LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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22話放映までには間に合わせるつもりでしたが今頃になりました。休みをくれない勤務先が悪い、ということで。


sky / fumi


ついに明かされたマコトの秘密。けじめの意味。
といっても、なんとなくそういうことじゃないかなあ、と思っていた方が多いのではと思うのですが、
「自分も一緒に眼魔世界へ行く」というタケルを置いてマコトが1人で行っちゃったという展開には少し驚きました。
いやマコトなら1人で行きたがるだろうとは思うのですが、そこを説得して一緒に連れて行ってもらうのがタケルっぽい感じがしたのです。あるいは英雄眼魂か、仙人の力でふわっと。人を感動させ協力させる、タフネゴシエイターというのがタケルのイメージだったので。
自力で行く方法を開発する、というのが新鮮で、でもそのきっかけとなるキュビの絵画への情熱を最初に認めたのもタケルだし。

ということでマコトのタケル評、
「人の心を動かす力がある」には全面的に賛成です。早くその力でアランを助けてあげてください。その純真さが儚いやら兄上が怖いやら、眼魔の大帝一家のどろどろというサイドストーリーの方に夢中になってしまっています。

折りたたみ以降は長めの感想文。
OPの「1号」の宣伝。ナチュラルにマッシブな1号ボディが素敵です。このボディにしてこの長い脚、この鋭い蹴りが、次郎さんでなくて誰でしょう。
改造人間も年月の影響を受けるものなの? って一瞬思いますけれども。いつまでも若いままの本郷猛では人外っぽくなってしまって今の時代はアウトなんでしょうね。

眼魔世界へ1

マコト兄ちゃんが元通りになり、眼魔の仲間もできた。残された時間は、あと69日――。

「マコト兄ちゃんの身体が、眼魔の世界に!? それってどういうこと、どうしてそんな」
前回ラストに続き、戦闘から引き上げてくるタケルとマコト。思わぬ告白に驚き、矢継ぎ早に質問しかけタケルを遮るように、
「あそこは、そういう世界なんだ」
「えっ、じゃ、もし、……やつらがその身体を消してしまったら?」
前に回り込み切り込むタケル。その顔を正面から見つめつつ、
「このおれも、消滅する」と答えるマコト。予測してはいても、あまりの回答に息を呑むタケル。
「……一緒に行くよ。眼魔の世界に」
「気持ちはありがたいが、お前は行けないだろ」
ぽんとその肩を叩き、先へ行くマコト。その背を見送るタケルの目。

眼魔世界。宙を舞う軍荼利。
高い塔を擁する王城の、地下神殿に集う3人の姉弟(アデル王子は第一子なのか第二子なのかよくわかりませんが、なんとなく)。それぞれに緊張の面持ちです。
彼らが待っていた人物とは、タケルをここまで導いてきたあの“仙人”と瓜二つの顔を持ち、大帝アドニスには友と迎えられる男、イーディス。アデル、アリア、アランと順に見渡し、最後に
「……アラン、よく戻ってきたな」と労うイーディス。
「はい」この人には素直に頷くのですね。
「親愛なる大帝アドニス」ゆっくりと彼らの待つほうへ歩みを進めつつ、毅然と問うイーディス。「さらなる力を手に入れる時が来ました。改めてお伺いしたい、あなたの決意を」
「――?」
それが召集の目的かというような顔を見せ、一瞬後に、うむと頷くアドニス。徐ろに口を開きます。
「人間は不完全な生き物だ。決して争いが耐えることはない。だからわたしは作った、怒りも憎しみも、誰も死ぬことのない世界を。その理想をさらに大きく広げなくてはならない、それがわたしの決意だ――すべては、完璧なる世界のために」
「「「完璧なる世界のために」」」唱和する姉弟。世界を革命する力を。

