LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

本題に入る前に自分メモ。ヒーローにはつきもののエピソードであり、一方で残念な結果となった時には苦い思いを残すことも勿論、あるのですが、それでもやはり、こうして人の心に力を与えるコンテンツは、大人としてきちんと残し、伝えていかなければな、と思います。

御成、アカリの関係にニュートン、卑弥呼の関係が重なり、反発しつつも信じ合い理解しあうその姿に、さらに自分とアランとをも重ねて見るタケル。今回のアカリの長台詞は前回の御成への返しとなっていて感動的です(そして無意味じゃない)。
そしてどんどん磯村さん演じるアランのファンとなっていく自分を発見する、そんな回。アクションもいいしアフレコもいいし、時々見せる儚い表情(たぶん人間界に魅了されている?)もたまらないローマの休日。これから仕事なので感想はまた夜にでも? 修正の予定。
重なる構図

新たに卑弥呼眼魂が加わったけど、ニュートン眼魂の様子が変だ――。残された時間は、あと78日。

「カノン殿……」
大天空寺和室。文机に外出するとの置き手紙を発見し呆然とする御成。
「いったいどこへ? そういえばマコト殿も昨日から」
その続きとなる居間では、アカリが頭をかきむしっています。
「ああ苛々する! なんなの、この嫌な気分は」
「もしや。また魂を抜かれたのが気に入らないのですな?」不甲斐ない、と言いたげにからかう御成。これで2回目、そろそろあの世が見えてくるやもと。
あの世なんてない、非・科学的よと反駁するアカリ。そうしながらも頭をよぎる、イゴールの言葉。

「正解だ」

「そうよ、正解よ! ……でも違う。あの男、やってることは最低なのに論理そのものは否定しきれない……!」大きめの知恵の輪を乱暴に弄びながら、ぼやき続けるアカリ。
「迷いもまた道しるべ、答は心のなかにあります」悟り澄ました僧侶のようなことを言う御成(僧侶ですが)。
その顔を睨みつける、はずみに知恵の輪が外れ、絶句するアカリ。心はイゴールに全力で反発しているのに、アカリの論理ではまだ、イゴールのそれに屈するしかない、その悔しさ。
「あああ、だめだ……!」その時戸口に現れたタケル。
「タケル殿まで。いったい何を悩んでいるのです」
「ニュートンだよ。また飛び出したまま、見つからないんだ……」と答えつつテーブルに突っ伏します。
眼魂の家出かといくぶん面白がっているような御成。
「ニュートン殿も心に迷いがあ……」
「キ・カ・イの! 誤作動よ」強引に割り込み異議を唱えるアカリ。「最初はいつだっけ?」

タケルの回想。
最初にニュートンが飛び出したのは、この居間に現れた日野美和子に卑弥呼が憑依し、
「見える!」と託宣を告げ始めた時。


「わかりましたぞ。原因はきっと、卑弥呼殿ですぞ!」
「わかったあ! 原因はきっと、卑弥呼よ!」
ほぼ同時に立ち上がり、声を揃え叫ぶ御成とアカリ。しかし2人の意見が一致しているのはそこまで。
「卑弥呼殿は神秘に満ちた偉大なる女王。ニュートン殿はその謎めいた力に嫉妬したのでは」
「嫉妬!」あざ笑うアカリ。「冗談でしょ、ニュートンはね、この世のなかはすべて科学で説明できることを証明した超天才なの」
「この世には科学では説明できない謎もありますぞ」
「ないわ」
「だから、あ・り・ま・すぅ!」
ニュートンと卑弥呼に仮託した2人の言い争いが続く中、嘆息するタケル。
「また始まったよ……どうしてニュートンと卑弥呼のことで2人が喧嘩するかな」

***

その時突然、卓上の卑弥呼眼魂のなかへ、吸い込まれるタケル。
広い草原に建てられた藁葺きの小さな庵。その戸口に佇む卑弥呼。
「卑弥呼……さん?」
「ぬしは人の心を信ずると言った。だが、あの男は」
「あの男って? ニュートンのこと?」
「その名を口にするな!」中へ入っていく卑弥呼。薄暗い中に設けられた祭壇。
「……なんとか、仲良くできないんですか」
「妾は人の内なるもの、神秘を信じる、だがあやつは違う。いわゆる水と油。諦めよ……!」

