LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

眼魂と語り、その心を知りたいと願い始めるタケルに先んじて、一足先にフーディーニの眼魂と心を通わせるマコト。しかし結構な力技でしたね。フーディーニのほうが根負けした、的な。
ということで今回はマコト/スペクター回。10年前といえば、青いクワガタさんがあんなのに乗ってたなあと思ったり。
ラストで現在取得済みの眼魂がすべて光ったのでうれしかったです(今までフーディーニは真っ暗だった)。


Chain / haru__q


自分の力で、自分の問題を解決したいと願うマコト。さもなくばタケルと肩を並べることができないと。
その心を知り、救い守りたいというおのれの想いをこらえ、その戦いを見守り続けるタケル。
……という感動回なのですがわたしがなんで特撮を観ているというと、そこにはヒーローを愛する心とともに、やはり熱く邪なフェチ心も確かにあるからなのであって、といえば高岩さんだろ! という想いが抑えられず。ちなみにしょ(以下略)。

ちょうど課題やら家族の風邪やらでばたばたした週で、この記事を実際に書いたのはは2/1なのですが、第16話との順序を調整するために日付を1/31にしています。ほんとうは2/1です。折りたたみ以降はいつもの感想文。
発端

龍馬眼魂と話したおれは、ほかの英雄眼魂とつながるために、話をすることにした。残された時間は、あと86日――。

公園。待ち合わせの相手とスマホで通話しながら、
「……うん。あ、もう着いてるよ♫」と微笑む女性。その時空からの異様な音に顔を上げ、「……え。なにあれ……?」
他の人々も異常に気づき空を見上げます。

宙に描かれた巨大な目の紋章。その周囲では紫の放電現象が起こっており、かれらの注意を引きつけたのはその雷鳴のごとき音のせいだとわかります。

「なんかあ、空に変なのが……」まだ通話を続けている女性。しかし次の瞬間彼女も絶句します。目の紋章から突如、飛び出してきたのは龍のような姿の巨大生命体。白い胴に紅い目を光らせる1頭の軍荼利。
悲鳴をあげ逃げ惑う人々。

たこ焼きパーティー

「よいしょっと」
別の公園。木立の中に店を構える小さなたこ焼きの屋台。その正面のテーブル席に、御成が

カノン殿
Miss Kanon Recovery Takoyaki Party
快気
たこ焼きパーティ

と記した看板を立て宴席を盛り立てようとしています。
「これどうなの……?」看板の柱に飾られた狐面に触れ疑念を呈するアカリ。
「ああっ、もうそうやってすぐ触るから!」アカリの手を払いのける御成の頭には緑の三角帽がかぶられています。別のおかめ面を指さし、「ほら、アカリくんそっくり」
「どういう趣味してんのさ」
「いいからアカリくんも手伝って」
「何すりゃいいの……?」
「まずは」

<たこ焼きフーミン>の店主はそんな言い争いにも微笑み、それを見守るタケルもまた。

そこに遅れて現れるマコトとカノン。
「タケルくん」
振り返るタケルに、一歩進み出て礼を言うカノン。
「ほんとうにありがとう。……あたし」
「元気になってほんとうによかった!」みなまで言わせないタケル。自ら生き返ろうと努力していたタケルの、ようやく得られたチャンスをふいにさせた、そんな負い目をカノンに感じさせまいとしているのです。「ね? マコト兄ちゃん!」
「ああ」
救われたように微笑むカノン、マコト。
「驚いたね、ほんとにカノンちゃんかい?」屋台の前まで飛び出してくる店主。「マコトくんもすっかりイケメンだねえ。あ、そうだ、神かくしは? ありゃ間違いだったのかい?」
「ああああっ!」看板のところから飛んでくるアカリ。「いいから焼いてよほら、10個10個!」
「今日はカノン殿の快気祝いなのです!」と御成も。
「なあんだ、心配して損したよ」と笑う店主。「でもうれしいねえ」

