LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

そしておむすびを食べました。ジャベルが。
絶対正義というものはそうそうないものですが、お腹をすかせた相手に美味しい食べ物を与えることこそまぎれもなく正義であり命をつなぐ行為なのだろうなとアンパンマン的な思想に至ってしまいそうなシーンです。また聡太郎さんがきれいに召し上がるんですよね、美味しそうに。
きっと御成が手ずから握ったおむすびなんだろうなと思いました。


dust to dust / jenny downing


タケルにとって父の存在の大きさは特別なものであって、自身8歳で父を失った深い喪失感に加え、18歳の今、改めてその父より「命を守り心をつなぐ」という大きすぎる使命を託され、2度の別れを経てもなお闘魂ブーストという絆により、幾度となくその遺志とともに戦う一体感を味わい――とまあ、一言では片づけられない複雑な感情の対象であって。
だからこそアランとその父王・アドニスの再会を我がことのように歓び、だからこそ父子を襲った悲劇にも、我がことのように憤ったタケル。
その頬に光り続ける一筋の涙に、その深い咆哮に、そしてその鬼気迫る戦いぶりに、改めて思いました。
タケルのために、あの時これほど悲しみ憤ってくれた人はいたのだろうかと。

冬映画では父を亡くした過去世界のタケルの傍らに、現在のタケルと進ノ介とがいました。この“歴史修正”はあってよかったと思いますし、今回のアランのそばに、タケルがいたことも、やはりよかったと思います。
そしてシリアス展開ならではの激しく重々しい殺陣も堪能しました!

一方、アランのもう1人の友、否親友にしてタケルの幼なじみでもあるマコト。こちらは何か、嫌な予感がします。
まだ眼魔世界での死とは何か、の謎が解けていないんですよね。
あと、以下は「ゴースト」でなく「ジュウオウジャー」公式のtwですが、これは折りたたみ前に貼るべきだろうと。いや、縦読み文化っていいですね。
潜入再び

マコト兄ちゃんを助けるため、おれはアランとともに、眼魔の世界に乗り込んだ。残された時間は、あと61日――。

眼魔世界。宮殿の高い塔に光る目の紋章を見つめながら、口を開くタケル。
「アラン。マコト兄ちゃんを助けて、お父さんに会いに行こう」驚いたようなアランに振り返り、「お前の答えを、見つけるために」

***

眼魔世界。棺のようなカプセルのなかで、昏昏と眠り続けるマコトの身体。

挑戦

ディープインパクト社会議室。
「次の計画を進めましょう」じゃじゃーん、という効果音とともに言うのがなんだかミュージカルみたい。と思ったら、
「おまかせください、イゴール様」と一礼するのは音符眼魔。
今回のプロジェクトに抜擢されたのがうれしいのか、足取りも軽やかに去っていくその様を見送り、独りごちるイゴール。
「……それにしてもわたしの作戦が失敗するとは。なぜ大気が中和されてしまったのだ? 人間ごときには不可能なはず」

その時脳裏を過る、人間の女との論争。
「あなたがやっていることはね、科学なんかじゃない!」


「ふ、まさかな」

***

大天空寺居間。
「御成。赤いオーロラの、大気成分を分析したでしょ」
「ああ、小さな粒子が磁場を発生させていたやつですな」
「その時にデータベースのロックが解けて、眼魔眼魂の成分や、眼魔ゲートの生成法がわかったんだけど」
自分の前に置かれたノートPCをまじまじと見る御成。
「何か、わかったのですね」期待をこめ顔を上げる、その前で
「何もわからないの!」とやけっぱちに笑うアカリ。「もおう、無理!」
「どういうことです」

同じテーブルにはキュビ、カノンもついていて、卓上に盛りあわされたみかんの籠をスケッチしています。

「あの特殊粒子の分子構造や、眼魔眼魂を生成しているナノマシンは、人間がまだ為し得ていない技術なの」
「さもありなん」溜息をつき立ち上がる御成。「眼魔は黄泉の国の住人。わからなくてとおーぜんです!」
「連中の技術だって、同じ科学なの!」やはり立ち上がり、その背に叫ぶアカリ。「……KMSがやろうとしていることって、何なのかしら……」
「お兄ちゃん……タケルくん、アラン様……」不安そうにつぶやくカノン。それを見て、気を取り直し、なだめる側に回るアカリ。
「きっと大丈夫。あたしたちはその間に、自分たちができることをしましょ?」
「わかった。絵を描くんだな!」横から叫ぶキュビ。
「……そういうことではナイ。おお、そうだ。拙僧はキュビ殿に、人間界の作法をお教え致そう!」
「わかった。絵を描くんだな!」
「ぜんぜんわかってない ・3・」ぷっと口をとがらせ拗ねる御成。可愛いと思ってやってるのか!? 可愛いですが ・3・