***

まだ言い争いの続く居間に、戻っているタケル。
「水と、油か」

貴様の言っていることは、まったく理解できない――。

思い出すのはネクロムとなったアランの言葉。人の個性を否定する代わり、争いのない、調和のとれた世界を誇るアラン。
「眼魔の世界か……」
その瞬間、再び何処へか、姿を消すタケル。

***

「……勉強不足! ねえタケル?」
「タケル殿? あれ!」
振り返った瞬間、その場でタケルの姿がかき消えていくところを、目撃する2人。テーブルにならぶ英雄眼魂を見渡し
「眼魂のなかですか?」とつぶやく御成。
「ばあ!」それを脅かすように現れるユルセン。「違いまーす!」
「えっ」
「あいつが行ったのはもっと、こわぁぁぁい場所です♪」

***

「ここは――?」
どこまでも続く赤い空を、振り仰ぐタケル。
荒野の果てにそびえる、高い高い塔。

復活

「ああああ!」
ショッピングセンター。若い男女の、女性のほうが先に斬り倒され、怯えて後ずさる男性もまた。
その前に立ちはだかり切り刻んでいる怪人は、前回打倒されたはずのナイフ眼魔。
あたりに立ち込める紫の霧――。

「……やはり恐怖という感情が魂の純度を高める、か」
地下通路。今回の収穫を評価しつつ北叟笑むイゴール。その前に現れる、アラン。
「人間の魂は我々の世界の一部となるのに。貴様は何をしている」
「これはアラン様」
「ジャベルに代わって、今度はお前が送られてきたというわけか? イゴール」
「はい」兄王子、アベルの命に従ったのだと説明するイゴールに、恐悦の色はありません。
「気に入らんな、わたしには何の報告もなかった」
「必要ありますか? 報告が」
「なに」
「わたしはあなたの部下ではありません」
傲然と立ち去っていくイゴール。

大天空寺居間。
「もっと怖い場所ってどこよ!?」
「知らないっ」ユルセンの首を締め上げているアカリ。
「タケル殿が戻る前に、もしまた眼魔が」
気をもむ御成。そこへ入ってくるナリタ。
「御成さん、大変です。また霧の怪物が現れたって、みんなが噂しているよ!」
「そんな、あの眼魔が復活を? あっ、なんと最悪のタイミング」嘆く御成。代わって笑顔でユルセンを突き放すアカリ。
「むしろ最高のタイミング! リベンジしてやるわ!」

***

眼魔世界。彼方の塔に白く光る目の紋章を、見つめるタケル。
「あれは。モノリス……?」

デート1

埠頭。水面を見つめ、佇むカノンの横顔。
「兄を、待っているのか?」背後からの声に微笑みます。
「よく、ここで海を見ていたので。もしかしたら、って」
「そうか……」その傍らに並ぶアランの、いくぶん気まずそうな表情に萌えます。それを見上げ、問うカノン。
「初めて、アラン様と出会った時のこと。……憶えてますか?」

高い塔の中。身分の高そうな女に伴われ、螺旋階段を降りていく幼い日のマコトとカノン。その行く手に佇むアランは、しかし、今と寸分変わらぬ容姿をしています。
「あら、アラン」
「姉上。……そいつらは何ですか」
「紹介します」マコトらを手で示すアランの姉。「人間世界から来た兄妹です」
「人間……」鋭い目で睨みつけるアラン。怯えて背に隠れる妹を見、妹を脅かすアランを、睨み返す兄。「そんなもの、興味はない」
「……」
言い捨てて階段を上がっていくアランを、優しく見送る姉。とりなすようにマコトらに頷き、
「気にしないで行きましょ」とさらに、さらに深く、兄妹を誘い――。


