LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

入れ替わり、というのは戦隊では定番のイベントですがシリアス路線の多かった仮面ライダーでというのはめずらしかったですね。
そもそもの起点でも何が起こったかタケルたちは目撃しておらず(ミスリードのためでしょうが)、戻った理由もなんだかよくわからなかったのは悪い意味で子供だましじゃないかなあと思うのですが(低年齢向けと言われる戦隊物でも「この装置で」「この魔法で」入れ替わったのだと作中で説明があり、元に戻るための条件も提示されるのが普通)、このイベント自体は好きです。
入れ替わったからこそ、父の真の姿? に接することができた真由。
この真由の父への想いにかけ、

・父という存在に敬愛と信頼の念を抱いているアラン、タケル
・父に不信と恨みを抱いているマコト
・父親を信じたいと思うカノン

父なき子たちのそれぞれの想いが交錯する展開は、映画の前振りとしては成功しているのでは。


pen, sword, camisole / cdrummbks


そして、アリア姫はやっぱりカプセルの中でおめざめでしたね。男性と女性では地味に衣装が違うんだなと感心しました。画像はこの小説のタイトルが面白かったので。

混乱

刑事の父親と、高校生の娘の心が入れ替わってしまう事件が起こった。残された時間は、あと20日――。

眼魔世界。カプセルの中でめざめるアリア。やはり最後の肉体はここにとってあったのです。ゆっくりと起き上がった彼女を、すぐに現れた雑魚眼魔が取り囲み、何処へか引き立てていこうとするのを、不安げに見回すアリア。

***

緑の土手。草の上に寝そべり、雲を見上げて我が身の変容を嘆く、謎のガンマイザー(中身夏目)。冒頭のタケルのモノローグは父(夏目)と娘(真由)の二者間で入れ替わりが起こったように言っていますがこれはひっかけで、前回の感想文で述べた通りこの中身は夏目です。

埠頭での邂逅。
「夏目! 情報を漏らしている犯人はやはりお前だったのか!」と夏目(中身真由)に迫っていた篠崎。


「……し……の……ざ……き……」
きしむように唸るように、そう発語する謎のガンマイザー(中身夏目)。ムクリと起き上がり、何処へか駆け去っていきますがやっぱりその動きはコミカル。

***

警視庁。建物から出てきた夏目の同僚・篠崎の後を追尾するのは真由(中身謎のガンマイザー)。
「興味深い」
そして、その背後に開いたゲートより降り立ち、つぶやくイゴールで、OP。

父という存在

大天空寺山門。一同の前で、
「わたしがパパの悪事を暴く!」と宣言する夏目(中身真由)。
「でも、勘違いかもしれないし」とタケルが言いますが聞いちゃいません。
「パパは指名手配犯に情報を教えてた。いい刑事だと思っていたわたしのことも裏切ってた。絶対に許せない!」
「決めつけちゃだめだって」
「パパがいそうな場所。場所……」耳もかさず石段を降りていく夏目(中身真由)。

「ばばああ。タケルぅ、あいつ、お前の言うことぜんぜん聞いてないぞ♡」茶々を入れるユルセン。それを無視し、なおも真由を追っていくタケル。「……頑張るねえ」
「お父さん、きっと今は言えない理由があるんだよ。捜査上の秘密とか。おれは絶対悪い人じゃないと思う。お父さんを信じようよ、ね」と必死に説得を試みます。それに対し、ああ、はいはいと言わんばかりに聞き流す夏目(中身真由)が憎たらしい。
「……タケルくん? きみよく、ウザイ、って言われるでしょ」
「え」
「あああ、篠崎のおじさんがパパだったらよかったのにな」ふてくされ、手すりの脇の石段に腰を下ろす夏目(中身真由)。
「そんなこと言うもんじゃない」語気を強め諌めるタケル。傍らに腰を下ろし、「真由ちゃんのお父さんは、1人だけだ」
「タケルくんはいいわよね、立派なお父さんがいて! いいなあ」
「真由ちゃん」これには捨て置けず口を挟むアカリ。「……タケルのお父さんは、亡くなってるの」
「ええっ!?」はっとなり、思わず立ち上がる夏目(中身真由)。「……ごめんなさい」
露呈した真由の善良さに、タケルもようやく微笑み、立ち上がります。
「父さんはいつも傍で見守ってくれている。おれはそう信じてる」

