LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

映画PR時のナレーション、「よかったね、御成」の声が聞こえてきました。ええ話やー(´;ω;`)
頭を撫でさせてあげたのかと空目したのは内緒でもなんでもありません。

今回は一言でいえばアランのデレ回なのですが、人間世界の青空の美しさに心奪われた異世界の王子、という伏線が効いていて良かったです。ヒーローを叱咤激励しつつ自分も自分の力で問題に対処する、アカリはわたしの好きなタイプのヒロインですが、今回はその魅力をしっかり描いてくれてます。
折りたたみ以降は感想文。これから出かけるので、後でまた台詞等は修正します。←しました

飛行機雲 / monta


眼魔が恐ろしい計画を密かに実行し、青空が赤く染まった。残された時間はあと、61日――。


磁場とシナプス

大天空寺地下の研究スペース。
前回より赤い空の影響で体調を崩し、熱にうなされるカノンのことが、気にかかるタケル。
「マコト兄ちゃんを助けに行きたくても、カノンちゃんが今の状態じゃ……」
その言葉に頷き、前回採取した赤い空のサンプルの分析結果を説明し始めるアカリ。
出現した赤いオーロラは眼魔が散布した特殊粒子の濃度が上昇して、大気中に強烈な磁場が形成された結果だと。
「磁場?」首をかしげる御成。「確か前に、ナイフ眼魔が発生させた霧に……」
「しかもこの粒子の性質が、シナプスに似てるの」
「シナプス?」
「これ見て」図解で説明するアカリ。「人間の脳には、膨大な数の神経細胞がある。その細胞の情報を、電気信号として伝達してつなぐのが、シナプス」
「情報を、つなぐ……?」
「あのディープコネクト社が発表した、最新OSのコンセプトに似てるのよね……これって、偶然かな」
「まーた例の会社ですな」アカリの執着を笑う御成。「拙僧はむしろ、濃度が上がったことが不可思議」
飛行機眼魔は確かに、前回タケル殿が倒したのにと。
「ほかにも粒子を散布してる眼魔がいるのかも?」
「だとしたら早くしないと! このままだとカノンちゃんの容態が」逸るタケル。
「タケル殿。こういう時こそ焦りは禁物」
「そうよ! モノリスのデータベースにアクセスして、眼魔物質の本質と成分さえわかれば、必ず中和剤もできる!」
「……だね。みんなで力を合わせれば」
うんと力強く頷くアカリ、御成が頼もしい。

異変

青空に、赤い粒子を散布して飛ぶ飛行機眼魔・2号。
「今度はわたしの出番!」と言っていますが、確かに前回とは少し違っています。擬音はばるるん、です。
「実に素晴らしい、計画は順調だ」地上からそれをうっとりと見つめているイゴール。
「イゴール」と呼ぶ声に振り向けば、舗道の植え込みをかき分けるようによろめき出てくるジャベル。「……なぜだ。身体が、おかしい。急に、力が……」
自分で自分の不調に驚いているような表情が壊れた人形のようで痛々しい。そちらに歩み寄り、
「戦うことしか取り柄がないのに、それじゃ何の役にも立たない」と笑うイゴール。「……廃棄処分だ」
「なんだと!? 貴様……っ」掴みかかり殴りつけようとするジャベル。しかしそのまま地面にうずくまってしまいます。
「無様ですねーえ」にやにやと笑い続けるイゴール。「もうじき、あなたは死ぬ。……アラン様も」

大天空寺和室。床の上で、目を開くカノン。傍らに付き添っていたアランが、ほっと愁眉を開きます。
「……アラン様」
「ずっといたんだな。優しいんだな」アランが口を開く前に、布団の反対側に座っていたキュビが、アランが看病していたことをカノンに言ってしまいます。睨みつけるアラン。「……やっぱ怖いんだな」
「ありがとうございます」まだ熱があるのか、息の荒いカノン。「でもわたしは大丈夫。それより、お兄ちゃんを」
「お前はいつもそうだな」やさしくつぶやき、ふと真顔に戻るアラン。「あいつも」
立ち上がり出ていこうとするアラン。一瞬、ぐらりとよろけますが、障子につかまり体勢を立て直して出ていきます。見送るカノン。
「まさか、アラン様も」