騎士の心を持つ眼魔1

ディープコネクト社会議室。室内の灯りを落とし、スクリーンに何事かを映し出しつつ、発表を締めくくる社長の声。
「各社代表の皆様。以上が、我がディープコネクト社が開発推進するデミアプロジェクトの概要です」
「素晴らしい」
「今までの常識を覆す画期的なプランです」
「我が社もぜひ参加させていただきますよ」
灯りがつくのと同時に、口々に褒めそやす出席者たち。
「悪くない」その背後で、半透明の身体を浮き上がらせつつ微笑むイゴール。「計画は実に順調だ。あとは……」
傍らに、一歩進み出る新たな怪人。白銀の甲冑に身を包む女騎士、甲冑眼魔。
「天空寺タケルとスペクターを倒し、眼魂を奪え」
差し出される吸魂器を受け取りつつ、一礼する甲冑眼魔。
「わかりました。騎士の誇りに賭け」

眼魔世界へ2

大天空寺地下室。
「いったいどうしたらいいんだ……?」研究スペースに繋がる梯子段の、半ばに腰掛け、腕組みして考えにふけるタケル。
その周囲では
「やめてそれだけは!」
「描かせるんだな♫」
 と御成、画材眼魔の追いかけっこが繰り広げられていますがタケルのシリアスな表情に変化はありません。
「なぜわたしが……っ!」
「つるつるのまるまるぅ!」
「早く調べさせて!」さらにその後を追いかけているアカリ。
「……どうかしたのですか、タケル殿」しかし、ふと室内を逃げ惑う足を一歩止め、問う御成がさすがです。
「何か悩み事?」とアカリも。
「行きたいんだ、眼魔の世界に」
「「眼魔の世界!?」」

眼魔世界。王城の地下神殿。そこに待つ大帝アドニスの元へ、近づいてくるのはイーディス。
「何でしょうか。2人だけで話とは」
「最近よく思い出すのだ、はるか昔のことを」振り返り、切り出すアドニス。「まだわたしもきみも若く、妻もいたあの頃を」
「大帝。……まさか」咎めるような目を向けるイーディス。「わたしは、あなたが望んだ究極の世界の実現に力を注いだ。新たな力で、今度はどんな世界を作りたいのですか」
「既に決意は伝えた」言葉少なに応じるアドニス。イーディスはその顔をしばらく見つめ、やがて一礼して去っていきます。
見送るアドニス。
まっすぐ立ち去るイーディス。
その傍らの柱の元に、禍々しい影があることにも気づかずに。

眼魔世界へ3

「眼魔の世界」仲間たちの驚きに、頷きつつ繰り返すタケル。「前に一度だけ行ったことがある
「では、またその時と同じように?」
「いや、それは偶然っていうか」御成の問いに首を傾げるタケル。「なんで行けたのか……?」
「おっちゃんに聞いてみた?」
「いないんだよ」下段のこたつの元へ近づいていくタケル。こたつ布団をめくり上げて中を覗きながら、「いくら呼んでも」
「ここはわたしの出番ね」決意とともに微笑むアカリが不穏です。

「あっ、あっ、ああっ……!」
その時突然頭頂部に違和感を覚え叫ぶ御成。その頭が見る間に長く伸び、極彩色に彩られます。
「ん?」顔を上げる画材眼魔。御成の異変は、勿論絵筆を取るこいつの仕業。
長く伸びた頭をニット帽に包み、
「ふーう、油断もすきも……その絵を渡しなさい!」
「いやだ!」
奇声をあげ飛びかかる御成、身をかわして逃げる画材眼魔、先ほどとは攻守逆の追いかけっこ。それを見ながら
「名前がないと不便ね」と考え込んでいるアカリ。「……抽象絵画……? 決めた! 今からあなたの名は、キュビちゃんよ!」
キュービズムは抽象絵画の訳語じゃなくその一派である立体主義の名前なわけで、動物戦隊のほうがふさわしいかもしれないネーミングです。でも細かいことはキニシナイ。
「ん? ……吾輩の名前? うーれしいんだな」足を止め喜ぶキュビ。それを抱きとめる御成。
「なら手伝ってもらうわね。その身体を調べれば、眼魔の世界に行く手段が見つかるはずよ」
「……きっと方法はある」頷くタケル。その懐からエジソンが、何か言いたげに顔を覗かせています。