「……家族、か」そのやりとりを背後で聞きつつ、独りごちるアラン。

兄王子・アルゴスとの組手。激しく力強い兄の攻撃に押されつつも、その必殺の拳を手のひらで受け止め、力量を示すアラン。攻撃を止め、弟の成長を喜ぶように笑ったアルゴス。

その寂しげな横顔に近づき、
「アラン様?」と問うカノン。
「病で死んでしまった、兄上を思い出していた……」
「アランにそんな兄弟がいたの」マコトを見あげるアカリ。
「おれも、よくは知らない」とマコト。
「父上も、もういない……反発できる父親が生きているだけでも、幸せとわかる時が来る」前へ出て夏目(中身真由)に語ってきかせるアラン様。人間的に成長してきているのだなあという印象です。
「そうだよ。アランの言うとおりだ」静かに賛同するタケル。しかし、
「それは父親による」とまた、口を挟むマコト。「生きていても、どこに居るのかすら、わからない奴だっている」
困惑の表情を浮かべるタケル。
「わたし、きっと理由があるんだと思う」と父を庇うカノン。
「マコト兄ちゃん……」

それぞれが自分の父親像を真由の父・夏目に仮託していく中で、これまであまり語られなかった深海兄妹の父・深海大悟の人物像が浮かび上がり、映画へと雪崩れ込んでいく構成のようです。そして――。

土砂降りの雨のなか、うつ伏せに倒れている男と、それを見下す白いウルティマ。

「深海大悟……死ぬには惜しい男だった」と地下室でつぶやいている仙人。

捜索

大天空寺山門。微妙な空気を打ち破ろうと、
「なんにしても、真由ちゃんのお父さんを探さないと」と提案するアカリ。「そうだ、親友の刑事さんの力を借りようよ」
「では拙僧たちは、真由殿を探しに行きましょう!」それに応じ、アラン・カノンに提案する御成。「ああ、いや、お父上殿か。もう、ややこしやややこしや」
なんで手がうらめしやなのでしょうか。手分けして真由の身体(中身謎のガンマイザー)を探そうということですが、この人達はまだ、真由の身体に夏目の魂が入っていると仮定しているわけですね。

***

眼魔世界。アリアの居室、もしくはよく似た白い小部屋。
椅子にかけたアデルの前に、引き立てられてくるアリア。既にいつもの白いケープを身にまとっています。
「姉上。残念です」
「わたしをどうするつもりです」
その問に微笑み立ち上がるアデル。
「わたしの横で見ていてもらいましょう。これからわたしが成し遂げる、偉業をね」
頭上で燃え盛っているような眼の紋章を見あげるアデルでCM。

***

交通量の多い路上。舗道に立ち、通行人に声をかける御成、カノンとアラン。
「恐れいります。ああすいません、この女の子。見かけませんでしたかな」
「見かけませんでしたけど」
「ああ……」
「どうもありがとうございます」
御成、カノンが頭を下げるのに合わせ会釈しているアラン様がかなり人間社会に適応なさっています。
「あの人は」と自ら新たなターゲットを提案するまでに。賛同し、
「ああ。もしもし、ああすみません」とアランの指し示したサラリーマン風の男へ駆け寄って行く御成。

***

公園。
一方、篠崎と面談しているのは夏目(中身真由)、及びタケル・アカリ・マコト。
「……じゃお前は、あ、いや、きみは、真由ちゃんなのか?」
「そうです。真由です。篠崎のおじさん」
そう答える相手をまじまじと見つめる篠崎。どう見ても自分と同年輩の中年男を。
「あ、……信じられん」
「ほんとうです」口添えしようとするタケル。「嘘じゃありません」
「いや、嘘とは言ってないよ。あんな化物を見た後だし、信じるしかあるまい」自分に言い聞かせるような篠崎。「……わかった。パパを探すのに、わたしも協力しよう」
「あの」もう一つ、気になることを口にするアカリ。「篠崎さんは、真由ちゃんのお父さんが犯人に情報を教えていたと思ってるんですか」
「わたしは夏目を信じている」その言葉に考えこむ夏目(中身真由)を見据え、「真由ちゃん。行き先に心当たりはないか」