10年前。まだ幼いタケル、アカリ、カノン、マコトの4人が、2人がけのベンチに腰掛けています。
「ほおらお待ちどう」その前へ、4人ぶんのたこ焼きを運んでくる店主。
「うわあ、ありがとう、ふみ婆!」
「ほら食べて食べて食べて」
「うまあ」
「おいしい!」


「よっしゃ悪ガキども。今日はふみ婆のおごりだよ!」
「やったあ!」
「最高ですぞふみ婆殿!」

「おほほお、何だこの親近感?」と両手にたこ焼きを持ち、満足気に見渡すユルセンが唐突です。

カノンにも三角帽をかぶせ、自分はちょんまげの鬘を装着した御成が、
「アカリくん、アカリくん」と宴席をつっきっていきます。
「え?」振り返るアカリの顔のそばで、ぷう、と吹き戻しの笛を吹く御成。
「やめて!」ピコン、とおもちゃのハンマーで御成の頭をたたけば
「ありがとうございます」と合掌する御成。
御成の道化っぷりにふみ婆もカノンも大笑いです。

賑やかな女性陣+御成を、やや離れた場所から見守っているタケル。看板にもたれて立ち、うつむく横顔に憂愁の色が漂っています。
紅い眼魂を手に、思い返すのは父との邂逅。

「タケル。お前が15人の英雄の心をつなぎ、未来へと導くんだ」
抱擁とともに残された言葉。


眼魂を懐にしまいつつ顔を上げる、その目がやや潤み、そうしながら、いつしか宴席とは逆方向、タケルよりさらに離れたベンチに独り腰掛けている、マコトに気づきます。
思い屈した様子でうつむき、手の中の青い眼魂を見つめているマコト。
「マコト兄ちゃん。その眼魂って?」笑顔で近づき、傍らに腰を下ろすタケル。
「フーディーニだ」
「天才的奇術師……!」たちまち目を輝かせるタケルが英雄おたくです。例の偉人録を懐から出し、「脱出王フーディーニ! うわっ、フーディーニだったら、きっとすごいことができるんだよね!? どんな力?」


Harry Houdini Scrapbook [Christmas Card] / Boston Public Library


子供のようなタケルを見る、マコトの顔が優しいお兄ちゃんという感じなのですが、しかしタケルの疑問には答えられません。
「さあな。……これを、使おうとしても使えない」
「だったら、仲良くなればいいんだよ!」
「お前らしいな」
「父さんが言ったんだ。英雄の心をつなげって。だから、英雄眼魂たちと話したいんだけど、方法がわからなくって……」
じっとその顔を見つめるマコト。
「……でも、龍馬とは話せたんだから、きっとできるはず」
言われて今一度フーディーニの眼魂を見つめるマコト。

(おれは必ずこいつを使いこなす……)

探りあい

どこかのビルの屋上。
夜の闇に独り立ち、指先で目の紋章を描くアラン。そこから召喚されたのは、かつてゴーストに倒されたジャベルです。
「アラン様。また呼んでいただき、感謝します」
「ジャベル。お前は英雄眼魂について何を知っている」
「15個あると、聞いております」
「他には」
「……いえ。ただ集めるように命令を受けただけです」
「まあいい」相手のことなどまるで信用していない、とでも言いたげな薄い笑み。「今度はわたしのために集めるのだ」
「承知いたしました」恭しく一礼するジャベル。「今度こそあの小僧とスペクターを倒し、奴らの持つ眼魂を奪ってみせます」
言うや背を向け歩み出すジャベル。
「待て」それを呼び止めるアラン。「勝手に動くな。わたしの命令に従え」
「……」ゆるりと振り返り、再び一礼するジャベル。この主従は互いに腹に一物ある感じがとても好きです。

課題

「まずは武蔵と話す。……でも、どうやったら?」
地下の研究スペース。愛用のデスクの上に鎮座まします武蔵眼魂に顔を近づけ、まじまじと見つめるタケル。
「タケルぅ。御成見習えよ」そこへどこからか飛び込んでくるユルセン。
「え?」
「拙僧は五右衛門殿の声が聞こえますぞ!」指されたほうを見れば、五右衛門眼魂の前でうさぎの真似をする子供のように、頭に両手のひらを立てている御成。
「ん?」
「拙僧のことが気に入ったと。ほっほっほ」
しかしそれは、自分が見つけた眼魂の、自慢をしているだけに過ぎません。顔をしかめるタケル。
下からは、はしごを上がってくるアカリ。
「ね、タケル。マコトは何をやろうとしてたんだと思う?」
「そういえば」
マコトとの会話を思い出すタケル。

