LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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前々から
「兄弟なのに魂は1つ?」と疑問に思っていたグリム眼魂の特性がこんなところで出てきました。
厳格な兄と無邪気な弟。
兄弟教授のほうはそれでもよかったのですが、グリム兄弟のほうまで同じパターンでしたね。いい加減な兄と生真面目な弟パターンもあるとよかったなあ。


mushrooms / Gnilenkov Aleksey


それはさておき、今回は「楽しい」が頻出ワード。
日頃の言動は剽軽ながら宗教家らしい人間性への深い洞察や広い心とともに常識も備わっているはずの、仮にも住職代理が、命がけの場面で敵と戦う戦士相手にあのようなことをしたり、マコトのシスコンが変態の領域に入りつつあったり、ちょっとやり過ぎなまでにふざけているのも(アラン様とたこ焼きはやり過ぎでないという意味ではなく、たこ焼きは今回に限ったことではないのであまり気にならなかった)、あくまで楽しさを視聴者に伝えようとしているのでしょうが、これがタケルの蘇生にどうつながってくるのでしょうか。あ、眼魂がきのこになってて変身できない! という不条理はいかにも夢っぽくて好きな展開でした。重要な長台詞(タケルについての解説)をメモ取り損なっているので帰宅後修正の予定。修正しました。しかしそこより、タイトルがドライブになっていました……!
新たな依頼人

ガンマイザーとの戦いで眼魂は砕け散り、おれは消滅した。だけど、みんなの無限に広がる想いのおかげで、おれは、再びみんなの前に立つことができた――残された時間は、あと、37日。

児童館か幼稚園のように、色とりどりの風船やぬいぐるみ、紙の花などで飾られた室内。
その床の上に、ピンク色のリストバンドをつけ、放射状に横たわる人々。カメラはその中でも、メガネを掛けた中年男性を映し出します。

次の瞬間、中年男性はチューリップの咲く美しい公園に立っています。短パンにランニング、麦わら帽子に虫取り網と虫籠。少年時代に戻ったかのように歓声をあげ、虫を狩り追い始めれば、周囲にはやはり花嫁姿の女性、素振りする野球選手などが見えます。笑い声の満ちる公園――そこに集う人々すべてが、夢が叶った歓びに、声を上げ笑っているのです。

再び元の室内。笑顔で横たわっている人々。
それを満足気に見下ろしている影は――イゴール。

解説タイム

大天空寺地下室。皆を見回すタケル。
「皆、ありがとう。皆のおかげで帰って来られた」
「今度こそほんとうにだめかと思った。でもよかった……」感動しているようなアカリの声。
「2度あることは3度ある。やはり、拙僧の言う通りでござったな」おどけて誇ってみせる御成。その前にユルセンが現れます。
「ばああああ。お前、何にもしてなかっただろがよ!」
なんですと、こちょこちょ、とその小さい身体を捕まえ締め上げる御成。くすぐられ、脇やめろ! と笑うユルセン。

「……身体のないお前は、そのまま消滅してもおかしくなかったはずだ」その喧騒に微笑みつつも話しかけてくるアラン。
言われて、見慣れぬ、突起のある眼魂をぐっと握りしめるタケル。これって前回出てきたんでしたっけ。
「その新しい眼魂のおかげなのか?」とマコトも問います。
しかし問われても、タケルにもわかりません。
「ね、今タケルってどういう状態なの。99日の期限って、どうなったの?」とアカリも。
「……わからない。おっちゃん! おっちゃーん!」下を見て、仙人を呼びます。

階下のモノリスの前に姿をあらわす仙人。
「おお、奇跡の子よ……」
しかし厳かに振り返った、その顔に驚愕したのはマコトとアラン。
「「長官!」」
「え、顔見知り?」と、先に下に降りたタケルが問います。