埠頭。独り佇むマコト。
「やっぱりここにいた」という妹の声に振り返ります。
「元のお兄ちゃんに戻ってよかった!」笑顔で近づいてくるカノン。しかしその顔にも陰りがあります。「でも……」

「なにがわたしを“信じる”だ。所詮貴様も人間だ!」と、傷ついた表情で叫んだアラン。

「アラン様は、前とは変わってしまったわ」
「あいつは変わっていない」穏やかに諭すマコト。「求めるものが、違うだけだ」

眼魔世界。紅い空を見上げつつ、マコトの言葉を反芻しているアラン。

「おれは人間として生きる道を選んだだけだ」と、そう主張するマコトの声。
「これが、友達の心の力だ!」と叫ぶタケルの声も。


「心など不要」口を開くアラン。自らに言い聞かせるように、「わたしは父上の理想の世界のために戦う――」

眼魔世界へ4

「あ、ああ……」
大天空寺地下室。とうとう壁際まで追い詰められたキュビ。その前へ聴診器片手に、恍惚とした笑みを浮かべつつ近寄っていくアカリ。
「もう逃がさないわよ、キュ・ビ・ちゃん♡」
「あああ。これで許してぇ!」
悲鳴を上げつつ目の紋章を宙に浮かべるキュビ。
「あれは」息を呑むタケル。
「きっと眼魔の世界に通じるゲートですぞ」と御成。
しかしキュビの描いた紋章は小さく、しかも見る間にゆらぎ、消えていきます。
「あああ、きききき、消えてしまいますぞ!」悲鳴を上げる御成。
「どど、どうしよう?」
「早く!」
慌てて変身し駆け寄るゴースト。しかしゲートをくぐることはかなわず、弾き飛ばされてしまいます。
「大丈夫ですかタケル殿」
「……いったい何が違うんだ……? 前に眼魔の世界へ行けた時と」
その間も、じっとタケルの懐から外を覗いているエジソン眼魂。
「今のは小さかったのでは」
「今ので限界なんだな」ぼそりとつぶやくキュビ。
「たいへんです!」そこへ飛び込んでくるシブヤ。「不可思議現象発生です!」
「人が、次々と青い炎に包まれて!」後につづいてナリタ。

騎士の心を持つ眼魔2

ショッピングセンター。若い娘達相手に、強引なナンパを仕掛けている男たち。
「行こうよ!」と相手の嫌そうな顔など気にせずつきまとっています。その背後に近づく白銀の甲冑。
「愚かなる者達……聖なる炎に焼かれるが良い。はぁっ!」
気合一閃、手にした剣を振れば、たちまち男たちの胸から青い炎が燃え上がり、魂が飛び出していきます。ある意味人助けのようにも見えますが殺すのはやり過ぎ。
「……やっぱり眼魔のしわざか!」
駆けつけてきたタケル。すぐさま変身動作に。闘魂・開眼・ブースト。
甲冑眼魔に飛びかかれば、
「現れたな? 待っていたぞ」
時代がかったセリフ回しには気品さえ感じられ、凛と立つ女騎士。
「待っていた?」
「お前を倒し、眼魂をすべて奪う。それが我に与えられた使命――」誇らしげに剣を振り上げます。「いざ、勝負!」
一瞬その気合に飲まれたのか、防戦一方のゴースト。

(こいつ、強い!)

