LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

2週間ぶりの仮面ライダー。待っている間、だいぶ壊れかけてきていた(一部の)ライダーファンの前に引き続き姿を表すのは2号ライダー・スペクター。
ハードボイルドな出で立ちで1号の前に立ちはだかり、完膚なきまでにたたきのめす、と、典型的ともいうべき2号ライダーとしてのふるまいを見せてくれますが、気になるのは敵勢力の一員としてちらちらと登場していた若い男(いや名前は知ってるわけですが)との関係。親友呼ばわりでしたね。そしてこの若い男の一人称が「わたし」だったところにも燃えました!
どうやらマコトはタケルと反対に、誰か特定の人のためにそれ以外のものはすべて捨て、我が身さえも捨てて戦う、「龍騎」でいえば秋山蓮のような人なのでは。


River reflecton day(^ワ^) / tanakawho


そして、たたきのめされ、眼魂も奪われて、落ち込むタケル。主人公の基本とはいえ、これから改めて戦う覚悟を決めることになっていくのでしょう。次回以降、燃え展開を期待してしまうではありませんか。
OPにスペクター入ってくるかな? と思ったけどまだの模様。

仕掛け

眼魂は残り11個、残された時間はあと57日――。

大天空寺地下室。
順調に思えていた眼魂集めが突如座礁に乗り上げ、暗澹たる思いのタケル。その傍らでアカリがきゃんきゃんまくしたてるのがいつものこととはいえ、少し――気に障るのです。
「ねえ! もう、どうして仮面ライダーがもう1人いるわけ? なんで同じベルトしてるの」
「おれに聞くなよ……」面倒くさそうにつぶやき、そのへんに寝そべるタケル。
「おっちゃーん!」上段の手すりから下を覗き込み、呼ばわるアカリ。しかし誰も応える者はいません。
「いないよ」
「なんで肝心な時にいないの!」
「だからおれに聞くな、って……」
焦っているのはタケルの方。なのにその背に向かい、だってこのままじゃと尚も言うアカリ。
「わかってるよ!」とうとう起きだし、本堂まで駆け出していくタケル。
入り口に腰かけ、秋の月を見上げる横顔が切ないです。

同じ夜、同じ月の下、どこかのビルの屋上。
「わたしのために英雄眼魂を集めるのを手伝う。そういう約束でしたね。なのに信長の眼魂は、もう1人の仮面ライダーに、奪われてしまったじゃないですか!」責めるように言う謎の男の、眼鏡がぎらりと光ります。
「心配するな。我々は約束を忘れない」だからそちらも忘れるな、とすごむ若い男。別々の思惑のもと、薄い協力を約しているのだとの台詞が、いかにも一枚岩じゃないという感じで好きです。
「もちろんですよ。わたしも協力は惜しみません」言い捨て去っていく謎の男。その背後で、
「わたしはわたしのやることをやるさ――」とまたいくつもの眼魔を四散させ、笑う若い男。

学校の校舎。しかし生徒の姿は見えず、ただ教室の一室に、作業着ネクタイ姿の人々が集まり、一つの机を囲んでいます。
「すごいですね!」
「そうでしょそうでしょ? 新しい市役所の、目玉をですね」
何か興奮状態で設計図らしいものを見ながら話し合っています。そこへ――。

小さな依頼人

大天空寺境内。タケルを襲った青いライダースーツの男が、そこに立っています。
来客を知らされ、奥に向かうタケル。途中、男に気づきますが、寺社仏閣は誰でも立ち入り自由が基本なので、見知らぬ人物がいても気にも留めません。一瞥だけ投げ、行き過ぎていくタケル。
それだけを見届け、去っていくライダースーツの男。

大天空寺居間。タケルが到着すると、すでに御成が来客を迎え、相手をしています。
「本当に、依頼ですか?」
こくりと頷く来客。
「びっくりですよもう」にこにことお茶を入れ、振る舞うシブヤ。「小学生にまで知れ渡ってるなんて」
「……解決したいのは学校の怪談だったりして?」からかうナリタ。出番は今のところ少ないですが、わたしはこのナリタさん好きだなあ。
「学校は学校だけど」話し始める依頼人はジューシー! 小学生・篠崎幹太。「ぼくの通っている学校は、統合されて廃校になったんです。そこに新しい市役所を建てる計画があって」