「……あの時のアラン様、すこしこわかったです」
「今も、怖いか?」心外だ、と言いたげに目を丸くするアランに、ふっと笑みをこぼすカノン。
「いいえ。……アラン様、お兄ちゃんを一緒に探してもらえませんか」
「わかった……だが、見つかる保証はないぞ」
「ありがとうございます!」
居心地悪そうに目をそらし、先に踵を返すアラン。その後を追うカノン。

そして連れ立って行く2人の横を、自転車で通りすがる郵便配達員・小野寺。
「……あれ。あれは確か」

リベンジ1

大天空寺地下、研究スペース。
「……磁場による干渉妨害を計算に入れて……」何事かぶつぶつとつぶやきながら武器の改良を行っているアカリ。
「無駄なことを」前回その不知火・改に直撃された御成は懐疑的です。「これは役立たずですぞ」
「大丈夫、ちゃんと霧の影響を考慮して改良するから」
「しかし」
「タケルは消えて、いつ戻るかわからない。マコトも昨日から帰ってきてない……このままじゃ被害が広がるだけだよ。だから、あたしたちが頑張らないと」
内心忸怩たる想いを抱え、そんなアカリから視線を外す御成。絆創膏だらけの顔が痛々しいです。しかし、その視線の先には青い眼魂が。
「むお? こんなところに、ニュートン殿が?」
その時鳴り始めたスマホを取ろうと、手にしたニュートンはひとまず袂に収める御成。
「ナリタ? もしもし?」

***

ショッピングセンターの階段。怯えた表情で報告してきているナリタ。
「たいへんです、目の前の霧のなかで悲鳴が! ……もしもし、あれっ」
下の広場から足元まで立ち昇ってきている紫の霧の影響か、不安定な通話。

***

『あっ、あ、ああ……っ!』
そして次の瞬間、他ならぬそのナリタ自身の悲鳴に耳を打たれる御成。
「ナリタ? ナリタ! ――切れてる」
焦る御成。その傍らで、
「よし、できたわ。不知火・改 マークⅡよ! これで今度こそ」と意気込むアカリ。
「アカリくんには心の迷いがあります」真顔でそのアカリに向き合う御成。その状態で戦うのは危険だと。「ここは拙僧に任せ、アカリくんはここでタケル殿を、」
「あたしは!」その御成に反駁するアカリ。じっとタケルを待ってなどいられないと。「……あたしを信じる」
その強い目。

***

眼魔の世界。驚きただ塔の目を遠くから見つめるばかりのタケル。
「……どうして」その時、その姿は来た時と同じく、唐突に消え始め――。

デート2

大天空寺本堂前。先ほどの郵便配達員、小野寺が叫んでいます。
「郵便でーす! ……あれ? 誰もいませんか? 郵便です!」
境内まで回ってきても応える者はなく、首を傾げ立ち去ろうとする小野寺。その背後に突然出現したタケルに驚き、足を止めます。
「おおっ。タケルくん。……そこにいた?」
「ああ」どうしてこんなところに自分がいるのか、まだよく理解できていないタケルがふわふわと応えます。「……はい」
「ええ……ほんとに?」首をひねりつつも仕事を思い出す小野寺。「はい郵便」
荷物を渡すと、受領証にサインするタケルを注視します。
「どしたの? なんか、お化けでも見たような顔、してるけど」
「大丈夫です」
「うーん、ならいいけど。はい、ありがと」

去っていく小野寺のことはすぐに忘れ、今のは眼魔の世界だったのかと、見てきたばかりの赤い世界を回想しているタケル。そのタケルに、振り返り、戻ってくる小野寺。

「――ああそういえばタケルくん。タケルくん!? ……さっき、居候の女の子、見かけたよ」
もしかして退院後はマコトもカノンも寺の住人だったのでしょうか?
「カノンちゃんを?」
「なんかやけに目つきの鋭いイケメンと一緒にいたけど……デートかな?」
「まさか」その形容に思い当たる人物はただ1人。血相を変えるタケル。

