LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

3号ライダー・ネクロム、満を持して登場!
昨春の「3号」といい「4号」といい、永徳さんはこういう不気味系というか幽玄系がお得意なのでは? とふと思いました。思えばキックホッパーも地獄系。
そしてアラン様の軍服姿! 風にたなびく肩ケープ! なんというご褒美(*´ω`*) ひらひら万歳です。
いえ、これがまた凛々しいやらマコトへの想いが切ないやらですこぶるつきのかっこよさ。
強いのにタイムリミットある設定も好き。


Green / Furryscaly


「身体に意味はない」
「命に意味はない」
――すこしずつ描かれていく“向こうの世界”はまるで、死の世界。興味津々です。それに対しわかりあうのは不可能だ、と見切るマコトと、
「自分たちが理解すれば相手も理解してくれる」と信じるタケル。さらに、そんなタケルに
「正義はひとつとは限らない」と説いて聞かせるロビン・フッド――。

アランやマコトの言う、「あの人」「あの方」はまだ登場しないのかな……兄上は「メイちゃん」で見た気がすると前から思っていましたが、たぶん青山執事ですね。
折りたたみ以降はいつもの感想文。
決意

ようやく、武蔵眼魂とも話すことができた。残された時間は、あと80日――。

向こうの世界。玉座にかけ、ジャベルの報告を聞くアランの兄。
「そうか。あいつも本気になったか……」
王城の外で、赤く染まる空を見上げるアラン。

夜の埠頭。水面をわたる風を受け、微笑むカノン。
「風ってこんなに気持ちいいのね。……眼魂の時は、ぜんぜんわからなかった」
その笑顔に目をやることなく、話し始めるマコト。
「……カノン」
「なに? お兄ちゃん」
「お前も元気になったし、おれは、けじめをつけようと思う」
「けじめ?」兄の言葉にきょとんとする表情。しかしやがて目を見開き、「……まさか」

***

大天空寺居間。アカリがこれまでの戦いを総括しています。
「タケルを殺した眼魔(剣眼魔)も、こないだのやつ(ジャベル)も。1回は倒したはずなのに、また生き返ったわけでしょ」
「うん」頷くタケル。
「決まっています」身を乗り出してくる御成。「連中は生きていないんです。眼魔は黄泉の世界の住人に違いありません!」

(眼魔の世界にいた、マコト兄ちゃんって……)

「あの世なんて非・科学的!」たちまち反発するアカリ。「絶対何かある。わたしが解き明かしてみせる」
睨み合う2人をなだめるように、背後から声をかけるタケル。
「正体が何にしても。英雄眼魂を集めたり、人間の魂を抜き取ったり。……眼魔はいったい何をする気なんだろう」

前回の戦いのさなか、タケルに対しジャベルの言い放った言葉。
「個人の命など、価値はない!」と。


「……あいつは命に価値はないって言ってた」
「マコトなら何か知っているかも!」と思いつくアカリ。
「確かに」と賛同する御成。「向こうに住んでいたのですからね」
そこでまた、先ほどの疑問が浮かび上がるのです。
「眼魔の世界か……」考えこむタケル。
「……聞いてみようよ」決然と言うアカリに頷きます。

噂をすれば影。出かけようとして、山門の前に佇むマコト、カノンに気づくタケルとアカリ。
「マコト兄ちゃん」
「……2人だけで話がある」
向こうから切り出してきます。うんと頷き、
「おれも聞きたいことがある」と応じるタケル。

大天空寺墓所。やや距離をおいて見守るアカリ、カノンの前で、龍の墓前に持参の花を手向け、手を合わせているマコト。傍らのタケルに聞かせるように、
「けじめをつけたら、おれもタケルと同じように、龍さんの遺志を継いで戦うつもりです」と誓います。
「けじめ?」
「おれはいちど、眼魔の世界に戻る」
「眼魔の世界へ?」