ああやっとこのイベントが。イーディスと仙人が同じ顔だと言うことが、やっと作品内で言及されました。だからといってここではまだその正体はわかりませんが。

「イーディス長官、いつこちらへ」
研究スペースから階段を降りながら問うアラン。
「イーディス長官? 誰だその人。知らないよ?」当然ながらしらばっくれる仙人。
「でも。……同じ顔」やはり慌ただしく降りてくるマコト。
「同じ顔? このわたしと同じ顔? そんなイケメンが、この世に存在するのか? ぜひとも、会ってみたいなあ」とはしゃいでみせる仙人に、タケルが問います。
「おっちゃん。今のおれって、どういう状態なの」
「よっ、奇跡の子! ……いや、わしにもわからん!」
「ええ?」
「よ、奇跡の子」並んで口真似をするユルセン。「お前はまだゴーストだぜ? 99日経ったら、お前の魂は眼魂ごと消滅しちゃうんだぁぁぁ」
「……」冷水を浴びせられたような顔になるタケル、背後には御成、アカリも。復活劇の高揚は一気に冷めていきます。
「もともとはお前が生きている状態で、龍が送ったブランク眼魂にお前の魂を入れ、仮の身体で眼魔と戦うはずじゃったんじゃ」
「でもその前にお前、眼魔に倒されちゃったじゃん?」

槍眼魔、剣眼魔に襲われた日のことを思い出すタケル。

「……そして99日めを迎えた時、龍が現れ、お前の魂は龍の魂と同化してしまったのじゃ。想定外のできごとじゃった。龍とタケル、2つの魂を使うには、グレートアイの力を使うしかなかったのじゃ」
「グレートアイって?」
「あのね」そこでなぜか幼い女の子のような口調になる仙人。「万物を創造することができる、力の根源」
「その言葉どこかで」目を細めるマコト。けじめをつけた際の、イーディスとの会話を思い出しています。
「その言葉って? ぼくの言葉?」

イーディス長官はガンマイザーのことを力の根源と呼んでいましたよね。

「だが」異を唱えるアラン。「この前、15個の眼魂を揃えても、願いは叶わなかったぞ」
「それを阻止したのは、グレートアイを守護する存在、ガンマイザーだ……」

観察

眼魔世界地下神殿。
「あれはいったい、何なんだ……?」
今だアデルの心から去らない、タケルの見せた光り輝く力への驚き。
跪けばその前に、また光るアイコンが1枚降りてきて、アデルガンマイザーの形をとります。
「わかりません」
「お前たちは、不滅の存在ではなかったのか」
「我々に障害はありません。観察。分析。敵を、消去……」
15人のアデルガンマイザーが口をそろえて言うのを聞き、微笑むアデル。
「お前たちも進化をするということか」

兄弟教授

大天空寺地下室。
「龍とわしは、ガンマイザーに対抗するために、15の英雄眼魂を用意した」足元に整列する眼魂に目をやる仙人。「だが、今なおガンマイザーの力は強くなり続けている。このままでは、グレートアイと対話することができない……」
「それって、タケルは生き返れないってこと……?」不安げなアカリの声。
「んー!」楽しげに唸る仙人。「すべては、わしの誤算じゃった」
可愛いポーズで悔やんでみせる仙人。目を落とす人々。しかしいち早く、声を発するタケル。
「大丈夫だよ。英雄の力はこんなものじゃない。父さんがおれを信じてくれたみたいに、おれも、英雄たちの無限の可能性を信じる! 残り36日、おれは眼魔を倒して、絶対に生き返ってみせる!」
わざわざかがみこんで微笑みかけてくるタケルに、英雄眼魂も燃え立ちます。
そして頷くアカリたちの顔も。
「無限の可能性か」その意気や良しと言いたげな仙人。タケルの示した、新しい眼魂にはインフィニティの印が刻まれています。「奇跡の子から生まれた、奇跡の眼魂か。龍よ、こやつは……人間の可能性より未来そのものかもしれんの」
感動のシーン。そこに口を挟むユルセン。
「なあなあ、なんか、上に知らないおっさん来てるぞ?」

大天空寺・居間。
駆けつければ、そこに立っていたのは居心地悪そうにする中年の男性。
「あ。片桐教授!」一目見てアカリが声を上げます。
「片桐、ユウイチと申します。恥を忍んで相談させてもらいたい……弟のジロウが、帰ってこないんだ」
「えっ、ジロウ教授が?」驚くアカリ。はっとタケルらを振り返り、「あ、片桐ジロウ教授は、あたしの研究室の担当教授なの」と説明します。
「兄弟で大学の教授を? これはご立派でございますな」
「どこから帰ってこないんですか」
タケルに対し思いがけないことを言うユウイチ教授。
「夢の世界。だそうだ……」
「夢の、世界……?」