「けじめをつけたらすべて話そうと思う」

「……けじめ」
「それに、マコト兄ちゃんたちがいたっていう、眼魔の世界のことも、気になるんだよな」
シリアスな2人の会話を、じっと聞いているかのような武蔵眼魂。

「……じごくじゃあ……」
下からの気の抜けた声にふと振り返り、モノリスの前の異形に
「ええっ!?」と声を上げてしまうタケル。
そこには大きな金棒を手に赤鬼姿の仙人と、青いもじゃもじゃかつらを被ったユルセン。2人(?)して
「あそこは地獄じゃあ」
「地獄じゃよぅ♡」と、地獄の鬼の扮装です。
「おっちゃん。詳しく教えてくれ!」
「絶対に、嫌だ」
「嫌だ」
断る2人に青白い光が浴びせられます。
「ままままぶしい……!」
それはアカリがかざしたランタンの灯り。そこに現れた姿を見て、
「おっちゃん殿! やっとお会いできましたな!」と感涙にむせぶ御成。「拙僧は、御成と……」
突進してくる御成に体当りし弾き飛ばすタケル。
「逃げずに答えてくれよな!」
「こう見えて、ぼくは脱出王だよ♡」うそぶく仙人。
「脱出王は、フーディーニだろ!」
「あたしフーディーニ大好き!」割り込んでくるアカリ。「かれは、偽物の霊能力者の嘘を次々に暴いていったの! あたしもすべての現象は、必ず説明がつくって証明してみせる! タケルのことも、おっちゃんのことも!」
指さされて顔をそむける仙人。
「「どろん」」と消えていきます。

親友

その怪異に目をむく御成。肩を落とすタケル。そんなかれらの背後から、飛び込んでくるシブヤとナリタ。
「不可思議事件の発生です!」
「ドラゴンが目撃されたって」
「ドラゴンですとーっ!? この件は、拙僧にお任せあれ。では」ひらひらと60年代のギャグ漫画のような動きで飛び出していく御成。
「御成?」
「ドラゴン殿ぉぉぉぉっ!」

公園。
たこ焼きを焼きながら、近づいた人影に顔をあげるふみ婆。
「おや、いらっしゃい。今日は2人かい?」
笑顔で会釈するマコト。
「ふみ婆、昨日はありがとう!」一礼するカノン。「久しぶりのふみ婆のたこ焼き、おいしかったよ」
「あっはっはっは。また何時でもおいで! 昔みたいにね」
「はい」
笑顔で会話する2人を、見ているマコト。しかし、すぐにその顔は緊張に引き締まります。気配に振り返れば公園の小道を歩んでくるアランの姿。
「アラン様?」
「カノン。お兄さんと話がある」
「……」無言のまま目を伏せるマコト。「お前はここにいろ」
不穏な気配にふみ婆もこちらを覗き込んでいます。立ち去っていく2人の背を、心細げに見送るカノン。

鉄橋の下。
「もう1度聞く。わたしがその気になれば、きみは妹と一緒に生活ができなくなる。わかっているのか」
吐く息が白いアラン様。とても精神体だけとは思えません。
「おれはカノンやタケルたちと一緒に、人間として生きていく」その顔を見返すマコト。
「きみの愚かさには心底失望した……」
冷然と告げるアラン。その顔をじっと見つめ返すマコト。