試行錯誤

路上。スマホで誰かと話していた御成。
「……あいわかった!」
「御成?」
「ああタケル殿。たった今シブヤから、赤い空の出現情報が。西へ、約2キロの地点ですな」と地図に眼魔シールを貼ります。売ったら売れそうな可愛いシール。
「よし、行ってみよう!」
しかしそこでまた、電話が鳴ります。
「ナリタ、っと。もしも、……何? 東に2キロの地点に赤い空が? あああもおおまるで逆の方角じゃないか!」
文字通りの右往左往。

***

眼魔世界。宮殿の、人気のない通路を行こうとするアリア。その背後からアデルに呼び止められ、ぎくりと足を止めます。
「ここは立ち入り禁止区域、そう伝えたはず」
「……急に規則が変わってしまい、つい忘れていました」
「なるほど」恭しく微笑みながらも規則を変えた相手に抗議するようなアリアの言葉に、笑ってみせるアデル。「なら、改めて言おう。大帝の言葉、つまりわたしの命令は、絶対だ」
立ち去っていくアデルを見送り、しかし自分はその場に残るアリア。アデルはここを警戒している。自分は間違っていない。

(きっと父上は、この区域のどこかに)

***

「また失敗かあ」大天空寺地下の研究スペース。デスクに向かい、落胆に突っ伏してしまうアカリ。しかしすぐ、次の瞬間には傍らの書籍を取り上げ、「よし、ならこっちのパターンで!」とキーボードを叩き始めます。
その姿を、戸口に立ち、見ているアラン。

***

街路。
「今度は南の方角で、出現情報が!」と指し示すシブヤ。Twitter的なものを参考にしているのですね。
「いや違う。北の方角だって!」と逆方向を指すナリタ。
「ああああああ……東・西・南・北! 神・出・鬼・没! タケル殿、ここここれでは埒が」
両者の間でうろたえる御成に、落ち着くよう微笑みかけるタケル。
「こういうときこそ、焦りは禁物、だろ?」
「……そうでしたな」
「情報を整理しましょう」地図を広げ赤い空の目撃情報を書き込んでいくシブヤ。「赤い空の発生地点や時間に、何か規則性が見つかれば!」

探りあい

大天空寺地下。またしてもCONNECT ERRORの文字と共に固まる画面。
「これもだめかあ」研究に没頭し、独り言を連発しているアカリ。その背後へ、近づいていくアラン。

(この女さえ……)

その細い肩、短い髪の下から覗くうなじに、手が触れそうな距離まで迫った時、ふいにアカリが振り返ります。
「!」硬直するアラン。もちろんアカリも驚いています。まじまじと見上げ、
「いたの? ……声かけてよ!」
「済まない」
「ね。カノンちゃんのこと、どう思ってる?」
「何? ……かれしでは、ないぞ」狼狽えてあらぬことを口走るアラン様が可愛い。アカリも笑ってしまいます。
「じゃなくて」この男は自分が思っているほど非人間的ではないのかもしれない。「心配、なんだよね?」
「当然だ」
「ね!」立ち去ろうとする相手を慌てて呼び止めるアカリ。「話してくれないかな、あなたの世界のこと。もしかしたら、何かヒントがみつかるかも」
「……いいだろう」

アランの説明する声。しかし画面は、地下神殿の禁じられた区域を、探索しているアリア姫。
「わたしの世界は完璧に管理されている。ゆえに争いもなく、誰も死ぬこともない。その理想を父上が掲げ、長官の協力によって実現した」
「長官? ……って誰よ」
「父上の古くからの友で、信頼できる人物だ……」

