隙を捉え、大剣を振るうゴースト。とっさに2体に分裂し、かわすブック眼魔。
「うええ?」気味がわるいのか、一瞬棒立ちになるゴースト。「分裂した」
兄さんとか言ってるので分裂すると兄弟設定になっちゃうのでしょうか。2体相手の不利に翻弄され、からかわれ、びんたを張られ、打つ手なしです。
「あああ、何やってんだよぅ。ガンガンセイバーを2つに割ってくっつけろ!」その時背後から現れるユルセン。
「え? くっつける?」
「いいからやってみ!」

最初くっつける、しか聞こえなかったので分裂したブック眼魔をくっつけるのかと思いかけましたが、大剣=ガンガンセイバーの上部ブレードを柄尻につけ直せということのようです。

「おお、薙刀か! いいねえこれ……よおし!」嬉しげに振り回してみるゴースト。
「うまくやれよぅ♪」
「兄さん、あぶない!」
調子づくゴースト。仲良くおしゃべり中の眼魔たちの間に割って入ります。
「なんで、こっちに、ばっかり!」
ひるんだ一方に的を絞りダイカイガン。
「待って。それは。危ない。なんと、……やられまし、たぁ!」
炎と燃える刃を振るい斬りつければ、たちまち相手は倒れ、爆散します。
「よい子のみんなは内緒にしてね♫」
その背後で身をかわし、からかうように逃げていくもう1体のブック眼魔。その頭の帽子には、ドードーのモチーフがくっついています。
「じゃあねぇ~♫」
「え」
「あっ、いけね」
姿を消すブック眼魔。
「あれ? ……も、なんだよ、鳥がのってるほうが本物だったの?」ブツブツ言いながら変身を解くタケル。「……でも、眼魔がいるってことは、眼魂も近いってことか」

立ち去っていくタケルを、背後から見つめる青い影。その姿は、色こそ違えどゴーストに酷似しています――というところでCM。いつもよりちょっと早め。

扇動する女

千石コーポレーション正面玄関前。戦いを終え戻ってきたタケルの耳に飛び込んできたのは、怯えたような毛利の声。
「わ、わかった。傘下に入るから。おい、もう勘弁してくれ……」
まだ倒れていた毛利の横に、屈みこむ美しい女。毛利は彼女に怯え、慌てて起き上がり逃げ去ろうとしています。
それを見送り、聞きたい言葉は聞いたとばかり、社内へもどっていく美しい女――。

千石コーポレーション傘下、浅井建業。
「ものが浮いたりする現象が起こったのは、昨日なんですね」
「はい、もうびっくりですよ。ふわあって。ふわあああって!」
連れ立って聞きこみに来ている、御成とアカリ。
応接室などではなく、社員のデスクが並ぶ片隅の、小さな応接スペースで話しています。
「わ、わかりました。ありがとうございました」対応してくれた社員に頭を下げ、
「さ、次の会社行ってみましょ」とアカリを促す御成。
「ちょっと待って……」顔を上げ、壁に貼られた<経営戦略地図>に近づいていくアカリ。

面談が終わったらさっさと退出するのがマナーです、というか普通他所の会社でこんな自由に歩き回れません。
たいてい面談相手が玄関かエレベーターホールまでつきそってくるのでそのまま外へ送り出されてしまうものなのですが、浅井建業はその辺りがラフですね。

それはともかく、地図上には同じく千石コーポレーション傘下にある各社の配置が赤い印で記されていて、それが目の紋章の形になっています。アカリはこれに気づいたのです。

千石コーポレーション。透明になって中へ戻ってくるタケル。女の後について広いオフィスの中をつっきり、そして自分だけ社長室に潜り込みます。
透明な壁も今はブラインドがかかり、向こうが見えません。確かスイッチで曇りガラス風になったり素通しになったりする素材なんですよねこれ。灯りも消えているので、社員たちからも中は見えない状態です。
ということで人目をはばからず悠々と姿を現し、そしてデスクの傍らに飾られた、小さな額に気づいて覗き込むタケル。

