LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

一見大団円……の終わり方ですがビルの謎は解けていないしマコトの身体は眼魔世界にあるし。ということでいよいよタケルたちもまた、イゴール言うところの“次のステージ”へ向かうことになり盛り上がる展開に。


Picasso - Cubism 1937 / oddsock


というのは置いといて、今回もアランの儚さがなんとも言えず好きだなあ、と思えてしまいます。
従順なスペクターの振る舞いや、カノンから寄せられる信頼と感謝を、心から喜んでいるような無邪気な笑みと、裏切られたと誤解した時との落差。子供向けにわかりやすく演じていらっしゃるのでしょうが、ほんとうにその幼さ、純粋さがかわいそうになってしまうのです。
「憎めない」「友達になりたい」とはタケルが画材眼魔を指して言う言葉ですが、しかしわたしはやっぱり、それをアランに感じます。
以下、出かける前の走り書き感想文。戻ってきたら修正予定。今頃修正しました。
あの方1

おれの前に、これまでの眼魔とはどこか違う、絵を描く不思議な眼魔が現れた。残された時間は、あと69日――。

眼魔世界。宮城の主、大帝アドニスの待つ地下神殿に、罷り出でるのは兄王子、アデル。
「……お呼びですか、父上」
あの方が、話があると言っている。皆を集めてくれ」
無言で一礼するアデル。以前、アランも眼魂開発の場で
「あの方は?」と発言していましたが、王族たちからも敬意を示される存在はそうそうあるものではないでしょうから、たぶん同一人物でしょうね。宗教、もしくは学問の分野での、この世界の長。

共通点と違和感

大天空寺地下。タブレットでこれまで画材眼魔が変化させた絵の対象物の写真を、見ているタケル。
「……おれ、よくわからないんだよな」
「何が」
「アランのやつ、どう思ってるんだろう。……あんなマコト兄ちゃんでいいと思ってるのかな」
「相手は眼魔ですぞ」
「そうよ。人間とは、考え方だって違うんだろうし!」
御成、アカリに口々に言われ、確かに、とうつむくタケル。
「あいつとは友達になるのはむずかしそうだけど……でも、あの絵を描く眼魔となら」
しかしそれすらもとんでもないと喰いつくアカリ。
「あの、KMSが関係してるのよ! わたしはあの男を絶対に認めない!」一見無邪気そうに見えるけれども、イゴールが関わっている以上何が裏があるに違いない、わたしのすべてをかけて、あいつを否定してやると息巻くアカリを、
「うーん、意地になっちゃって……」とユルセンが冷笑していますが気づいていません。
「タケル殿。拙僧の頭が狙われているのですぞ!」それなのに友達になりたいなんて、と自らの被害を訴える御成。そういえばこのシーン、ずっと黄色いニット帽を被っているのですが、どうも防御のつもりだったようです。
「何か……意味があるんだよ」
「拙僧が重要人物だと言うことです!」天を仰ぎ頬に手を当ててため息をつく御成、すかさず
「それはない」とアカリ。ユルセンも笑っています。

「……答はこれよ」とプリントアウトした画材眼魔の絵の写真を並べるアカリ。
信号機・タコさん滑り台・ビル・りんご・たこ焼き……
「なんだか丸いものが多いな。そういえば、」

「吾輩は美しいものを描きたいんだな!」とイゴール相手に叫んでいた画材眼魔。

「それが、丸……?」
「そう。共通点は丸。……でもこのビルだけは違うの。これは四角でしょ?」
最初にイゴールに命じられて画材眼魔が絵にしたオフィスビルです。確かに解せません。
「ユルセン。何か知ってることがあれば教えてくれ!」
顔を上げるタケル。すかさずアカリが、その視線の先にランタンを向けます。浮かび上がる小さな白い影。
「さっき、カノンちゃんが出てった……それくらいしか知らないな」
「えっ」
「カノン殿は、またあの男のところに行ったのでしょうか」
御成の推理に慌てるタケル。
「おれ、探しに行くよ! ……だから、アカリと御成は」
「ビルを調べに行く」タケルの言いかけた、後をひきとるアカリ。「任せて!」