***

地下神殿、祈りの間。
「お話とは、大帝閣下」一礼するのはイーディス。背を向けたまま話し始めるアデル。
「アランの手引で人間が持ち去った大きな眼魂……」

前回タケルが眼魔世界に潜入した時、逃げるどさくさで持ちだしてしまったアイコン型のベルト。


「……あれはイーディス長官、あなたが作ったのですね? 何の目的で」
「それは」

根源

大天空寺。研究スペースから梯子段を降り、モノリスの前へ進みながら話し続けるアラン。
「……父上は、選ばれし者だけが持つ、大いなる力があった。だからつくることが出来たのだ、完璧な理想の世界を」
「誰が選んだの」
「なに?」
「あなたの父親を選んで、その力を与えたのは、誰」
これはかなり本質的な問いだと思います。しばし黙考するアラン。

***

地下神殿。
「今は反応しないこの<祈りの間>の代わりに、力の根源に直接アクセスできるよう、大帝のためにつくりました。だが、失敗だったようです……あんな能力ではないはずだった。それに、今のあなたには不要のようだ」
頭上に揺れるアイコンたちを見上げ、アデルのほうを見やるイーディス。振り返り睨みつけるアデル。
グレイトフルではまだ、タケルがそのポテンシャルをじゅうぶん発揮できていないとの開発者発表です。
やっぱりまだパワーアップイベントがありそうですね。

***

大天空寺。
「誰でもない。祈りの対象は、ただの偶像にすぎない」
「そ。なら、別の質問。それほど完璧で理想的な世界のあなたたちが、なんであたしたちの世界に干渉すんの」
「導くためだ、正しく」
「人間が不完全で不合理だから」
「そうだ。お前たちに任せておけば、必ずこの世界は滅ぶ」
「ふ。……あなたもほんとうにそう思ってるの?」じっとアランの顔を見つめるアカリ。「実は疑いだしているんじゃない? 自分の世界は、ほんとうは完璧じゃない、……って」
「馬鹿な。そんなことはない」やおら奮然と言い放ち、出て行くアラン。
「怒った!」と驚くアカリでCM。ていうか驚くことはないような気が。そりゃ怒りますよ。

追求

小さな公園。シブヤが、情報を整理し書きこんだ地図を、皆で覗き込んでいます。
「……新たに赤い空が発生した地点が6箇所。時間も場所も、とくに規則性は見当たりませんね」
「やはり、眼魔の動きを予測するのは不可能ということか!」
「せめて足跡でも残してくれればな」
不可思議研究所の面々が顔を寄せあい話し合う背後で、その言葉を聞きとがめるタケル。足跡といえば。
「飛行機雲」
「え、どこですか」
「ほら、あそこに」タケルが指す方向には、確かに飛行機雲があります。なのに顔をしかめる一同。代表して御成が、
「拙僧には見えませぬが」と疑義を呈します。ゴーストであるタケルにだけ見えて、皆に見えない飛行機雲。ということは。
「あれが、眼魔の足跡だ!」

***

「……着陸」
赤い粒子の散布を終え、着陸する飛行機眼魔2。
「戻ったか」とねぎらうイゴールに、
「ばる!」と敬礼します。
「イゴール」その時、背後から近づいてくる声。そこに立っているのはアラン。
「今度はあなたですか。一体何の用です」
「赤い空を、元に戻せ」言いながらもうネクロムに変身しようとしています。
「なぜです。人間世界を我々の世界と同じに変えるのが、あなたの望みだったはず」
「それは」
「あなたはいったい、何がしたいのです」
「黙れ!」
変身しながら躍りかかってくるネクロム。しかし、同時に変身動作に入っていたイゴールはブック眼魔となり、自在な分裂機能でネクロムを翻弄します。ろくな格闘もしないうちに、地に蹲るネクロム。
「その程度ですか」ネクロムの体表が真っ黒になるのを見て詰め寄るブック眼魔。
「……っ、力が」
「もうエネルギー切れですか」変身が解け、倒れこむアランの胸を踏みにじります。「あなたは死ぬんです。自分の理想の世界に殺されるのです! あなたの命がなくなる迄、わたしがもっともっと、いたぶってさし上げましょう……!」
生身のアランに、ブック眼魔の蹴りはきつすぎます。さらに腕で払いのけられ、地に転がるアラン。