デート3

「はあい、おまちどう♫」
緑の多い公園。屋台の店先で差し出される一舟のたこ焼きからあがる湯気。
「ありがとう」笑顔で受け取るカノンの横で、目を丸くしているアラン。
「何だ、それは。眼魂か?」興味津々の口調が幼なく聞こえて可愛いです。答えず一つを爪楊枝で刺し、ぱくりと一口で食べるカノンに、心底驚いたように、「……食べた!」
「たこ焼きも知らないのかい? 面白い子だねあはははは!」ものなれぬ様子のアランに微笑みかけるふみ婆。
「わたしを、子供扱いするのか?」
「75歳のわたしに比べたら十分子供」
「75歳……」憤然とするアラン。「はっ。軽く、倍は生きてる!」
「ほーんとに面白い子! カノンちゃんの、彼氏?」

しかし先ほどのカノンの回想で描かれた10年前のアランの容姿を思えば、かれはただ、事実を言っているだけなのでしょう。
推定150~200歳くらい?
眼魔とは人に比べ成長が遅く、寿命の長い種族なのか、それとも不死の存在なのか。

独り踵を返し見れば、行く手には公園でくつろぐ人々。
遊び騒ぐ子供たちの声、互いに手を取り合い、いたわり合う老夫婦の姿。風に揺れる緑。木漏れ日。小さく陽光を映しながら揺れる池のさざ波。
そうしたものを認め、また儚げな表情になる、アラン。
「アラン様!」追いついてきたカノンも、佇むアランの表情に気づきます。「どうしたんです。……怒ったんですか?」
「わからない。ただ、」
「ただ?」
言葉が見当たらず、視線を落とすアラン。

「――カノンちゃん!」そこへ、小野寺の目撃談に基づきここまで追ってきたタケル。カノンの傍らに、思っていた通りの人物を見出し、気色ばみます。「アラン! カノンちゃんをどうするつもりだ」
「違います! わたしが」誘ったのだと庇いかけるカノン。どう見ても兄探しというよりデートでした。
それを手で制し、タケルの前へ歩み出るアラン。
「ちょうど良い。この気分を晴らしたかったところだ……!」

人間世界の思いもよらぬ美しさ。それを体現するカノンの純真さ。
一方では王子たる自分にも隠し事をしてはばからない眼魔たち。
くだらぬことに心を揺らす自分への苛立ちを晴らすかのように。
両者同時変身。宙でぶつかり合う2体のパーカ。

暴露

「……貴様は目障りだ」白い冠のようなフード。15個めの英雄眼魂、三蔵眼魂を身にまとうネクロム。
「どうして2人が戦うの」困惑するカノンなど目に入らぬように、激しく戦い始めます。
「スペクターを狂わせた貴様は危険だ。ここで排除する」
「やっぱり何か知っているんだ! マコト兄ちゃんが、今どこにいるのか!」
「ああ、知っているとも」いいことを思いついたというように北叟笑むネクロム。「……会わせてやる」
「……?」
ネクロムの視線をたどり、おのれの背後を振り返るゴースト。そこに、木々の影からゆらりと立ち現れるスペクターで、CM。

「……マコト、兄ちゃん?」息を呑むゴースト。
「お兄ちゃん!」無事だったのかと微笑み、駆け寄ろうとしかける、カノン。
そこに現れたスペクターはしかし、無言のままゴーストに歩み寄り、殴り始めます。驚くゴースト。
「マコト兄ちゃん。……やめてくれ!」

「違う……!」あれは兄ではない。足を止め佇むカノン。

「マコト兄ちゃん!」叫ぶゴースト。「やめろ! ……アラン、お前が操っているのか?」
「……ふ」変身を解き、頷くアラン。「ああ。今のスペクターはわたしと一つになった」

驚愕のあまり膝から崩れ落ちるカノン。

「こんなのマコト兄ちゃんじゃない。お前とマコトにいちゃんは、友達なんだろ?」
防戦一方となりながら、信じがたい想いに叫び続けるゴースト。こんなのは友達じゃない。
「そうだとも。完璧なる、友だ」
「……」
武器を取り、大開眼。
同様に必殺の構えをとるスペクター。
「お兄ちゃん、やめて! お願い……」そのスペクターの前に跪き、哀願するカノン。