異変1

眼魔世界。早くもどこかの建物のなか、暗い通路を進むアランとタケル。
「……ね、アラン!」
「静かに。大声出すな」
あっと目を丸くして頷きながら、声を潜めるタケル。
「お父さんの居場所は、わかってるのか」
「わかってるのは、生きているということだけだ」
「どんな人なの」
「父上はこの世界を作った完璧な方だ……」

***

地下神殿の最下層。再会した父に、僭称という大それたことをしでかしたアデルを
「頼む」と託されている姉姫・アリア。重すぎる責任ですね。母親のいない家庭では長女は母親代わりとみなされがち、という説はないんでしょうか。
「アデルはわたしの思い描いた理想を実現しようとしているだけ。純粋なのだ。しかし、わたしに迷いが生じた。アデルはそれが許せなかったのであろう。すべては、わたしのせいだ」
「父上」
「だからアリア。アランと、アデルをよろしく頼んだぞ」
「……あなたの心に従います」

***

「お姉さんなんだよね? 『お父さんが生きてる』って知らせてくれたのは」
「そうだ。スペクターとカノンを育てたのも姉上だ」
「お兄さんは、なんでアランにそんなひどいことをしたんだろ」
「兄上が何を考えているのか、わたしには理解できない……」

***

祈りの間。呆然と、その中央を見つめているアデル。
そこに立ち、かれと対峙するのは、アデルとまったく同じ、若く美しい顔をした男。しかし不思議に生気というものを感じさせません。白地に紫の線の走る、身体にぴったりと吸い付く衣服をつけた、アバターのような存在。

これ、この白い衣装をつけた人物にアデルの顔をコラージュしたのでしょうが、そのせいで妙な気味の悪さというか、非現実的な感じがあります。

「……何者だ」
「わたしたちは、ガンマイザー。この世界を、守る存在です」答える声は女のようにも聞こえ、そして、そのわたしたち、という主語にふさわしく背後にもずらりと並ぶ、やはりアデルの顔を借りた男たち。15人います。
この祈りの間の、普段は高い天井近くに浮かんでいた色とりどりのアイコンと同じ配色の衣装をそれぞれに身にまとい、おそらくはそのアイコンが、擬人化されたような存在。
過去には力の根源と呼ばれていたであろうもの。
「一体、何をする気だ?」
「この世界を、脅かす者が現れました。消去します」一斉に声を揃えそう告げる相手に、軽く頷くアデル。
「そういうことか……」こみ上げる笑いが抑えきれません。「ついに力を手に入れたぞ……これでわたしは、完璧な存在になる……」

アデルは理解したようですがわたしにはわかりません。
狂気を秘めたその表情、やがては自分の利用しようとした力に、逆に利用されてしまう最期を、つい危惧してしまうのです。

思惑

地下の、さらに深層につながる緩い坂を下っていくアラン。先を行くタケルに声をかけます。
「もうすぐだ。この先を曲がり、2ブロック進むと、スペクターが眠るカプセルがある」
「急ごう!」途端に心逸るタケル。坂をまっすぐ駆け下りていきます。その背を見つめるアランの複雑な表情。

大天空時地下室の研究スペース。
モノリスのデータベースにアクセスしようとするアカリですが、またもやブロックされてしまいます。
「なーんでこっから先はアクセスできないの!?」悔しげに叫ぶアカリ。後ろのシブヤがびっくりしています。
「アカリさん、落ち着いてください」
「最近うまくいったのに~! もうっ!」