反撃1

「お前の命をつなぐ。思いが繋がるんだ……」
「お兄ちゃんを助けて下さい。タケルくんと協力することは、死ぬより嫌なことなんですか?」


「スペクター……、カノン……」仰向けに倒れ、ただあえぐだけのアラン。その時軍服のポケットより
「Yes, sir」と応じる声がして、三蔵眼魂が起動、パーカが飛び出してブック眼魔を牽制します。白い三蔵の衣をまとい、再び力を得るネクロム!
「なんで。もう眼魂の力は使えないはず」
「わたしにもわからない。だが、これで戦える」驚くブック眼魔に向き直ります。襟を直し駆け寄るネクロム。
「ばるん。ばるるん!」味方の不利と見たのか、参入してくる飛行機眼魔2号。

「アラン!」2対1の戦いが始まったところへ、飛行機雲を追ってきたのか、ゴーストが飛び込んできます。ブック眼魔、飛行機眼魔2号を追い払いネクロムを背に庇うゴースト。
「貴様」
「おやおやすっかり仲良しだ」からかうように言うブック眼魔ですが、アランが体調を崩しているからこそ強気だったわけで、三蔵が加勢しゴーストまで来ると戦力的に不利。「ここは退くぞ」と飛行機眼魔2号に合図します。
「ばるるん!」
爆弾を投げつける飛行機眼魔。とっさにネクロムを抱え込み、ともにかがむゴースト。
爆発後、立ち上がるともうそこにイゴールたちの姿はありません。
「……消えた?」変身を解きながら、アランのもとに戻るタケル。「大丈夫か、アラン」
「わたしに触るな」引き起こそうとする手を払いのけ、立ち去っていくアラン。

(前のマコト兄ちゃんみたいだ……)

***

CM明けは再び大天空寺地下。解析を続けるアカリ。
「これでもだめなの!? あああ……」落胆し机に突っ伏す背後から、仙人が近寄ってきていますが気づきません。

(ふーん、悩める乙女かあ)

「諦めない、絶対!」がば、と跳ね起き、また書籍を調べます。「! ……もしかして」
勢い良くキーボードを叩き始めるアカリ。

(まった力を貸しちゃおっかな……? よぉし、貸しちゃお、ふんじゃらかすた……)

変な呪文を唱え始めますが、言い終わらぬうちにアカリのPCからセキュリティ解除の音。
「やった! アクセス成功!」

(なーんだなんだあ? できちゃったのか……寂しいな)

「これで中和剤ができる!」

***

眼魔世界。地下神殿の奥まで進み、そこで父の詠唱の声を聞きつけるアリア。
「この声は」

***

大天空寺和室。勢い良く入ってきたアカリ。
「カノンちゃん。これを貼ればよくなるわ!」
掛け布団をめくると、カノンの手首に、シール式の薬剤を貼りつけます。熱にうなされ、口もきけない様子だったカノンが突然目を開き、
「身体が。すごく楽になってきました」
「よかった……!」喜ぶアカリ。即効性ありすぎですごい。
「また、一緒に絵が描けるんだな!」ずっと付き添っていたキュビもうれしそうに頭を振ります。
笑顔で応じていたカノン。次の瞬間真顔に戻り、
「アカリさん。アラン様にも、お願いします」
「へ?」
「……きっとわたしと同じです。でも、それを隠して」
「あの、馬鹿!」