対決1

その時、横様から飛び込んでくるジャベルの蹴り。かわすマコト。
「さあ、楽しませてくれ」手を広げ招くジャベル。
「貴様か……!」
変身するマコトとジャベル。先に跳びかかっていくスペクターですが、跳ね返され地に倒れるのもやはりスペクター。
ジャベル変身体はさらに強力になっているのか、蹴りで牽制しつつ力強い拳を数度、スペクターの胸に打ち込み続けます。
「……っ!」再び倒れるスペクター。
「腑抜けたか」太陽を背に、覗きこむジャベル変身体。「貴様は弱くなった」
「何だと!?」眼魂を取り出し装填。飛び出した瑠璃色のパーカが相手を牽制する間に立ち上がるスペクター。
ツタンカーメンの大鎌を振るいますが、雑な大振りです。ひょい、と難なく避け、その柄を左手でつかむジャベル変身体。
そうしてスペクターの動きを止めておいて、
「お前など何の価値もない!」と右の拳をその腹に見舞います。
「がっ」短く呻き飛び退るスペクター。
「……ふ」悠然とその目の前で、つかみとった大鎌を捨てるジャベル変身体。
「黙れえっ!」
雄叫びを上げまたも飛びかかるスペクター、しかし重いカウンターを繰り返し腹に受け、倒れます。
「未熟者め。おおおっ!」つぶやき地を撃つジャベル変身体。舞い上がる砂礫が倒れたままのスペクターを埋めていきます。「――つまらん」

「お兄ちゃん!」駆けつけてきたカノン。単身ではなく、ちゃんとタケルを伴っています。

余談ながらカノンはタケルにこの時なんと説明したんだろう、と思います。「アラン様はお兄ちゃんの親友」発言はこの後なんですよね。親友と立ち去って戻ってこない、くらいではタケルを呼ばないだろうし、不穏な空気があったとしてもアラン様がどういう存在か、タケルに説明しなければならないでしょうし。

「お前」そこに立つ怪人の姿に顔色を変えるタケル。「倒したはずなのに、なんでいるんだ!?」
「うれしいじゃないか」振り返るジャベル変身体。「お前のほうから現れるとは!」
「変身!」顔を引き締め変身するタケル。現れたゴーストは初めからニュートンをまとっています。「はっ!」
そこにできている砂礫の山に向け、引力を向ければ、たちまち現れるスペクターの姿。
「マコト兄ちゃん、大丈夫!?」
「手を出すな!」助け起こしてくるゴーストの手を振り払い、立ち上がるスペクター。「許さん!」とジャベル変身体に向かっていきます。
「ああっ」心配そうに見送るゴースト。ゴーストは単体だとかっこいいのに、スペクターといるとどうしても弟分っぽい性格が引き立ってしまいますね。

「おおおっ!」芸もなく再び殴りかかっていくスペクター。逆に重すぎるパンチの連打を浴びせられ、変身すら解かれ倒れこみます。声もなく悶え苦しむマコトを見下ろし、
「貴様など、もうどうでもいい……」
「お前はおれが倒す!」とっさにブースト眼魂を取り出すゴースト。
「ほう?」余裕を見せるジャベル変身体に、さらに力で勝るパンチを叩き込みます。
「おれがみんなを守る!」
「……はっは」後ずさりながらも体勢を立て直すジャベル。「個人の命など、価値はない!」
「命に価値がないなんて言わせない!」さらにさらに、威力を増すその拳を、紅蓮の炎が包んでいきます。連打され、よろめきつつ
「いいぞ。こうでなくては面白くない」
「なんだこいつ!」五右衛門を取り出すゴースト。その武器を相手の肩口に叩き込みますが、
「まだまだ。もっと……もっとだ!」と前進するジャベル変身体。反撃にゴーストの身体がややのけぞり、無防備な腹に向け拳を固め、「おおおおおおおおおおおっ!」

「ジャベル」

しかしその時、冷然たる声が投げられ、動きを止めるジャベル変身体。
「そこまでにしておけ。これ以上の勝手は許さん」
そういえばまだ、アランとマコトの会話の途中でした。
しぶしぶ変身を解き、一礼をするジャベル。踵を返し立ち去っていくアラン。
「……次は」アランを見送る姿勢のままで、声を発するジャベル。「もっと楽しませてもらうぞ」
「!」
ぱちん、と指を鳴らし、黒いインク状の揺らめきとともに虚空に消えるジャベル。