***

大天空寺地下。モノリスの前でいつになくシリアスな表情の仙人。
「龍よ。お前の気持ちはつながっているぞ……」
「べろべろばああああああ!」
「わあああああ。……っ、びっくりさせるなばかもの!」
突然登場するユルセンは前回に続き地獄の鬼の扮装です。気に入ったのでしょうか。思わず悲鳴をあげる仙人。
構わず話し始めるユルセンがマイペースです。
「向こうに戻って、大丈夫かなマコト」
「何がだよ」
「向こうは、地獄じゃん?」
その言葉に何かをひらめいたような表情になる仙人。

(……なるへそ)

招待

廃工場の立ち並ぶ、寂れた場所。その上空に描かれた大きな目の紋章から、ライダー型の怪人が飛来します。
その双眸は緑に光り――。

***

再び墓所。立ち上がり、
「おれが向こうに行ってる間、カノンのことを頼みたい」とマコト。
「おれも一緒にいくよ!」すかさず叫ぶタケル。
「お前は関係ないこ、……」
「関係あるよ。マコト兄ちゃんのおれの大切な友だちだ、それに何かあったら、カノンちゃんが悲しむ。教えてよ、眼魔の世界って何だ?」
「眼魔の世界は……」
とうとう口を開いたマコト。なのに、そこへ御成がけたたましく駆け込んできます。
「ターケールー殿ーっ! 不可思議事件、発生ですぞ! しかも今回は、眼魔で間違いなし!」

大天空寺居間。シブヤ、ナリタがPCの動画サイトを一同に見せています。宙を浮遊する、無数の眼魂――。
「さっきアップされた動画です」
まじまじと画面を覗き込むアカリ。
「これ、眼魔の眼魂よね?」
「ああ、間違いない」
「場所はわかるのか?」
マコトに問われ、頷くナリタ。
「投稿したやつに連絡して、ばっちり確認済み」
「行ってみましょう」立ち上がる御成、従いかける一同。そのなかで、続いて立ち上がりながら、
「あっ、シブヤとナリタは、カノンちゃんを頼む」と言い残していくタケルが流石です。
「ええ~」がっかりするナリタ。「……了解」
「お気をつけて!」笑顔で一礼するシブヤ。

廃工場の立ち並ぶ開けた場所。
「……このあたりのはずですが。おおっ!?」何かの物音に一瞬、立ちすくむ御成。
「向こうよ!」対照的に駆け出すアカリ、マコトとタケル。おっかなびっくり、御成も錫杖を手についていきます。
「ここだ。随分多いな」やがて立ち止まり、顔をしかめるマコトとタケル。あたりには不気味なうめき声が響いています。
「え、いるの?」慌ててカバンからランタンを取り出し、照らしだすアカリ。たちまち前方に、無数に蠢く雑魚眼魔の群れが現れます。

「「いたー!」」
「これはまたうようよと」
「なんでこんなにいるわけ」
気持ちわるそうにマコト、タケルの背後に隠れる御成とアカリ。言い方が完全にダンゴムシの群れを見た時の声。
「でも、こいつらなら大丈夫」
「え?」
マコトと頷き合い、そのまま群れの中へ飛び込んでいくタケル!
それぞれ素手で何体も倒しつつ、変身動作に入れば、現れたパーカがまた、多くの雑魚をなぎ倒していきます。
救いを求め取り憑こうとする亡者のように、ふわふわと頼りない動きをしながら、ゴーストの背に、スペクターの腕に、しがみついてくる雑魚眼魔。
弱いのですが気持ちがわるい、そして、
「多すぎる!」
「これではきりがない」
やがて音を上げ始めるライダーたち。その時――。

「あれは何?」ふいに目を上げるアカリ。見る間に空に、大きな目の紋章が描かれていきます。
「嫌な予感が……」息を呑む御成。
「はっ!」その紋章から、唐突に緑の光線が地に放たれ、撃たれて倒れる雑魚眼魔。

***

「まさか」
大天空寺地下。モノリスの前でかっと目を見開く仙人。

***

廃工場。薄れていく煙のなかに、やがて浮かび上がる影。
「何だ?」
振り返るゴースト、油断なく見守るスペクター。あっと息を呑むアカリと御成。
白い体表に緑の文様を浮き立たせた、まぎれもない仮面ライダーが、静かにそこに、立っています。