***

冒頭の、花咲く公園。その中で、ランニング姿で虫を追い、満面の笑顔のジロウ教授。
そして、何もない床に横たわり、夢を見ている現実世界のジロウ教授。
「テストも順調ですね。これが成功すれば、ついに」有頂天のイゴール。

***

大天空寺居間。
タケルの手にするタブレットには、夢の世界へ誘う怪しい団体のホームページが表示されています。

ハッピードリーム(あとが読めません)
さぁ、夢の世界へ!!
あなたは今、心から「楽しい」と思えることがありますか?
このリストバンドを腕につけて寝るだけであなたを「夢の世界」へとご案内します
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白い建物の写真と、ピンク色のリストバンドの写真。多色使いで、カギカッコを装飾するのかしないのかどっちかにしろと言いたい不統一なデザイン。字体といいパワポでちゃっちゃっと作ったような。
共に覗き込み、
「眼魔のしわざか……」マコトが言えば、
「ああ、可能性がないわけではない」とアラン。
「弟さんのことは、おれたちに任してください。絶対助けだしてみせます」請け合うタケルに横から、
「ばああ。たーくお前は! 人のことかまってる暇なんかないだろ」とユルセン。
「だって。放っておけないだろ!」
「おい、聞こえてる」
「しっ!」
「おれのせいじゃねえじゃん」
ユルセンの見えない依頼人には、急にタケルが一人芝居を始めたように見えたでしょうに、心労でそれどころではないのか、ただ依頼を受けてもらえてことに
「ありがとう」と礼を言うユウイチ教授。「……まったく、すぐ大切な研究発表があるというのに。夢の世界なんて、馬鹿らしい!」

すかさずアランのニットの影から飛び出て、そのユウイチ教授に取り憑くグリム眼魂が唐突です!

「あはっ♡ 夢の世界なんて素晴らしいじゃないか! すごく楽しそうだね♡」白いショールと紙の王冠、メガネを外したその表情は先程までの謹厳実直な紳士とは打って変わって天真爛漫なおとぎの国の王様のようです。
「……っ、教授?」戸惑うアカリ。
「タケル、今そいつにグリム眼魂が」とアランが説明します。
「ぼくグリム。よろしくぅ!」
「どうしてグリムが」
「無理に連れ戻さなくてもいいんだよ。楽しいって気持ちは、とっても大切なんだよ!」
「楽しい、か……」
しかしグリムが憑いたのはほんの一瞬。飛び出してきた緑の眼魂を手に、つぶやくタケル。
すぐに元に戻ったユウイチ教授。自分が奇行を働いたことなど記憶しているはずもありません。
「とにかく、ジロウ教授のところに行きましょ!」とごまかすように言うアカリ。

ダブル調査

「……天空寺タケルが新たな力を手に入れた。その力は我々の計画にとって、唯一の障害になる可能性がある……徹底的に調べろ」
夢の世界に遊ぶ人々を集めた建物。その監視室のような場所で、アデルと通信しているイゴール。
「了解です」と恭しく答え、ふと監視カメラの映像に切り替えれば、大天空寺の一同が近づいてくる様が映ります。
「飛んで火に入る夏の虫……」しかし、一行の中にアカリがいることに気づき、思わず彼女に打たれた左頬に手をやります。「また、あの女か……」
イゴールの顰め面でまたCM。

