LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


昭和46年4月3日は仮面ライダー放送開始記念日。
ということで、冒頭仮面ライダーの歴史を駆け足で振り返る記念映像が入り、見入ってしまいました。
アギト以降陶然となってしまうのは高岩者として仕方のない性なのですが、やっぱりブラックのジャンプはすごい。
時代を超え仮面ライダーの魂は永遠に受け継がれていくのですね(*´ω`*)

そしてパラリラオートバイ野郎とブルブル飛行機野郎のスーパーヒーロータイム。
さらにはITネットワークと一般人の凶暴化という「キングズマン」展開のクロスオーバー。

複葉機発見! / mah_japan


仮面ライダーグミが開眼しちゃってますね……

合意

マコト兄ちゃんの身体を取り戻すには、眼魔世界に行くしかない。残された時間は、あと63日――。

「……お前に話がある」
「奇遇だな。わたしも、お前に話がある」
埠頭。見つめ合うタケルとアラン。
「お前の力を貸してくれ、アラン」
「いいだろう」さらりと受け入れ、水面へ近づくアラン。
この短いやり取りに、
「良かったですな、カノン殿!」と衣の袖をはためかせつつ駆け寄ってくる御成たち。「これでマコト殿も」
「はい!」

和やかな雰囲気のなかで、アランが今しも独り、人知れず唇に浮かべた笑みの意味を、考えているアカリ。

「よし、これで眼魔の世界に行ける……」とタケル。安堵の表情です。うんうんと相槌を打つ御成。しかし。
「だめよ」はっと振り返る3人に、告げるアカリ。「今はまだ、行かせられない」
その向こうには、まだ水面を見つめているアランの背。

夜。ディープコネクト社の会議室で、アデルと通話しているイゴール。眼魔型プロジェクターから宙のスクリーンに、アデルの映像を映しているのです。前の勤務先はなにかといえばテレビ会議だったので懐かしいです。
「ついに力の根源にたどり着いた……イゴール、そちらの世界の状況は」
「デミアプロジェクトは極めて順調です。ただ……ジャベルがまたも失敗したようで」
「やつはもういい。計画は次の段階に進めろ」
「承知しました」恭しく一礼すれば通信は途切れ、真っ暗になる会議室。「いよいよお前の出番だ、飛行機眼魔」
「ブルン!」その寸前まで静かに控えていたのに、突如奇声をあげ変なポーズをとる飛行機眼魔。複葉機のようですね。「いつでも飛べるぜ!」

迷い

早朝、大天空寺。山門から通りへ降りる階段を駆け下り、アランと落ち合うタケル。互いに無言のまま交わす視線、しかし横からけたたましい声が聞こえてきます。
「水くさいですぞタケル殿! 拙僧たちに内緒で」御成、カノン。そしてアカリとキュビ。振り返るアランに一瞬、愛想よく一礼すると、なおもタケルに(アランの前を憚りやや声を潜めて)「……眼魔の世界に行こうとするなんて
「ごめん。でも今一刻も早く、マコト兄ちゃんを」
「焦る気持ちはわかる。あたしたちも同じ」歩を進めるアカリ。春らしいシンプルな黄のニットの上に羽織った白衣が、整った顔をひきたてています。「でもね……この男の本心がわからない限り、行かせられない」
「本心だと?」睨み返すアラン。「勿論スペクターを助けることだ」
「それが一番の目的じゃないでしょ」

アカリの言葉に、はっとなるアラン様が正直すぎです。

「やっぱり」
「そうなんですか?」驚いたように進み出てくるカノン。「まさか……もうお兄ちゃんは」
「心配ない」そこだけは訂正しなければなりません。「やつには兄上も興味があるはずだ。身体がすぐ消されることはないだろう。それに姉上もいる」
「アリア様。……そうですね」納得するカノン。
「アラン? なら、お前は何のために」改めて問うタケル。
またも皆に背を向けているアラン。
「父上の理想とする、完璧な世界の実現だ」
「嘘。あなたは迷ってる」その前に回りこむアカリ。「あなたの本当にしたいことは何なの?」