強敵

近づいてきたスペクターに問うゴースト。
「マコト兄ちゃん、あいつは」
「初めて見るやつだ……!」
佇んだまま、わずかに手を持ち上げ、指先をくい、と動かす白いライダー。それに応じるように、倒れていた雑魚眼魔が一斉に立ち上がり、そしてまた、それまでの浮遊するような動きから一転、急に身体に芯が入ったかのように一斉にゴーストたちに襲いかかってきます。
緊張する2ライダー。
「こいつら、急にどうしたんだ?」雑魚を捌きながら叫ぶゴースト。
「やつが操ってるのか!」白いライダーを睨むスペクター。
「あっ」2ライダーに突き放された雑魚たちが、今度は御成、アカリのほうへ向かっていきます。「ちょっと何とかしなさいよ」
「んなこと言ったって!」
「2人は逃げて。ロビンフッド!」
呼びだされたロビンのパーカが御成、アカリの楯となるように飛び、雑魚たちを一掃します。ゴーストチェンジ。
「頼みましたぞタケル殿」
そんな彼らに声をかけ、背を向ける御成。それに従いながら、先ほど倒され爆散した雑魚眼魔の、まだしゅうしゅうと煙の上がっている破片を、拾いあげるアカリ。

ロビンをまとうゴースト、そして信長をまとうスペクター。ここのこの、雑魚を斬り上げるゴーストの後ろ姿の線にうっとりしました。分裂し弓に矢をつがえるゴースト、火縄銃を手に突進するスペクター。マークスマンライフルみたいな撃ち方です。
それぞれの必殺技で雑魚を殲滅し、背後に立つ白いライダーへ迫り――。
「スペクター」しかしただその目を、スペクターにのみ向ける、白いライダー。「きみにもう一度、我々の力を思い出させてあげよう」
「……その声、アランなのか!? お前も変身を、」
しかしスペクターの驚きは、その静かな佇まいにも関わらず意外に強力な相手の腕力に中断されます。一方的に殴られ、がらんどうの廃工場内部に倒れこむスペクター。追い詰める白いライダー。
「はっ!」必死に撃つスペクター。その銃弾をひょいと身体を傾けてかわし、さらに突進する白いライダー。

「いったい何者なんだ。2人は知り合いなの?」驚き、両者の間に割って入るゴースト。
「今はそんなことを言ってる場合じゃない」立ち上がりゴーストに告げるスペクター。
「鬱陶しいやつめ」そして憎々しげに、今はスペクターの傍らにあるゴーストを睨みつける白いライダー。「お前のせいでスペクターは変わってしまった! 許しはしない」
「おれは変わったわけじゃない」
微妙に修羅場なんですがタケル1人わけがわかってない感じですよね。きょろきょろするゴーストを庇うように、相手の手を火縄銃で受けつつ、押し出していくスペクター。
「……おれは変わっていない。お前たちの考えを、受け入れていたわけじゃない」
「なに」
「おれは人間として生きる道を選んだだけだ」
「人間」とあざ笑う白いライダー。「……馬鹿らしい」
「だまれ! お前たちが奪ったんだ」発砲するスペクター。しかしその銃弾はまたも白いライダーのそばをかすめていくのみ。
「身体か。そんなくだらないものに固執するとは」
「2人とも何を言ってるんだ……?」わけがわからないながら、後を追うゴースト。
それに対し振り向きざまに、今度はゴーストに対し声を荒げる白いライダー。
「個人の命など価値がないと言ってるんだ」
「違う! 命には意味がある」
「は、」豹変し、突如躍りかかってくる白いライダー。その重い拳を腹に受け、倒れるゴースト。「……その命を互いに奪い合っているのが人間ではないか」
「それは」
「人間同士でいがみ合うのがそんなに楽しいのか? まったく無駄なことだ……」
言葉につまり、息を呑むゴースト。それを見て、一歩踏み出す白いライダー。
「……この世界を、我々の世界と同じにしてあげよう。それがきみたちにとっても、幸せというものだ」
「勝手なことを言うな!」
「わたしがお前たちの支配者となる……」

***

ゴーストを殴り飛ばし、それを庇おうとするスペクターの得物を受け止める白いライダー。
かれらの戦いを、玉座にかけたまま、モニターを通じ見守っているアランの兄。
「ネクロムを勝手に持ちだしたか。……いいだろう。あいつがどこまでやるか、見せてもらおう」

アラン英雄伝観たい……!