真由の脳裏に閃く風景。
溟い海を背景に光り輝くモダンな建物。母の命日に見るはずだった夜景。


「展望広場。ママが好きだった夜景が見える場所。ほんとうは今日行く予定だったんだ」
「きみたちはどっかで待っていなさい、必ず連絡するから」そう言い置いて展望広場へ向かおうとする篠崎。

篠崎が立去った後、ため息をつき俯く夏目(中身真由)を励まそうとするタケル。
「大丈夫?」
「……パパが悪いことをしてるなら、どんなに辛くてもわたしが捕まえる」
「どんなに辛くても……」真由の決意に溜息をつくタケル。その懐から、ビリー・ザ・キッドの眼魂が覗いています。「ほんとうにお父さんを信じてないの。ほんとうに嫌いなの」
視線をそらす夏目(中身真由)。一歩離れて振り返るタケル。
「御成が、いつもこう言うんだ、『答は己の心にある』。……真由ちゃんは、ほんとうはどうしたいの」
一瞬俯く夏目(中身真由)。目を伏せて己の心を覗き込み、そして決意の表情で顔を上げる夏目(中身真由)。タケルに一礼し、篠崎を追って走り出します。
その顔が父を信じる、父の無実を証明する、というふうに見えて、笑顔になるタケル。アカリ、マコトと顔を見合わせ、後を追っていきます。

タケルは歴代ライダーの中でも、偉大な父・龍に育てられ、龍を尊敬する御成に見守られてきた生い立ちのせいか、特に“いい子”としての発言が多い主人公です。
番組の始まった頃はいかにも取ってつけたような綺麗事と聞こえなくもなかったのですが(そのせいで苦悩好きとしては物足りず、低年齢向けライダーだから仕方ないのかと思ったりしていましたが)、冬映画で幼い頃のやんちゃぶりを知り、またこうして父との絆、御成やアカリとの絆、マコトやアランへの想いなどが描かれてきたあとでは、タケルの成長を感じてしみじみとうれしくなります。イントネーションまで御成風ですし。親戚のおばちゃんと言ってくれてもいい。
自分の台詞をタケルが引用したと御成が知ったら、どんな顔をするのかな。
「ゴースト」のストーリーには時々文句を言ったりしていますが、ひとりひとりの登場人物はほんとうに魅力的で楽しいライダーです。

対決1

展望広場。先に到着した篠崎は、歩く真由(中身謎のガンマイザー)を見出し、話しかけます。
「きみは、真一郎なのか?」
「……好意を持つ、大切な対象と戦う。同等の矛盾した感情。観察終了。実証開始。お前を倒す」
そのわけのわからない言動を、とにかく自分への敵対行為だと解釈する篠崎。
「夏目。残念だな」睨みつけながら歩み寄っていきます。
それに対し、目からピンク色の光線を浴びせる真由(中身謎のガンマイザー)!
「うああああ、ああ!」苦しみ転がる篠崎。「がああっ!」

「何してるのパパやめて!」そこへばたばたと駆け寄ってくる夏目(中身真由)。
「やめてください」とタケルも。
そんなかれらにも、構わず光線を浴びせる真由(中身ガンマイザー)。こんなこと(目からビーム)する刑事がいるわけないのに。
「う、あああっ!」それをまともに喰らい、吹き飛ぶタケル。
「今のは」流石におかしいと感じるマコト。

人間達の言動を無視し、背後を振り返る真由(中身謎のガンマイザー)。そこへ踊り込んできたのは謎のガンマイザー(中身夏目)。
「ガンマイザー?」起き上がるタケル、怯えて後ずさる夏目(中身真由)。
「真由ちゃん!」そしてその手を引き、退避させるアカリ。庇うように、タケル、マコトはガンマイザー(中身夏目)の前へ立ちふさがり、変身動作に入ります。
ムゲンゴースト、及びディープスペクター出現。その攻撃に、たちまち無様に倒れこむ謎のガンマイザー(中身夏目)。
「ま、ゆ……」
「え? まさか、この中にはお父さんの心が入ってる?」
「嘘ぉ!」
異変に気づくアカリと夏目(中身真由)。この夏目の、嘘! と口にパーの形の手を当てる驚き方が昔の少女漫画みたいで可愛いです。