このシーン、ずっとアラン様の顔の傷が気になって気になって仕方ありません。おいたわしすぎる。

「そんなこともわからない人に、タケルは任せられない! わたしは必ず無事に帰って来てほしいの。マコトにも、タケルにも。だから」
「わかったよ」口を挟むタケル。「アカリ……もう勝手に行ったりはしない」
「好きにしろ」吐き捨てて立ち去るアラン。
御成、アカリの、タケルに向けられる信頼と愛情は、アランにはあまりにも縁遠いもの。

「おれだってアカリと同じ」そして徐ろに告げるタケル。「あいつをまだ完全には信じられない。でも」

「おれが、お前の命をつなぐ……」傷つき、襤褸のごとくなってもまだ満足気に微笑みながら、アランに語りかけたマコト。
落涙しつつ、その顔をただ見つめていたアラン。


「マコト兄ちゃんの気持ちは、アランにもきっと」
タケルの言葉に、うつむくアカリ。自分は言葉が過ぎたかも知れない。

発表

「では、始めるとしようか……」
ディープコネクト社。手を揉みあわせつつ告げるイゴール。
「イエス、サー」恭しく答える社長、敬礼してみせる飛行機眼魔。後者はそのままビル屋上より何処へか飛び去っていきます。

「……本日、わたしはお約束します」そして大きな会場の大舞台に進み出て、大勢の人々の前で高らかに告げる社長。「この世界が、大きく変わると」

***

「ブルブルブルッ」東京上空を円を描いて飛ぶ飛行機眼魔。紅くたなびく、煙を吐きながら。


Biplanes / -Ebelien-


***

「今までの常識を覆す、革命的なOS。それが――」ステージ上のスクリーンが一瞬黒く塗りつぶされ、浮かび上がる<DEMIA>の文字。そちらを指し示し、一声高く叫ぶ社長。「デミアです!」
沸き起こる拍手、カメラのフラッシュ。頷き、話し始める社長を、会場の片隅で見守り続けるイゴール。
「人間は、いつでもどこでも、すべてのもの、すべての人とつながることができる。あなたは世界の一部となり、世界そのものとなる。そう、完璧で、理想的な世界の!」

「キングズマン」のIT社長もこんなこと言っていた気がします。

大天空寺居間。
ディープコネクト社新商品発表会のライブ中継を、タブレットで観ているアカリ。次々とコメントが書きこまれていく様はYouTubeというよりニコ生っぽい。
「あやしい。絶対何かあるわ!」
「……え?」出し抜けに言われても相槌が打てないタケル。
「アカリくんは、も、ずーっとその会社を疑っているんです」お茶を運んできた御成が説明します。「念のため、何度か調査しましたがとくに変わったところは」

その時駆け込んでくるシブヤとナリタ。
「不可思議現象の発生です!」
「空が、変なんだ!」

赤い空

白昼、ビルの裏側。物陰を、人目を避けるようによろばい歩く人影。とうとう力尽き、ゴミ捨て場に倒れこんだその顔は、ジャベルです。

戦いの記憶。得体の知れない力が、外部から流れこんだあの時の。

「あれは、何だったんだ……? あの後、記憶が」気力を振り絞り起き上がるジャベル。その時視界に入ったものに驚き目を見張ります。
それは眼魔世界同様の、紅い、紅い空。

***

「見てください!」
「夕方でもないのに空が赤くなるなんて」
タケル、御成らを先導して山門の外に出てきたシブヤとナリタ。
「不吉な。天変地異の前触れに違いないですぞ!」とタケルに語りかける御成。
「何かが大気中で光を不自然に屈折させているのよ」腕組みして空を睨みつけるアカリ。
「何かが?」問うタケルに、
「まずは分析ね」と頷きます。「あの赤い空の大気サンプルが必要だわ」
「わかった」

ビル屋上。
「ああ、タケル殿! 赤い空はまだまだずーっと上ですぞ」
「考えがある。ユルセーン!」
「はいどーも! ……便利に使うんじゃねーよ!」呼ばれて飛び出るユルセンに、
「あの赤い空の中の、大気サンプルを集めてきて欲しいんだ」とビニール袋を差し出すタケル。
「やーだねー! おれさま実は、高所恐怖症なんだあ」
「ふみ婆のたこ焼き屋台に連れて行くから」
「たこ焼き!? 仕方ねえなあ。じゃあ、ひとっ飛び行ってくるぜ!」

