LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

手乗りデッドプールははなから諦めてたけど、田舎の映画館、パンフレットの仕入れが少なすぎるよ。1日封切りでもう品切れって言われましたよ!
ということで行ってきました、デッドプール!
いや、サービス満点ですね。わたしは昨年公開されたトレイラーの小気味いいアクションに魅せられ楽しみにしていただけで、実はそれ以上の予備知識はなかったのです。公式もファンの方も変態だ変態だと言うし、「俺ちゃん」という珍妙な一人称を強調するし、
「なんかちょっと変わり種らしいな?」程度にしか。
しかし、トレイラーに採用されていたあのハイウェイシーン、てっきりクライマックスからとったのかと思えば惜しげも無く冒頭から使われていて否が応でも盛り上がります。

「これは愛の物語だ」
「俺ちゃん、スーパー強いかもしんないがヒーローじゃない」
 など、多用されるカメラ目線のモノローグには7~80年代の音楽や映画の小ネタが満載(ちなみにtwitterの公式アカウントも実に饒舌で上に貼ったように他作品についての目配りすごい)。わたしはもういい年ですが、聞いていてよくわからない部分もありました(「カナダ!」とかウェイドとヴァネッサの不幸自慢勝負とか)。もしかしてパンフレットには小ネタ解説あったりしないのでしょうか。

若くして実績ある傭兵。その力を持て余し、女子大生の復讐ごっこに正義の味方ぶって協力するなど、スーパーヒーローへの憧れを心に秘め、またコミック大好き映画大好きワム! 大好きで、隙あらば軽妙かつ下世話なマシンガントークを相手に浴びせずにいられない男、ウェイド・ウィルソン。傭兵仲間の集うバーでは
「次に死ぬのは誰か」という悪趣味な賭け(デッドプール)が行われていますが、その無思慮な振る舞いから人気第一位にもなっています(友人であるバーのオーナーがかれに賭けたせいでもありますが)。
ある時運命の恋人に出会ったウェイド。精力的な1年を経て、ついにこれが本当の愛だと悟ったかれに、悲劇が訪れます。
全身に転移したがんが見つかり、医者から余命3ヶ月の宣告を受けるのです。
共にがんと戦おうとかれを励ます献身的な恋人・ヴァネッサ。そんな不幸に彼女を巻き込みたくないという想いと、それでも彼女のもとに戻りたい、ともに暮らしたいという想いに引き裂かれ、ウェイドがついにとった選択は――。

単純、かつ骨格のしっかりした構成も非常にわかりやすく、すんなり飲み込める展開です。
復讐がテーマ、しかもその動機は醜い容姿にされてしまったため、というのは政治的に難しいところをいくんだな、と思いましたが、後半、自分の醜さを恥じ、ガールフライデーに選んだのは盲目の老婆、一度は離れた恋人の前に姿を現そうとしては怯える主人公の心の弱さがたまらなく魅力的。そして、そんなデッドプールの告白に、
「醜くない」という嘘はつかないまでも、なんとも見事な受け入れ方をする彼女がまたいい女。骨格が変わったわけではないので、普通に皮膚移植手術で綺麗になりそうな気がするんですけどね? とか思うのは野暮なんでしょうか。

冒頭の出演者紹介が面白いながら、「世界で最もセクシーな男」や「CGキャラクター」がどこで出てくるかと思っていたら意外なところで出てきて、しかもしっくりはまってその可憐な男心にほろりときたし。

そんなデッドプールの助っ人をする2超人もいい感じ。敵の怪力女がポロリしたら、目を逸らしつつ
「しまいたまえ。きみは美しいな」と紳士なコロッサス。
小さく可愛い少女ながら生ける核弾頭としてすさまじい出力を見せるNTW。
デッドプールと3人並ぶと「大・中・小」をビジュアライズしたみたいでした。

スタッフロール始めの方のアニメーションも可愛いし(あの絵柄で作品つくってほしい)、最後のオチのつけ方もしっくり来ます。壁紙がまた可愛くてなんとも言えなかった。

こんなふうに、人が残虐にざくざく殺されていく映画だし、その動機は前にも描いたけど醜くされた(それゆえに最愛の恋人の元へ戻れなかった)復讐。ということでアクションだけを期待して観に行ったわたしの感想は、可愛い、可憐、小気味良い、この3つの単語で終わってしまいます。そのくらい、可愛い映画。
もちろん、すさまじくダイナミック、アクロバティックなアクションシーンは大スクリーンで観られて大満足でした!
ウェイドは思慮が浅く、子供のような一面があるとコロッサスがこぼす通り、考える前にとにかく動くのです。敏捷というよりは突拍子もないその動きがコロッサスのメタリックボディに映る映像も面白く、敵も味方もすべてが振り回され、結局はうまくいく。頭空っぽで楽しめる映画です。ただ、小ネタを勉強してもう一度観たいかな。
クリスマスにださいセーター着る風習というのは「SHERLOCK」でわたしは知ったのですが、アメリカでもやるんですね。
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2016.06.03 20:56 | dvd box 観たらめも | トラックバック(-) | コメント(-) |
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