死をまとうライダー

「「!」」
強敵を前に緊張する2ライダー。ツタンカーメン、ブーストにゴーストチェンジします。
「はっ!」
「おおおおおっ!」
雄叫びをあげそこに立つ白いライダー――ネクロムへ、跳びかかっていく2ライダー。しかしその拳は、
「……ふ」
ネクロムが軽く手を振るだけで、無数の雑魚がその楯となるのに阻まれ、何の痛痒も与えることができません。
「どうした。あたりもしないぞ」
ならばと必殺技の準備に入るゴースト、スペクター。
「これならどうだ!」
赤く燃え盛る矢をつがえ、射るゴースト。広い廃工場内で、放たれた矢は無数の雑魚眼魔を打ち破り、なお勢い止まず、その背後に佇むネクロムの、その腹をも通り抜けて行きます。
「……!」
やったか、というように顔を上げるゴースト。
大爆発、燃え上がる赫々たる炎のその前に、腹にくろぐろとした穴を開けたまま、静かに立つネクロムの不気味さ、かげろうの如き儚さ。ぞくぞくしました。
見る間に穴がふさがり、元通りとなるネクロムに
「なに!? どんな攻撃も無駄なのか……?」とマコト。
「そういうことだ」軽く肩をすくめるネクロム。「今度はわたしの番だ」

英雄眼魂を取り出すネクロム。それに目を留めるゴースト。
「あれは」
それは儀式の際こぼれ落ちた15個の眼魂のうち、ジャベルが拾っていった2つ。
「あの時の眼魂か」
1つを握り、スイッチを押すネクロム。しかし何の変化も起こりません。
「ふ、無駄な抵抗は止せ」強引に、しかしその魂を呼び出してしまうネクロム。
「無理やり使うなんて! なんてやつだ」
あきれる2ライダーを前に、手にした眼魂を手首のギアに装填すれば、「Yes, sir!」と変身音がします。なんか恭しい!
たちまち現れる2人の英雄の姿に、
「あれは、グリム?」
「点眼・グリム。メガウルオウダ――Fighting Pen」

グリムは兄弟なんですが2人で1つの魂なんですね。

「!」
ゴーストチェンジ完了し、律儀に待っていた2ライダーに向き直るネクロム。
「……ふ」
軽く繰り出した拳に、手もなく倒れていくゴースト、スペクター。背から茨のつる作家のペンをしゅるしゅると伸ばし、彼らを巻きとるネクロムが触手使いです。持ち上げられ、振り回され、工場の太い柱にいくどもたたきつけられる2ライダー。
「面白い、これが英雄の力か。お前たちの眼魂も渡せ……」
悠然と迫ってくる相手に対し、地に倒れ、半身を起こすのが精一杯のゴーストとスペクター。絶体絶命。
「やつは強い、1回退くぞ」
「わかった」
頷き合い、スペクターはフーディニへ。宙を舞うバイクの開きがネクロムに体当りし、そのままゴーストを乗せて――いずこへか飛び去っていきます。
「…………」
あっけにとられたように、佇むネクロム。独り残されたとようやく腑に落ちたのか、変身を解くのですが、そこに現れた軍服姿の凛々しいこと! これは惚れました。
「……まあいい」

親友1

大天空寺居間。
「あいつは知り合いなの? あいつが言ってた、『個人の命に意味はない』ってどういうこと。言ってることがぜんぜんわかんない!」
問い詰めるタケル。その質問には応えず、自分だけの考えに沈み込んでいるマコト。

(アランが眼魂を使えるということは。まさか、あの人が……)