プロジェクト発足

そのビルの中、IT企業、ディープコネクト社会議室。
社長のスティーブ・ビルズが居並ぶ部下たちに檄を飛ばしています。
「重役の諸君。我が社はイゴール様のもとで新たな計画にとりかかる」
その傍らに傲然と立つイゴール。
「きみたちにも参加してもらうよ」
騒然となる室内。それはそうです。
それは誰だとか何故かとか何をするのかとか、まったく説明もなくただ社長が何者かに心酔し操られる様を見せられては部下は不安のどん底です。すかさず小さな眼魂をいくつも投げ出し、その場の全員の身体を乗っ取らせるイゴール。
「「「「うわあああああああっ!」」」」
悲鳴とともに、静かになった一同を見渡して、悦に入るイゴール。
「……極めて順調」

調査

郊外の公園。ここまで来て周囲を見渡し、知己の姿に気づくタケル。
「あっ、小野寺さん!」
「おお、タケルくん」配達の途中なのか、自転車で行き過ぎようとしていた小野寺が近寄ってきます。
「カノンちゃん、見かけなかった?」
「今日は見てないけど……」首をかしげる小野寺。それから思い出したように、「それより、ガスタンクが変な絵になっちゃって、大騒ぎだよ!」
「場所は」
小野寺の示す方向へ走りだすタケル。

***

ディープコネクト社ビル正面。
「元に戻ってるわね」どんどん近づいていこうとするアカリ、嫌がり引き止める御成。
「……やつがいたらどうするんです!」相当トラウマになってるんですね。
「調べてみなきゃ、何もわからないでしょ」
「えっ? あ、ちょ、アカリくん!」
玄関ホールの受付け前でも、スーツ姿のビジネスマンたちのなかで浮いている御成が挙動不審です。

***

「……これもだ」
小野寺の言っていたガスタンクを、見上げるタケル。元は丸かったそれが、キュービズム風に塗り込められています。
「うーん」その時画材眼魔の唸り声が聞こえ、周囲を見回すタケル。
「あ、いた」

絵描きは少し離れた橋の上から、この絵を描いていたようです。そこまで駆け寄って行くタケル。
「絵を描くのは楽しいかい?」
「あ、またお前か!」そそくさと逃げ出そうとする画材眼魔。引き止めるタケル。
「待って、戦うつもりはないんだ!」

人形遊び

埠頭。風になびく髪、そこに踊るような陽光。笑顔で振り返るアラン。
「……きみとわたしは、完璧な友」
言われてこっくり、と頷くスペクター。
「もういい、待機していろ」命じればまたこっくりと頷き、姿を消します。
「……」その従順さに満足を覚えながらも、相手が眼前から消えると我に返るのか、視線を落とすアラン。何かが違うと、悟り始めているのでしょうか。

「――アラン様?」
「またお前か」その時背後から近づいてきた可憐な少女に、今日は険しい目を向けます。それすらも恐れぬというように、
「お兄ちゃんを返してくれるまで、おそばを離れないと言ったはずです」と言い切るカノン。

執念

ディープコネクト社ビル前。
「何も不審なことは、ありませんでしたな。アカリくんの推理、大外れでしたな!」緊張の反動か、いつもよりも調子に乗ってアカリをからかう御成。それに言い返しもせず、
「ぜったいおかしい。ぜったい何かあるはず……!」とずんずん進むアカリ。

***

「ねえ。ちょっと待ってよ! お前と友達になりたいんだ……!」
橋の上。逃げ出そうとする画材眼魔を追い、引き止めるタケル。
「ともだち、って、何」
「お互いを大切に思う存在だよ」
「うう。人間は信用できないんだな。そう、教わったんだな!」
タケルの腕を振り払いさらに逃げていこうとする画材眼魔。
「待ってよ……!」

***

郊外。埠頭から戻る道を、足早に行くアラン。
その後を追う、カノン。
しつこい、と言いたげにアランが振り返れば、それを見返すカノンの決然たる表情。

交錯

川辺の広場。
タケルを振り切り逃げてきた画材眼魔に、ちょうど良いところに来たというように声をかけてくるイゴール。
「かれらの注意を引きつけておくのはもう十分。さあ、次のステップに進むぞ」
やはりディープコネクト社でのプロジェクト、が重要で、それを極秘裏に進めるための陽動としての画材眼魔だったわけですね。役目が終わったからには撤退しろと。
「い、いやなんだな……!」しかし後ずさる画材眼魔。
「それは本気で言ってるのか?」
「吾輩は、絵が描きたい。だから行きたくない」