「一気にとどめだ!」気づいていないムゲン、ディープスペクターはそれぞれ必殺技の動作に入っています。
「やめて!」父を庇うべくライダー達の銃口の前に飛び出す夏目(中身真由)。しかし時既に遅く、巨大過ぎる的にものの見事に攻撃を受け、膝をつく謎のガンマイザー(中身夏目)。
「うう、あああ……」
その身体からエネルギー体が浮かび上がり、そこから謎のガンマイザー、夏目、真由の三者に電磁波が降り注ぎます。するとそれぞれの魂が身体と分離して浮き上がり、そして、あるべき場所へ。なぜだ。

「……はっ? 戻った!」自らの身体を見下ろし微笑む少女。
「真由ちゃんなの」というアカリの問いに、顔を輝かせます。
「うん!」
「真由」そして、娘に声をかける夏目。
「真由ちゃんの、お父さんですか?」驚き近づいてくるムゲン。
「そうだ」
「お願いします、ちゃんと真由ちゃんの話を聞いてあげてください、真由ちゃんは苦しんでいます」
ガンマイザーは待っています。

ムゲンの言葉になにか言いたげな表情となる夏目。真由を見つめ、しかし。
「わああっ!」一同の背後で声を上げ逃げていく篠崎。そちらへ目をやる夏目。
「わたしには、やらなければいけないことがある」とネクタイを締めなおします。トップギアに入ったみたいです。「それはわたしにしかできないことなんだ!」
言い捨て、篠崎を追って走り去っていく夏目。
「あ」見送るムゲン、落胆し俯く真由。

「さらなる分析が必要」そして、虚空へ姿を消す謎のガンマイザー。夏目たちを追って行くのでしょうか。

ため息をつき変身を解くタケルとマコト。
「アカリ。どういうことなんだ」
「あたしたちは真由ちゃんとお父さんの心が入れ替わった、って思ってたけど。ほんとうは真由ちゃんとお父さんとあのガンマイザー、3人が入れ替わってたの」
「今まで、あのガンマイザーにはお父さんの心が入ってたのか?」問うマコト。今まで散々攻撃してしまいました。身体が丈夫で本当に良かった。
「そうか……お父さん、真由ちゃんを守ろうとしていたんだ」

怪人に怯え、向こう行って、と泣き叫ぶ夏目(中身真由)の背後でおろおろと立ち尽くしていた謎のガンマイザー(中身夏目)。

「じゃああの倉庫の事件は誰が」混乱する真由。

倒れていた怪しい男。

「お父さんに聞けばわかるさ。行こう」
頷く真由。一斉に駆け出すタケル、真由、マコト、アカリ。走り出しながらアカリはスマホを耳に当てています。
「御成!」
ここ、いきなりCMに入ったのでわかりにくいのですが、別働隊の御成に事態を報告するのでしょうね。

火曜サスペンス

断崖絶壁。
ここまで逃げてきた篠崎は、脱力し、波と風雨に削られた岩の上経、崩れるように膝をつきます。痛いんじゃないかな。
「篠崎!」その後を追ってきた夏目。
「夏目? 元に戻ったのか」立ち上がり近づいていく篠崎。
「元に戻った。……今でも信じられないよ」
親友のぼそりとしたつぶやきに、つい可笑しみを誘われてしまう篠崎。
「は、だろうな」
「入れ替わったことじゃない」相手が笑った理由を否定する夏目。「信じられないのは、お前のことだ」
「……やっぱり突き止めていたんだな」

切り立った崖に激しく打ちつけ、白く砕ける波。

「おれは、指名手配犯の手島に情報を教えていたのはお前じゃないかと薄々気づいてた。だから、情報屋の黒川に、お前が誰かと密かに会っていた時間と場所を探ってもらってたんだ。その相手が手島に違いないと思ってな」
厳しく追求する夏目。渋面をつくり聞いている篠崎。