「あいつに何かを奪われた、って言ってたけど」さらに問いかけてくるタケル。しかし無言で立ち上がるマコトは、そのまま足早に出て行ってしまいます。
「マコト兄ちゃん!」苛立ちその背に叫ぶタケル。「アランって誰なんだよ! ……っ」
「タケルくん」その時、奥から出てきたカノン。「アラン様に会ったの?」
「知ってるの!」
微笑み頷くカノン。
「アラン様には、向こうの世界でお世話になったの。それに、お兄ちゃんとは親友だったの」
「親友」思いがけない言葉に驚くタケル。「だったら、なんで戦わなきゃいけないんだ」
その懐から、そっと外を覗いているようなロビンフッドの眼魂。
「タケル、これを見て!」しかしタケルの疑問は、後から入ってきたアカリらに遮られます。「眼魔眼魂の破片! 今これを調べてるの」
「もしかしたら眼魔のことが何かわかるかもしれません」とシブヤ。
「おれたちも手伝ってるんだ」とナリタ。
ということは、今までカノンは放って置かれてたんでしょうか。
好奇心探究心に目をきらきらと輝かせるアカリは、全開の笑顔でカノンにも振り返ります。
「カノンちゃんも前は眼魂だったけど、あれはどういうことなの?」
しかしそれは、いささかデリカシーに欠ける質問でした。顔を曇らせるカノン。
「……わたし……わからない。気づいたら、眼魂になってた……」
「……そっか」失言を悟りうつむくアカリ。
微妙な空気を打ち破るように、声を上げ見回すタケル。
「あれ、御成は?」

親友2

大天空寺門前。大股に歩み出ていくマコト。
その後を、頭部だけ変装した怪しげな御成が尾行していきます。

堤防に佇むアラン。
「天空寺タケル……」

違う、命には意味があると、この自分に歯向かってきた男。


「愚かで目障りなやつだ……」言い捨て、目を上げるアラン。しかし言葉とは裏腹に、その表情は切なげです。静寂のなか、澄みわたる空を見上げる目が、眩しそうに細められていきます。

***

大天空寺地下の、研究スペース。シブヤ、ナリタを即席助手として、引き続き眼魂の分析を試みているアカリ。
ビーカーで茹でてみる。
バーナーで炙ってみる。
ハンマーで叩いてみる。
電動カッターで切断してみる。
けっこう荒っぽくやっているのですが、びくともしない破片。
その様をクリップボードを手にメモを取るシブヤと、カメラで記録しているナリタ、2人がいちいち
「おおっ」とアカリの挙動に驚いたり期待の目を向けたりしているのが可愛い。
「何これ?」
何をやっても何の変化も起こらない、その破片を取り上げ、しげしげと見つめるアカリのアップで、CM。

大天空寺本堂。賽銭箱の背後、階段に腰掛け、
「友だちなら、わかりあえるはずだ、きっと」とつぶやくタケル。その懐でまた、物言いたげにしているロビンの眼魂。

親友3

堤防。2人がこの世界で会うときは、いつもここでした。水面からの反射光を頬に受けつつ、向い合って立つマコトとアラン。
……を、物陰から覗いている、頭部だけ変装した怪しい御成。
「タケル殿に知らせねば」とスマホを取り出し、「あ!」と叫びます。叫んでおいて、慌てて自分の口を抑える御成。
電波の届かない場所のようです。仕方なく離れていく御成。

御成の声に気づいたのか気づいてないのか、静かに対峙する2人。
「もう話すことはないはずだ」
「アラン。お前はほんとうのことを知らないだけだ」
「ほんとうのことならわかっている。……我々が正しい!」
その強い目の光を受け、やるせなさそうに瞼を伏せるマコト。
「……やはり無理か」
「きみらしくもない」微笑むアラン。
「なら」身構えるマコト。
「わたしがきみを向こうへ帰してあげよう。力ずくでね」同様に、ネクロムの変身ギアを取り出し、左腕に装着するアラン。

stand by... yes, sir...loading...←ここがやっぱり恭しいです。

点眼、って言いましたか? 目が潤っちゃうんですか?
水面に落ちる一滴、そこから広がる波紋。
荒ぶる王、ネクロム出現。

「「!」」
ほぼ同時に、互いへ向けられる拳。しかし崩れ落ちたのはスペクターのみ。
対して相手の攻撃をすべて受け、威力を殺し、叩きこむ手刀、蹴りあげる膝。堂々たる戦いぶりのネクロム。
「きみの力はそんなものか、スペクター?」