いつも思うけどアラン様の走るところ好きだな。フォームが好きです。

ユウイチ教授の先導で、踏み込んだそこには、大勢の男女が放射状に横たわり、眠っています。皆一様に、だらしのない笑みを浮かべて。
「ジロウ!」
「なんだ、これは……」周囲の異様さを見回すタケル。それにも構わず、弟を発見し、揺すり起こそうとするユウイチ教授。
「起きろジロウ! こんなところで寝てる場合か!」
「無理に起こしたらだめです」慌てて止めるアカリ。
「見ろ。皆、腕にリストバンドを」指摘するアラン。確かに、ユウイチ教授に引っ張られるジロウ教授の右手首にも、シリコン製らしいピンク色のリストバンドが見えます。
「これをつければ、夢の世界に行けるということでございますな」タブレットで今一度この場所のホームページを見ている御成。その画面にも、同様のリストバンドの写真が見えます。
「使ってないリストバンドがあったぞ!」
「腕が鳴りますな! ジロウ教授殿を絶対……助け出しますぞ!」しかし、その背後でとっととリストバンドを装着しているユウイチ教授、アカリ、マコト、アラン。「うん! ……拙僧の分はっ!?」
「御成はおれたちを見張ってて」すかさず指示するタケル。リストバンドの数も足りませんし、確かにそういう人も必要なのです。「準備はいい? 行こう!」
4人はたちまちすやすやと夢の世界へ。タケルにはリストバンドはありませんが、その姿はキラキラと光る粒子のようになり、宙に消えていきます。
「タケル殿! あ、ゴーストだからか……ああ……やぁ、拙僧も、夢の世界に行きたかったぁぁ……おや。こんなところにいいものが」
未練がましくリストバンドのあった棚を台を見ていた御成。そこに置かれたペンを手に取り、向かうのはアランの寝顔。
暇な人と、ペンと、寝ている人。これから何が起こるかは……わかりますよねw

夢の世界へ

白くけぶる霞。そこを抜けると花咲く公園へ。
思い思い、夢を叶えた姿で笑っている人々を見て、顔をしかめるタケル。
「みんな笑ってる。でも……」

しかし、背後から聞こえるアカリの大声に驚かされます。
「すごーい!」
「ええ?」
「何なのこれ。実験のし放題じゃない!」
いつの間に出現したのか、様々な実験用具や書籍の並んだ棚に囲まれ、ご満悦のアカリ。ではこれがアカリの夢なのかと肩を落とすタケル。
「アカリ……」

「お兄ちゃん。お兄ちゃん?」
「カノン。何で」
そしてマコトの元には、連れて来てはいないはずの妹が現れます。いぶかるマコトの背後に更に、
「お兄ちゃん? お兄ちゃん!」と現れる、様々なコスプレをしたカノン。セーラー服、パンツスーツ、チェックのパジャマ。
「カノン……!」
「お兄ちゃん」今度は海賊、メイド、カンフー娘、キャビンアテンダント、ナース……。
「カノン! かのーん!」その度毎に緩んでいくマコトの顔は全国のマコトファンにはお見せできませんねw
呆れて目を転じるタケル。

うず高く積まれたたこ焼きの箱の頂上に腰かけ、たこ焼きの被り物を頭に、幸福そうにたこ焼きを頬張るアラン様の姿がそこにはありました。東映衣装部物持ちいい伝説がまたしても。
「んふふふふふ、もうたべられないよぉ」と言いつつ幸せそうです。

「これが楽しいってこと……?」眉をひそめるタケルの背後で、
「なにこれ!」と好奇心たっぷりのアカリや、
「カノンがいっぱいだ!」と叫ぶマコトの歓声が聞こえます。シスコンここに極まれり。
「なんか違う気がする……みんな、ここに来た目的忘れないで!」
「あ?」顔を上げるマコト、アラン、アカリ。たちまち周囲のカノン、たこ焼き、研究設備は消えていきます。うーん、と唸るアカリ。
「カノン……」消え去った妹の幻影を惜しむマコト。
そして、ぐう、と鳴る腹を押さえるアラン。
「これってどういうこと?」
「バーチャルリアリティの一種みたいね。あたしたちの願望を読み取って、それを目の前に映し出す仕組みみたい!」

願望がばれてしまうのは恥ずかしくもありますね。

その時外国人男性の、片言の日本語が聞こえてきたので、周囲を見まわすタケル。向こうの丘の上で、ユウイチ教授は年配の科学者らしい白人男性に、賞状を差し出されています。
「アナタは、サイエンスアカデミーの、特別賞をジューショーしました……」
一瞬その栄誉に心惑わされつつも、ぐっと堪えるユウイチ教授がさすがです。これは夢だとわかっているんですね。
「……いや。結構です」
「え? Oh, no!」怪訝そうに叫んだ途端、消えていくサイエンスアカデミー理事の幻影。それを尻目に進むユウイチ教授。
「早くジロウ教授を探しましょう!」ユウイチ教授のためにもと決意するアカリ。