このままではカノンが巻き込まれると判断したのか。
カノンの絶叫にも関わらずスペクターに向け発射するゴースト。結構この人冷徹ですよね。
このくらいならマコトはどうにもならないと思っているのでしょうが、判断の速さが素敵です。

「お兄ちゃん!」

スペクターを庇うように走るアラン。硝煙の向こう、アラン、スペクターの姿は既に、消えています。
無言のまま変身を解くタケル。
「カノンちゃん。……大丈夫?」
呆然とその場に、崩れ落ちたままのカノン。
「……どうして、アラン様がお兄ちゃんを」
「わからない。でも必ず、マコト兄ちゃんを取り戻してみせる。さ、帰ろ?」そんなカノンに近づき、助け起こすタケル。

「ちょっと待ったー!」カノンの背に片手を添え歩き出そうとするのが優しいですよね。その背後にひょっこり現れ叫ぶユルセン。「また霧の怪物が、大暴れしてるんだぞ!」
「……えっ」振り返るタケル。

リベンジ2

疾走する御成とアカリ。ショッピングセンター。下の方にたまった紫の霧が、階段の降り口まであふれています。
「行くわよ」自分に言い聞かせるように、口火を切るアカリ。
「おわあ、ナリタ!」降り始めた早々、階段の半ばに倒れているナリタを発見し、跪く御成。
その横を通り過ぎるアカリが油断なく下の広場に降り立てば、さらにあちこちに、横たわる人々の身体。その向こうに立つ、怪人の影。
「こんなにたくさんの人を……見つけたわよ!」呼ばわれば振り返るナイフ眼魔からは、意外な声が聞こえます。
「ん、またきみか」変身を解き、霧も手首の霧発生装置に吸い込ませるイゴール。「……しつこいね」
前回地に落ちたナイフ眼魔の眼魂を、イゴール変身体が再利用していたのですね。
「あいつが? どういう仕掛けなのか……!」階段からその様を目撃する御成。

歯噛みするアカリに、リラックスした様子で歩み寄ってくるイゴール。
「そろそろ理解ができたかな? わたしの言った、完璧なる世界が」宿題やってきた? みたいな口調です。
「ええ、はっきり理解したわ」言い返すアカリ。「科学は、人を幸せにするためにあるの。人の魂を奪って何が完璧な世界よ。あなたがやっていることはね。科学なんかじゃない!」
「残念だが」澄まし返ってベルトに眼魂を落としこむイゴール。「不正解だ♪ きみの魂も戴いておこう」
再び出現するナイフ眼魔。その前に立ちはだかるアカリ。不敵な表情でマークⅡを構えます。
「今度ははずさないわ……!」しかし敵の速いナイフさばきに、たちまち斬り落とされるその銃弾。「……え?」
愕然とするアカリのアップでCM。

「その武器の威力は既に分析した」立ちはだかるナイフ眼魔イゴールの腰を、カメラが後ろから撮れば、背中側のポケットにいっぱ
い鋏が挿されています。ほんとうに美容師さんみたいです。
じりじりと歩み寄るナイフ眼魔イゴールの前で後ずさり、転んでしまうアカリ。すかさず振りかざされるナイフ。
「危ない!」庇うように飛び出してきた御成が、代わってそのナイフに刻まれてしまいます。
「御成!」
助け起こすアカリ。下から見上げる御成。
「さっきの台詞。なかなか、しびれましたぞ……(๑•̀ㅂ•́)و✧」
言って失神する、その途端、袂からこぼれ落ちるニュートン眼魂。

一方、御成の胸から魂を回収し、計測しながら首をひねるナイフ眼魔イゴール。
「ふむ。……この魂、純度が低い。まるで価値がない。ごみだ」
「……ごみは、お前だ……っ」うなだれたまま地獄の底に蠢く亡者のごとく低く唸るアカリ。
「今、何か?」
「ごみはあんたの方だって言ったのよ!」御成を横たえ立ち上がるアカリ。「確かに御成はねえ、要領が悪くて不器用でうるさくて。でも、いつも一生懸命で、とってもいいやつなのよ! その魂が! ごみなわけないでしょ!」