「お兄ちゃん!」
……と思ったら、カノンの元に瞬間移動し、背後から締め上げていたのでした。驚愕するゴースト、
「カノン!」と絶叫するマコト。
「カノンちゃん!」ゴーストが駆け寄った、その目の前で、カノンをとらえたまま今度こそほんとうに消えるジャベル。
「……!」立ち上がりかけ、また膝をつくマコトは、絶望の表情で崩れ落ちます。
「マコト兄ちゃん!」変身を解き、その身を支えるタケル。

捜索

「カノンちゃあん!」街を走り探すタケル。ジャベルが連れ去ったからにはそんなところにいるとは思えないのですが、オフィス街の一角のような場所で、とうとう立ち止まってしまいます。
「どこに連れ去ったんだ? ……ユルセン! ユールセーン!
タケルの呼び声の、そのこだまが消える頃、背後で
「でか! 声でか!」とか細い声が聞こえます。木桶の中で入浴しているユルセン。どう見ても目玉おやじです。

参考:目玉おやじ装花「たーく、若いなあお前」
「え?」駆け寄ってくるタケルの前でしなをつくり、
「ああん、見ちゃいやあん♡」と叫んで消えていくユルセン。何しに出てきたのでしょうか。
「あっ」一瞬呆然とし、それから、「……なんだよ、のんきだな!」と叫ぶタケル。

「カノンちゃーん!」同じように街を走るアカリ。

そして、マコトも。

力ずく

独り走る足を止め、うなだれるマコト。
「カノン……絶対に助けてやるからな!」
その時、かれの目の前に、音を立て飛来する1つの眼魂。マコトが気づくと、おもむろに宙に地図を投影します。その1点に赤く点滅する印。ここへ来いとでも言うのでしょうか。
「ジャベルの使いか」眼魂を見つめるマコト。務めは果たしたとばかり飛び去っていく眼魂。
「今のままではやつには勝てない……」握りしめるのはフーディーニの眼魂。いまだマコトに心許さず、力も貸さない、ただ持っているだけの英雄眼魂。「これさえ使えれば」

「だったら、仲良くなればいいんだよ」

「おれにはおれのやり方がある!」記憶の中のタケルに、抗するように叫ぶマコト。「フーディーニ、力を貸せ!」
スイッチをいれようとしても、ただその表面に電流が走るのみ。頑なにマコトを拒むフーディーニ。
「いうことを聞け!」
繰り返しスイッチを押すマコト。そんなマコトに業を煮やしたのか、その手から逃れ、そして逆にマコトを、頑丈な鎖で縛るフーディーニ。


Houdini / tmolini


「……? うっ!」身体の自由を奪われ、立つのもやっとの状態で呻くマコト。そんなマコトに向け、無人のバイクが襲いかかってきます。危うくかわし、「それがお前の答えか? いいだろう!」
鳴り止まぬエンジン音、タイヤのきしみ。繰り返し襲いかかってくるバイクを正面からひたと見据えるマコト。

***

「ドラゴン! ドラゴンはいずこ! ああああさっき見たような。ドラゴンはいずこかあっ!」
左手にランタンを掲げ、右手で双眼鏡を目に当てながら、駆けまわっているのは御成です。ドラゴンの目撃談があった公園。
この人だけ今回別行動。

***

フーディーニの操るバイクに突進され、危うくかわす、頑丈な鎖でがんじがらめにされた状態で。
この危険な行為を何度繰り返したのか、ぼろぼろになってしまっているマコト。どういうふうに撮っているのか、バイク視点の映像がスリリングです。
そこへ合流してくるアカリとタケル。
「……なんでバイクが勝手に動いてるの?」
「その鎖はフーディーニの仕業なの!?」驚き呼びかけるタケル。アカリには、マコトを縛る不思議な鎖までは見えません。「今助けるから」
「よせ!」振り向きもせずタケルを退けるマコト。「これはおれの問題だ」
何度目かのトライアル。バイクがターンを切る、そこから激しい火花が散ります。くるくると回転し、マコトを弾き飛ばすバイク。
「……でも。もうぼろぼろじゃないか!」目を潤ませ再び駆け寄ろうとするタケル。
「手を出すな!」
「……っ」
「今度こそおれは……」唇に、頬に血をにじませ、回転を続けるバイクを睨み据えます。相手を捉えようとしてかわされ、また起き上がるマコト。「自分の手でカノンを救う!」