兄弟げんか

「うわあ!」しかし、行く手よりいきなり現れたスペリオル2体に、思わず悲鳴をあげるユウイチ教授。これで一件は眼魔のしわざだと証明されました。
「マコト兄ちゃん、アラン!」促し飛び出していくタケル。
「「ああ!」」
スペリオルを前に並び立ち、マコト、アランが手にしたのは――眼魂ではなく、ファンシーなきのこ。
「……え」
「あれ」
そしてそのベルトも、アランのリストバンドも、カラフルな風船細工に変わっています。
「えっ!」驚愕するタケル。
「この世界では変身できないということか……?」
「ここはおれに任せて、2人は安全なところへ!」ならばと前へ出て変身するタケル。
わかった、と駆け去っていく4人のため、敵の足止めをかって出ます。
闘魂ブーストでスペリオルを振り払い、弁慶の白いパーカをまとえば、その強力で2体1の不利などないように敵を豪快に叩き据えるゴースト!

***

「もっと追い詰めなければ、新しい力を使ってもらえませんか……」室内からその様をモニターしているイゴール。

***

眼魔世界地下神殿。共にタケルの戦いをモニターで見ながら、進み出る1体のアデルガンマイザー。
「観察。分析。わたしが行きましょう……」

***

CM明けはもう変身を解いているタケル。
「皆! 怪我は?」
「ああ、大丈夫だ。やはり眼魔が絡んでいたな……」頷くマコト。その時、行く手に弟を発見したユウイチ教授が駆け出していきます。ランニングに短パン、麦わら帽子、中年男性としてもいささか、そして大学教授としてはかなり、だらしない服装。
「ジロウ!」
「ジロウ教授!」
「あ、月村くん!」アカリに気づいて笑顔で手を振る様子を見れば、記憶などは保存されているのでしょうが。
「なんて格好だ、見苦しい」つい苦言を呈してしまうユウイチ教授。
「どんな格好しようと、おれの勝手だろう!」反発するジロウ教授。
「……っ! 何を言っているんだ。早く帰るぞ」
「いやだいやだ……!」
弟の手を引くユウイチ教授、いやだと首を振りながら体重を後ろにかけて引っ張られまいと抵抗するジロウ教授。まるで駄々っ子とその親です。
「まっ、まあまあ! 待って、喧嘩はやめて下さい」割って入り、ジロウ教授に話しかけるタケル。「ここは危険なんです」
「危険? こんな楽しい場所に、危険なんかないよ!」タケルの説得は一笑に付されてしまいました。兄から解放され、誇らしげに虫籠を掲げてみせるジロウ教授。「あ、月村くん! 見て見て! カブトムシ!」
「……」げんなりとその籠を見るアカリ。「教授ぅ。……しっかりして下さい」
たちまちしょんぼりするジロウ教授に、
「もういい。早く帰るぞ!」とユウイチ教授も。

そこにまた、グリム眼魂が飛び込んでいきます。たちまちスクエアなスーツ姿から、紙製の王冠へ。
「あは♡ 放っておいてあげようよぉ。人生には楽しさが必要なんだよ」
「グリム!」咎めるように声をかけるタケル。
兄の豹変を喜ぶジロウ教授。
「兄さん、話がわかるじゃないかぁ!」

「楽しさ、か。おれにとって、楽しいってなんだろう?」肩を組みはっはっはと笑い合う兄弟教授を、見つめるタケル。

幼い日のタケル。その目の前で、皿を手渡す手と、受け取る手。タケルの他に、2人の大人の存在。
それがうれしくてならないという表情のタケル。


断片的な記憶とともに、その胸が金色に光り始めます。「何か、胸が暖かくなる……」
その金の光を見咎め、首を傾げるアカリ。

「あっはっは……兄さん?」
しかし、ユウイチ教授はまたも豹変します。今度は茶色のケープをスーツの上にまとい、着帽、手には猟銃。
「なすべきこともなさず楽しむなど、言語道断!」
「ユウイチ教授?」
「兄さん、さっきと言ってることが……」
「あは♡ 兄さん出てこないで!」王冠姿のユウイチ教授。
「恥を知れ!」と着帽のユウイチ教授。
「堅いんだよ、兄さんは!」王冠。
「お前は楽しい楽しいばかり言いおって!」着帽。
グリム兄弟喧嘩。驚き近づいていくタケルごと、眼魂のなかに戻っていきます。