「……アカリ」緑多い公園からここまで駆けつけてきていたタケルが、この問答を目撃します。感動しているようなタケル。
そして同じく、アカリを注視しているニュートン眼魂。

「意味不明だ」再び構えられたマークⅡに目をやるナイフ眼魔イゴール。「それに、その武器はもうつかえな、」
発射。直撃を受け、悲鳴とともに階段を転がり落ちていくナイフ眼魔イゴール。
「やったねアカリ!」飛び出してきて声をかけるタケル。
「タケル?」緊張が解けたのか、その場にへたり込むアカリ。
「大丈夫? よく頑張ったね、アカリ」

「なぜだ……、なぜパワーが上がっている!?」叫びつつ起き上がるナイフ眼魔イゴール。それに向かい、
「それが人間の可能性、魂の力だ!」と喝破するタケル。変身。闘魂・開眼・ブースト。

タケルとイゴールの戦いを、アカリ、御成の応酬を、じっと見つめているニュートン眼魂。

「実験の邪魔をする者は……っ、誰であろうと許さない!」
「こっちの台詞だ。はっ!」駆け上がってくるナイフ眼魔イゴールめがけ、飛び降りるゴーストが美しい。剣と剣の応酬。「“完璧な世界”はすごいかもしれない。でも、人の数だけ夢や希望がある、この世界が、おれは好きだ! はぁっ!」
斬りつけられうなだれるナイフ眼魔イゴール。
「きみはわかっていないようだね……」
そこで再び、紫の霧を噴出し、その場を支配しようとするナイフ眼魔イゴール。一転、愉快そうな笑い声をたてゴーストに斬りかかってきます。
重くなった身体を自覚し、
「なら、卑弥呼の力で!」と鶸色の眼魂を装填するゴースト。涼やかな鈴の音とともに、なよやかに剣を振るい――。しかし、前回と異なり、その効果はさほどあがりません。
「なんでだ!?」異変に驚くゴースト。
「その攻撃も既に分析し、霧の磁場を強化した」嘲笑するナイフ眼魔イゴール。
いいように翻弄されるゴーストで、CM。

確信

「うわ。ああ……!」早いナイフさばきに倒され、壁に突き放され、地を転がるゴースト。その様を見守っているニュートン。「だめだ、何とかこの霧を……っ」
「一つだけ方法がある!」駆け寄ってきて叫ぶアカリ。「問題は、霧の特殊な磁場よ。卑弥呼の力に、ニュートンの引力パワーを合わせれば。この霧を、消せるはずだわ!」
「ニュートンの、力を?」起き上がるゴースト。
「むーりな相談だなあ」その肩口に現れるユルセン。「あの2人が力を合わせるわけ、ないない」

その時、ゆっくりと顔を上げるような仕草をする青い眼魂。思い決したのか、アカリ、ゴースト、ユルセンの眼前まで飛来します。
「きみたちを見ていて教えられました」宙に浮いたまま、語りかけてくるニュートンの魂。「科学者としての、ほんとうのあるべき姿。――力を合わせよう」
後半は卑弥呼眼魂に呼びかけ、先にサングラス剣の眼窩に収まります。
「卑弥呼。頼む」それを見て改めて卑弥呼眼魂に声をかけるゴースト。
「――わかりました」

2つの眼魂を収め、サングラスを下ろせばメガマブシー。大開眼。

「水と油は、決して交わらない」脳裏を過る御成とアカリの、口論する姿。「でも、互いを認め、わかりあうこともできる。そして新しい力を生む。それが、人間だ!」
オメガシャイン。闇を切り開く光の剣。
「なんだと……?」
一閃すればたちまち霧が晴れたことに、狼狽するナイフ眼魔イゴール。そちらに向け闘魂ブースト。大開眼・オメガトライブ。
その斬撃に大爆発を起こすナイフ眼魔イゴール、砕け散るその眼魂。
「――よし」