その下段では別の意味で張り詰めた空気が漲っています。その場にすっくと立ち、朗々と声を張る御成。
「すべての基本は座禅。こうやって心静かに。おのれを無の境地に」
その前では床に薄縁を敷き座禅を組むキュビと、お手本のつもりか向かい合わせに座禅を組んでいるナリタ。
「あああ……!」しかし先に音を上げ、その場に転がり込むのはナリタです。「もう無理。足がしびれたよお。ああ」
「!」面目丸つぶれの御成。「かーつ! そんなことでは立派な住職に……え!?」
寝転がって足を抱えるナリタの横で、もううつ伏せになって絵を描き始めているキュビ。油断も隙もありません。
「かーつ! 喝っ!」
警策を振るってもスイングしても、ひょいひょいとかわされてしまいます。これって体罰じゃなく、身体のツボを刺激して座禅の疲れや眠気をとってあげる効果があると聞きましたが、いずれにしろキュビには不要なのでしょう。のびのびと寛いで描き続けます。
「×××の天才たる拙僧としたことが」←何と言ってるのかわかりません
「いーっひっひっひ。お前も苦労が耐えないねえ」けたたましく笑うユルセンの声が聞こえてか聞こえずか。

「「はあ、スランプかも」」とユニゾンで溜息をつくアカリと御成。

「ん? すらんぷって、何なんだ?」とキュビ。
「今までできてたことが、急にできなくなることよ」諦めたのか上段から降りてくるアカリ。
「自分のやっていることに、疑問を持ったりすると、なることが多いですな」と御成。
「ふーうーん」大きく頷くキュビ。「我が輩は、なーいんだなー。……でえー、……にーげるんだなーっ!」

ないでしょうねえ。と思ってたら、突然外へ駆け出していってしまいました。
「おっ、お待ちなさーい!」慌てて後を追う御成、きゃはははと笑い続けるユルセン。

***

ディープコネクト社会議室。音符眼魔は楽しげに歌い、踊っています。
「わーきーあーっ がーっ るー! らーん♫」わきあがる何。

別行動

眼魔世界。アランの指した道を、一気に駆け下ってきたタケル。何もない空間に行き着き、
「アラン、2ブロック先って?」
しかし振り返った先には誰もいません。そして前方を見ても、どこか意味のある場所へ道が続いているようには見えません。
「……あれ。 はぐれたのか……? アラーン! どこだ」
だだっぴろい伽藍堂の空間に、ただタケルの声が響くのみ。見回すタケル。そこへ駆けつけてくる眼魔たちの群れ。
「侵入者発見」
「あっ」再び、おのれの口を抑えるタケル。「……やっちゃった(;・∀・)」

***

タケルの周囲にじわじわと迫っていく眼魔包囲網。……を、物陰から見ているアラン。
「済まぬが、そいつらの相手とスペクターはお前に任せる」

***

「行くよみんな!」アランに囮扱いされたことには気づかず、グレイトフルを選択するタケル。
まったく危うげのない戦いぶりですが、消しても消しても次々と湧き出てくる敵にうんざりします。
「ああっ、きりがない……竜馬さん、卑弥呼さん!」
召喚。
「やあ♡ それ♡」となよやかに剣を振るえば雑魚どころかスペリオルまでなで斬りの卑弥呼。
「うりゃああっ、ほたえなや!」叫びつつ眼魔の群れに飛び込んでいき片っ端から叩き斬る竜馬。
グレイトフルが長剣を掲げればオメガフォーメーション。
暗い地下道に電撃のような光が走ります。
敵を一掃し変身を解くタケル。
「……アランのやつ、大丈夫かな」このお人好しが、と思った瞬間、その顔が瞬時に引き締まり、見惚れます。「おれはマコト兄ちゃんを!」

交錯

棺のようなカプセルが1対、並べ置かれた室内。
音を立てその片方の蓋が開き、中に眠るマコトの肉体が目を開きます。

***

地下神殿。玉座にもたれ、スペリオルたちを前に、下知するアデル。
「もはや父上は不要な存在。消去せよ」
は、と一礼し去っていく部下たちの背を、醒めた目で見つめます。

***

「ここか」息を切らし辺りを見回すタケル。2基の棺型カプセルを発見し近寄ってきます。
1つは透明な窓を覗き込んでも何も見えず、もう1つは蓋が大きく開いていて、今しがたまでここに眠っていた者が抜けだしたばかりに見えます。
緊張するタケル。
「もしかして、ここにマコト兄ちゃんがいたのか……一体、どこに」

***

緩い坂を、上へ、上へ、おぼつかない足取りで進むマコト。

***

「1人で来たのですか」アリアの居室。腰掛ける姉姫に、
「天空寺タケルが、スペクターを助けに」と答えるアラン。
「……良かった」それはマコトの身を案じての言葉か、それともアランに同行者があったことを喜んでいるのか。
「姉上。何が起こっているのです」
「アラン……まずは父上に会いなさい」