***

「まさか、篠崎さんが犯人」遅れ馳せに崖に駆けつけ、2人の会話を聞いた一同。
「嘘よ!」叫ぶ真由。

***

「全ては篠崎、お前が仕組んだんだろ」

繰り返し打ちつける波。

「東埠頭に13時。先に行ってるから」
あの時夏目に電話しながら、黒川が追っていたのは篠崎。それが罠とも知らず、誘導する篠崎によって人気のない場所へおびき寄せられ、襲われたのです。
黒川を殴り倒し、倉庫に引きずり込んだ時点で、タケルたちの足音に身を隠した篠崎。


「お前は黒川を襲った罪を、おれにかぶせようとした」

「つけて来たらこれか。夏目、お前何をした? ……手島か? お前は手島雄一だな」再び手島から夏目に視線を戻し、「夏目、情報を漏らしていた犯人はやはりお前だったのか」
タケルたちを前にしての狂言。その様をも、物陰から目撃していた謎のガンマイザー(中身夏目)。


「手島をわざと見逃して、情報を教えていた犯人もおれだってことにしようとした」

打ちつける波。

「……おれはあの怪物になっていたおかげで、お前がおれを罠にはめようとしていた一部始終を見てた。……篠崎!」
夏目に喝破され、がくりと膝を落とし、うなだれる篠崎。
火曜サスペンス定番の断崖絶壁の上での謎解きと告白です。

***

「真由ちゃん。お父さんは正しかったんだ」とタケル。
「良かったわね」とアカリも。しかし篠崎を敬愛していた真由にとって、ことはそう簡単ではありません。
「良くない。篠崎のおじさんはパパの親友なのよ。あんなに必死になって、仕事だからって、親友を捕まえるのがそんなに嬉しいの!? そんなことのためにあたしやママを」
「……親友だからこそ、やっているんじゃないかな」

***

「篠崎」今や両手をも地についてすすり泣く篠崎の肩に手を置き、かがみこむ夏目。「今の腐敗した警察を、正義の警察に変えよう。そう誓ったよなあ。お前は、あの約束を忘れたのか!」
肩を揺すぶられ、泣き顔を向ける篠崎。
「忘れるものか。だけど……だけどおれは、もう」
泣き伏せる篠崎。見ていられず立ち上がる夏目。その手を掴み訴える篠崎。憑き物が落ちたように晴れ晴れとした表情です。
「おれを捕まえるのが、お前でよかった」
そう言って、また地に両手をつく篠崎。そして、友の笑みに応えることなく、冥し天を仰ぐ夏目――。

***

「お父さんはずっと辛かったんだよ。決してきみたちを蔑ろにしてたんじゃない。今回だって、親友だから苦しんでたんだ。真由ちゃんも言ってたでしょ」

「パパが悪いことをしてるなら……どんなに辛くても私が捕まえる」

「あの気持ち、お父さんと同じだよ。やらなきゃいけない。たとえどんなに辛くとも。それが勇気なんだ」

***

タケルが真由に振り返って言った、次の瞬間、招かれたのはビリー・ザ・キッドの眼魂。酒場のテーブルにグラスを置くビリー・ザ・キッド。
「ビリー・ザ・キッド」
「おれ様も親友の保安官、ギャレットに倒された。ギャレットは、他の連中がおれを倒すくらいなら友人の自分が殺ると、決めたのかもしれないな」
親友の心中を思い、神妙なビリー・ザ・キッドに、
「それも勇気」と頷くタケル。

対決2

現世に戻ったタケル。ただならぬ気配に総毛立ち、振り返れば、異空間より再び出現し、
「分析、再開」と告げる謎のガンマイザー。たちまち夏目へ、青白い光線が浴びせられます!
「うわああああああっ!」悲鳴を上げる夏目。その姿はたちまちガンマイザーの体内へ吸い寄せられ――。
「しまった」驚きつつも真由に告げるタケル。「お父さんは、おれたちが必ず助ける!」

今回のガンマイザーは変わり種なので、何か面白い役どころがあるのかなあと思いましたがただの目眩ましで終始してしまいましたね。結局は悪役としての行動しかしてませんし。