***

グリム眼魂内部。
「兄さん、もう、兄さんもう!」キーキー声で騒ぐグリムパーカが、タケルの目の前で2つに分裂します。
「え? あ、そうか、グリム兄弟、だから2人?」
「弟よ。楽しいことよりも大切なことがあるはずだ」
「なんで! 兄さん、楽しいって大事なんだよ! ぼくだってそれに救われたんだ」
「それとこれとは話が別だ」
「ちがーう!」
「あの、もしもし、喧嘩はやめて」また仲裁しようとするタケル。今弟のほうが意味深な事を言いましたよ。
「「うるさい!」」

***

跳ね除けられ、公園の花壇の中を抜ける通路に転がされて、困惑するタケル。
「こんなの初めてだ……どうしよう」

両面作戦

現実世界。眠るアランの顔を見下ろし、満足そうな御成。
「これでよし子ちゃん。男前になりましたぞ」
閉じたまぶたの上に目。鼻の下と顎にはひげ。端正なアランの顔は、御成の落書きでめちゃくちゃです。
「やっぱり、もう少し……」まだ書き足りないと言うように屈みこむ御成。「ううーん、どこにいたしましょうかねえ?」
そこへ現れた2体の雑魚眼魔も、両側からそれを覗きこむように床にしゃがみ、もしもし、と御成の肩を叩きます。
「いやあ、おでこかな、悩んでるんですがね? いちばんおいしいとここれ、……」

「……? ああああ!」事態を悟って驚愕し、恐怖のあまり跳ね上げた両腕で、雑魚をノックダウンした御成。しかし起き上がってくる相手に悲鳴を上げます。「いやあああっ!」

***

花咲く公園。
「とにかくわたしはこの世界を出るつもりはないからな! ……あ」唐突にあさっての方向を指さすジロウ教授。釣られてそちらを見るユウイチ教授の頭に網をかぶせ、走り去ろうとします。
「ジロウ教授!」叫ぶアカリ。後を追おうと駆け出すタケル。その耳に、かすかに聞こえたのは御成の悲鳴。

<タケル殿!>

「今の声は……?」
「どうした」
「御成の悲鳴だ。向こうで何かあったのかも」
マコトに告げれば、頼もしそうに頷くアラン。
「わかった、あっちはわたしたちに任せてくれ!」
どのみちこの世界では変身できないのです。同意するマコト。
「お願い。おれたちはジロウ教授を!」

***

現実世界。
「あああ。ああ……」雑魚眼魔に迫られ、後ずさりながらも、アカリに渡されたのか不知火をぶっ放す御成。たちまち2体が、水に溶いた黒インクのように宙に掻き消えます。横たわる人々の身体の前で意気上がる御成。「この御成、何があっても皆の身体を守りますぞ!」
しかしそれも、2体のスペリオルが加勢に現れたのを見るまで。
「あああ……あれ……気が遠くなる……」
よろめく身体の足元でその目を開くのはマコト、そして夢から醒めたアラン様 with 落書きフェイス。
「褒めてやる。あとはわたしたちに」と言い聞かせるその挙措は威厳に満ちているのに落書きフェイス。
「アラン」その顔を見て驚愕するマコト。
「何だ。わたしの顔に何かついているのか?」
はらはらと両者を見守る御成。なぜこの事態を想定しなかったのか。一生懸命マコトにお願いお願いとサインを送っています。
なにか言いたげに開きかけた口をぐっと閉じ、
なんでもない! 行くぞ!」と叫ぶマコトが男前です。

「うああっ!」
建物の外。戦うネクロム、ディープスペクターの前に、ウルティマも現れます。ならばと信長をまとうディープスペクター。
その剣の一撃を、味方の身体を盾に逃れるこのウルティマはかなり姑息なタイプ。中身はイゴールかと一瞬思いました。
押しつつも決定打がなく、ついに必殺の技を発動するネクロム、ディープスペクター。
「!」慌ててそれに対抗せんと、3者で同時攻撃を発する3体。しかし、その攻撃を打ち抜きさらに気をためるディープスペクター、その背後から高く跳び上がり、必殺の蹴りを見舞うネクロムがアタックNo.1のようです。
とどめの一撃。消えていく敵に、やったなというように顔を見合わせる両雄でまたCM。

ああああああふぁいずうううううう……!