***

「……あれ。何してたんだ?」
広場に倒れていた人々に魂が戻り、それぞれに気がつき始めています。そのなかで跳ね起きるナリタ。
「やった! ……え?」

それを見て歓声をあげかけたアカリの、表情を曇らせたもの。
それはかれらの前で、へろりと復活するイゴールの姿。
この人達、どう見ても肉体はどうでもいい、魂だけの存在ですねやっぱり。

「……今回は計算外でした」
「何?」振り返るゴーストに、薄ら笑いとともに、まんざら負け惜しみでもないようなイゴール。
「次を楽しみにしてください」にやりと白手袋の右手をあげ、宙に紋章を描き始めます。
詰め寄ろうとするゴーストの前で、消えていくその姿。

今さら追っても仕方ない。あっさり変身を解くタケル。
「タケル!」駆け寄ってくるアカリの前で
「何度来ようとも、負けない」と誓い、今は仲直りしたニュートンと卑弥呼、2つの眼魂を見つめるのです。

追憶

埠頭。さざ波揺れる水面を見つめ、独り佇むアラン。しかしかれはその向こうに、軍荼利舞う紅い空を、見ています。
あれはいつのことだったか――。

高くそびえる塔。その地下通路。数人の部下を相手に、格闘するアラン。華麗な殺陣です。
一斉に跳びかかってきたのにあっという間に倒れてしまう部下たちを見回し、
「――つまらん。きみたちでは訓練にもならん」とつぶやくアラン。

「なら、おれが相手をしよう」
その時現れたのは、背の高い人間の青年。
「お前は確か」初めて、塔の階段で引き合わされた時もこの青年は――否、あの時はまだ子供だったが――今と同じように自分を恐れげもなく睨めつけてきた。微笑むアラン。「あの時と、同じ目だ」
無言で対峙し、次の瞬間、相手の飛び蹴りをかわし地を掃う蹴り。早く重い、拳の応酬。力の拮抗。
「――貴様、名前は」
「深海、マコト」


しかし今、マコトがあの目で自分を見ることはない。再び空を見上げるアラン。我が死の世界と、人間世界と。
なんとかけ離れた空の色か――。

ショッピングセンター。同じ曇天の空を、見上げているタケル。
人はわかりあえる。ニュートンと卑弥呼のように。アカリと御成のように。
水と油の自分たちだって、きっと。
「あいつとも、いつか、わかりあえるよな」

ということで今週のキュープ。TLがめちゃくちゃ盛り上がっていました! 緑の中に浮かび上がる巨大なキューブ型の遺跡。谷間に広がる市場。異世界の描写に萌えました。もう4人のジューマンはあちらの世界に戻れないのかな?
本能解放とともに手や足先など一部が巨大化したり、
「くぐるのね!」と、すべて直感と本能で悟っていく変身シークエンスや武器の使用もわかりやすく面白い。おもちゃも全部キューブ展開なんだろうなあ。

なお今年の俳優陣は初回から安定していて、とくにアフレコがお上手でびっくりします。東映公式によればスーツアクターの皆さんによるジューマン演技が先行だったので、それに合わせ、リンクしていくことに苦労したとか。そういうお手本になる演技をなぞってみることが、糧になっているのではないかなあとか。
五味さんの、水のゆらめきのごときしなやかな腕の動きにうっとりしました! 下園さんも可愛いかった。あと、猫科が2人いるのはバランスが悪い気もする一方、シャーク、イーグル、エレファントに比べ共通点の多い2人の関係が気になったり。
同日追記。録画を見返し修正しました。あと、「ジュウオウジャー」の敵方が鉱物モチーフだというのを知りまた萌えたり。
加えて先日幸平さんが鳥男で出演、というニュースが流れた際TLが一斉に
「ザリガニじゃなくて?」の声で埋められたのも記憶に新しい。いきなり1話からとは。祝・グランドスラムです。
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2016.02.14 11:59 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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