税金の無駄づかいだと校門前に集まり計画中止を訴えるデモ隊。
しかしそのデモ隊を襲う、“見えない”マシンガン攻撃。


「……ぼくのママも怪我をして。何度も同じことが!」
「事件ですぞタケル殿!」血相をかえる御成。
「いや事件のことも気になるけど」信長の眼魂を奪ったもう1人のライダーのことが、どうしても気になり、やる気になれないタケル。
「なにをぐずぐずと!」
「そっちはアカリに行ってもらえよ」
「君子危うきに近寄らず」
「?」
「さわらぬ神にたたりなし、です」

大天空寺地下室。メガネ姿でPCに向かい、雄叫びを上げながらキーボードと叩いているのはその、アカリです。
「見てなさいよぉぉっ!」タケルが意気消沈しているなら、もう1人のライダーの謎は自分が探りだしてやると意気盛ん。
その傍らに浮かび上がる、またも白衣姿の仙人。

「いいなあ……そのヒステリックな感じ。手伝いたくなっちゃうなあ」

「おっちゃん。もしかしてそこにいるの!?」そちらへ向け、突如アカリが振り返るので竦み上がります。
「うん? 見える?」
しかしそれはただの勘だったようで、こちらが動いてもあらぬ方向に叫び続けるアカリに、胸をなでおろす仙人。
「もう1人のライダーのこと、教えて!」
「……やぶへびだったな」長居は無用。そろり、と動き出す仙人。途端に
「ちょ、ちょっと。逃げないでよ!」とアカリが叫びます。相当勘が良くなってきています。
「見えるの?」また竦み上がる仙人。「……おお、焦った」

銃撃

廃校の校門前。デモ隊の手により、
「市役所建設絶対反対」と書かれた紙がフェンスに貼られています。
「はんたーい!」口々に声を上げる人々。
「ママ!」そこへ御成らをつれてきた幹太が声をかけると、1人の女性が振り返ります。
「幹太」
「ママ」
しかしその途端、突如襲いかかる銃撃。傷を負い倒れこむ人々!
はっとタケルが背後を振り返れば、そこには帽子を目深に被り、オープンカーに腰かけてマシンガンを構えた、ギャング気取りの眼魔の姿が。
「眼魔だ。幹太くんを頼む」
駆け出していくタケル。そちらを見据え、慌てて荷物を探りながら、
「不知火を忘れたああ!」と叫ぶ御成。

「眼魔!」
「ええ? 小僧、このおれに何の用だ」怪訝そうにタケルを見返すマシンガン眼魔。
「なぜあの人達を襲う?」
「おれの縄張りに入るのは許せねえんだよ」
「!」
バッチリミナー!
宙を舞うオレ魂の、オレンジのフード。とっさに向けられた銃口からの連射にも慌てず変身動作を続けるタケル。
魂は盾になるのですね。鎧武の時も思ってましたが、この、変身動作の際に出現するアイテムが戦闘において何らかの役に立っている演出は大好きです。古くは「剣」の畳とか。
変身完了。出現したゴーストに、しかし尚も銃撃を向け続けるマシンガン眼魔。
「!」
危うくかわすものの足を取られるゴースト。
「だったらこれだ、ニュートン!」斥力で銃弾を止め、逆に相手に返します。
「なんだ。ええ!? 今日のところはこれぐらいにしといてやる」自分が不利と見るや口だけは減らず口で、とっとと車に戻るマシンガン眼魔。後部座席にひらりと飛び乗り、
「出せ!」と叫びます。誰か運転手は別に居るようです。
滑りだすオープンカー。取り残されるゴースト。

「…………ああ、ちょっと。……ユルセン? ユルセーン!」
「ほいほーい♪」しかしバイクとともに現れるユルセンにその声も弾みます。
「わかってるじゃん」
「おれ様はユルセン様だぞ!」

妨害

バイクで白いオープンカーを追うゴースト。
「逃がすか!」
迫ってくるゴーストに気づき、後ろ向きに連射してくるマシンガン眼魔。命中こそしませんが、代わりに周囲の車が当たり、急に止まったりスピンしたりしてゴーストの行く手を遮ります。
「!」

ショートカットしようとするゴースト。しかし、その時ひらりと宙を舞い、前方へ飛び込んでくる青いバイク!