突進してくるバイク。寸前でそれをかわし、宙高く身を翻して、今度こそそのハンドルを握るマコト。
猛然と走り続けるバイクに引きずられながら叫びます。
「お前と! 肩を並べて戦うために!」
身の引き締まる想いに慄然とするタケル。
「……わかった。手は出さない!」
「ああああっ!」全身の力を振り絞り、無理な体勢からシートに飛び乗るマコト。改めてそのハンドルを、ブレーキを握りしめればバイクを乗っ取っていたフーディーニ眼魂が青く発光します。抵抗し暴れだそうとするバイクを、無理やり力でねじ伏せるマコト――。

対決2

廃工場跡。高い塔の上にカノンを立たせ、地上でマコトを待つジャベル。
近づいてくる排気音に顔を上げます。やがて青いバイクを停め、ヘルメットのバイザーを上げるマコト。
「お兄ちゃん!」塔の上から叫ぶカノン。その声に顔を上げ、そしておのれの身体を見下ろすマコト。そこにはまだ、人には見えない鎖が絡みついたままです。
「あいつは来ないのか?」
「カノンはおれが取り戻す」
対峙する2人。すぐに殴り合いになりますが、やはりスペクターのほうが無理です。

アカリとともに駆けつけてきたタケル。それを見て変身しようと身構えます。しかし、掲げ持つ俺眼魂のスイッチを、どうしても押せません。
そんなタケルのほうへ、スペクターを殴り飛ばし目をやるジャベル変身体。
「あいつは戦わないのか? つまらん」
「何してんの、早く助けなさいよ!」苛立つアカリ。しかしそうしたいのは、タケルのほうです。
「マコト兄ちゃんと約束したんだ……」
「ばかじゃないの?」声を上げるアカリ。マコトとタケルの約束を、彼女も知っていますが、時と場合を考えろ、と言いたいのでしょう。「カノンちゃんの命がかかってるのよ!」

「……おれは。おれを、超える!」
その向こうでは、歯を食いしばり、パンチを繰り出すスペクター。
「はっ!」しかし空いた胴を蹴り上げられ、またも倒れこみます。このシーンのジャベル変身体が妙にほっそり見えますね。
その様を見ていられないと、またタケルに向かうアカリ。
「ただでさえぼろぼろなのに。相手があいつじゃあ、」
「おれは!」アカリの声を遮るタケル。劣勢のスペクターを大きな目で見つめ、手にした眼魂を握りしめながら、「マコト兄ちゃんを信じる!」

対決3

「でいっ!」
「うああああっ!」
ジャベル変身体の拳を胸に受け、吹き飛ぶスペクター。その様を見守るタケルの眼魂が、熱を帯びています。
「……っ」地に塗れるスペクターを見下ろすジャベル変身体。
「つまらん……もっと本気を出させてやる。軍荼利ィッ!」
声を上げれば飛来する軍荼利。

「ドラゴンですぞぉっ! ドラゴンとはあいつのことでしたか!」
「御成?」
その軍荼利を追って現れた御成合流。

「憎しみこそが力になる」
軍荼利に同化するジャベル変身体。瑠璃色の目、金色の牙。立ち上がったスペクターを突き飛ばすと、カノンのほうへ飛んでいきます。
「お兄ちゃんっ!」
「大切な妹を殺されれば、お前も本気になるだろう」
「止めろぉっ!」
「お前が弱いせいで妹が死ぬ……」
呪いの言葉とともに、その口から青い火弾を吐く軍荼利。周囲を爆撃され、吹き飛ばされたスペクターは、またも崩れ落ちる建物の下敷きとなってしまいます。
「いやあああっ!」
「マコト!」
カノン、アカリの悲鳴に、既に燃え盛る炎の塊のようになった眼魂をかざすタケル。闘魂、開眼、ブースト。
「次はお前だ……」
カノンの傍らで宙に静止したままのジャベル軍荼利。今度はゴーストに向かって火弾を浴びせます。
「! ……だめだ、ユルセン! キャプテンゴースト!」
「おいタケル、最近お前……」たぶん気安く呼びすぎだとか文句をつけようとしたのでしょうが、さらに火弾の直撃を受けそうになったゴーストに逃げられてしまいます。
「うわあっ」
「どこいく、うわは、」