新しい力

花咲く公園。走るタケルの前に姿を表したのはイゴール。
「こんなところでお会いするとは。奇遇ですね」
「お前のしわざだったのか。ここで何をしようとしている?」
「楽しみを提供しているんです」
「……楽しみ」
「死なない身体で、永遠につづく夢。これはあなたたちの理想でしょう」
「そんなの嘘だ!」

潜入先で見た、カプセルの中に眠る人々。その身体は警報とともに、塵と消えていった――。

「おれは眼魔の世界で人が消えるのを見た!」
「ええ、嘘です。魂も身体も、資源として大切に使わせてもらいます。今眠っている連中も、あと1日で出られなくなります」くすりと笑うイゴール。「夢のなかで死ねるなんて、なんと幸せな!」
「そんなことさせない!」
わらわらと走り寄ってくる眼魔たち。ブック眼魔はアリスモチーフなので、今回のお話にはぴったりですね。
変身し戦うゴーストも、多勢に無勢。兄弟教授とアカリをも守らなければならないのに手が足りません。
「このままじゃ……」
大きな眼魂を取り出しグレイトフル。1体のアデルガンマイザーが遠間から観察している前で、全開眼。その力で武蔵、エジソンを召喚しアカリらを守らせます。
「一気に行こう!」しかし、必殺の攻撃を繰りだそうとしたその時、異変が起こります。召喚した武蔵、エジソンがくずおれてベルトに戻り、ゴースト自身も全身から力が抜けます。「……何?」
その隙を突かれ敵の光弾に倒れるタケル。たちまちベルトから離れて戻る、15の眼魂のうち、グリム眼魂だけが地にこぼれ落ちます。
「……そうか。グリムが今日、喧嘩してるから」
「アデル様はきみのことを、買いかぶり過ぎていたようですね」転がり落ちたグリムの眼魂を拾い上げるイゴール。その背後から、眼魔たちに捉えられたアカリたちが引き立てられてきます。
「離して!」
「アカリ。ユウイチ教授。……あ」

その時物陰から出てきたのは新たなアデルガンマイザー。水属性らしい怪人の姿に変わります。
「新しいガンマイザー?」顔を上げるタケルを、構わず殴りつけます。
「あああっ!」たまらず吹き飛び、悲鳴を上げるタケル。
「新しい力を分析するまでもない。ここで終わりのようですね」勝ち誇るイゴール。
「まだだ。おれは信じる、おれの、無限の可能性を!」
金色の光とともに浮かび上がる、新しい突起のある眼魂を、つかみとるタケル。
無限進化。白銀に輝くその身体と、額には七色の角。白い羽毛が舞い散ります。
降臨。とか言いたくなる神々しさ、そして綺羅綺羅しさ。

***

「さあ、見せてみろ、新しい力を」固唾を呑むアデル。

***

晴れた空の下、花咲く公園で、しずかにフードを払う白銀のゴーストがラストカット。次週、赤ずきんちゃんに気をつけて!
今週の切り札は自分だけ。ライダーもですが、戦士が闘志や屈辱や憤怒や緊張やの色々で握りしめる拳の、革のグラブがぎちぎち鳴る表現が大好きです。後半この強敵が出てきて印象強い回ですが、前半のセラの家族思いな長女っぷりがまた出てきたのもよかった。
おじさんの自由な発想が素晴らしいのですが、子供の頃トランプのカードを1、2枚なくして白い予備カードにマジックで♡とか描いた思い出も蘇ります。なぜ顔の外にまで描く必要があるのかは?
6/6追記。ジュウオウジャー感想を追加して、ついでに色々修正しました。タイトルをドライブと間違えていたのは、自分でもなぜこんな大きな間違いをしたのかわからず……たぶん今、朝の再放送を見ているせい……?
いやお恥ずかしいです。
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2016.06.05 11:09 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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