「――やっぱりそれが本心だったんだね」その時、かれらを再び発見して微笑むタケル。それを無視して、
「人間界の不純物が混ざるとこうも不完全なものになるとは。教育ができないというなら、一度消すとしよう」とイゴール。
「そうはさせない!」そんなイゴールから画材眼魔を守ろうとするタケル。「やっと友達になれそうなんだ!」
「友達など」苦笑するイゴール。「不完全極まりない、無駄なものです」
「違う! お前は、友達の素晴らしさがわかってない」
「ふ、論理的に……」
「論理とか、そんなものどうでもいい。心が大事なんだ!」
一発闘魂。ブースト。変身するタケルに
「おおおおおっ!?」と驚いている画材眼魔。

***

草の上、イゴール変身体と組打つゴースト――そこへ、川辺の道を通りすがる、アランとカノン。
但しカノンには、そこで繰り広げられる戦いは見えていません。

***

「ローディング」中国風の衣装、長薙刀。青龍刀眼魔の眼魂を用い、襲い掛かってくるイゴール変身体。劣勢となりつつも、武蔵眼魂で対抗するゴースト。撃ちかかってくる薙刀を左の剣で受け、右の刀で相手の胴を抜きます。
「くっ……こうなればお前からだ!」ゴーストを手強いと見て、その矛先を画材眼魔に向けるイゴール変身体。
「うわああ! いやいや、やめてええ……!」後ずさり樹の根元にぶつかって、逃げ場のない画材眼魔に、大きく薙刀を振りかざします。
「消えなさい……!」
「やめろ!」とっさに飛び込むゴースト! 必殺の一撃をその胸に受け、崩れ落ちていきます。「……ああ」
その背後ではっとする画材眼魔。
「理解不能」肩をすくめるイゴール変身体。

***

かれらの戦いを、そのまま観ているアラン。ただ川辺の青草と傍らを流れるせせらぎを眺めるカノン。
「天空寺タケルは、どういうやつなんだ」
「タケルくんは」うっとりと微笑むカノン。今タケル、やられたんですがまったく心配してませんね。←見えてませんでした。「子供の頃から真っ直ぐなんです。お兄ちゃんの親友で……アラン様と同じです。タケルくんならアラン様とも友達になれるんじゃないかな」

***

「こいつには、てをだささせない……」苦しい息のなかで、まだ画材眼魔を庇う言葉を、口にするゴースト。

***

「あいつとわたしが。……はっ」戦いの先は見えた。踵を返し歩み去っていくアラン。
「何か気に障ったなら」ごめんなさい、とその後を追うカノン。何か、って、作為なくやっているんでしょうかこの人。

***

「おおおおおお……!」
しかし何とか立ち上がり、大開眼武蔵オメガトライブを発動させようとしているゴースト。相手を本気にさせたと悟ったのか、慌てて変身を解き、
「まあいい、わたしが本領を発揮するのはここではないので。失礼」と姿を消すイゴールがへたれというか賢いというか。

***

そのまま足早に行き過ぎていくアラン。その後を追うカノン。
「あれえ。カノンちゃんだ」とまた、小野寺が登場したところでCMです。

友達?

「さっきは、我輩を助けてくれて、ありがとうなんだな」
川辺の広場から上の道に上がってきている2人。
礼を言う画材眼魔にびっくりです。助けてくれる、とか、そういう概念がちゃんとあるんですね。
「それより、どうしてそんなに絵を描きたいの」
「最初は命令だったんだな、でも、実際に描いてみると、とても面白くて好きになっちゃったんだな」
「……丸いものを描くのが?」
「この世界はすばらしい……美しいものがたーくさんあるんだな!」
「気持ちはわかるけど」言いにくそうにするタケル。「お前が好き勝手に描くと、みんなが迷惑するんだ。方法を考えるから、すこしの間、描くのを我慢してくれないかな?」

「やっぱり絵を描くのを止めさせるつもりなんだなーっ!」

激高する画材眼魔、そうじゃない、違うんだよと、困りながらなだめるタケル。その前方から、またしても小野寺がやってきます。
「……タケルくん、大丈夫? だれと話してるの? まさか、そこに何かいたりして」
小野寺の目には、タケルの傍らにいる画材眼魔の姿は見えません。
「小野寺さん」微笑むタケル。なんでもない、とごまかすのに驚く画材眼魔。
「吾輩がいるのに! やっぱり人間は嘘つきなんだな!」
「今のには理由があるの!」
虚空に向かってそう言っているタケルを、不信の目で眺める小野寺。
「だろうね。……ところで、さっきカノンちゃんを見かけたよ」

信頼?

