LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

前に「練習」で「東映ヒーローネクスト」を観てみた時も思いましたが、他のネット動画サービスに比べ、動画を見始めるまでのわずらわしさが極端に少ない、というのはamazonプライムビデオの特徴だと思います。
「おっ、配信今日からだった!」と思ってamazonサイトを開き、プライム→ビデオと進むとトップにいきなり「アマゾンズ」が出ますので赤と緑のふつくしい画像をクリック。それだけです。ID入れろとか端末登録しろとか検索で待たされるとかはない。回し者ではないですがこの点はいいですね。


Red & Green / avrene


そんなわけでさっそく観ました!
ダークな色調は今のところ、バイオホラーという趣。土砂降りの雨の中、浮かび上がる

石ノ森章太郎

の文字。折りたたみ以降の感想文はいつものやり方ではなくやや短めです。
この回は感想文作成時台詞の書き起こしはかなり大幅に省略しています。後日別記事で書き起こしていますので気になる方はこちらへ。
害虫駆除

雨の中ひたはしる害虫駆除サービス車。数人の乗員はすべて、薬剤でも使うのか、頭まで覆われた白い作業着姿です。古い旅館の中に入っていくと、無言のまま準備にかかる、ものものしさがたまりません。
極端に彩度の低い画面。壊れた建具や家具で、荒れ果てた内部。あちこちに張り巡らされる蜘蛛の糸。

「清掃の連中が泣いて喜ぶぞ……」
「食べ残しですね」
「……おやつだらけだ」

冒頭13分程は「アマゾンズ」の世界で随時行われているらしい害虫駆除の模様が描かれますが、派遣されるノザマペストンサービスの、駆除チームの人たちのお仕事感が割と好きだと感じました。使命に燃えてるとか楽しんでるとかじゃなく仕事だからやってる、という淡々とした姿勢とプロフェッショナリズムの同居。駆除の対象となる「虫」を発見してからも早くやれとか1人揃わないからとか小突き合っていたり、狩りの後、「本部長」と呼ばれる中年の女性・水澤に犠牲者の遺体の始末は徹底的に行えと言われて
「清掃の連中に言ってくださいよ」と口答えしたり。関係ないですがこの水澤のデスクの置き場所に「555」を思い出した方はわたしの仲間です。作戦行動中、ご町内の皆様の目をはばかるカムフラージュもいい。

職業ライダーっぽい人が1人チームの中にいますが、土竜ですね(口の形で一瞬雲丹かと思いましたがそんなはずはない)。「虫」確認後はシリアスな戦闘となり、雨樋の排水口から水がびしゃびしゃ、と出てきてる向こうにもつれ合うように走り過ぎていく怪人たちという絵が印象的でした。水澤からはM、仲間からはマモルと呼ばれるかれは、戦闘以外の場面では(変身の際いちいち制服を破くので)着ぐるみパジャマでも着てろとからかわれて
「みんなと一緒じゃなきゃ」とべそをかいたり、儀式だからいいよな、ユニフォームはみんな同じじゃなきゃ意味ないよなとなだめられたり、チーム内では甘えんぼな後輩キャラのようです。
変身を解いたむき出しの左腕には、銀色に輝く腕輪。変身シーンは体内でウィルスが元の細胞を喰らいつつ増殖し、神経ニューロンがつながっていくみたいな? バイオなCG表現。
アクションシーンではこの人より当初、生身の女性のほうが動いていたのも目立ちました。

「虫」の駆除を、どうやら逃げ出した「実験体」の始末ととらえているらしいペストンサービスのリーダー・志藤。警察や自衛隊に報告せず、自分たちのような別会社をわざわざつくって対処させる「本部」の隠蔽体質に、2年前の研究所の事故も考えあわせ不審の念を露わにしますが、ずけずけと探りを入れてくるかれに、いらだちを隠さない水澤の表情が怖い。
公安をも動かす力の持ち主に
「詮索しないという約束」だと脅され、慌てて質問を引っ込める志藤。