その窮地を救わんと現れるマコトはすぐさまスペクターとなり信長を纏います。
2体1でもなお互角の戦いを繰り広げる甲冑眼魔。ものすごく関係ないけどその細い体の線に似合わぬ剛直さが、「サクラ大戦」のグリシーヌみたいでかっこいい。
「スペクターか。貴様の眼魂も奪えという命令だ」
「なら、やってみろ!」火縄銃を連射するスペクター。その傍らでゴーストは五右衛門を纏い、前へと迫っていきます。
肉薄するゴースト、後方支援のスペクター。このコンビネーションに思わずゴーストの剣をまともに受けてしまった女騎士が倒れこみます。そのすぐそばに、兄を心配して追ってきたカノンが。
「カノン!」
「?」振り返り、カノンの姿を認める甲冑眼魔。後ずさりへたり込むカノンが蛇に睨まれた蛙のようです。
「しまった」
「逃げろ!」
動揺するゴーストたちの声を尻目に、
「女子供を戦いに巻き込むは騎士道に反する」と剣先を下げます。そう言う甲冑眼魔も女じゃん、と突っ込みつつ、ここで言ってるのは非戦闘員ってことだろうなと脳内変換。
「次こそ決着を!」言い残し消えていく女騎士。
「騎士道……?」眼魔のフェアプレイに驚いているようなゴースト。

「カノン!」変身を解き妹の元へ駆け寄って行くマコト。
「ごめんなさい。……お兄ちゃんが心配で」
「いいんだ、怪我はないか?」
微笑みかけるマコト、兄妹を遠くから見つめ安堵しているタケル。

不和1

地下神殿。神々に祈りを捧げ、熱心に詠唱を続ける大帝アドニス。
その背後から歩み寄ってくるのは兄王子、アデルです。
「父上。デミアプロジェクトは順調です」一礼しつつ上目遣いで父の背を睨めつける目つきがいやんです。それにしても今日は祈祷が長引いている。「……もし何かお悩みなら、わたしが」
「なぜ祈りの邪魔をした」しかしそれに応じる父の言葉は厳しく、険しい表情で我が子を見つめ返します。「ここは神聖なる場所。お前の来るところではない!」
動揺を隠せず再び頭を下げるアデル。「……わかりました」

騎士の心を持つ眼魔3

ディープコネクト社会議室。
「やつらを見逃しただと?」
「思わぬ邪魔が……次こそ倒します!」イゴールの前でも堂々と報告する甲冑眼魔。「騎士の名に賭けて」
「不合理だ」怒りに声を震わせるイゴール。その右手が紫に燃え上がります。「ふん!」
至近距離からその攻撃を受け、紫の霧に包まれて立ったまま気を失う甲冑眼魔。
「重要なのは結果。どんな手を使ってでも眼魂を奪え!」
承知しました、イゴール様……」先ほどの攻撃には催眠効果でもあったのか、打って変わって無表情につぶやく甲冑眼魔が不気味です。

眼魔世界へ5

「で、眼魔は?」
大天空寺居間。首尾を尋ねる御成、答えるタケルはアカリ、カノンとともに同じテーブルにつき、マコトは少し離れた壁際に独り、立っています。
「逃げられた。でも、少し変わったやつなんだ」そう言って少し嬉しそうな笑顔になるタケル。「もしかしたら、心を通わせられるかも」
「眼魔も悪いやつばかりじゃない、ということですな」
「この、キュビちゃんみたいに?」と背後を示すアカリ。うんと頷きつつ、つられてそちらへ目をやるタケルは、
「……て、何それ!」と叫びます。
<キュビ>と墨書した、手製の名札を胸に、隣の和室に正座するキュビ。その頭には珍妙なものが被せられています。
「脳波計測器」説明するアカリの得意げな声。「キュビちゃんを調べてたら、絵を書いてる時、ある特殊な波形が出てたの。ゲートと、その波形――名づけてキュビ派に、何か関係があるのかも。……さ、絵を描いて」
「おお?」画材を差し出され嬉しげなキュビ。「ほんと? うれしいんだな!」
その視線はまっすぐ御成の後頭部へ。
「うわあああああ!」逃げることもできず叫ぶ御成。さっそく絵筆を走らせるキュビ。
「あああああああ!」まだ叫んでいる御成ですが、自分の頭に何の変化も起こらないと悟ると、「お、お、お? それなら、描いていい……」
「ああああああああああああ♡」陶然と声を漏らすキュビ。「幸せなんだなあ……っ!」
感極まった瞬間、その周囲に紫の霧のように漏れだす脳波。
「出てる出てる、キュビ波!」