とっさに車体を倒し、その下をくぐるゴーストがお見事です。が、その離れ業のためにはブレーキ必至。
「あーばよ♪」機を逃さず走り去っていくマシンガン眼魔の車。
「もう!」悔しげにそちらを見送り、次の瞬間、邪魔をした青いバイクのほうを見直して、緊張するゴースト。「――お前は」
青い仮面、青いフード。その姿は前回もゴーストに襲いかかり、眼魂を奪っていったもう1人の仮面ライダー、スペクター。
バイクを突進させ、再びゴーストに向かってきたかと思うと、そのままマシンガン眼魔とは、逆の方向に走り去っていきます。
「!」
とっさにそちらを追うゴースト。並走しつつジャンプ、しかしジャックナイフからスピンターンするスペクターのバイクに弾き飛ばされて、CM。

Versus 1

CM明け。舗装された広場で、対峙する2人。
「信長の眼魂を返せ! お前は何者だ!?」
激情のまま殴りかかっていくゴースト。しかしその拳は全て止められ、いなされます。それでも問うことを止めないゴースト。
「なんでおれと同じベルトをしてる? なんとか言え! 言えって!」

「……弱い」

「なに?」
怯んだゴーストを見舞う鉄拳。思い拳を受け止めかね、後ずさりするゴーストにずいずいと歩み寄ってくるスペクター。
「防御もなっていない。攻撃も未熟!」
「!」エジソン魂を取り出すゴースト。「頼むぞエジソン。力を貸してくれ!」
「……」無言のまま、紫の眼魂をベルトに、まるで落としこむように装填するスペクターの手つきが気取っています。おれの生き様桶狭間!
「ゴーストチェンジもできるのか」
「おれは」小馬鹿にしたように、また口を開くスペクター。「力など借りない。支配して、おれのモノとして、使う」
「相手は英雄だぞ!?」偉人マニアとして聞き捨てならない言葉に抗議するゴースト。しかしその尊敬の念は黙殺されます。
「価値もわからず能力さえ使いこなせない。だからおれに勝てない」
「やってみなきゃわからないだろう!? おれは、おれを信じる!」
「ふ」

手にしているのは火縄銃なのか、エジソンゴーストが全身に高圧の電流をまとい、火花を散らしつつ宙に舞い上がるのを、砲撃する信長スペクター。
「あああっ!」攻撃半ばで撃ちぬかれ、その威力に吹き飛び、変身を解かれ階段を半ばまで転がり落ちていくタケル。
「……」そちらへ、悠然と歩み寄ってくるスペクター。
それを見上げ、ふとエジソンの眼魂を落としてしまっていることに、気づくタケル。とっさに手を伸ばし、つかんだところをスペクターに踏みにじられます。
「!」
痛みに硬直する手。そこから、眼魂をまたも奪うスペクター。
「あ、返せ! ……おれは負けない。みんなの命を守るために、戦うと決めたんだ!」
うるさいとばかり、無言で蹴り飛ばす足。長い階段の半ばから、さらに下まで、落ちていくタケル。
「うっ! ……あ」
呻きつつ顔を上げるタケルの前で、悠然と変身を解くスペクター。その生真面目な表情と、青いライダースーツには見憶えがあります。確か寺で、と思い出すタケル。
階段を降り、満身創痍のタケルの何が気に入らないのか、さらに怒りに燃えた目で掴みかかる、青いライダースーツの男。
「自分の命も守れなかった男が、みんなのために戦うだと!?」
「そうだ。……決めたんだ」
「お前は他人のために、自分の命を諦められるのか?」
「それは」
その動揺を見て安心したように、振り払う男。
「お前は甘い。考えも。戦う覚悟も。すべてが甘い。……いずれ選ぶ時が来る」
踵を返す男。その背後で、気を失うタケル。