邂逅1

隊列を組み、足音高く歩むスペリオルたちの軍団。

***

よろめき歩くマコト。かつてタケルとも来た(そしてタケルが“大きな眼魂”を持ち帰った)、イーディスの研究室にたどり着きます。
そこに飾られた青い眼魔を見て、覚えず笑みを浮かべるマコト。
「あった……」
つかみとったその時、背後に気配を感じ振り返ります。
そこに在ったのは人ではなく、白く輝く眼魂。しかし周囲に紫のオーラを発しています。
「なんだ……? すさまじい力を感じる」
手を伸ばしかけた時、聞こえてくる足音。翻る灰色のケープの背。

***

大天空寺山門。
「はああ、 キュビ殿はどこに行ったのでしょう。ああ、こっちか……? む?」
きょろきょろと見回す御成。その時門の向こうから、見慣れた軍服姿の男が近寄ってきます。
「は、ああ……っ!」その形相に怯え後ずさる御成。構わずよろめきながらも迫り来るジャベル。
「ああああああっ!」叫び声をあげる御成の変顔でCM。

***

「イーディス長官」
マコトの元へ近づいてきたのは、その部屋の主・イーディス。
「お前には落胆したよ……わたしの目的を成し遂げるまで、協力する約束ではなかったのか」
「それは謝る」恐縮するマコト。「どうしても、おれは妹を助けたかったんだ」
「お前がやらなければ、侵入者にやらせるしかないな。もう1人のドライバーを持っている男」
しんにゅうしゃ、とゆっくり発音するイーディス。その意味するところを悟るマコト。
「タケルが来てるのか?」
「その男に」答えず続けるイーディス。「これを渡す」
先ほどマコトが手に取ろうとした、すさまじい気をまとう眼魂。
「これは、恐ろしい力を持った眼魂だ……うまく使いこなさなければ、」ふはは、と笑みを漏らすイーディス。「やつに耐えられるかどうか」
「おれがやる」睨みつけるマコト。「だから、タケルには手を出すな」
「力の根源。魂の深淵を覗く覚悟が、お前にはあるか」
無言で頷くマコト。その決意の表情を見つめるイーディス。
「よし。いいだろう」
惹かれるまま、再び差し伸べられる手。その手に掴み取られた瞬間、起動する眼魂の名は、<DEEP SPECTER>。
それを手に去っていくマコトを、ほくそ笑み見送るイーディス。

この会話からするとそもそもマコトに変身ドライバーを授けたのはイーディスのようですね。
かれらの間にどのような約束があったのか。
また、これまで描写はなかったように思いますが、タケルとマコトとはお互いに、相手がなぜ、どのような経緯で仮面ライダーとなったか、ちゃんと打ち明けあっているのでしょうか。仙人はマコトを、イーディスはタケルを認識していますが、逆はあるのかなあと。

邂逅2

「おおおおおおおっ!」大天空寺山門。雄叫びを上げ、今しも渾身の力で殴りかかろうとするジャベルの拳が、
「あああああああっ!」恐怖の叫びを上げる御成の眼前で、止まります。
そのままぐらりとよろける長身を、慌てて抱き支える御成。ジャベルを門柱にもたせかけるように座らせ、本堂までの階段を駆け上がっていきます。
「……仲間を呼びに行ったか。わたしももう、終わりか……」

***

地下へ。姉に教えられた父の幽閉場所へ、降りていくアラン。
地上へ。イーディスの研究室から、脱出しようとするマコト。
それぞれその表情と急ぐ足取りを画面分割して同時に映し出す絵が緊迫感を演出しています。
足音高く隊列を組み進み続ける眼魔軍団。
そしてマコトの姿を求め、慣れぬ宮殿の中を駆けるタケル。

***

途中、棺型カプセルが多数並べられている広い部屋に至るアラン。
前回、タケルが図らずも眼魔世界での死を目撃してしまった場所です。
穏やかで静謐な世界を見渡し、ふと表情をやわらげるアラン。しかし、突如警報音とともに、棺の1つがほの赤く光り出すのを目撃します。
「……?」
何気なく近づき、覗きこめば――中に眠る人影が、突如塵芥のように崩れ去ります!
「消えた、」
衝撃を受けるアラン。同時に、自分に食ってかかったあの日のタケルの言葉がよみがえります。