「タケル」その様を見守るタケルに、声をかけるのはマコト。絵について仲睦まじく語り合うカノン、キュビに目をやりながら、「お前は不思議なやつだ。人の心を動かす力がある。眼魔に心があるなら……今度こそアランと」
最後は真剣な表情になり、言って出て行くマコト。追うタケル。
山門まで出てくれば、いつのまにやら、雨。
「マコト兄ちゃん! ……行くんだね、眼魔の世界に」
「ああ。けじめをつけてくる」前を見つめたまま肯うマコト。宙に目の紋章を描き、タケルに振り返るその姿は青い煙のようにほどけていき、一個の青い眼魂となります。
「……!」息を呑むタケル。その目の前で、ゲートをくぐっていくマコト眼魂。

ということは、今までこの世界にあったマコトの身体はアバターのようなものだったということになりますよね。
戦闘し攻撃を受ければまるで生身のようなダメージを受けるアバター。カノンはなぜ、同じようにアバターをゲットできなかったのか、また彼女がタケルの祈りによって肉体を得、生き返った時、マコト同様、眼魔世界にあったであろう元の身体はどうなったのか。
色々謎です。

不和2

眼魔世界、地下神殿。床にも描かれた目の紋章の、その上に立ち、なおも詠唱を続けている大帝アドニス。
「お呼びですか、父上」
次にそのもとに現れ、恭しく一礼したのは、弟王子、アラン。アデルと異なり、父自らこの場へ呼んだようです。
穏やかに振り返り、問うアドニス。
「人間の世界はどうだった」
「相変わらず、不合理で醜い世界です」静かに答えるアラン。じっとその表情を見つめるアドニス。
「それだけか?」
問われて目を伏せ、記憶を検めるアラン。真っ先にその脳裏に甦ったのは――青い、ただひたすらに青い、人間世界の空。

「空が……青かった、です」

打って変わって幼子のような言葉づかい。そしてそれにふさわしい、無邪気な笑みを覚えず浮かべているアラン。それをもじっと見つめるアドニス。
「そうか。……ところで、お前の友は」
「スペクター……やつはもう、友ではありません」
左手を胸に当て、再び一礼するアラン。踵を返し父のもとから去っていきます。その寸前、我が子の顔に揺らいだ影に、心を留めたアドニス。
「アラン!」足を止め振り返ったアランに、「迷った時は、自分の心に従え」
「え……」
とっさには理解できない言葉。しかし大帝に疑念を抱くことは許されません。
「失礼します」慌てて再び頭を下げ、こんどこそほんとうに去っていくアラン。

その光景の一部始終を、密かに収めている眼魂型カメラ――別室でその映像を見つめているのは、誰あらん、兄王子アデル。
祈りの場から叱責され追い払われた自分と、父自ら呼び寄せたイーディス、そしてアラン。
イーディスはともかく、弟王子と、この自分との差はどこからくるのか。秀麗な眉を寄せるアデル。