因縁

公園を抜けていく通路。
立ち去っていく青いライダースーツの男を、背後で呼び止める、若い男。
「久しぶりだな。……さっきは、わたしの眼魔を助けてくれて、ありがとう」
「……いつまであんな眼魔たちを使っている気だ」
「あいかわらず辛辣だな」言われてうれしそうにしている若い男。この人の笑顔は初めてかもです。鷹揚な口調、教養を感じさせる言葉づかいから、この人は悪の一味の中でも支配者層にいるのだなと感じさせます。「だったら、わたしを手伝ってくれないか? 親友のきみが手伝ってくれれば、わたしはとてもうれしい」
「……済まないが」辛そうに歩み去る、その背にさらに柔和な笑顔を向け、かける声。
「英雄の眼魂、か。あれはそんなに重要なものなのかい?」

英雄の眼魂を求める勢力は3者。番組出現順に、
・眼魂を求め、そのために人々の命を犠牲にする謎の男。
・謎の男たちによって人々が命を奪われることを阻止すべく戦いに身を投じ、
 その結果として得られる眼魂を、おのれの蘇生のため集めているタケル。
・そして目的はまだ明らかでないものの、同様にライダーとなって眼魂を集め
 すでに別勢力にある若い男とは親友であっても行動を共にできない(らしい)、
 青いライダースーツの男。
若い男は謎の男に協力し、眼魔使いとして暗躍するものの、眼魂そのものには関心がないのでしょうか。

失意

公園。レンガで舗装された上に、大の字に横たわっているタケル。
「いました!」それを上から覗き込み、アカリたちを呼ぶ御成。
「タケル!」
「タケル殿、大丈夫ですか」
「どうしたのその傷……」
口々に叫びつつ駆け寄ってくる御成とアカリ。その前でむくりと起き上がり、
「エジソン眼魂、取られた……」とだけ、つぶやくタケル。
「なんですと!?」
「まさか、またあいつに?」
こくり、と頷くタケル。
「いったい何者なのです!?」
「……なあ、おれは、甘いのかな」立ち上がり、よろよろと過保護な仲間たちの前から、離れていくタケル。「だから、負けたのかな……?」

敗北によって心にもダメージを受けていることは明らかです。

それに対してうんと頷き、
「確かにタケル殿はまだ甘い。迷いがあります!」と突然断言する御成。慌ててその前へ出て、
「甘いかどうかなんて人が決めることじゃないわ。自分を疑ってはだめ。タケルも言ってたじゃない。自分を信じて」と励ますアカリ。
しかしその背後でまた、
「答はタケル殿の心にあります!」と呼ばわる御成。それを認める勇気が今、タケルには欠けているのだと。
ちぐはぐな会話に慌てるアカリ。
「ちょっと! 傷口に塩を」擦りこむようなこと言うんじゃないわよ、と止めますが、傷口に塩は殺菌効果があるのだと胸を張る御成。確かに、なますを作るときには塩使いますけどね。
「あれは、細胞に浸透圧が!」

それまで一歩離れたところに立ち、3人の会話を聞いていた幹太。まだ言い争いを続けている御成、アカリの横をすり抜け、こちらに背を向けて立っているタケルに近づいていきます。
「ねえ。……解決、できなかったの?」
「…………ごめん」流石に振り返るタケル。ばつが悪そうに認めます。その言葉に
「ぜんぜんだめじゃないか!」と一声叫び、駆け去っていく少年。
期待に応えられなかった。意気消沈したのかただそれを見送り、自らも姿を消してその場から立ち去っていくタケル。

文字通り幽鬼のごとく、透明な身体で街を彷徨うタケル。やがて元の廃校の前にたどり着きます。

「お前は甘い」
「いずれ、選ぶ時が来る」


先ほど聞かされたばかりの、青いライダースーツの男の言葉を、再び噛みしめるタケル。
「生き返りたいけど。……みんなの命だって守りたいんだよ。父さん、おれ、甘いのかな」
力なくつぶやきつつ、そのまま門の中へ。

工事の真相

デモ隊の反対運動によって工事が遅れているのか、ボーリングの準備だけしかされていない、手つかずの構内。
そこを抜け、校舎の傍らに座り込むタケル。その耳に、
「遅れていた例の計画に問題はないか」という人の声が飛び込んできます。
「完成は近いですね。これでここは我々眼魔にとって、重要な場所となる!」