現金です。そしてアラン様ばかりかユルセンをも魅了する魅惑のたこ焼き。

急襲

すいすいっと宙高く、赤く見えるところまで飛び上がり、ビニール袋にサンプルを収めて降りてくるユルセン。
「いーぞユルセン!」
「こんなもんでいいか?」
しかし降りて来るユルセンに、突如浴びせられる射撃。
「ユルセン!」
悲鳴をあげ落ちてきたユルセンを抱きとめるタケル。そこにさらに、機銃掃射が走り、慌てて伏せる御成とタケル。
「ブルブルブル!」
「……眼魔が居たな」何とかやりすごすと、飛び去っていく飛行機眼魔の背を睨むタケル。御成にユルセンを託して変身します。「ビリー・ザ・キッド!」
飛び出たのはウェスタン調のフリンジ付きパーカ。百発百中の腕で飛行機眼魔を撃墜します! 落ちてきた相手を油断なく見据え、
「この空を、赤くしたのはお前か!?」
「ザーッツライト! それがおれの使命だ!」

立ち上がるや今度は立ったまま、こちらに指を向け連射してくる飛行機眼魔。ゴーストが怯んだ隙に、また飛び去っていきます。

「あっ! ……っ!」悔しげに見送るゴースト。「やられた」
「されど、赤い空のサンプルはここに」ユルセンを赤ちゃんのように抱きかかえた御成が、ビニール袋を差し出します。
手に取りまじまじと見つめるゴースト。
袋のなかで何やら赤い粒子が、不思議な動きをしています。

研究

CM明けは大天空寺地下。タケルからサンプルを受け取るアカリ。
「ありがと。さっそく分析してみる」
「しかし眼魔の世界の物質。そう簡単には」と御成。
「タケルのお父さんたちが残してくれた、モノリスのデータベースがある」微笑みながらPCや、古びた研究ノートを示すアカリ。「必ず何とかするわ」
「さすがアカリくん! ああ、拙僧は赤い空の追跡調査に」
研究のアカリ、フィールドワークの御成。どちらもタケルにとっては頼もしいブレーンです。
「……眼魔の世界」独り残され考えこむタケル。「マコト兄ちゃん……」

***

眼魔の世界。こんこんと眠りについたままのマコトのカプセルを、見下ろすアデル。
「スペクター……わたしの役に立ってもらおう」

たこ焼き

「へい、お待ち!」
いつもとは違う、遊具のある公園。屋台の前で、焼き上がったたこ焼きに歓声をあげるカップル客。
ふみ婆のお店は定位置じゃなく、あちこち移動してるんですね。
嬉しそうに立ち去っていく客を水平に追うカメラ。その視界に、ベンチに腰かけせっせとたこ焼きを食べるアランが入ってきます。
常連です。

「あなたは迷ってる」アランに向かい、ずけずけと言った人間の女。

「馬鹿な」顔を上げるアラン。「わたしに迷いなど!」
猛然とまた一個、たこ焼きを口に突っ込むアランの背後を通り、出てくるふみ婆。
「54だよ」
「あ? ……こないだは75歳だって」
「あたしの年じゃなく」傍らのベンチに腰かけつつ、「あんたが今日ここに来てから、つぶやいた、『馬鹿な』の数」
「そんなに……馬鹿な」
「55! ……で、たこ焼きは10皿めだ」
自分の傍らに積まれたゴミを振り返るアラン。きれいに食べ尽くしたたこ焼きの紙容器。
「10皿! いつの間に」我に返る、と同時に、襲い来る腹痛に身を捩ります。

