LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

先週から思っているのですが、あのデミアプロジェクトの表現、人の頭から金色の線が伸びていく描写、「冬虫夏草」って言葉を思い出して仕方ないのです。気味が悪い。
いかにもな描き方とは違いますが、世界どころか宇宙が変わってしまいそうな不気味さを感じました。
それと同時に、妙な美しさも感じまして(特に終盤のアデルの描写)、田崎監督の絵の美しさを改めて感じます。


Cordyceps sinensis / thiswholeworld


ただ、わたしがビルズなら自社ビル内の会場じゃなく、どこか大会場を借りて、もっと大人数でリリースイベントやりたいと思うのですが。会場狭いというか、人数少なかったですよね。それともあちこち大会場と多元中継を結んでる感じなのでしょうか(maki注:なんか勘違いしてました。会場ちゃんと借りてますよね、小さいけど)。

そして東映公式、映画のネタバレがすごい。
今更ですがパンフレットのキャスト対談が良かったですね。

折りたたみ以降は感想文。
間違っているところが多々あると思いますが、今日ジュウオウジャー見逃した&これから仕事なので、後日録画見てから修正します。
仕切り直し1

イゴールは、デミアを利用して、人間を眼魂に変えた……。何としてもデミアのリリースを止めなければ。残された時間は、後4日。

「人の魂が抜けて、眼魂に?」大天空寺地下室。タケルから電話を受けたアカリ。

「アランが言うには、眼魔の眼魂と同じ仕組みらしい」ディープコネクト社近くの路地。さっき起こったばかりのことを報告するタケル。

「アデルとイゴールは、デミアを使って眼魔の世界とこの世界を、同じにしようとしている……」アカリの傍らでつぶやく仙人。そこに集まる一同に解説します。
「眼魔の世界と同じ……」呆然と呟くマコト。
「やつらは元々、人間の魂を資源として使うつもりだった。つまり、デミアを使った者は、」
「みーんな消えちゃうってことだなぁ! 残念だなぁ、うっへっへっへ」横から出てきてとどめを刺すユルセン。

その会話を電話越しに聞き、暗澹とした表情のタケル。

***

デミアのリリースイベント会場内部。まだスタートまでは間があるのに、既に場内の席は埋まりつつあります。それを背後の調整室から眺めているビルズとイゴール。
「間もなく世界は一つに……そしてわたしの時代がやってくるのです!」悦に入るイゴール。

***

「そんなことが、許されるわけないじゃない!」叫ぶアカリ。その傍らで、今度はマコトが、
「もう一つ、悪い知らせだ。おそらくガンマイザーが復活した」と告げます。タケルが3枚にまで減らした眼魂を、力を増しグレートアイとつながったアデルが、元に戻したことを指しているのです。

「おれも感じた」電話の向こうで頷くタケル。

「どうして……」

「理由はわからない。でも今は、まずは何としてでも、デミアのリリースを止めなければ」決然と告げるタケル。

「おれはリリースイベントの会場に向かって、ビルズに話をする」と言うマコト。
「行きましょう」
「ああ」
シブヤ、ナリタを伴い出て行く後ろ姿を見送り、
「おっちゃん、わたしたちはサーバーの場所を探りましょう」と仙人に呼びかけるアカリ。よしわかったと研究スペースへ駆け上がっていく仙人が若いです。「……タケルは?」

「ヒロキくんが気になる。そっちに行ってから合流する」そう答えるタケルの傍らを、
「行きますぞ、タケル殿! はぁっ!」とアラン(中身御成)が陽気に抜け殻となった御成の身体を背負ってとっとと追い抜いていきます。
「御成! いつまでアランの中に……もう」窘めつつ電話もそこそこに後を追っていくタケル。
せっかくもうディープコネクト社の近くに来ているタケルたちがリリース会場へ行けばいいのにと思うのですが効率を考えると。