冒頭と同じく、作業着ネクタイ姿の男たちがまた、机を囲んで設計図を見つめているようですが、その真中には目の紋章がはっきりと描き込まれています。地面に目といえば宮沢賢治のデザインした目の形の花壇を思い出しますが。
ていうかふつう現場脇にまずプレハブの事務所建てるものじゃないでしょうか。もしくは、こういう会議はそれこそ、市庁舎か建築会社でやるもので。
それにしても楽しそうな会議です。仕事はこうありたい。

「……あいつら、眼魔に乗っ取られてるのか」つい伸び上がり、窓から中を覗くタケル。
「みたいだな」その肩口でユルセンが囁きます。「だったら、眼魔眼魂を追い出せばいい。目には目を、だ♪」
「そうか、目の紋章か!」
変身すると、そのまま壁をすり抜け教室の中へ入っていくゴースト。
「何だお前は」
「ここは立入禁止だ!」
振り返る人々。その声に構わず、
「その身体から出て行け」と叫ぶゴースト。気合い一閃、一瞬にして失神する人々、その傍らに追い出され、身構える雑魚眼魔たち。
「はあっ!」
雑魚などゴーストの敵ではありません。血が飛び散るように、黒い何かが煙のように、液体のように飛び散り消える、1話以来の演出が久々に。わたしはこれが大好きです。

人質

「貴様、よくもまた、おれのファミリーを」そこへ現れ、銃撃してくるのは一度はのがしたマシンガン眼魔。
「やっぱりお前か!」
校舎の傍らで対峙する2人。

そこへようやく駆けつけてきた御成とアカリ。
見えないながら両者がぶつかり合い、そのはずみに校舎の壁が被弾したり、火花が走ったりするところを指さし、
「アカリ殿、あれ、あれ」
「!」以心伝心、大きなバッグから不知火ガンを取り出し撃ち放つアカリ。
「そうそれ……出たー!」
一瞬にしてその場に浮き上がるゴーストと、ギャングめいた怪人の姿に、悲鳴を上げる御成とアカリ。

再びゴーストに銃口を向けるマシンガン眼魔。
「ニュートンならお前の攻撃なんか怖くない!」身構えるゴースト。――しかし。
「きゃあ!」背後の悲鳴に振り返れば、そこには雑魚眼魔に取り押さえられている御成とアカリ。
「なんでいるの……」脱力したようなゴーストの声。その隙に、手に握ったニュートン眼魂を、銃弾が弾き飛ばします。
「!」とっさに拾おうと動きかけた、そこへ
「動くな。動けばお前の仲間の命はないぞ!」と呼ばわるマシンガン眼魔。
「ひ、卑怯だぞ!」
「笑わせるな。勝つために手段は選ばん!」
連射される銃弾をまたも胸に受け、倒れるゴースト。人の命と自分の命。
「どちらか選ぶなんておれにはできない……!」
「できるようにしてやるよ」
「やめて!」アカリの悲鳴。

Versus 2

その時、マシンガン眼魔の背後から、青いライダースーツの男が現れます。アカリ、ゴーストらの視線からそれを悟り、振り返るマシンガン眼魔。
「あ?」
その眼前でおもむろに変身ポーズを取ります。手足が長い。バッチリミロー、レディゴー覚悟、ドキドキゴースト! という変身音(と聞こえました)とともにスペクター出現。

「なにしに来た。こいつはファミリーの……」仇だ、と言いかけるマシンガン眼魔。それを無視し、ゴーストの方へ歩み寄るスペクター。アカリ、御成をとらえる雑魚眼魔を瞬殺します。
「貴様!」
背にマシンガンの銃撃を受け、ゆっくりと振り返るスペクター。選んだ眼魂はツタンカーメン。ピラミッドは△!
青と金の華やかなパーカをまとえば、杖状となったガンガンハンドにコブラが宙を泳ぐごとく近づいていき、合体、鎌となります。
「貴様……」

「今のうちに!」マシンガン眼魔の気がスペクターに向いているうちにと、駆け寄ってゴーストを助け起こす御成、アカリ。

その背後で展開される両者の戦いは一方的。ツタンカーメンが大開眼を使えば宙にピラミッドが浮き上がり、その内部の昏い大きな空間に、吸い込まれていくマシンガン眼魔。
「おれの邪魔をする奴は許さない!」
オメガトライブ。ピラミッドごと消滅するマシンガン眼魔を目撃し、ふわり、と地に落ちる伊達な帽子に、あ、と声をあげてしまうゴースト。
「……それが誰であってもだ」
言いながら変身を解く、青いライダースーツの男。今度はゴーストの方へ歩み寄ってきたところでCM。