「嘘だ。おれは人が消えるのを見た!」
アランの言う、完璧な理想の世界で、なぜ人が死ぬのかと叫んだタケル。


「やつが言っていたことはほんとうだったのか……!」
息を呑み、空の棺の傍らに、膝をつくアラン。

慈悲

大天空寺山門。
階段を降り、何か衣の袂に隠し持った様子で戻ってくる御成。
じっと待ち受けるように見つめるジャベル。御成がその何かを出しかけた瞬間、緊張して立ち上がりかけます。
「ああ、そのままそのまま!」駆け寄る御成。「……ささ、これを貼ればすぐ良くなるはず」
取り出したのはアカリの開発した中和剤の貼り薬。
「よいしょっ」それをジャベルの額に貼り付けた瞬間、浄化の魔法的な効果音が流れました。

急速に楽になっていく我が身に息をつきながら、目を上げるジャベル。
「なぜ、助ける……?」
「慈悲こそ仏の教え」答える御成の顔が悟り澄ましています。後光が射しそうです。「ほら、腹が空いているのでしょう。お食べなさいな」
そして衣の袖からさらに登場するおむすびの竹皮包み。
「ほれ、美味しいですぞ」
「……」右手で1つ、取り上げるジャベル。御成を睨みつけたまま、ぱくりと噛みつきます。「……旨い」
慈愛に満ちた御成の笑み。この人はただのひょうきんなヒロイン属性の面白い人ではなく、若くしてこの由緒ある寺の住職代理を見事に務め上げる、立派な宗教家なのです。
「こんなことをして、後悔するぞ」
「はっはっは。まあそう突っ張らずに」破顔一笑。包みの残りをジャベルの左手に持たせます。「拙僧も昔はいろいろありましたが。人の優しさに触れ、変わったりするものですよ」
過去に何があったのでしょうか御成。しかしそんなことは聞いちゃいないジャベル。
手の中のおむすびに今一度目を落とします。おでこの真ん中には貼り薬。拗ねたようにさらにもう一口噛みついて、CM。

再会

「マコト兄ちゃんはどこに。それにアランも」
眼魔世界。いつしか深層まで来てしまったタケル。辺りを見回す、その耳に届いた、厳かな詠唱の声。
導かれるまま隘路を進めば、一心に何者かに祈りを捧げ続ける壮年の男。
「……誰だ」
「あなたはもしかして、アランのお父さんじゃありませんか」慌てて階段を降り、結界のすぐ間際まで、近づいていくタケル。
「きみは何者だ」
「怪しい者じゃありません。アランがあなたに会いたがっています」
「アラン? ……そうか、無事だったか」相好を崩すアドニス。
「一緒にアランを探しに!」行きましょう、と手をとらんばかりに近づいてくるタケルを、
「いかん!」と慌てて留めるアドニス。そこに確かに存在する壁を示し、「見えぬが、触れると死ぬぞ」
「……」一瞬恐怖に目を見開くタケル。しかし。「大丈夫です。下がってください」
大剣を手に振りかざし、力ずくで結界を打ち破ります!
大丈夫です、だってもう死んでるから、とか言うのかと思ってスミマセン。
その様を頼もしげに見るアドニス。

「……父上」そしてその時、足音高く近づいてくるアラン。振り向くタケルの顔がほっと安堵します。
「アラン!」
「大丈夫ですか」
「ああ、お前こそ、大変だったな」
傍らでうれしそうに微笑んでいるタケル。しかし父の無事を喜ぶよりも、今アランの心を占めているのは黒黒とした疑惑。
「父上、教えてください。この世界は人が死なず、争いもなく、完璧に調和がとれた世界のはず」
問われて真顔に戻るアドニス。
「しかしわたしは先程、民が消えるのをこの目で見ました。人が死に、そして争いが起きています」兄に襲われた悲しみを思い出すアラン。「……わたしは今まで、何のために」
「アラン……!」眼魔の王子の苦悩に、驚くタケル。
「父上はわたしに言いました」

アラン。迷った時は自分の心に従え。

「……あれはいったいどういう意味なんです。父上」

近づいてくる眼魔軍団の足音。

「とにかくここから逃げよう!」アランの疑念は尤もながら、後にしようと促すタケル。そちらへ振り向くアラン。
「タケル、さっきはお前を1人にして、」詫びかけたその声を、遮るタケル。
「良かったね! お父さんに会えて」
タケルの屈託ない笑みに、思わずアランも緊張を解きます。そんな我が子の様子を、微笑ましく見つめるアドニス。
「アラン。良き友を得たな」
「え」