「アカリたちは隠れてて」
タケルの指示を待つまでもなく、アカリは真由の腕を取り、御成は怯える篠崎を抱えるように立たせています。その中で前に出るアランとマコト。
ガンマイザーを追い、飛び出していく3ライダー。崖の上での変身、跳躍でCMです。

ああ何度も書くけどオロナミンCのアラン様の走り方好き。

「はっ!」CM明けは、ガンマイザーの逃げた先の岩場へ飛び降りるゴースト。さっきはいきなりムゲンだったのに今回は基本ゴーストです。「お父さんを返せ!」
交互に躍りかかる3ライダー。中身が夏目だった時とは打って変わって、俄然速い動きに対応しているガンマイザー。怯むことなく2本の剣を振り回します。
巨体のため殆どの攻撃が効かず、剣に牽制されなかなか近づくこともできないゴースト。大剣を手に足元から蹴り崩そうと滑り込めば跳躍でかわされ。
「くっ」振り返ったところ、ゴーストの大剣を磁力で引き寄せるガンマイザー。
「しまった! 引き寄せられる……」柄を握りしめ足を踏ん張って抵抗するも、とうとう剣を奪われ、反動で岩場に転がされるゴースト。
「凄まじいパワーだ」身構えるディープスペクター。すかさず3ライダーへ、ガンマイザーより激しい攻撃が加えられます。
「うわああっ!」爆発。岩場へ再び転がる3ライダー。
しかしすぐさま飛び起き、雄叫びを上げてガンマイザーへ突進していくネクロム、ディープスペクター。深手を負ったか、1人遅れ立ち上がれないゴースト。

(……お父さんを助けるには、あの磁力とブレードの力を封じるしかない!)

「タケル。おれたちを使え!」起き上がろうと呻くゴースト。その懐から跳び上がり、呼びかけてくるのはビリー・ザ・キッド。
「わかった!」
ようやく立ち上がりグレイトフル。ネクロム、ディープスペクターがガンマイザーと鎬を削る背後で、換装するゴースト。
その華やかな変身を、じっと見つめるガンマイザー。
「……分析完了。人間は興味深い」
「おれと武蔵とフーディニだ!」
「よし!」
ビリー・ザ・キッドの提案に従い召喚すれば
「HOOOOO!」
「任せな」
 と飛び出してくる3英雄(武蔵は無口)!

「ブレードは封じた」と鎖でガンマイザーの刃を雁字搦めにするフーディニ。
もう一方の刃を二刀で受け止め、
「逆も使えぬ!」と叫ぶ武蔵。
「OK。おれ様のパートナーを助けだしてやるぜ!」ビリー・ザ・キッドの銃弾がガンマイザーの胸に的中すれば、どうした仕組みか、そこから転がり出てくる夏目。
「早く逃げてください!」その夏目に促すグレイトフル。助け起こしもしないで。
「ああ」刑事だけあり、それでも1人で退避していく夏目。

その間にも
「つあっ! とうっ!」と勇ましく斬りつける武蔵。
「YEE-HAW!」ご機嫌にぶちかますビリー・ザ・キッド。後ずさるガンマイザーに、
「でぃやっ」とさらに斬りつける武蔵、続いて
「HOOOOO!」と蹴り倒すフーディニ。マジシャンにしては好戦的です相変わらず。さらに両側からネクロム、ディープスペクターに蹴りつけられ崩れ落ちるガンマイザー。
「後は任せたぜタケル!」ビリーの合図とともに消えていく3英雄。
「ありがとうみんな。よし、一気に決める!」
改めて無限進化。白銀のムゲンゴーストに、
「新たな脅威を確認」と反応するガンマイザー。
「はあっ!」二丁拳銃よろしく銃撃を加えるムゲン。さらに、
「人間の可能性は無限大だ!」
必殺のイサマシュート。勇気=勇ましい、から来てるんでしょうか。
たちまち元の2枚に分離するアイコン。眼魔世界へ戻っていくかと思えば、そのまま爆散します。あっけない最期。