***

天井の低い部屋。中心で手を広げて立ち、瞑想しているかのようなアデル。その身体からまたかつてのように十数枚のアイコンが飛び出し、アデルの周囲に円環を成します。
その様を、ただ怪訝な顔で見守るアリア姫でOP。

アラン英雄伝でもそうでしたけど、アラン様のテーマって色彩なのかなあとふとOP見ながら思いました。

消失

ヒロキの部屋。途方に暮れたような顔の母親がタケルたちを迎え、
「ヒロキが消えてしまったんです」と告げます。確かにヒロキの影も形もないその部屋で、しかし、

「あつい、あついよ……」と響くヒロキの声。

「……こんなふうに、声は聞こえるんです。でも姿が見えなくて。ヒロキは、いったいどうなってしまったんでしょうか」
困惑するタケル。その横でのんきなアラン(中身御成)が、
「タケル殿、なにか音がしませんか?」と言い出します。耳を澄ませば、断続的に流れる水音。
「シャワーの音だ!」
部屋を出て行くタケルたち。ドアの前に放置されたままの御成の身体をまたいで階下へと降りていきます。一旦は後に続いたものの、
「ああ、拙僧を」と戻ってきて自分の身体を抱えおろそうとするアラン(中身御成)。その割に足を引っ張っていこうとしてますね。

浴室の前。果たしてドアの外まで水音と、
「あついんだ。あつくてたまらないんだ」というヒロキの舌足らずな声が聞こえます。
「ヒロキ、大丈夫!?」母親がドアをあけると、中には、輪郭だけを残した透明なヒロキがこちらへ向き直ります。
「お母さん。あつい……!」
「ああ……ヒロキ」あまりの怪異に息を呑む母親とタケル。そこへ遅れ馳せに階段を駆け下りてきたのんきなアラン(中身御成)が、
「消えましたぞ!」と言い出します。
「……いや、見えなくなってるだけみたいだ」無神経な言葉が母親にショックを与えはしないかと気づかうタケル。
「そうではなくて」
「えっ」
「拙僧の身体……もぉぉぉ、消えました!」
ヒロキの部屋の前へおいてきた身体が、アラン(中身御成)の眼前で、見る間に透明になって虚空に消えたと(でも再現映像を見る限り、タケルの言うとおり、見えなくなってるだけみたいです)。

***

大会議場。周辺には案内板が立っていますが、それを見るまでもなく、続々と入っていく人々の流れが、ここが目的地であることを示しています。
スーツ姿の関係者が多いようですが一般の人々も見え、どうやら既に配布されたデミアのユーザーも招待されているようです。
「ここがリリースイベントの会場か」ふと足を止めるマコトが長身過ぎて人並みから頭一つ抜け出ていますね。
「ビルズさんを探しましょう!」促すシブヤとナリタ。
「ああ」

糸の中へ

ふたたびヒロキの部屋。浴室から連れてきた見えないヒロキを数式だらけのシーツの上に寝かせ、上掛けをかけてやる母親の手つきが優しいです。
「なんでこんなことに……ヒロキは普通に、元気でさえいてくれれば、それでよかったのに」 
「ヒロキくんは、おれたちが必ず助けます」
嘆く母親の背後から、その肩に手をやるタケル。その時母親の記憶が流れ込んできます。

赤ん坊のヒロキ。楽しい食事の思い出。
外出時、暑いからと玄関を出たところで帽子をかぶせてやると、うれしそうに見上げてきた幼いヒロキ。


ビジョンとともに、彼女の心痛も流れ込んできた気がして、改めて母親の横顔を見守るタケル。
その時、ヒロキも歌っていたあの不思議な歌が聞こえ、それとともに子供部屋のテレビもスイッチが入ります。
「ああ……っ」
聞きたくないということか、それとも実際に苦痛を感じるのか、耳をふさぐ母親。異変に驚き周囲を見回すタケルとアラン(中身御成)。
歌は一層大きく響き、部屋の窓ガラスが割れます。
「タケル殿、ヒロキ殿の、身体が!」叫ぶアラン(中身御成)。