「きみは誰だ……?」

その時、今入ってきたらしい羽柴が戸口に、呆然と立っています。演じる湯江さんは「7人の戦鬼」の優しいお父さん鬼、羽撃鬼、でしたね。黒田が慕う通り、優しい表情のほうが合う顔立ちをされています。
「あ、済みません」わるびれず振り返るタケル。「羽柴さんですね? 黒田さんの知り合いで、天空寺といいます」
「天空寺」その名に聞き覚えがあったのか、社員を呼ぼうとはしない羽柴。「きみは、大天空寺と何か関係が?」
うちの寺を知っているのかと、今度はタケルが驚く番です。
「一度ご住職がうちを訪ねてきたことがある」
「それ、たぶん父だと思います。どうして父が」
「これを見せてくれと言われてね」近づいてきて、タケルが覗き込んでいた額を示す羽柴。「わたしの先祖が働きを認められてね。織田信長から褒められた、直筆の書状だ」
「信長?」
「家は、身分は低かったが、代々織田家の家臣でね。信長はわたしのあこがれの英雄だ……!」
うっとりした表情の羽柴。

その時、先ほど毛利に迫っていた女が、ノックして入ってきます。
「社長、ちょっとよろしいでしょうか」
秘書然としていますが秘書ならその場にいるタケルに無反応なのがおかしい。羽柴社長は社員にマナー研修やリスク管理研修をすべきだと思います。
「あ、じゃあぼくはこれで」一礼して退出していくタケル。

「も、ちょっと……どこ行ってたんですか!」
フロアを突っ切って駆け寄ってくる黒田。案内してきた客に勝手に姿を消されては困ります。
「あの女性の方は?」黒田の抗議を無視して尋ねるタケル。
「あ、佐久間理沙さんです」汗を拭き拭き、普通に答える黒田。途端にまた、姿を消すタケル。「理沙さんはあの、社長の秘書で。あれ? ……またいないのー!?」

社長室内部に再び潜り込むタケル(姿を消したまま)。
「どうした」と問う羽柴に、
「先ほど毛利社長から、買収に応じると連絡がありました」と答える理沙。いや直接脅しつけていたみたいですが。
「きみの言うとおりだな」ぱっと顔を輝かせる羽柴。「今までのわたしは間違っていた」
温情より力。邪魔者を排除し強引に力を拡大する今の羽柴の方針は、この理沙の誘導によるものだったようです。
「そうです」にっこりと頷く理沙。「信長のようにもっと野望を持つべきなんです。羽柴社長の能力があれば、信長もできなかった天下統一だって夢ではありません!」
「天下統一……いい響きじゃないか」うっとりする羽柴。
「その準備が、ようやく整いましたよ社長」
「準備?」

天空の城

浅井建業。
「ね、この地図おかしくない?」
「ううむ……別に。普通の地図ですぞ」
「傘下におさめられた関連会社の場所よ!  異変が起きた場所を……」
ピンク色のマーカーを取り出し、地図上の赤い点を線でつなぐアカリ。
人様の地図に、と慌てて止めようとする御成ですが、
「……ほら! 目の形になってない?」とアカリに問われれば、なるほどと頷くしかありません。ていうか線引かなくてもわかる。
「確かに、なってます!」

「きゃあああああっ!」その背後で突如起こる、社員たちの驚きの声。
「何事っ!?」
振り返ればここでもまた、机上のものが一斉に浮かび上がっています。
「いるのかも!」落ち着き払って不知火ガンを取り出し、オフィスの天井向けて撃ち放つアカリ。
噴霧された金色の粉のなかで、ブック眼魔の奇天烈な姿が浮かび上がります。

同じ頃。北条通信も、武田ケミカルも。千石コーポレーション傘下の各社に同時にブック眼魔が現れ、一斉にものが浮かび上がる怪現象を発動。それぞれ社屋自体が紫の光に輝き、その配置の妙のゆえ、たちまち東京の街に浮かびあがる紫の<目>の紋章。
そのまま目の形に地面が浮き上がり、地上より切り離されて街ごと天空へと昇っていきます。

「ほーれほれほれ! もっと上へ! もっと!」各社でそれぞれにはしゃいでいるブック眼魔。
その1体を眼前にして、驚く御成とアカリでCM。

千石コーポレーション屋上。
今や天高く浮かび上がった、目の形の土地と、その上に乗ったビル群を指し示し、
「あれが羽柴社長の街、いわば安土城です」と誇らしげに言う理沙。「あそこから、羽柴社長が日本を支配するのです!」
「わたしの……安土城……」驚き見上げる羽柴の表情が、陶然としています。
「何をしたんだ!」その時駆け上がってきたのはタケルと黒田。
「見ろ、あれがわたしの城だ」
「羽柴社長。いったいどうされたんですか!」
「これがほんとうのわたしだ」
「その通りです。社長は、信長になるべき人なのです!」叫ぶ理沙。手には信長の書状を収めた、あの額を掲げ持っています。たちまち紫に発光し始める額。
「そうだ。わたしは、織田信長になる……」そして、つぶやく羽柴の全身も、呼応するように紫の光に包まれています。棒立ちになり見つめるばかりの黒田。
「やっぱり眼魔が」頷き、前へ出るタケル。「羽柴さん、あなたは眼魔っていうゴーストに、利用されてるんです。このままだと、死んでしまう!」
「信長になれるなら、わたしは命だって惜しくない」
「ばかなことを言うな! 目を覚ませ!」
「これでいい。もうおしまいよ……」そして、手にした額が紫に光り輝くのを、満足気に見つめている理沙。