***

モノリスの前に佇む仙人。

***

御成の連絡を受けたのか、単騎バイクを走らせるタケル。

***

「はっ!」倒れこみつつ苦し紛れに火縄銃を連射するスペクター。
「……」その銃弾を、いくつ腹に受けても平然と立ったままのネクロム。――しかし突然、その白い体表に走る緑の線が、光が消えるように消えていきます。
「ああ……不便なものだな」スペクターの拳をいなしながらつぶやき、無数の眼魂を取り出して、宙に投げるネクロム。浮かび上がった眼魂から、雑魚眼魔の群れが現れますが、それをスペクターにけしかけるでもなく、すべておのれの体内に取り込んでしまうネクロム。
再び生き生きとした緑の光がかれを包みます。
「……ふむ」満足気に頷くネクロム。
「眼魔を吸収しただと!?」我が目を疑うスペクター。

これはつまり、電池がきれたから充電したってことですよね。

「そろそろ終わりにしよう……む?」
スペクターに向け、構えた火縄銃を、そのまま駆けつけてきたバイクのほうへと向け直すネクロム。発射された銃弾はそれ、しかしその威力にたちまち大爆発が起こります。
「……変身」
轟音とともに膨れ上がる巨大な火の玉。それを避けるようにバイクをジャンプさせつつ変身するゴースト! でCM。おおこの変身シークエンス、かっこいいなあ。

そのまま雑魚眼魔の群れのなかを突っ切り、ネクロムに迫るゴースト。
「また貴様か」興味なさげにぽい、とスペクターの火縄銃を捨てるネクロム。
「友だちなのに、どうして戦うんだ」
「……貴様が言ってることは、まったく理解できない」
「おれだって。お前たちが言ってることがぜんぜんわからない。命や身体に、意味がないなんて、間違ってる!」
「あいつに何を言っても無駄だ」背後から引き止めるスペクター。そちらに振り返り、
「眼魔と友だちになれたんでしょ。おれたちが眼魔を理解しようと努力したら、眼魔にだって、人間の考えもわかってもらえるって……!」
「タケル」自分のいた世界をなんと説明すれば良いのか。駄々っ子を見るような顔になるスペクター。
「理解不能だ」そして、あきれたように言い、一転、躍りかかってくるネクロム!
「タケル」とっさにゴーストの前に立ちはだかり、代わってその攻撃を受けるスペクターが悲鳴をあげます。
「おれはみんなを守る」傷ついたマコトをやり、ブーストで突進するゴースト。腕力はほぼ互角。オメガトライブ。「もう止めろ!」
「……無駄だ」
必殺の飛び蹴り。しかし手応えあった、と感じたのもつかの間、周囲の雑魚眼魔に緑の光が取り憑き、新たなネクロムが完成します。
「それでわたしを倒してみせたつもりか」静かに振り返るネクロム。
「どうなってるんだ」
「だから身体など意味がないと言っただろう」そして倒れたままのスペクターを一瞥します。「……さよならだスペクター。あの世でもう一度会おう」
destroy...その声の優しさ、切なさを噛みしめる間もなく。
「龍馬!」とっさにゴーストチェンジし、宙に舞い上がるネクロムに長剣を振るうゴースト。
その刃に跳ね返されるように、必殺の飛び蹴りを半ばで中断し、飛びのくネクロム。
着地と同時に、いずこからか警報が鳴り響きます。どす黒く染まり、静かに崩れ去っていく装備に目をやり、
「時間切れか」その激しい火力に変身を解かれ、倒れたままのタケル、マコトを尻目に、立ち去っていくアラン様。
「……」それを見送り、傍らに倒れるマコトを助け起こすタケル。「マコト兄ちゃん!」