見る間に透明なヒロキの、頭部から金色の糸が伸び、窓外へと出ていきます。そして、その線をたどり、ヒロキの魂が――。

「ヒロキ!」
「ヒロキくんの魂が抜けていく」
「そんな!」
叫ぶ母親。出て行こうとする魂へ、思わず手をのばすタケル。光が大きくなり、そして。
「タケル殿まで消えてしまった!」驚くアラン(中身御成)。

音楽の力

そこは糸の中、魂の通路。いつしか金色に輝く道の、半ばにある自分に気づくタケル。凄まじいスピードで吸い上げられた、その先は空に続いています。
自分の周囲を舞う、無数の羽根に目をやるタケル。そこには様々な人々の思い出の一場面が映しだされています。
OPの1シーン、そしてかつてタケルが99日の期間を過ぎても復活できず消失した時にも用いられていた演出。
「これは……デミアにつながった人たちの記憶……?」
そのまま赤土のグラウンドの上へ落下するタケル。夢のなかの出来事のように、怖さはなく、いつの間にかふわりと地上に立っています。
「! ……あれ」
そこに独り立っているのは、サッカーのユニフォームを着たヒロキ。
「ヒロキくん。お母さんのところに帰ろう!」
しかし無表情にただ首を振るヒロキ。
「ヒロキくん?」
「ぼくは世界の一部。世界はぼくそのもの」
次の瞬間、ヒロキの身体の周囲は透明な壁に囲まれ、囚われてしまいます。あわてて駆け寄るタケルの手は、電流のようなものに阻まれ触れることができません。六角柱の形をした容器の中で、
「ぼくは世界の一部。世界はぼくと同じ」と静かに微笑むヒロキ。そのまま、まるで頭部から伸びた金色の糸で吊られているかのように、容器ごと宙に浮き上がっていきます。そしてそれは、ヒロキ1人ではなく。

「だめだ、ヒロキくん! 自分の身体に戻って!」叫ぶタケル。

しかし囚われた人々は口々に、自分は世界の一部だとつぶやき続けます。世界は自分そのものだと。すべては、完璧な世界のため。
呆然と見守るタケルの目の前で、人々の姿は皆透明な魂に変わり、容器ごと一つの塊となって、飛び去って行き――。
「そんな……!」
目で追うタケル。
その向かう先には、いつの間に建てられたのか、眼魔世界と同じく高い、黒い塔が立っています。それは目の紋章が描かれた巨大なモノリス。人々の身体を吸い寄せたそのモノリスの、周囲には赤い空が広がりかけています。
「このままじゃ、……何とかしないと」その恐ろしい光景に焦るタケル。「あっ」
脳裏によぎる光景は、

音符眼魔の不協和音をベートーベンの奏でる音楽で打ち破った時、
「忌々しい音ですね!」と言っていやがっていたイゴール。


ヒロキたちがこうなったのも、あの不思議な歌が関係していました。
「そうか、音楽だ!」
閃いたタケルの傍らに、
「音楽とは~人の心を縛るものではない~♪ 人の心を、自由にするもの~♫」と歌いながら近づいてくるベートーベン。
「力を貸してくれ」
「うん」

変身し、指揮を執り始めるベートーベンゴースト。指先より流れ出るのはベートーベン作曲、交響曲第九番の合唱、「喜びの歌」。

(ヒロキくん……思い出して、お母さんのことを……!)

音楽とともに再び、白い羽根が宙を舞います。映しだされる、人々の記憶。その中に、タケルが先ほど垣間見た、ヒロキと母親の思い出も映し出されています。それに誘われたように、
「お母さん。お母さん……」
目の紋章に、今しも吸い込まれていこうとする透明な、人々の魂の塊。その中で1点、赤く染まる部分があります。
聞こえてきたのはヒロキの声と確信し、手応えを感じるゴースト。

(みんな! 大切な人のことを、思い出すんだ!)