憑物落とし

「おれは諦めない!」
しかし近づいて、羽柴の身体を抱きしめるタケル。先週とまったく同じ展開になりましたがキニシナイ。

(羽柴さんの命を感じる……生きてほしい……)

タケルの頬を流れる一筋の涙。
その瞬間、羽柴の全身を包んでいた紫の光が消え、憑き物が落ちたかのように晴れ晴れとした表情となる羽柴。
「わたしは……」
「どうして。あと一歩だったのに!」同様に光の消えてしまった額を睨み、悔しげに叫ぶ理沙。
「羽柴さん。信長は怖い武将だと思われてるけど、本当は身分の上下に関係なく、部下を大事にした人なんです」
「信長が?」
「そうです。その書状が証拠です」
言われてはっと理沙のほうを振り返る羽柴。
「よくも邪魔したわね。許さない……!」

「ほーんと、許さない。遊びは終わりだ」
そして唐突に飛び出してくるブック眼魔。慌てず変身するタケル。ロビン・フッドの眼魂を取り出します。
突きつけられた矢の前でかがみ込み、狙いを絞らせないトリッキーな動きをするブック眼魔。
「社長!」その時飛び出してくる黒田。
「黒田?」
屋上中央でまだへたりこんだままだった羽柴を立ち上がらせ、安全な場所へ避難させようとします。
「大丈夫ですか」そう気づかってくれる部下を見つめ、
「……尊敬する信長は、冷酷なだけじゃない。人間味のある男だった、だから部下に慕われたんだ。わたしもそうでありたい」
覚醒した羽柴の身体を包み始める、金色の光。

その間、場所を変えて戦っているブック眼魔とゴースト。
「離せ!」弓矢にしがみつこうとする相手を、蹴り放すゴースト。数体に分裂する相手を、1体1体射て倒します。「はあっ!」
「怒ったぞもう!」さらに無数に分裂するブック眼魔。どれが本物かわかるまいと周囲を取り囲みます。1人のサスケが2人のサスケ、2人のサスケが状態ですが落ち着いて弓を引き絞るゴースト。
ダイカイガンオメガストライク。矢の先端が緑の光に包まれ、
「命燃やすぜ!」
工夫がない……と思わせて、突如自分自身も無数に分裂していくゴースト!
無数VS無数。それぞれがそれぞれに確実に1体ずつ倒していき、そしてついに、本体をも。
たちまちその場に膨れ上がる巨大な炎熱の塊。
「……っ」素体の眼魂に戻り、そして爆散していく敵を見届けたタケル。その傍らには1冊の本が落ちていて、眼魔って付喪神っぽいなあと思います。

***

「お、消えた!」
安土城の一部となった浅井建業のオフィスのなか。消えていくブック眼魔の影に、驚き立ち上がる御成。しかし次の瞬間――。

浮き物降ろし

「えっ!」
その時、安土城を取り巻いていた紫の光も消え失せます。たちまち天空の高みから落下してくる安土城!
「……そうか、眼魔を倒したから……どうしよう」うろたえるタケル。タケルは知っているのかどうか、その安土城には現在御成、アカリもいます。彼らを始め大勢の人の命がかかっています。
「おいおいおい。信長ゴーストが生まれそうだぞ!」千石コーポレーション屋上を包む金色の光に気づき、それどころじゃないと迫るユルセン。
「え?」
しかし振り返ったのは一瞬だけ。迷わず落ちてくる安土城のほうへ、向かうゴースト。
「え? ちょ! おまおま、なんで! ちょ……!」後を追うユルセン。
仙人(とその一部であるユルセン)のやり方と、タケルがよしと思うやり方は違う。眼魂集め、という目的最優先で、ある程度の犠牲は無視、もしくは許容しているような仙人と、人の命を救うことが行動原理であるタケル。先週も描かれたこの齟齬は、今後どのように物語に影響してくるのでしょうか。