熱風に吹き飛ばされていくユルセン。そのまま宙に消えていきます。

「ユルセーン!」もう、とじだんだ踏んでいるような仕草が可愛いゴースト。「あっ。危ない!」
御成、アカリを背に庇ったまでは良いものの、連続で火弾を受け、悲鳴とともに倒れこみます。

そして、誰1人助ける余裕もなく、瓦礫の下敷きになったままのスペクターで、CM。

対決4

「……」瓦礫の隙間から射しこむ、一条の光。それを頼りに、おのれの手を見る、スペクター。「絶対に負けられない。力を貸してくれ、フーディーニ!」
その時、握りしめた眼魂が青く輝き――。

「タケル殿」
「タケル!」
ゴーストを助け起こそうとする2人。そんなかれらを、楽しげに見下ろすジャベル軍荼利。その時。

青くまばゆい光が瓦礫の下から漏れ出し、やがてその光量を増して、あたりを包み込みます。
一気に跳ね飛ばされる瓦礫の山、そこに立つ青いライダースーツの影――。

「あっ」兄の無事を知り思わず笑顔になるカノンが可愛い。
その全身をなおも縛っていた鎖はここでついにはじけ飛び、
「マコト兄ちゃん!」と感動しているゴーストには気づかない様子で、
「やっと力を貸してくれたな……頑固な脱出王」とフーディーニの眼魂に話しかけるマコト。

改めてジャベル軍荼利に対峙するマコトの背後で、起き上がったゴースト。
すっかりリラックスした姿勢になっています。

おもむろに、再変身するマコト。そこに駆けつけてきた無人のバイクが、まるでアジのように開……いたかと思えばそれがフーディーニのパーカ。こんなところに潜んでいたとはさすが脱出王です。そのまま回転して宙を舞い、ジャベル軍荼利に繰り返し体当たりして戻ってきます。
開眼、フーディーニ。顔面の模様は交差する鎖と閂。
このパーカは重いと思うのですが。
「脱出王、フーディーニだ!」目の前に立つスペクターの雄姿に、目を瞠るゴーストでCM。

「はっ!」CM明け、そのまま宙を舞うスペクター。車輪のところが飛行ユニットになっちゃったみたいです。カノンの立つ塔の上まで行き、「待たせたな、カノン」
「お兄ちゃん」
微笑む妹を抱き上げ、そのまま飛び降りてきますがこれちょっと怖い。着地し、
「妹を頼む」とゴーストに託すスペクター。そっと地に立たされたカノンの縄をすぐさまほどくゴースト。「わかった」
この救出劇の間、じっと待っていたジャベル軍荼利とともに、再び空へ。

「奇術師のフーディーニがなんで飛ぶの?」とアカリ。
「そんなの知るかってんだ、痛ちちち……」とユルセンが、あちこち焦げてます。
「なんじゃこの目玉!」失神する御成を見下ろし、
「……今さら」

対決5

「はっ!」
高速で空を飛びながらいくども体当たりを繰り返すジャベル軍荼利とスペクター。その旅に火花がほとばしります。
「……面白い。もっとわたしを楽しませろ!」
その長い爪でスペクターを捉え、掴み上げるジャベル軍荼利。
「くっ」しかし見上げる顔に恐怖の色はなく、「……貴様こそ」
言うや虹色の紙吹雪となって消えるスペクター。
「……なに」
見回すジャベル軍荼利の前に、再びバイクの開きが現れ、その上にいつの間にか立っているスペクターが脱出王です。
追撃してくる青い火弾をひらり、ひらりとかわし大開眼。
長い鎖に絡め取られ、バイクの開きに吊り上げられた状態で丸まってしまうジャベル軍荼利。そこに向かい、単身、突き刺さるように落ちてくるスペクターの蹴りが怖い。重力利用しまくり。
「おれの生き方、見せてやる!」
フーディーニオメガドライブ。高速でスピンしながらジャベル変身体の腹を撃ちぬく必殺の蹴り。
「おおお……憎しみと戦いこそ、生きる実感! おおおおおおおっ」
ひらり、舞い降りたその背後で、ついに爆散するジャベル。