それぞれの正義

大天空寺の一室。
床をのべ、横たわるマコトの介抱をするカノン。傷だらけの兄の顔を見下ろす、その頬を涙がつたいます。
「お兄ちゃん……」
病院に連れて行ってあげないのでしょうか。やっぱりマコトもタケルが蘇らせる前のカノンと同じく、亡者なのでは。

大天空寺地下の研究スペース。
「行きますぞ!」両手に電線を持ち構える御成。それを眼魔眼魂の破片に当て、通電させようとしているようです。
「スイッチ入れるわよ!」声をかけ、電流を流すアカリ。

御成の頭が点灯しました。

「さすがに死にますぞ! こらっ!」
「ごめんなさいっ」
「謝れば許され、……今回だけですぞ!」
「次は大丈夫」

その騒ぎを尻目に、タケルはいつも仙人が陣取っていた下段を覗き込みます。
「おっちゃん? ……おっちゃん」
「うーさいな、今いないんだよ!」
答えるユルセンはお風呂用のお椀に、地獄の鬼のもじゃもじゃ鬘を突っ込んで、片づけようとしているようです。ちゃんと小道具用意してるんですね。
「……ユルセン」
「んー?」
「お前は、眼魔世界のことを知ってるのか」
「世の中には知らないほうがいいことがあるんだぞ。アデュー♫」
「知ってるんだな!」
漂う小さな身体を捕まえるタケル。
「痛い痛い! ……っ、知らないほうがいいから知らないんだよっ!」苦し紛れにタケルに頭突きして消えるユルセン。
「……あ」それでも諦めのつかないタケル。「命や身体が無駄だって。でも、マコト兄ちゃんの友だちなんだから、絶対わかり合えると思うんだよな」

その時、ロビンフッドの眼魂がタケルのほうを向いたかと思うと、唐突にタケルの身体を吸い込んでしまいます!

「……」なかは緑の森。何が起こったのかまだわからぬように、周囲を見回すタケルの前に現れたロビンフッド。「ロビン!」
「相手を理解しようとするお前の心は素晴らしい」前置きなしに本題に入るロビン。好きです。
「友達になれたんなら、わかりあえると思うんだ」
「自分の正義を押しつけるのか?」
「え」
「わたしと戦った者たちにも、かれらなりの正義があった」
「でも戦ったんだよね」
「相容れない正義だったからな。……正義は、ひとつとは限らない。それを忘れるな」
こくり、と頷くタケル。平成初期ライダーに通じるテーマがここで出てきてなんだかこれからわたし好みの展開になるんだろうかと期待してしまいます。
あと、向こうから積極的に、タケルをお部屋に招き入れることもあるんですね。

大天空寺。山門の前に立ち、美しい夕晴れの空、紅く照らされた街を、眺めるタケル。
「あいつの正義、か」

***

そして、堤防に立ち、同じ夕日を無言で見つめているアランさま。
その細い肩にたなびく短めのケープが、切なく凛々しく。しつこいですが、切なく凛々しく。御成・マトリックス。
ネクロムという名はネクロマンサー、から来ているのでしょうね。死者を操る魔道士。死の世界を統べる王。アラン様が装着しなくて誰がする、という感じです。
今週の赤い狐。ここに来てシュワシュワの伏線回収。好天は殺されるために、生きていたというわけですね。絶体絶命のニンニンジャーたちに、予め遺しておいた言葉が暖かく、1人ひとりに目配りのきいたもので素晴らしかった。そして皆が去った跡、旋風1人に残される言葉。
「頼む……頼むぞ」の言い方が、さらりと軽く、それだけにまた胸がきゅんとなります。しかし風花ちゃんお父さんをばんばん叩きまくってましたね。
いつも戦隊の最後の何週間は、毎週泣きそうな思いで観てしまうのですが、ニンニンについてはもう来週が最後とは、到底思えない軽やかさでここまで来ました。このまま爽やかに、タフに、駆け抜けていってほしいです。
2/1追記。ニンニン感想を加えて、台詞の細かい部分を録画を観直して修正しました。
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2016.01.31 11:37 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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