勇気

車中の人となった篠崎。手には手錠がかかっています。顔を上げ、
「すまん」と一言詫びる篠崎。
無言で頷き、ドアを閉める夏目。
篠崎を乗せたパトカーがサイレンとともに走り去るのを、両手を腰に当てて見送ります。刑事ドラマのラストっぽい。

***

「きみのお父さんはやっぱり立派だよ」その様を背後から見ているタケル。
「だからって、わたしやママが辛い思いをしていいってことにはならないでしょ」
真由のふくれっ面にふきだしそうになりながら、
「真由ちゃん、ガンマイザーにお父さんの心が入ってるってわかって、おれを引き止めようとしたくせにw」
「あれは……っ」

***

「真由」帰るぞと言いたげに歩み寄ってくる夏目に、
「パパなんて勝手にすればいいのよ!」と言い捨て足早に去っていこうとする真由。
「素直になればいいのに」
「仕方ないさ」タケルに並び、真由の背中を見送る夏目。歩く度ポニーテールがぶんぶん揺れます。「いつかわかってもらえると思ってる。タケルくん。いろいろとありがとう」
「パパ。何してるの!」向かい合うタケルと夏目。その間で振り返り、早く来いと言わんばかりに叫ぶ真由。「これから夜景、見に行くんでしょ」
「え?」
ツンデレです。
娘の意図を悟り、破顔して後を追う夏目。
「おい真由。待ってくれよ」
「もう、遅いんだから! もっと早く歩いてよ!」父の手を引っ張って、どんどん先へ行く真由。楽しそうな夏目の笑い声。

「大丈夫そうだね」父娘を満面の笑みで見送るタケル。カノン、アカリらも笑顔になっています。しかし。
「あの親子は、な」物憂げに応じるマコト。「でも、おれの父さんは違う」
怒りを抑えられないその様子に、思わず気遣わしげな視線を向けるタケル。

***

野山を歩く男。足元は革のブーツ、茶のアウトドア用ジャケット、その上に重ねた黒皮のライダージャケット。手には紫の眼魂。握りしめ、目指すは怪しい塔。ねじねじです。その頂きの、さらに上空には――巨大な、そして面妖な何かが、虹色に輝いています。
ここメイキング観たいですね。
そして前回の中身夏目時のよたよた歩きと、今回の魂が戻ったガンマイザーの堂々の戦いぶりと、まるで違っていたのがやはり素晴らしいです。
第2/4話 最強! もう1人のゴースト!

螺子の先のごとくねじれた塔。その内部で、練った気を掌から打ち出すようなしぐさの仙人。次の瞬間、その前に立つ王子アルゴスの腹部に金色の光が宿り、いつしかタケルのそれと同じベルトの形になります。
見下ろし、驚いたように手を差し伸べるアルゴス。
「よいな。必ず成し遂げるのだ」
「お任せください」喜び玉座にかけた仙人の足元に跪く王子。
「大悟。頼んだぞ」
「この者を導きます」
傍らで請け合うのは深海大悟。

***

それは回想だったのか。今は大天空寺地下室で歯噛みしている仙人。
「深海大悟……。わしの計画が狂ってしまってではないか。わしの思いを無駄にしおって!」

紫の眼魂のスイッチを入れ、変身動作をとる大悟。

「……いや。まだだ。もう1人のゴースト――まだ決まったわけではない。計画通り、わしの願いが叶うかも知れぬ……」
タケルの変身するゴーストによく似た、しかし漆黒のゴースト。
新たな回想に、不敵に笑う仙人。

***

「はっ!」地下道から現れ、高いビルの上へ、さらにその上空へと跳躍していく漆黒のゴースト。
ということで40話ラストに登場した男は、その服装からすると仙人の回想する深海大悟ということになりますね。

次回ベートベン来た!
今週の夏の元気なご挨拶。敵の武器が……ハンター(「ドライブ」)のあれみたいです。そして相変わらず追加戦士の性格がいちいちおかしい。
「急にどうしたんだ」って。
「え!?」って。
「なんでぼくが」って。 
「どうしていちいちぼくだけを呼ぶんだ」って。 
タスク見込まれてしまいましたね(*´∀`*)
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2016.07.19 04:23 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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