どこまでもついてくるカノンに苦りきり、
「もう、いい加減に諦めて帰れ」と振り返るアラン。
「嫌です。わたしはアラン様を信じていますから」
「急に何だ」
「向こうでわたしたちがやっていけたのは、アラン様たちのお陰です」
「わたしは何もしていない」
「……お兄ちゃんの、友達になってくれました。それに、アリア様にもほんとうにお世話になって……」

カノンの回想。眼魔世界に来たばかりの幼い兄妹に、温かい笑顔を向けてくれたアランの姉、アリア。
「なんにも心配要らないわ、マコト、カノン。今日からあなたたちは、わたしと暮らすの」


「……感謝しています」
「そうか」カノンの言葉に気をよくし始めたのか、だんだん面映ゆげな顔になるアランがちょろい可愛いです。
「だから、アラン様がお兄ちゃんをひどい目にあわせるはずがないと思っています」
「心配しなくていい」すっかり機嫌を直し、笑顔で振り返るアラン。「かれはわたしの友だ」
「はい」
「わたしを信じているんだろ?」
こくり、頷くカノン。

「カノンちゃん、大丈夫!?」そこへ、バイクでし駆けつけてきたゴースト。
「タケルくん」
「カノン」瞬時に表情を変えるアラン。「お前が居場所を知らせたのか」
「違います!」
「嘘をつくな! お前以外、誰がいる!」カノンではなく小野寺なのですが聞く耳を持たないアラン。「何がわたしを信じるだ! 所詮貴様も人間だ」

「マコト兄ちゃんを返してもらうぞ」そしてゴーストもアランの誤解を解く気はまったくないようで自分の言いたいことだけを言ってます。友達になりたいなら相手の人間関係(この場合アランとカノン)にも配慮しましょう。
傲然とそのタケルのほうを見返すアラン。やるならやってみろと勝ち誇るように。
「我々は完璧な関係。それは不可能だ」
言うや表れるスペクターの姿。そのままゴーストに襲いかかります。
「……マコト兄ちゃん」スペクターとは戦えず、棒立ちで討たれるままのゴースト。
「お願い、やめてお兄ちゃん!」さらにゴーストに飛びかかろうとしていたスペクターが、しかしカノンのこの声に、一瞬動きを止めます。驚くゴースト、アラン、カノン。
「やっぱり。マコト兄ちゃんの心は戦ってる……!」
「心? 今のスペクターにそんなものはない!」
アランの言葉を証明するかのように、ネクロムの必殺技を発動させるスペクター。大きく振りかぶり、緑に輝くエネルギー体をゴーストの身体にスパークさせます。
「うあっ!」その攻撃をまともに受け、変身を解かれて地に倒れるタケル。全身の力で頭を上げ、「……マコト兄ちゃんを苦しめて、お前はそれでも友達か」
「心があるから苦しむ」タケルの視線を笑い飛ばすアラン。「ないほうが幸せというものだ」
「ふざけるな!」よろよろと立ち上がるタケル。「心があるから、人間なんだ。心があるから通じ合う、だから人間って、素晴らしいんだよ」
「ふ……」

***

その様を、物陰から覗いている画材眼魔。やっぱりタケルのことが、気になっていたのでしょうか。
「ともだち……、こころ……?」

***

立っているのがやっとのタケルに、無言で立ちはだかるスペクター。一撃で倒れぬなら倒れるまで、というアランの意図に震えあがり、泣き縋るカノン。
「アラン様お願いですやめてください!」
しかしその声も耳に入らないアラン。
「心など完璧な世界には邪魔でしかない。お前もその身で思い知るがいい」
「おれは、マコト兄ちゃんを信じる!」生身のまま、スペクターを見つめるタケル。
「ならば友を信じて消えろ! ――スペクター?」
合図に応え銃口を上げるスペクター。

***

その時、通りすがり足を止めたのは御成とアカリ。つまりこの辺りは大天空寺の近所なのでは。
「タケル!」
「タケル殿!」
いきなり展開されるタケル絶体絶命の光景に、息を呑む2人。