眼魔世界へ6

大天空寺地下室。降りてきたタケルを出迎えるように御成の大声が飛んできます。
「タケル殿! アカリくんがついに完成させましたぞ」
「えっ? 眼魔の世界に行く、方法を?」
モノリスの前の空間では、キュビがいそいそとその手伝いをしています。一見してよくわからない装置を組み立てているキュビ。
「やっぱりキュビ波が重要だったの」その向こうに出された折りたたみ机の前から、立ち上がってくるアカリ。「計算では、じゅうぶんな大きさでゲートを維持できるはず」
そしてキュビに向かい、
「ゲートを開いて! 最高にハッピー♡な気分でね?」
「うん!」大きく頷くキュビ。その傍らで不承不承というように佇む御成の表情に注目です。
「吾輩、絵を描ければ幸せなんだな」言いながらその御成の頭をつるりと撫でるキュビ。生け贄の羊のような御成はその手をつかみ、ようやく決心がついたのか、
「……存分に」と力強く告げます。
「お? おおお」頷き絵筆を取るキュビ。「んーっとぉ♫」
たちまちアカリのPC画面に浮かび上がるCUBI_WAVEの波形。
「……キュビ波の超音波変化確認」微笑むアカリ。「照射!」
キャッチしたキュビ波をゲート、すなわち宙に描かれた目の眼魂に照射するアカリ。するとたちまちその<目>は、大きく成長していきます。
「タケル殿、これならきっといけますぞ」手応えを感じる御成、うんと頷くタケル。
「変身! よし!」ゴーストとなり飛び込んでいきます。変身の過程でパーカが先にゲートに到達し、これ? ここに入るの? というように指さし確認するのが可愛いです。
ゴーストの姿が時空の向こうへ消えたのを見て、
「よし!」と叫ぶアカリ。
「大成功ですぞ!」と快哉を上げる御成。

眼魔世界へ7

しかし次の瞬間、ゲートから青い光が走り、放電とともにはじき出されてくるタケル。衝撃で変身は既に解かれています。
「失敗……? そんなはずは」うなだれるアカリ。
むくりと起き上がるタケル。
「大丈夫。もう一度、試してみる」
「タケル」
「何度でも、何度でも。成功するまで!」
「さすがタケル殿、その意気ですぞ」賛同する御成。
その時、とうとうタケルの懐から、飛び出してくるエジソン眼魂。強引にその中へ、呼び込まれてしまうタケル。

***

薄暗い室内に浮かぶ電球。確かこのフィラメントは、京都の竹が原料だったはず。
「発明とは、1パーセントの閃きと、99パーセントの努力である……」有名な台詞を、ここでも繰り返しているエジソン。
はーとぅめいとは、と怪しげな発音ですがキニシナイ。
その真意についてはエジソン回で、ほかならぬタケルによって解説されていますがキニシナイ。
「あなたは。……エジソン?」
「イエス、アイムエジソン」そこに腰掛け、こくりと頷くエジソン。「わーたしがほんとに伝えたかったのは? 1パーセントの閃きがなければ、99パーセントの努力は無駄になるということ」
「その、閃きとは」
「感じ取る力だよ」立ち上がるエジソン。「心のなかにある、答を、ね」

***

「タケル殿!?」目を開ければ、それを覗き込んでいる御成、アカリの姿。
「エジソンと、心がつながった!」と報告するタケル。
「もしかして、向こうの世界に行く方法を?」
「うん」
「……!」目を輝かせ、両手を口に当てる御成のリアクションが女子っぽくて可愛い。
「ヒントをくれた」
「そのヒントとは?」
「1ぱ、」腕を振り上げ熱弁しようとしたタケル、その出鼻をくじくようにポクポクと鳴り始める木魚の音は、御成のスマホの着信音です。
「ちょっと失礼? ……はあ、ナリタ……もしもし」しかしその顔はみるみる青ざめていきます。「は? ……は……また人間が人魂に!?」

不和3

眼魔世界。柔らかな暖色の間接照明からして、おそらくは姉姫、アリアの居室。
「なぜ父上はあのようなことを」訪れているのはアラン。「完璧な世界では、心や個人などは不要……それが父上の理念だったはず」

混乱し思い詰めているような表情がまた切ないです。ぜんぜんシチュエーションが違うのですが、この儚さは「555」の木場勇治に通じる気がします。あんな悲劇はあってほしくないので、早く友だちになってあげて! とタケルに頼みたい。