「さっきは助けてくれてありがとう」礼を述べるタケルに、面映ゆそうにするマコト。
「……お前こそ、いろいろありがとうな」言って、右手を差し伸べます。
その手をしっかりと握るタケル。笑顔と笑顔。
「男ってばかね」言って、やはり笑顔でカノンに振り返るアカリ。幸せの構図。

***

そのはるか遠方、巨大な建設機械の上に立ち、手すりにもたれた姿勢でじっとかれらを、否マコトを、見つめているアラン。
やがて身を起こし、立ち去っていきます。

タケルのお宅訪問

タケルたちに手を振りながら仲睦まじく立ち去っていく兄妹。
それを見送り、思い出したように紅い眼魂を取り出してみるタケル。
「おれも武蔵と話さなきゃ……」
その時、武蔵眼魂が発光し、その前でタケルの姿が煙のようにそのなかへ、吸い込まれていきます。
その怪異に目を瞠る御成とアカリ。

中は和風の家。だと思いますが魚眼レンズっぽい撮り方になっているのでよくわかりません。杉板の天井、屏風を背に、あぐらをかいて座る武蔵。
「友を信じ、よくぞ見守った!」
「宮本、武蔵さん?」その前で膝をつき畏まるタケルがやっぱり英雄おたくです。
「うむ。他の者たちも、真摯に向きあえば必ず応えるであろう。……但し、すべての者が協力的とは限らんぞ? 心して挑め」
すごく砕けた感じの宮本武蔵です。まあ武蔵眼魂はタケルの想いで生成したものですから、タケルには協力的なのでしょう。
「……これからも」両膝にのせた手を、するりと畳に降ろすタケル。「共に戦ってください」
「あいやわかっておる。タケル、けして折れぬ心を持つのだ」
こくりとうなずくタケル。

地面に置かれたままの武蔵眼魂。そこから紅い煙が吹き上がり、タケルの姿となります。
「タケル、何があったの!?」
「武蔵と話してた……」まだうっとりと、夢見心地のタケル。うれしさが押さえられないような表情です。
「ついに話せたのですか! なんと羨ましい!」
「……あれ?」それで我に返るタケル。「前に、五右衛門の声が聞こえたって言ってなかった?」
「ああ」うなずくアカリ。
「あっ……。それは……」追求するような二対の瞳の前で、言葉につまる御成。とっさに手で耳をつくり、「……だっ!」
「なによそれ」
「ぴょんぴょんですぞ、あはは。ぴょーんぴょーん」
「なにそれ」
思わず笑み崩れてしまうアカリとタケル。御成とともに、声を上げて笑い合います。

今は無人の大天空寺地下室。独り佇む仙人は、いつもと違いモノリスではなく、別の方角を見上げています。
「龍よ。お前の息子は、また一歩進んだようだぞ」

***

それを見下ろす目の紋章と、同じ形のものが、眼魔世界の王城の壁に光っています。そこに立ち、おのが手の中の、緑と白の眼魂を見下ろす男。握りしめる手には、その高貴な身分を示す指輪が――。
今週のマークⅡ。幻月、好天の頂上決戦、そして同時並行の新月、ニンニンジャーの次世代決戦(とくに7:48あたりの)、いずれも手に汗握るアクション巨編。最後の名乗りからアカ3人も燃えました!
でも、倒れた狐の前に旋風が現れた時、狐がつい、
「……若」と昔の呼び名でつぶやいたのがきゅんと来たり。
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2016.01.31 08:30 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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