「あ!」傍らでキュビとともにスケッチしていたカノンが心配そうに駆け寄ってくるのと入れ違いに、
「ただの食べ過ぎさ」と笑って屋台に戻っていくふみ婆。
「……空腹では力が出ず、食べ過ぎたら腹が痛くなる。なんて不便なんだ身体とは!」哲学しています。
「また面白いこと言って。ほら、一口飲みなよ」
差し出された水を無言で飲むアラン。その様子をまじまじと眺め、
「しかし服がぼろぼろだねえ、カノンちゃんの彼氏」
「ふみ婆、だから、アラン様は彼氏じゃ、」訂正しようとして、言葉が途切れるカノン。「……あ、」
「カノンちゃん?」
「どうしたカノン」
頭を抱え蹲るカノン。その両脇に屈みこむふみ婆とアラン。
「大丈夫です。少し……めまいが」

「我輩、この空嫌い」その背後で空を見上げるキュビ。「美しくないんだな」
「!」その声に振り返るアラン。人間世界でかれが一番気に入っているのが青い空なのですから聞き捨てなりません。「空……」
しかしその頭上に広がっているのは赤い、禍々しい空。

対策

大天空寺。
アランに付き添われ、戻ってきたカノン。和室にのべた床に、横たわっています。甲斐甲斐しく掛け布団を駆けてやるアラン。
知らせを受け、慌てて入ってくるタケルとアカリ。
「カノンちゃん! ……どうして急に」
「おそらく赤い空のせいだ」つぶやくアラン。「カノンは以前我々の世界にいた時、その特殊な大気の影響で、」
「おれが見た、眼魔の世界の空……」

その紅い空を、思い起こすタケル。

「大気改造……やつらはこの世界を、眼魔の世界と同じにしようとしてるんじゃ?」
「イゴールならやりかねん」
「吾輩、カノンちゃんと一緒に絵を描きたいんだな」すっかりなついているキュビが、心配そうに覗き込みます。
「平気だよ……キュビ。すぐよくなって、」無理に微笑もうとして、咳き込むカノン。

「……マコト兄ちゃんのいない間に、カノンちゃんにもしものことがあれば」
後はキュビに任せ、居間へ退出してくるタケル、アラン、アカリ。
「このままでは症状は悪化するだけだ」
「赤い大気の中和剤を作るしかないわ」とアカリ。「でも、分析にはまだまだ時間が」
「どうすればいいんだ? どうすれば」頭を掻きむしるタケル。やがて、「あった!」と顔をあげます。
「1つだけ方法が。お前の2つの英雄眼魂を渡してくれ」
「……よかろう」

儀式

地下室に降りてくる一同。アランは周囲を見回し、ふと足を止めます。
「ここにもモノリスが?」
目の紋章の前に屈みこむタケル。15個の英雄眼魂を、かつて西園寺がしたのと同じように、並べていきます。

(どうせ今のわたしには眼魂を使うことはできない。ならば)

それを背後から眺めるアランの、口角が僅かにあがり、
「今、笑ったでしょ」振り返るアカリ。「すごく何か企んでる顔ね?」
「笑ってない!」

(ほんとうに厄介で油断ならない女だ)

「よし。準備完了」立ち上がるタケル。いざ儀式、というところで、御成の素っ頓狂な声がします。
「タケル殿ーっ! 赤い空を調べてきましたぞっ!」
駆け込んできてアランの存在に気づき、一瞬真顔に戻る御成、怯えたようにアランを見ながら身をすくめるシブヤ。
「なっ、なっ……なぜこの男が寺の中に?」
「今から眼魂の力で願いを叶えるの」アカリの説明に、
「ついにタケル殿が!?」勘違いして声をあげる御成。「……生き返るのですな
「違うんだ御成。今はカノンちゃんの病気を治す」穏やかに言って聞かせるタケル。

(こいつ……迷わず自分の命よりカノンのことを?)