「きっと、何か深い考えがあるのでしょう」諭すアリア。
「しかし、」
「それより」なおも言おうとしたアランを、遮るアリア。「マコトとカノンは元気ですか? ――時々、思うのです。またあの2人と、一緒に時間を過ごせたら、と」
「……無理です」視線を落とすアラン。「二度とやつがここを訪れることはありません」

眼魔世界。その居城に、密かに潜入しているマコト。監視カメラ代わりなのか、廊下を巡回するように浮遊するいくつもの眼魂を、撃ち抜き、破壊していきます。駆け去っていくその後姿でCM。

騎士の心を持つ眼魔4

燃えろ……燃えろ……燃えろ……!
ショッピングセンター。集まる買い物客たちに剣を一振りする女騎士。その場にいた者は誰1人逃げきれず、その身体は青い炎に包まれていきます。
吸いだされ、騎士の吸魂器に収められていく人々の魂。
「ああ……っ! 手当たり次第だ!」物陰に隠れていたナリタがたまらず叫び声を上げ、
「し!」とシブヤに引きこまれます。「見つかったらぼくたちも」
貴様ら、……やつの仲間だな」それだけ騒いでいて見つからないはずもなく、さっそく歩み寄ってくる女騎士。
「「わ、ああああああああっ!」」

「あっ!」
そのナリタらから受けた通報を元に、ここまで駆けつけてきた御成とタケル。出迎えるようによろよろと現れたシブヤ、ナリタの姿に目を見張ります。
それぞれ胸から青い炎を上げ、助けを求める表情でしばらく立ち尽くした後――魂を吸い取られ、その場に崩れ落ちていく2人。
その背後に立つ白銀の甲冑。
「2人を返せ!」憤りとともに、飛び出していこうとするタケルに、
動くな!」と声が飛びます。「変身すれば吸いとった魂はすべて消去する
「卑怯な。タケル殿が言っていた眼魔と、まるでキャラが違う!」横から口出しする御成。と、たちまちその報復であるかのように、法衣の胸から青い炎が吹き上がります。
「ほーっ!」驚きの声を上げ、タケルにすがりつこうとして、崩折れていく御成。かれもまた弟子たちと同じく魂を吸い取られてしまったのです。もう何度目になるのでしょうかこの人達。
「御成!?」

英雄の眼魂をすべて渡せ……」驚くタケルの前に立ちはだかり、静かに告げる女騎士。その全身は今や紫の霧に包まれています。「そうすれば魂を返してやる
「操られているのか」抱きとめた御成の身体を静かに横たえ、立ち上がるタケル。
マコト、カノンの前では高潔であった敵の心変わりを、そう解釈します。だとすれば説得は効くまいと。
決意の表情で英雄眼魂を収めた巾着袋を、懐から取り出すタケル。
「わかった」袋ごと投げれば、女騎士の足元でこぼれ落ちる英雄眼魂たち。それを袋に戻し、ニンマリと拾い上げるのは、イゴール。
「よくやった。残るはスペクターの3個……」
「約束通り、魂を解放しろ!」叫ぶタケル。
「約束?」ふてぶてしく笑うイゴール。「知らんなあ。魂は貴重な資源だ……」
顔色を変えるタケルの前で、女騎士に命じます。
「やつを倒した後で魂はすべて、我々の世界に送れ」
かしこまりました……
満足したように立ち去っていくイゴール。思わず
「待て!」と追いかけたタケルを、女騎士の剣が妨害します。