いやこの人、友といえばスペクター、なのであってタケルのことをそう認識したことはないのです。というわけでアランがこの台詞に呆然となるのは当たり前ですが、先週イゴールも
「おやおや、すっかり仲良しだ♡」とからかっていた通り、誰の目にももう2人はプリお友達なのですね。

「さあ。一緒に行きましょう!」先に立ち声をかけるタケルに
「いや。わたしは行けん」
「父上!」
驚くアラン。その背後に、とうとう到着した眼魔軍団。
「はっ!」先頭のスペリオルが、青白い火弾を飛ばします。
その向かう方向を見て、叫ぶタケル。
「アラーン!」

別れ

大天空寺境内。穏やかな鐘の音を聞きながら、本堂へ向かう上がり段の半ばに腰掛け、絵筆を取るキュビ。
「ふんふんふん♪ ……ん! ん、んんん。だめだ!」その動きがふと、止まります。震える手で絵筆を投げ捨て、描きかけの絵をびりびりと破り捨てるキュビ。「納得いかない! 納得いかないんだな!」

***

「ふんふんふーん♪」そしてまだディープコネクト社会議室でスポットライトを浴びつつ歌っている音符眼魔。「かんせ~い♪ いたしましたあああ♫」
もったいぶってある1点を示します。

同じイゴールの<デミアプロジェクト>に起用されている者同士でも、飛行機眼魔たちと比べこの人何をやっているかさっぱりわかりません。
彼らの動きと、キュビの突然のスランプとは、何か関係があるのかな。

***

眼魔世界。地下神殿の最深層。
驚愕し息を呑むアランの顔。
離れた場所からそれを見つめ、驚きに崩れ落ちるタケルの顔。
「あああ……」そして長い息を吐きながら力なく倒れかかるアドニスの胸には、先ほどアランに代わり青い火弾を受け止めた跡が、ありありと残っています。盾となり守ってくれた父王を、信じられない想いで抱きとめるアラン。
「アラン……」
「父上」微かにわななく口元。「……なぜ」

「うあああああああ!」アランとアドニスの邂逅を、我がことのように喜んでいたタケル。今は憤りに震え、飛び出していきます。
走りながらのグレイトフル変身。そのまま眼魔軍団を殴り倒し、スペリオルを突き倒し、躍りかかってくる雑魚眼魔を払いのけ。
「なぜだ! よくもアランのお父さんを!」

このシーン、グレイトフルの獅子奮迅の戦いにぞくぞくします。周囲を取り囲む多数の敵を、次々と片手で掴みあげては床に叩きつけ、力のままに雄叫びを上げる激しい殺陣。さらに双剣を手にすれば、その閃きの度ごとに、黒い血煙となって四散する雑魚眼魔の身体。
大開眼、グレイトフル、オメガドライブ。曼荼羅を背に構える鬼気迫る表情。
「はああーっ!」その大剣を振り下ろせば、たちまち雲散霧消する眼魔の群れ。無人となった空間へ、なおも血を吐くがごとき叫びの残響。
 
ハッピーセットにトミカ出動。しかし前半はドライブかと思いました。

CM開け。変身を解き父子の傍らへ戻るタケル。
「……アラン」今や息子の膝に力なく横たわるアドニス。「済まなかった。理想に心を殺されるな。自分の心に従え……自分の信ずる道を、進め」
「なんだ。これは……」呆然とするばかりのアラン。救いを求めタケルのほうを見やれば、泣き顔のタケル。
「アラン。愛してるぞ」頬へ伸ばされる手。しかし次の瞬間、父親の身体は紫の力に撃ちぬかれ、灰と消え失せます。
「……あっ」突然の、そして予期せぬ喪失。「あ、……」