***

ビル街の一角。これまでタケルの戦いを帽子の男と共に見守ってきた若い男が、屋上に立ち、宙に目の紋章を描きます。
そのもとから四散する灰白の眼魂。

***

落下してくる安土城の真下へ、やってきてもただ空を仰ぐばかりのゴースト。
「あああやばい! 落ちちゃう! どうやったら止められるんだよ……ユルセン! ユルセーン!」
何かというとユルセンを呼びつけるタケル。その言葉に従わないことも多いのに、呼ばれればやってくるユルセンも面倒見がいいかもです。
「ああああ非常事態だからしょうがない」ぶつぶつと姿を表し、これ使ったら、と青い眼魂を1つ、差し出すユルセン。

「ああ! これって、あの時のニュートン眼魂じゃないか!」

別の世界の仮面ライダーを助けた時の記憶――。
ニュートン眼魂、とはっきりわかっているのは夏の劇場版で使ってみせた時ですよね。そして、すでに半年前から警察に証拠品として押収されていたこの青い眼魂を、ゴーストが手にしたのは「ドライブ」最終回。
回想シーンはその「ドライブ」最終回だったので、え、ゴースト世界の時系列はどうなってるの? と一瞬混乱しました。
「はじめまして」と挨拶していたのは最終回のほうでしたから、タケルの意識のうえでは

 ・死んで眼魂集めスタート 「ゴースト」第1話
 ・どこかの時点でニュートン眼魂をゲットしたが紛失?(
 ・ネオシェードに奪われたニュートン眼魂を回収 「ドライブ」最終回
 ・これ使ってみろとユルセンに勧められる 「ゴースト」第4話(今回)
 ・ニュートン魂を用いこなして窮地の霧子らを救う 「ドライブ」劇場版

の順番になってるのかなと思いました。ドライブ世界は別の世界なのでニュートンをゲットしたあとで過去の時点に干渉したとしてもおかしくはないと。
ただ、そう考えても冒頭、「残る眼魂は12個」でニュートン眼魂がカウントされていないのは変ですね。
ニュートン魂をニュートンに思い入れのある人物とニュートンの遺物から生成するエピソードは今後もなく、ただ単にネオシェードが持っていたお宝をゲットした形になる可能性もあり、その場合はこのステップは省略?

「うーだうだ言ってる暇なんかないぞこれ!」戸惑うタケルを一喝するユルセン。
確かにまっすぐ落下してくる巨大な土地とビル群を前に、いいも悪いもありません。青い眼魂を装填し、青いパーカが宙に舞った、ところでCM!


Newton's Apple / ACK1974


CM明け、青いパーカを身にまとい、
「カイガン、ニュートン!」
顔の模様はりんごに矢印です。
「これがニュートンか。……あっ、で、どうするんだっけ?」
「もう……ニュートンといえば?」この緊急事態に、謎をかけるユルセン。
「え、え? ……?」焦っているのかいつものように偉人エピソードがすらすら出てこないタケル。

***

「たーけーるーどーのーっ!」
急降下する浅井建業ビルのなかで絶叫する御成、その傍らで顔をひきつらせるアカリ。

***

落下地点。
「いんりょ……?」
「引力! 引力だよ。全然わかってたし」
「ほんとかよ」
「左手の引力に対して、右手が斥力。よし」
落ちてくる安土城を真下から見上げ、ダイカイガン、ニュートンオメガトライブ。右手を高く突き上げ、その斥力で地上への衝突を止めます!

***

「うわああ!」落下を止めたら止めたで衝撃が走る浅井建業社内。思わず叫ぶアカリ。

***

そうしながら、ゆっくりと安土城を下へ誘導するゴースト。身を低くし、座り込み、寝そべって、まもなく安土城が元通り、地面に接するというところで、
「あ、しまった」と我に返ります。最早脱出する隙もなく、このままでは自分が「つぶれちゃう!」
「お前さ」呆れたように溜息をつくユルセン。「自分の能力、まーだわかってないわけ?」
「あ、そっか」
直後、大きな衝撃とともに鳴り響く轟音。見事着地した安土城の下で、つぶされてしまうゴースト。――そして、そのまま地表へひょいと、顔を出します。

他のライダーなら絶体絶命のシーンですが、死んでも死なないのがゴースト。
と解釈したのですが、つぶれる以前にするりと地面を通り抜けただけかもしれません。

「ぷわっ。よっしゃ。無事生還!」
「なにがよっしゃじゃ、何が無事生還じゃ!」ポーズをとるゴーストの頭をてんてんと叩くユルセン。
「何だよ」
「だーかーら。急がないと信長ゴーストが生まれそうなんだって!」
「あ、忘れてた」