思いを込めてさらに指揮棒を振れば、見る間に増える赤い点。たちまち魂の塊ははじけ飛び、白い羽根となって宙に散り、その中の1つであるヒロキの魂が、六角柱の容器となって飛び出してきます。
落下してきたそれを、はっと抱きとめるゴースト!
「ありがとう。お兄ちゃん」腕のなかで微笑むのはサッカー服姿のヒロキ。
「ああ」見上げれば他の人々の容器も、それぞれに自分のいるべき場所へ、戻っていくようです。改めてヒロキをにっこりと見下ろし、
「さ、お母さんのところに戻ろう!」

仕切り直し2

「……っ」めざめるタケル。顔を上げればそこは再び、ヒロキの部屋。
「お母さん……」
そして、目の前のベッドの上で、むくりとヒロキが起き上がります。シャワーを浴びていたところを連れてきて寝かせていたので上半身は裸です。つまりもう、透明ではないヒロキ。
「ヒロキ!」
眠そうに目をこするヒロキ。赤いコンタクトレンズが外れて落ちます。
「ヒロキ……良かった、ほんとうに良かった……」言いながらヒロキを抱き寄せる母親。
「お母さん」されるままになりながら、嬉しそうに抱きつくヒロキ。

「お母さん、か」その光景を目を細めて見守るタケル、アラン(中身御成)。

「タケル……?」

「あ、今の声……」
驚くタケル。背後ではアラン(中身御成)が何ごとかと目を丸くしています。まるで記憶のなかから聞こえたような、以前にも聞いたことのある、懐かしく優しい女性の声。
これ、前々からタケルのお母さんの声なのではと思っているのですがどうでしょう。ラストで登場するのでしょうか。

「良かった。ヒロキくんたちβ版の利用者は、デミアから解放されたわけね」大天空寺地下室で、タケルの報告を聞くアカリ。

「うん!」そして母子を室内に残し、廊下で電話をしているタケル。満面の笑み。背後ではアラン(中身御成)が、再び見えるようになった御成の身体からコンタクトレンズを外そうとしています。
『でもタケル、製品版がリリースされたら、その方法で助け出すのは無理よ』
「えっ」

「製品版は、既に5000万の人が持ってる。数が多すぎ。やっぱり元を断たなきゃ」研究スペースをスマホ片手に歩きまわっているアカリ。背後ではカノンが、仙人の肩を揉んでやっています。

「もしかして、デミアのサーバーの場所を?」驚くタケル。

「へへ、突きとめたわよ。あたしも行くから、すぐに向かって!」やや得意気に言うアカリ。無理もありません。

「わかった」通話を終えるとすぐに駆け出して行くタケル。
「はっ、やっ、またですか! 待ちなされ」慌てて自分の身体を抱えあげようとするアラン(中身御成)でまたCM。
小柄なアランに対して長身の御成というのがこの取り合わせの妙でしょうか。
重そうに手こずってる感じがいいですよね。
そして磯村さんの御成演技、すごいです。表情といい仕草といい、そして発声やセリフ回しはまさに御成。御成そのもの。

リリース阻止1

「デミアのサーバはあの中よ!」
郊外に立つ、何の変哲もない四角のビル。それを指し示すアカリと、合流したタケル、アラン(中身御成)。
「あなたがたがここへ来ることは、わかっていましたよ……」その屋上から見下ろしてくるイゴール。
「デミアは絶対に悪用させない!」叫ぶタケル。
「悪用、ですか」くすりと笑うイゴール。「あなたがたは大きな勘違いをしているようですねえ」
「どういうこと」問うアカリ。
「デミアを発明したのは……わたしです」