歩み寄ってくる青いライダースーツの男。途中ふと、地面に落ちているニュートンの眼魂に気づき、かがんで拾います。
「あ、返せ!」思わず叫ぶゴースト。
「どこまでも甘い男だ……」手を広げ身構える男。
「よし。命燃やすぜ!」起き上がり宙に舞い上がるゴースト。
スペクターVSゴースト。オメガトライブ同士、ライダーキック同士がまともにぶつかり合い、その場に大爆発が起こります。
力負けし、地面に倒れ落ちるタケル。
ひらり、と着地する青いライダースーツの男。

地に倒れたままタケルは、しかしおのれの手をじっと見つめます。そこに握りしめている、今奪い返したばかりの、ニュートン眼魂を。
「……貴様」それに気づき、睨みつける青いライダースーツの男。
「やめて!お願い!」手を広げ、その前に立ちふさがるアカリ。背後では、
「火事だー!」と御成も叫びます。「火事ですよー! ど、どろぼうですよ! たい、たいへんだあっ! ここですよおおおおおっ!」
その身も蓋もない騒ぎっぷりに気勢が削がれたらしい青いライダースーツの男。
「……まあいい。眼魂はいずれ、おれがもらう」と、静かに歩み去っていきます。
「また、負けた……」
男が去った時点で力尽き、へたり込む御成、アカリを尻目に、立ち上がり別方向へ歩み去る、タケル。

大きな橋。その半ばに立ち、川面を見下ろしている青いライダースーツの男。
「邪魔をする奴は許さない、か」その背後に近づき、声をかける若い男。「きみらしいね? ……まあいい。どうせ、あそこでの作業は終わっているし」
相手の肩をぽんと叩き、去っていく若い男。

廃校の敷地に浮かび上がる、紫の目――。

思惑

大天空寺山門。
「幹太君。お母さんたちの運動で、計画が再検討されることになってよかったですね」
「ありがとう。やっぱりここに頼んでよかった」あどけない笑みで頷く幹太。うんうんと聞いていた御成ですが、続く幹太の言葉に顔色を変えます。
お兄ちゃんの言う通りだった!」
「お兄ちゃん?」
「知らない人」しかし、その知らない男が、大天空寺のことを教えたのだと説明する幹太。「かっこいい人! じゃね、ばいばい!」
「……?」不思議そうにアカリを見る御成。
「タケルのことじゃない、よね?」振り返るアカリ。
「違うでしょ……」

2人が見やる先には寺の中に設けられた墓所があり、そのなかの一つの前にタケルがかがみ込み、手を合わせています。

「先代と、何を話しているんでしょうか」
「ちょっと、様子見てきて!」
応、とばかりそちらへ向かいかける御成ですが、墓所の方には一歩も近づけません。
「だめだ、タケル殿の周囲には結界があって」
「結界なんて非科学的!」
そういうならアカリが行けば良いという御成に、頷くアカリ。しかし、やはり同様に何か透明な壁に阻まれ、近づけません。
「バリヤ張ってる……」うなだれるアカリ。結界はなしで、バリヤがありとはどういう理屈なのでしょうか。

そんな喧騒も知らず、ただ墓に手を合わせるタケル。
「父さん。……おれには、無理なのかな。もう、どうしていいかわからないんだ」

***

「…………待ってろ」
橋の上。独り、まだ川面を見つめる青いライダースーツの男。その胸に去来するのは誰の顔なのか、で以下次号。

東映公式には幹太の言うお兄ちゃん=マコトであると書かれていますが、だからあの時かれが大天空寺の境内に立っていたわけですね。
次週はぜったいのだめカンタービレ意識していてジャジャジャジャーン。
今週の髑髏。キンちゃんのピンチに好天が人知れず乗り出すの萌えるなあ。妖力さえ受け入れ、打ち克ったキンジの激熱スーパーパーリナイ♪ニューバージョン。ただ融合例はかなり雑&きもかった。フリンジ&ゴールドで古の魔法使い連想した人ノシ
次週はRPG。
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2015.11.08 11:55 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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