***

「……」銃を構え直すスペクター。その背後で、大開眼、ネクロムオメガトライブ、と必殺技の発動を告げる音声が響きます。
それでもなお、まっすぐ立ち、スペクターを見つめているタケル。
やがてその銃口から緑のエネルギー体が迸り出て――。
「いやっ」絶望に目を覆い、屈みこむカノン。
しかしその時、横合いからタケルの前に現れたのは画材眼魔! その胸に炸裂するエネルギー体。
「うおおおおおっ」
「なに……」息を呑むアラン。
「のおおおお、ご!」
悲鳴を倒れる画材眼魔。
「お前!」
そして驚きに目を瞠るタケルでCM。

解放

「うう……」
ランタンを翳し、受けた傷の痛みに呻く画材眼魔を目撃して、驚いたのは御成、アカリも同じです。
「あの眼魔ですぞ!」
「どうして眼魔が、タケルを助けるわけ!?」
「なんで。こんなことしたんだよ」屈み込み助け起こすタケルの声は、既に涙声。
「だって、」

つい先程、ゴーストに身を以て庇われた記憶。

「……ともだち、だから」
この感情を表現する、良い言葉を見つけたというように右手を伸ばし、タケルの頬を撫でる画材眼魔。
「おい。しっかりしろ、死ぬな!」
しかし次の瞬間、画材眼魔の身体から力が抜け、ぱたりとタケルの頬から外れ、落ちていく手。
「しっかりしろ、おい。やっと。心がつながったんじゃないか。友達になれたのに……」
その身体を支えるタケルの腕に、一粒の涙が落ちます。

「ふ」冷笑するアラン。「スペクター? そいつも消してやれ」
「!」
身構えるタケル。スペクターが向けてくる銃口を睨み、次の瞬間連射をかいくぐり突進します!
「やめろ!」そして、スペクターの身体を、抱きとめるタケル。
「やめて!」さらにその背には、カノンが抱きつき……。もがくスペクター。
「……なに」思いがけない展開に驚くアラン。
「お兄ちゃん!」
「おれの知ってるマコト兄ちゃんは強い! こんなことには絶対に負けない!」

アラン、御成、アカリが見守る中、必死でスペクターを抑えているタケルとカノン。その時、スペクターの身体からふわりと一つの眼魂が浮き上がり、タケルがその中に吸い込まれていきます!
「タケル?」
「タケル殿!」

千畳敷の大広間。以外にも質素なしつらえの、その中に立つ影は。
「あなたは……信長さん」
「儂の力を、貸そう」
人の眼魂とも話せるんですね。

信長眼魂からすぐに戻ってきたタケル。引き続きスペクターの身体をカノンとともに抑えます。
「マコト兄ちゃんは、1人じゃない。おれもカノンちゃんも、皆がついている!」
「ううううううああああああああああっ!」
絶叫するネクロムスペクター。その頭上を舞う信長、ツタンカーメン、そしてスペクターの変身眼魂。そのなかでスペクターの眼魂がベルトを操作し、取り出したネクロム眼魂をアランの側へ投げ返して代わりに自ら収まります。

「これも眼魂の力か!」受け止めつつ、驚くばかりのアラン。

「マコトにいちゃん!」変身が解け、そこに現れたマコトを、支えるタケル。
「……」崩れ落ちていくマコトに、
「お兄ちゃん、戻ったのね! ……良かった」とカノンも。
「もう大丈夫だ」ぼろぼろになっていますが、それでもにっと微笑むマコト。笑顔の練習を、したほうがいいかもしれません。
皆が目を見交わし、微笑見合う中、
「心だと。そんなものは認めない……!」いきり立つアラン。

「カノンちゃんを」タケルの声にすぐさま反応し、カノンを連れて退避する御成、アカリが素晴らしい。ここからは超人同士の真剣勝負。
「タケル」
「ああ」
そして並び立つマコト、タケルも、変身動作に入ります。
三者同時変身。火花散らすパーカ同士の闘いも華々しく、それぞれが頭のフードを外し、顔を上げたとところで、CMです。