騎士の心を持つ眼魔5

「変身!」闘魂・開眼・ブースト。
相手の攻撃をかわし、剣をとるゴースト。女騎士の胸元にその切っ先を向ければ、首から下げられていた吸魂器の鎖が切れ、飛んでいきます。
うっ……!
相手が倒れたのを見て必殺の蹴り。
必死に抵抗し、ぶつけてくるエネルギー塊ごと蹴り抜いていきます。
着地し、吸魂器を手にするゴースト。
その途端全身を取り巻く紫の霧が消え、正気に返る女騎士。
「……はっ。我は今まで、何を」
「イゴールに心を操られていたんだ。だから、奪ったおれの仲間たちの魂を人質に」
「そうか」立ち上がり、つかつかと歩み寄ってくる白銀の甲冑に、一瞬身構えるゴースト。「済まぬことをした……魂を、解放しよう」
己の行いを悔やんだのか、そっと差し出される手。躊躇の後、その手に吸魂器を渡すゴースト。
約束を違えず、すべての魂を一気に戻す甲冑眼魔が潔い。潔すぎて、逆に信じられなかったのか、周囲に倒れた人々がそれぞれに目を覚まし起き上がる様を、驚いたように見るゴーストがなにげに失礼です。

敗北と、そして操られていたとはいえ己のとった卑怯な振るまいと――。
「次こそ正々堂々と決着を!」悔恨の情を抑え、立ち去っていく女騎士。

眼魔世界へ8

大天空寺地下室。モノリスの前に立つのはタケル。
「さっきエジソンがくれたヒントは、『自分の心と向き合え、そこに答はある』」
「つまり、修行の到達する無我の境地ですな」
一心不乱に御成の頭を描き続けるキュビ。その求めにおとなしく応じ、モデルを務めている御成が、相槌を打ちます。
「何も考えず、ただ絵を描きたいだけ。そういう純粋で、強い想い……」その様を見つめるタケル。
「吾輩、褒められた?」さすがに顔を上げるキュビ。「うれしいな、うれしいな♫ ホメホメホメホメうれしいな」
軽やかに歌い出せば、今までになく大きく広がっていく目の紋章。
「おお、キュビ波出まくりですぞこれ」
「タケル」今度こそ成功の予感にメガネを外すアカリ。その目は笑っていません。「……必ず帰ってきてね」
「約束する」笑顔でそう告げ、モノリスの前に、今度は座禅を組んで目を閉じるタケル。脳裏に浮かぶマコトの顔。
見守る人々の前で、その姿は光の粒子にほどけ、今や部屋いっぱいに広がった巨大な目の中へ、吸い込まれていきます。

不和4

眼魔世界。王城の地下神殿。
いまだ詠唱を続ける大帝アドニス。よほどの大願があるのか、あるいは国家的危機に瀕し祈祷を捧げざるを得ないのか。イーディスとの面談以外はほとんど今回祈りっぱなしです。

(父上、わたしは決意しました――この完璧な世界を、守るために)

決意の表情で、巨大な神殿の中を突っ切って行くのは、アデル。

***

同じ頃。眼魔世界の研究室。
イゴールによってもたらされた英雄眼魂を一つ一つ設置しつつ、大帝との会談を思い起こしているイーディス。
「この世界を作り変える力……あとは……」
振り返り、開発中であるらしい小さな装置を見つめると、覚えず笑みがこぼれます。
「くっくっくっく……はっはっはっは!」

眼魔世界へ9

眼魔世界。とうとう来た。目の前に広がる荒野と、紅い空。
「来たぞ。眼魔の世界に!」
その向こうにそびえ立つ、高い塔の威容を睨み据えるタケルで、ラストカット。入場プレゼントにタケルの名刺がありますぞ。
今週の「我は人をいさどる漁師である」。友人同士を戦わせるという趣向が古代の貴族のように悪趣味。リアタイ視聴時にtwでも書きましたが、アムが女子力高いというか男の子あしらいが巧いというか。しかしわたしは相手が男だろうが女だろうが手加減無用、正々堂々ぶつかり合うのを好む、不器用なセラタイプが大好物です。「女ぶちのめすより嫌われる方がまし」というレオの漢気に却って腹を立てるところも好き。放映後、そういえば女優さんの顔立ちが「キバ」の麻生ゆりに似ている、と評判になりましたが、性格づけも似てますよね。大好きです。
一方のタスクの不憫さ……(´;ω;`) そして次回は新キャラ登場。
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2016.03.14 12:04 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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