アランは前回のことを知りません。タケルにとってカノンの命を救うのは、これが初めてではないことを。
「待って?」それを止めるアカリ。「それだと……すべての問題は、解決できない。だから」
「「だから?」」
「願いを叶える、数を増やすの。1個じゃなくて、5個」

世界の童話・説話には、
「願いを3つまで叶えてやる」と悪魔なり精霊なりに言われた人間が愚かしい選択をしてせっかくの機会を無駄にしてしまう、というパターンがありますが、その話を聞いてたいていの子供が思うのが、
「願いの数を増やしてもらえばいいのに」ってことですよね。

「なんと欲深い!」怖い顔で言いかけて、「あっ、でもいい考えですな」と御成。
「よし」微笑むタケル。「アカリの案でやってみよう」
ゴースト眼魂をベルトに装填。変身し、モノリスの前に進み出ます。ここの撮り方好きですわたし。目の紋章を描けば、虹色に輝きつつ宙に浮かび上がる15個の眼魂。

「みんな隠れて! 衝撃派が来るわよ」前回体験しているのはアカリだけ。素直に従う御成、シブヤ。アランも物陰から成り行きを注視します。

祈り

「父上に代わり、わたしが理想の世界を実現してみせる……」
眼魔世界。地下神殿の、祈りの間に進み出て宙を仰ぐアデル。床に描かれた目の曼荼羅、そして頭上には、アイコンに囲まれるように浮かび上がる、目の紋章。

***

大天空寺。英雄眼魂が宙に曼荼羅模様を描き、
「来た!」
「今ですぞタケル殿! 願いを!」
 と叫ぶアカリ、御成。こたつに潜り込んでも衝撃派を避ける役には立たないような。

(させてたまるか……!)

すかさずネクロムの眼魂を構えその時を待つアラン。

***

祈りの間。
「!」ただならぬ気配にその場から飛び退くアデル。頭上を取り囲むいくつものアイコンから、まばゆい光が床に照射されます。

***

大天空寺。その時、モノリスから吹き出したかのように思われる衝撃波に、吹き飛ばされるタケル。
力を失い落ちる15の英雄眼魂。
「何が起きた?」驚き飛び出てくるアラン。

「……た、大変なんだな」そこへ降りてくるキュビ。「カノンちゃんが、苦しそうなんだな」

「どうしたらいいんだ」起き上がるタケル。
「今一度、眼魂の力を」
「だめ!」物陰から出てくるアカリ。「失敗の原因がわからない限り危険よ!」
「ああ……」
その間ぽくぽく木魚の音がしていると思ったら、やっぱり御成のスマホの着信音でした。
「ナリタくんからです!」シブヤがさし出すのを受け取り、電話に出る御成。

『眼魔発見。場所は、西町の空き地……!』

空き地。上空を旋回する飛行機眼魔を見ながら、報告しているナリタ。
「貴様、おれの何を調べている!?」しかし飛行機眼魔が気づいて低空を旋回してきたので慌てて逃げ出します。「ブルブルブル!」
「うわあああああああああ!」

「ナリタ!?」大天空寺地下。叫ぶ御成。しかし答えはありません。
「行ってくる」声を震わせるタケル。

邂逅

眼魔世界。前回と同じように、頭上のアイコンの1枚が床に落ち、そこから激しいエネルギー派が迸り出ます。
「……っ」何かが我が身に宿った衝撃に、顔を歪めるアデル。「なんだ、……今のビジョンは」

***

CM明け。外に駆け出して来て、おのれのバイクに乗ろうとし、ふと、傍らの青いバイクに目をやるタケル。

(マコト兄ちゃん……)

「眼魔を倒して、絶対にカノンちゃんを助ける!」意を決し、改めて街へ出て行きます。結局選んだのは、マコトの、フーディニのバイク。
――出て行くタケルを見送りつつ、物想うアラン。
「アイコンの力が使えぬなら、やはり天空寺タケルの力が必要だ……」
「アラン様」
「ジャベル」
野太い声に路上を見下ろせば、大天空寺に向けふらふらと近づいてくるのはジャベル。
「まだわたしの命を?」
「それが……大帝アデル様より与えられた使命ですので」

同時変身。出現するネクロムと眼魔スペリオル。しばし睨み合い、同時に前へ――。

広場。
「あっ、あっ、あ……っ」怯え、うろたえつつ野を駆けるナリタ。その頭上から
「おれの邪魔をするやつはくたばってもらうわ!」機銃掃射をかけ追いかけてくる飛行機眼魔。
「ああっ!」
「そろそろ終わりだ……! ブルブルブルッ!」
「ああっ、ああああ!」
体当たりをかけてくる飛行機眼魔。もうダメだ、と目を閉じるナリタの前に、横から現れ、飛行機眼魔を跳ね飛ばすバイク。
「ブルブルブル! ……ああ!?」
「タケル!」歓び起き上がるナリタ。その前でヘルメットを取り降りてくるタケル。
「ナリタは隠れてて!」