呼び出し

「……はっ!」
「ふっ!」
激しくかわされる拳と拳。力で勝るのはネクロム。2ライダーを廃工場に押し込み、スペクターを打ち倒し、高所から跳びかかってくるゴーストをもかわし。
代わる代わるライダー達が立ち向かっても、その余裕を崩すことはできません。
「……ふ」
ならばとそれぞれ得物を手にする2ライダー。しかし撃ち放たれた銃弾がその姿を捉えようとした瞬間、笑い声とともに霧と消えるネクロム。
「なんてやつだ……!」
「考えがある」歯噛みしつつもゴーストに声をかけるスペクター。「左右から、同時に攻撃だ」
「でもまたさっきみたいに」
何をお喋りしているんだと言わんばかりに、頭上から襲い掛かってくるネクロム。その猛攻をしのぎつつ
「おれを信じているんだろ?」
「……わかった」
ネクロムに蹴散らされつつもゴーストが撃ち、再び消えかかるネクロムにはスペクターがエジソンの電磁波を浴びせます。
「……っ!」消えることも避けることもかなわないネクロムへ、
「命、燃やすぜ!」とゴースト必殺の攻撃。闘魂ブースト。オメガドライブ。
「おれの生き様、見せてやる!」そしてほぼ同時に宙に舞い上がるスペクター。大開眼、オメガドライブ。
吹き飛びガラクタの中へ倒れこむネクロムの前に立つ、2ライダー。
「これが、友達の心の力だ……!」

「ふ。ふふふふ……」しかしその時、ぼろぼろになりながらも再び立ち上がるネクロム。その哄笑は次第に大きくなります。「……はっはっはっは、はっはっはっは……!」
「「!?」」昏い妖気のごとくゆらめき立ち昇るその姿は元の何倍にも大きくなり――。

「……ふ」唐突に、笑い止むネクロム。その直前、傍らの空中に、何かメールのような画面が開いた気がしましたがそのせいでしょうか。変身を解き、「自分たちの幸運に感謝しろ」と。

アランの消えていった後を睨み、
「あいつ」とつぶやくゴースト。自らも変身を解きます。「さっき……何か、やろうとしてたよね?」
「ああ。底知れない力を感じた……!」

生還

「うー」その時、廃工場の中へ、転がり込んできた画材眼魔。「いったったった……痛かったんだな」
「生きていたのか!」喜色満面、という顔で、駆け寄ってくるタケル。
「気絶してただけなんだな。ねタケルぅ、吾輩は、絵が描きたいんだな」
「ほんとうに絵が描きたいだけだったの?」背後から入ってくるアカリ。
「うん」
「……お兄ちゃん」そしてカノンも、マコトの長身にしがみつきます。それを抱きとめ、カノンの髪に手をやるマコト。
「心配かけたな」

帰路。一目散に頭を押さえ、逃げていく御成。追う画材眼魔。
「つるつるの頭が、美しいんだな~♪」その後をさらに、
「帰ってでいいから、調べさせて!」とついていくアカリ。

騒がしい三者を見送りつつ、ゆっくりと歩いて戻っていくカノン、マコトとタケル。
「まさか眼魔と仲良くなるとはな、さすがタケルだ」
「眼魔にもちゃんと心があるんだね」笑顔で応じるタケル。
「……」ふと真剣な表情になり、足を留めるマコト。「タケル。おれhの身体は眼魔の世界にある。アランがその気になれば、おれの身体は消えてなくなる……」
「え?」

我が心の友よ

眼魔世界。大神殿、大帝アドニスの御前に集結した3人の子、アデル、アリア、アラン。
その前に、明るい色の軍服を翻し現れる、1人の影。これが“あの方”というわけです。
イーディス長官……」顔を上げるアデル。
「我が友よ!」顔を輝かせ、立ち上がって迎えるアドニス。
磨き上げられた長靴から、徐々にその姿を舐めるようにあがっていくカメラ。雪白の髪に縁取られた超然たるその顔は、仙人その人――?

ここ、あ、仙人だ! まさか!? という効果を与えて終わり、というところなのでしょうが、その辺は先週の予告もあったしそんなに驚きはありませんでした。アドニスの
「我が友よ!」という言葉のほうが衝撃かも。心を否定する完璧な世界において、友情などを求める変わり種はアランくらいかと思っていたのですが普通に王様にも友達、という概念はあるのですね。
アリアにしても、マコト、カノンに向けた慈愛の表情からして、心を持たない眼魔という言葉には合わない人で、このなかで冷酷非情なのってもしかしてアデルとKMSだけなのでは、という疑いを持ってしまいました。果たしてその辺り、次週ではどうなるのでしょうか。
今週の要らないプレゼント。スタッフは女性に何か偏見がありますか。そしてあんないい目がほしいとのびた目としては思ってしまいます。
3/17追記。録画を観直して台詞を若干修正しました。
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2016.02.28 11:11 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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