2人の男

そして、彼らの通話を傍受する怪しげな男。雑然としたビルの一室に住み、屋上で鶏を飼っています。

***

さらに描かれる、病弱な青年。
白くガラス張りの、奇妙に生活感のない「家」で、錠剤やタブレットの「ご飯」を食べる青年・悠は、
「この家から出たくないか、厳しい母に不満はないか」と問う義妹・美月に
「家にいるのは落ち着くし、こんな自分を引き取ってくれた母さんには感謝している」と答えます。この家はアクアリウムを趣味とするかれにとっての「水槽」、自由に思う世界を描ける、閉じた空間。とても寓話的な描写です。

「何をやってるの!」そこへ飛び込んでくる「母」。悠を疲れさせるな、早く出て行け、制服を着替えろと娘を叱りつける彼女の顔は、「虫」の駆除を命令し、志藤を脅し、「虫」の犠牲者たちの死体処理を完璧に行う代わりに事件化させないよう公安と話をつけた、本部長・水澤その人。
娘を追い出すと、明日定期検診があると悠に告げます。気が進まない様子の悠を叱りつけ、薬は毎日注射しているかと口早に尋ねる水澤。
「あなたは2年前まで寝たきりだったのよ? それを忘れないで」
強圧的な「母」の言動にショックを受けつつも、気を取り直し言いつけ通り注射を打とうと、薬剤を取り出す悠。容器には、ノザマファーマシー、と刻印されています。

「これだけはやだな。打つと……いつもあれが……」

独りになった彼を襲う、フラッシュバック。薄暗く、何が映っているか視聴者には定かでない、不気味な映像――檻の中の蜘蛛のように、静かで、おぞましく。それに怯えたのか薬剤を元に戻し、注射を打つことなくベッドに倒れこむ悠。

***

夜の山。道を間違えたらしく、森の奥深くに迷い込むキャンピングカーの男女。2人を襲う惨劇。

***

早朝、再び駆り出されるノザマペストンサービスの一同。
通信が入った時には一つのこたつ、一つの鍋を囲んだまま放射状に雑魚寝していました。トレーニング設備もあるらしいこの待機所で、まさか共同生活でも送っているのでしょうか。昔子供の頃に観た、消防署の当直の人とはぜんぜん違って、コール音がしつこく鳴り響くなかでもごもごと起きだし、わらわらと支度し、ふらふらと出動します。ぜんぜんきびきびしていません。たぶんお酒も入ってるのでしょうが、中の数名が体調に異常を感じているらしいのがまた怖い。

***

その出動をキャッチすると、鶏たちの卵をロッキーか! という勢いで飲み倒す男。同居しているらしい女の寝顔に軽く口づけ、出ていきます。

***

同じ頃、悪い夢から醒め、起き上がる悠。ふらつく足で1階まで降りていく間も、脳裏に明滅するいまわしい記憶。獣の咆哮をおのれのうちに聞きながら、早朝の街へ――。

合流

現場へ到着した駆除チーム。狩るべき「虫」は2体、しかも1体はランクA。緊張が走ります。
「虫」のランクや能力をタブレットで分析していたり、狙撃・格闘とチーム内で役割分担があったり、このあたり「カブト」のゼクトを思い出しますが、あれよりもより淡々としていて、ゼクト隊員の雑魚っぽい必死さがなく、そのぶん怖い。
「全員気をつけろよ……ボーナスも生きて帰ってこそだ」
蜘蛛に仲間の1人・竜介を攫われ、追っていく一同。その先へ現れる蝙蝠。分断されます。各個撃破であるべきなのに、戦力分散はいかにも不利。負傷者も出るなかで、蜘蛛に捕らわれ傷ついた竜介の、裂けた袖のなかで腕輪の目が光り――。

「下がってろ!」
「下がってられるか……おれも……おれも……」
起き上がり、庇おうとする志藤たちの前へ、よろけ出る竜介。その身体から途方も無い熱量が発散され、そこに出現したのは新たなる怪人。息を呑みつつも、今の今まで命をかけて救出しようとしていた仲間へ、刹那、銃口を向ける志藤。

***

そしていつの間にか森に迷いこんでいた悠も、その恐ろしい光景に、目を瞠ります。都心の白い家からここまで徒歩で合流。健脚です。

***

然程離れていない場所では、蝙蝠が、マモルの変身した土竜を圧倒しています。必死に味方をかばいつつ、跡がないマモル。
あっちもこっちも膠着状態となり、
「やべえぞ」とつばを飲み込む志藤。