「おのれまたしても!」起き上がってくる飛行機眼魔。「ガンマァァァ!」
「行くよみんな!」15の英雄眼魂に叫ぶタケル。グレイトフル。
「潰してやる!」変身の途中で突っ込んでくる飛行機眼魔をかわし、
「そうはいかない!」
大変化。出現したグレイトフルは――しかし、飛行機眼魔の機銃掃射から逃げつつ、地下道に相手を誘い込みます。
「ブルン!」追ってきてさすがに地に足をつける飛行機眼魔。両者向かい合い、
「空を元に戻せ!」
「せっかく赤い空なのに! イテ! 戻す馬鹿が、どこにいる!」

***

「ふっ!」
ぶつかり合うネクロムと眼魔スペリオル。
実力伯仲の殴り合い。

召喚

「ふおぅっ!」奇声を上げかかってくる飛行機眼魔。その腹を殴り倒し、追撃しようとするグレイトフルですが、
「ひとまず退却ぅっ!」っと上昇していく敵に、顔を上げます。
「逃がさない! 弁慶さん、頼む。おれを空へ!」
召喚された弁慶がうむ、と振り返り、薙刀でグレイトフルの身体を空高く打ち上げます。
「……ん?」振り返る飛行機眼魔に、迫るグレイトフル。
「届かない。ツタンカーメン!」
「任せて! いけーい!」召喚されたツタンカーメンもグレイトフルの身体を打ち上げ、
「武蔵さん!」
「決めろ! タケル!」とさらに。
三段ブースターで勢い良く飛び上がるグレイトフル。高みより、眼窩の飛行機眼魔を渾身の力で殴り落とします。
「何ぃ!? ああああああっ!」
真っ逆さまに落ちていく飛行機眼魔。その後を追うように、さらに蹴り下ろす大開眼、オメガドライブ。
「あああああああああああ!」

***

「……!」
「むぅぅぅぉおおおお!」
それぞれに拳に込めた力をぶつけあうネクロムと眼魔スペリオル。衝撃に吹き飛ぶ両者の身体は、変身が解けています。
倒れこむジャベル、がくりと膝をつくアラン。
「この程度の、戦いしか……できないとは」むくりと身を起こしつつ、無念そうです、ジャベル。
「お前も、生身の身体か?」
「お互い、みじめですな……っ」無理やりに起き上がる、その膝ががくがくと揺れています。去っていく相手を追おうと、自らも立ち上がりかけて、崩れ落ちるアラン。
「……ああ。わたしにも、赤い空の影響が……? 急がねば。それには、あの女が……」

大天空寺地下室。上段の研究スペースで、大気サンプルからの成分抽出、分析を行っているアカリ。

市街。空を見上げ、
「……くく。実に順調だ……」とうれしげなイゴール。
幾重にも重なるオーロラのひだのように、たなびき降りてくる赤い大気。

「……」それを見上げ息を呑むタケルとナリタ。
「眼魔は倒したのに。なぜだ……」呆然とする顔で次週へ。
今週の夜露死苦。凶暴になるのも然ることながら、パラリラパラリラ口で言っちゃうところが相当恥ずかしい。恐ろしい敵でした。
レオが音楽に踊り出すところが可愛かった。ノイズに獅子吼で圧倒、という展開もすごいし、自分の大声がうるさいのは承知で、叫ぶ寸前、大介にヘッドホンをつけさせるところも好き。そしてセラが、ダフトパンクか日焼け対策万全な中年婦人のようになったり最後には失神して打ち上げられた魚のごとくピクピクしたり。小さい子は大きい音は嫌いなので、セラに共感した子も多かったかも。

あと、プリマハムのジュウオウジャーソーセージの子、好き。すばらしい身体のキレ。
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2016.04.04 09:58 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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