青い亡霊

再び、千石コーポレーション屋上。
「さ、さくまくん……はなせ、」
金色の光に包まれるそこへ戻ってみれば、黒田は倒され、羽柴も理沙に襟首をつかまれ、高々とその身体を持ち上げられています。
苦しげな羽柴の声。
「やめろ!」引き離すゴースト。書状を収めた額が落ち、身構える理沙。手早く印を結び、目の紋章を描けば、たちまち宙に舞い上がる、紫のパーカ。

しかしその時、理沙の身体から眼魂が抜け出し、1体の眼魔の姿に。

「あ。眼魔が乗っ取っていたのか!」すかさずオメガトライブで蹴り倒し、
「よし、信長!」とおもむろに向き直るゴースト。
紫のパーカをベルトに収めようとしたその時――。

「はあっ!」
何処からか飛び込んでくる、二本角の青いライダー。
「誰だ!?」
キックをゴーストに防がれても不敵に立ち上がり、パーカを見上げる青ライダー。
「……ふ。おれとともに戦え!」
すると、まるで見つめ合うかのようにそちらへ近づき、ベルトに吸い込まれていく紫のパーカ。ノブナガ魂を手に取る青いライダー。
「……あ!」
「お前は甘い」
キックは防がれたのに棚に上げ、横取りしておいてそこまで言う。いい性格です。
そして目にも留まらぬスピード(カブト並みの攻速)で姿を消す青いライダー。
「!?」何もかもあっという間のこと過ぎて、すべて後手に回ってしまったていのゴースト。仕方なく、悔し紛れに「なんなんだあいつ……!」

「…………」その光景を塔屋のドアの影から、見守っていた若い男。「……スペクター
それが青いライダーの名であるのか、つぶやきます。

千石コーポレーション玄関前。整列して見送る羽柴、黒田、理沙たちに一礼し、立ち去るタケル、御成、アカリ。
「いやあ、まさか人間を乗っ取ることができるなんてね」とアカリ。
「理沙さん、乗っ取られていた時のことを憶えてないと言っていましたが」と御成。「でもどうして、眼魔は羽柴さんじゃなく秘書の理沙さんを」
「そうよね、そのほうが早いのに」と首を傾げるアカリ。「タケルどう思う」
しかし先程の青いライダーのことが頭のなかを占めているタケルは無言です。

***

そんな一行を、また離れたところから見つめている若い男。
「まあいい、本来の目的の前では些細なことだ」

1人じゃないの

大天空寺地下室。
「あいつは誰なんだよ!」横取りされてよほど悔しかったのか、帰るなりめずらしく声を荒げているタケル。
「仮面ライダーはお前1人じゃない。言い忘れてたけど、な」出迎える仙人。その目にも眩しい錦の衣装は、信長というより秀吉です。
「なんだよそれ。眼魂だって、持ってるならどうしてくれなかったんだよ」
「ごめん、忘れてた」
「んもう! まだ持ってるんだろ?」
「じゃちょっと、探してみないとわかんないよ」
「ああ……じゃ、これだけは教えてくれ。どうして眼魔は羽柴さんを乗っ取って、信長ゴーストを呼びだそうとしなかったんだ?」
「英雄のゴーストは本人の思いからしか生まれて来ないんだよ。眼魔に乗っ取られたら」そこで声色を変える仙人。「別の人格になるから無理に決まっとるだろ! へっ! ……ラーメン食べたいの!」
「は」そのギャグはスルーすることにしたタケル。
「でもさ、眼魔が人間を乗っ取れるとか、そういうことは先に教えておいて、」と言いかけますが、仙人は聞かずに姿を消しています。「……くれないんだよなあ、おっちゃんはぁっ!」
タケルの叫びが響き渡るなか、以下次号。

今回ちらりと現れた2号ライダーのスペクターが、次はもっとタケルに絡んでくるようです。ドードーか!
今週の闇堕ちじゃなかった。なぜそんな普通のオフィスビルにそんなものがあるのか? という疑問。ムカデの造形がしぶくて見ててぞわぞわした。子供向け番組で隠し事をした登場人物はたいていひどい目にあうな。
10/30追記。安土城が浮き上がるシーンは既視感があったのですが、アベンジャーズというよりオーズだと思ってました。やはり劇場版「21のコアメダル」の新宿近辺が浮き上がったところをうまく再利用したのですね。わたしはうまく違和感なく編集されていれば使い回しとかキニシナイほうです。
録画を見なおしておかしなところは修正し、ついでに小見出しを入れました。写真もマッドハッターからドードーに差し替えました。
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2015.10.25 12:07 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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