覚醒

――その時、辺りをつんざくクラクションの音!
かれらがここまで乗ってきた車両の運転席に、いつの間にか見知らぬ人物が乗り込んでいます。一瞬、呆然とする人々。悠も含め。
ここは危険だと叫ぶ志藤の声にもひるまず、その場の注目を一身に集めるや、もう一つ生卵を、その場で割って一呑にする男。手には奇妙なベルトを持っています。車から降り、戦いの中に進み出ると、駆除チームの、そして悠の前で装着し――。

「何だ、ありゃ……アマゾン?」

丸く大きく膨れ上がる、途方も無い熱量。そのさなかに、文字通り爆誕した、赤い炎のような一体の怪人。
悠然と周囲を見回し、蜻蛉を相手どる蜘蛛と、土竜を圧倒する蝙蝠とに目を留めると、ど・ち・ら・に・し・よ・お・か・な、と指を振ります。
一声吠える蜘蛛。誘いに乗ってもいいぜ? と言いたげに、まずはそちらへ、近寄っていく赤い怪人。

目撃した光景に、異様な興奮状態に陥っている悠。

出会い頭に殴り倒し、来い来いと指で誘い、足を払い、組み伏せ。戦い慣れしているらしい、赤い怪人。
「……じゃあな」
身動きできない蜘蛛の胸から、そのコアを成しているらしき心臓を、無造作に抜き取ります。手のなかでなおも熱く脈打つそれを、
「気持ちわりいな」と握りつぶせば、たちまち溶解するその肉体。

「なんだこれ……」
今や興奮の極みにあり、息も絶え絶えの悠。その胸で、別の生き物の如く脈打つ心臓。かれのなかの怪物が熱量のごとく大きく膨れ上がり。
「い、いやだ……ああああああああああ!」
恐怖のあまり絶叫する悠。忌まわしい記憶のそのなかで、覚醒し、檻を蹴破り現れた姿は目の前の赤い怪人とは色違いのように似通った、トカゲ型の。
悠の双眸は赤く染まり、けえ、と甲高く叫んだその時、かれの全身は記憶の中の怪人と同じ姿となります。
突如飛来してきた「悠」に、
「また、アマゾン……?」とつぶやく戸惑う声。

蜻蛉と化した竜介、土竜のマモル。そして駆除されるべき蝙蝠と、赤いトカゲ。獣たちの気配のなかで、低く地に伏せ、戦いに身構える緑のアマゾン。

お前は誰だ
おれの中のおれ


インサートされるエンディングテーマ。藤井さんともう一人、どなたなのかなと思ってましたが岩上さんだったのですね、アマゾンズ。
どちらがどちらなのかなあ。アルファが岩上さん? まだオメガは今回出現しただけなので特徴とかわからないし。これは悠の見守る前で、木立の中悠然とたたずみ小首を傾げるアルファ。百戦錬磨の趣。ここと、廃屋にひっそりと巣喰う大蜘蛛、それに挑む土竜、このあたりのすこし「響鬼」を思わせるような伝奇的な絵は好きです。ただ、後半チームが分断される状況をつくるためなのでしょうが、蜘蛛がすたすた林の中を走っていくのは、蜘蛛っぽさがなくてすこし妙な気がしました。頭上か地中かに大きな巣があって、そこに竜介が引きこまれるみたいにはいかなかったのかな。(個人の感想です)
同日追記。竜介がなったのは蝿アマゾンだと思っていたのですがどうやら違うようだったので訂正です。蜻蛉ですね。
4/3追記。2周目で気づいたのですが、竜介、服の袖から腕輪が覗いていると気づいた瞬間、はっと右手で隠しますよね。当人は腕輪の意味、アマゾンの意味、わかっていたということですよね……(´・ω・`)
そしてこのままサブタイトルはABC順で行くのでしょうか? Zまで期待してしまうのですが。
7/6追記。1話分の台詞を書き起こした記事へリンクをはりました。
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2016.04.01 04:09 | amazonz ΑΩ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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