異変2

「誰だ!」強引にもたらされた別れを、まだ受け入れられないアランに代わり、鋭く誰何するのはタケル。振り返ったその視線の先に、若い軍服姿の男が、アドニスに向け何かを撃ち出したような姿勢のまま、佇んでいます。
「消去、完了」
「……兄上」
「お前がアランのお兄さんか!?」アランの声に驚くタケル。そして同じくアランのほうを見やりながら
「情けない、これが我が弟とはな」とうそぶく若い男、僭帝アデル。
「家族なのに。どうしてこんなひどいことができるんだ!」
「完璧な世界に不要な存在は、消去して当然」
「何が完璧だ! 人は死ぬし、お前たちは争ってる」一歩進み出るタケル。「そのどこが完璧なんだ。父親を殺しても、何も感じないのか!?」
「感情など不完全な要因に過ぎない」
つかみどころのない問答に、気味の悪さを感じるタケル。
「お前にだって心があるはずだ。……なのに認めないなんて。そんなのおかしい!」
「心は、……ある」
「え」
「わたしの心は、この世界を導けと言っている。父上の理想を引き継ぎ理想の世界を作るわたしこそ、完璧な存在そのものなのだ」
「自分は何をやっても正しいというつもりか」
「そうだ……わたしはその力を手に入れた」うそぶくアデルの傍らに並ぶ人影。アデルと同じ顔をした、ガンマイザー。
「ちから?」
「お前たちも、消去してやる」
アデルの声とともに前へ進み出て両手を広げる1体のガンマイザー。その身体が炎と燃え上がります。たじろぐタケル。

***

地下を行くマコト。その手のディープスペクターが紫に光ります。
「何?」

***

突進してくる炎のガンマイザー。背後には深すぎる喪失感に、今は身動き1つ出来ないアラン。
純真かつ高潔な人格。王子として、王の求めた理想を、ただひたすら信じ、その実現のため邁進してきた、その信念が今打ち砕かれたのです。なんとなく「555」の木場勇治に重なるキャラクターなので、どうか周囲は支えてあげてほしいと思います。
「……っ!」
それを庇うべく立ちはだかるタケルでラスト。

次週マコト兄ちゃんがギザギザする!?
眼魔世界とは何か。観れば観るほど、わからなくなってきます。アランの繰り返す説明によれば、それは
「アドニスがイーディスの協力を受け、作り上げた理想の世界」であり、そこに住む眼魔の民とは、元は人間と同じ肉体を持つ存在だったものが、精神を眼魂化することで不老不死を得た、ということになります。肉体がなければ繁殖もない。というわけで、この民とはどこから来たのか。
マコトはそこですごした10年を(かれの素直な性質が恨みと憎しみに凝り固まるほどの)地獄と証言しましたがアリアの庇護下で何不自由ない暮らしだったようなのに、なぜそこまで言うのか。
カプセルに保存されている元の肉体は、いかなる条件下で滅んでいくのか。その時眼魂化された魂はどうなっているのか。
眼魂の状態で殺されると肉体が目覚めるが、それは人間と同じ状態なのか。
象徴的な紅い空を構成する大気中の粒子。しかしそれは、ただの人間にはとくにこれといった影響を及ぼしておらず、なのにアラン・カノン・ジャベルという、眼魂の状態から肉体に戻った人々だけが苦しむ不思議。そして同じ条件下にあるアドニスは、眼魔世界においてとくに体調の変化は起こしていなかったようでこれも不思議。
あと西園寺も、向こう側にイーディス、イゴールという人材があるならとくに必要とされていたとは思えないのですが、一体生前はどんな協力関係にあったのでしょうね。
なかなかその全貌を明らかにしないデミアプロジェクトも、なんとなく人間世界を第二の眼魔世界化しようとしてるんだろう……と思いつつ、とくに今週の音符眼魔のしていることがわかりませんし。
今週のザリキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! いやほんとにザリガニのザリってなんでしょうね。
実際は鳥男ですけど、ザリガニ愛の伝道者・村上幸平さんがついに全身登場ということでTLが沸騰してまして、早く録画が観たかった。
3部門制覇おめでとうございます。頭が白っぽいせいか渋みが増してかっこいい(*´ω`*)

ナリアの登場を見て
「まだプレイヤー倒してないけど?」というジュウオウジャーたちがすっかりデスガリアンのゲームルールを憶えさせられていて不憫でした。とうとうこの星を潰しにかかってきたデスガリアンオーナー・ジニス。一度は見事な連携プレイでクリアしたジュウオウジャーを、さらなる試練が襲い、絶体絶命で次週に続く!

あと、先週話題になったジュウマン文字解読がさらに次のステージに進んでいてすごいです。
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2016.04.18 10:08 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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