素晴らしき青空の会

木立の中の公園。ベンチに腰掛けているアラン。
「今日はゼロ。馬鹿な、って独り言も、たこ焼きも」話しかけてくるふみ婆。
「……ずっと昔、初めてこの世界に来た時」
「え?」
「わたしは空が青いことに驚いた。美しいと思った……」
「へえ。また面白いこと言うね」
「だが、その気持ちを誰にも伝えることはなかった、つい最近まで」

人間の世界はどうだった、と笑顔で問うた父。思わず、空が青かったと答えたアラン。

「……その時、父上は言った。迷った時は自分の心に従えと」
「そうかい」
「ずっと父上の理想に従ってきた。迷いなど無縁だった。だから、その言葉の意味がわからなかった」
「そうかい」
「……その父上も、大切な友も。わたしは失ってしまった。……わたしは、どうすればいい、どうすれば……」
長いアランの独白。そのあいだじゅう、優しく相槌をうっていたふみ婆。
「聞いてみりゃいいじゃないか」と再び屋台から出てきて、アランの前で微笑みます。「ん? ここじゃなくて、ここにさ……」
頭ではなく心に、とアランの胸を、指先で突きます。
「ほらお食べ、焼きたてだよ!」

さしだされたたこ焼きを、受け取ろうとして――その場に崩れ落ちるアラン。
驚くふみ婆の前に、アカリが飛び出してきます。先程までのアランの独白を、物陰で聞いていたアカリ。
カノンに貼ったものと同じ薬剤を、アランの手首にも。
「安心して、中和剤よ。じゃ、あたし行くから!」アランの視線に照れたのか、口早に説明し、そそくさと立ち去っていくアカリ。
「……」そして、じっと自分の手首を見つめるアランでCM。
そうかい、そうかいとたこ焼きを焼くふみ婆が素敵でした。こういう大人になりたい。

反撃2

CM明け。アランを心配してか、飛行機眼魔を止めるためか、街を走っているタケル。
その懐から、昔懐かしい黒電話の音がします。
「?」立ち止まりコンドル電話を出して応答すれば、聞こえてくる声はアカリ。
「タケル、すぐ中央病院の屋上に来て!」
「わかった!」
その場で闘魂ブーストに変身、駆け出します。

中央病院屋上。上空に広がる赤いオーロラを見上げつつ、姿を現すアカリ。
「よおーし!」重たそうなバッグを下ろし、中の装置を組み立て始めます。

***

バイクを駆り中央病院へ急ぐゴースト。

***

中央病院屋上。装置を手に立ち上がったアカリの背後へ、飛行機眼魔2号が迫ります。
「何をしようとしている? 人間」
「アカリ危ない!」その攻撃を目撃するゴースト。

***

「マコト兄ちゃん。力を貸してくれ!」
フーディニで空へ舞い上がるゴースト。アカリの背後へ飛び降り、飛行機眼魔2号がら発せられた爆撃をすべて、盾となって受けます。
「タケル!?」
「あの眼魔はおれが」
「わたしの邪魔をするつもりか!?」
「アカリ、今のうちに中和剤を!」言って飛行機眼魔2号に飛びつき、格闘するゴースト。揉み合いながら共に地上へ。
「わかった!」手にした装置は銃型の中和剤散布装置。「行くわよ!」
屋上の手すりから身を乗り出し、空へ向け発射すれば、たちまち目の前の赤いオーロラは消え、元の青空が広がります。
「やった、成功だ!……え」

「兄貴!」そこへもう1体現れる飛行機眼魔。たぶん1号。「助けに来たぜ!」
「しまった、もう1体……あいつ生き返っていたのか!」2号を取り押さえていたゴーストに、戻る時間はありません。
「きゃっ」手すり近くに立つアカリの身体は至近距離から1号に爆撃されて吹き飛び、真っ逆さまに落ちていきます。
「アカリ!」助けに行こうにも2号が邪魔します。空を見上げ叫ぶしかないゴースト。

「……ふん」
その時近くまで駆けつけていたネクロムが、両肩からグリムのペンを伸ばし、アカリの身体をつかみ降ろします。
「アラン!?」
「ほんとに無茶な女だ」
抱き下ろすネクロムに、文句を言うアカリ。これってハリウッド映画的にはラブシーンですよね。
「目が回って。もっと優しく助けてよ!」
「隠れていろ」
抗議には答えず、再びグリムのペンを延ばすネクロム。2人を爆撃してくる1号を捉え、引き落とします。
「兄貴ィ、こいつらつええぞ!」悲鳴を上げる1号。
すぐ近くで2号も、今や何の憂いもなくなったゴーストにぼこぼこにされています。
「一気に倒すか」パンチを決め顔を上げるネクロム。
「ああ! 行くよ、みんな」頷くゴースト。そのままネクロムのグリム眼魂も、三蔵眼魂も、ゴーストのほうへ吸い寄せられていきます。グレイトフル出現。
同時にネクロムも、大点眼の作動準備に入っています。
必殺の蹴りを並んで受ける2体の飛行機眼魔。その姿はたちまちかき消え、残るのは笑顔のアカリ。

出発

地下神殿。詠唱の声に導かれ、進んでいくアリア。
やがて、幽閉された父の元へたどりつきます。
「……父上!」駆け出そうとするアリア。
「来るな!」とっさに物を投げ、自分の周囲に張り巡らされている結界の存在をアリアに知らせる父・アドニス。
驚き足を止めるアリアに、立ち上がり、
「アリア。アデルを頼む」
「え……?」
大帝を僭称し、そのために父を幽閉し、弟には父殺しの大罪人の濡れ衣を着せ、追手を差し向けているアデルを?
父の真意を探るように、じっとその顔を見つめるアリア。

***

大天空寺山門前。中からぞろぞろと出てくる一行。シブヤ、ナリタもいます。
「お前の言う通り、わたしは迷っていた。だから、答を探しに行く。そのためには、天空寺タケルの力が必要だ」認めるアランの顔が晴れやかです。傍らで頷くアカリ。
「そうね。でも、タケルにもきっと、あなたの力が必要よ……タケルとマコトを、頼むわね」
アカリから得られた信頼がうれしいのか、穏やかな表情のアラン。カプセルに横たわるマコトの身体を思い起こし、頷きます。
「わかった」その瞬間、宙に開く通信画面。「……姉上からだ。『父上が生きてる』……?」
進み出てそのアランの横に並ぶタケル。
「行こう。マコト兄ちゃんのために。アラン、……お前のために」
タケルの思いやりを感じたのか、表情を引き締め一歩進み出るアラン。ネクロムとなり目の紋章を描きます。
「無事のお帰りを!」2人の背に叫ぶ御成。「……信じてますぞ!」
その声にくるりとタケルが振り返ります。皆が笑顔で頷き、キュビが手を振り、そして
「行ってらっしゃい!」とアカリ。名残を惜しむタケルを、行こう、と促すネクロム。
ゲートの向こうに消えていく2人。

***

地下神殿の祈りの間。また新たなアイコンが降りてきて、炎の中に人影が現れます。
まさか、と目を瞠るアデル。

***

そして、眼魔世界。紅い空の下に降り立ち、彼方に霞む大帝の王宮の、目の紋章が白く光る塔を見つめている、タケルとアラン。その決意の表情でおしまいです。
今週の華やぎ。一瞬ループ系かと思いましたがねんねしてるみんなが可愛い。カピパラも。そして毎週可哀想要員になっているタスク(;・∀・)
セラの家族への切ない想いと、それを我が事のように案じる大和、しんみりとしたラストでお話としてはとても見応えある回でした。大和にはまだ秘密があるようです。がむしゃらいおん、のところのライオンの振りがいいですね!
4/12追記。なんだかすごい解析結果が出ているので貼らせていただきます。これはすごい。
4/13追記。文字についてはさらに解読班の方々が作業を進められ、見事に解き明かされています。叡智の集合ってすごいですね。
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2016.04.10 11:02 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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