***

「ビルズ!」イベント会場奥の控室。話半ばで出て行くビルズを追い、「すぐにデミアのリリースを中止しないと!」と説得を続けるマコト。
「このままリリースしたら、大変なことになるんだ」続けるシブヤ、頷くナリタ。
「知っています」一瞬足を止めるビルズ。しかし冷然と
「ですが、やめるわけには行きません」と言い捨て、立ち去ろうとします。
「ビルズ!」話は終わってないと、後を追うマコト。しかし廊下の角を曲がったそこには、何体ものスペリオルが現れてかれを阻みます。
「眼魔!」生身のまま戦い始めるマコト。それを今一度振り返るビルズは、スペリオルが己の背を守るであろうと確信した表情で、ドアの向こうに姿を消していきます。

***

郊外。せせら笑うイゴール。いつの間にかビルの屋上から、タケルたちの前に降りてきています。
「ビルズはわたしの弟子だ。わたしは騙されているあなた方を見て、影で笑っていたということです」
「そんな」ぺたりと地面に腰を落としてしまうアカリ。「ずっと、騙されたなんて……」

かつてこの会社は自分の子どもと同じ、眼魔を倒して守ってくれと真摯に訴えてきたビルズ。
その着想、技術、科学者として尊敬さえしてきたビルズの姿を、思い出すアカリ。


「しっかり。今はデミアを何とかしないと」とアカリに寄り添うタケル。そのタケルに、
「いいことを教えてさし上げましょう。アデル様はグレートアイとつながりました」とイゴール。
「なんだって」
「……そして、デミアが始動すれば、アデル様とこの世界は、完璧な姿へと変わるのです。そしたらわたしは、長官です!」
得意げなイゴールの前に、召喚されるのは風ガンマイザーと火ガンマイザー。自らもウルティマとなり北叟笑む、その姿を見据え、
「お前らが作ろうとしている世界は、完璧な世界ではない!」と、ついに叫ぶタケル。

と、横からしゃしゃり出てくるのはアラン(中身御成)。
「ここは拙僧にお任せを!」と気勢を上げ、おんぶしていた御成の身体を振り捨てます。
「えっ」何ごとかと驚くアカリ。
「ついにこの時が来ましたぞ……! ふうううう。ふうう」鼻息も荒く、ネクロムに変身しようと言うのです。動作の一つ一つにムダな力が篭っています。舞い上がる緑のパーカに声をかけ、「こちらですぞ……へぇえんしんっ!」
出現するネクロムは妙にわちゃわちゃした動きです。
「おおおおおお。やった。いえすいえすいえす!」しかしフードが角に引っかかって脱げません。「とれないっ。よおいしょ。おわああああ」

見ていられません。変身、と短く叫び飛び出していくタケル。

「修行の世界を見せる時! アチャチャチャチャチャチャチャ! おちょちょちょちょと!」火ガンマイザーの胸を連打するネクロムですがまったく効いていません。背後から襲いかかろうとする風ガンマイザー。
それをタケルの変身したムゲンが引き受ければ、今度は進み出てきたイゴール変身体がネクロムにビンタの嵐。
「ちょ、びんた! びんた! もう終わりかな? あ痛い! ちょっと、おおおおおおお」自分が何をされているか、見ればわかるのにわざわざ叫んでいるネクロム。そんな暇があったら避けなさい。ビンタの後は腹にパンチ、顔にパンチとイゴールごときに物理攻撃を許しまくっているネクロム。
「アカリくんは早くサーバーへ。ああ、これがヒーローというものか……」
アカリを先に行かせたのはいいものの、妙な感慨に浸っているネクロムが危険です。
「早く!」先へ走るアカリを、ムゲンも戦いながらかばいます。その間に、またイゴール変身体の攻撃を喰らっているネクロム。
「……あいたたたた……お星様が、キラキラ……☆」
衝撃のため変身が解け、倒れるアラン。そこから抜け出て自分の身体に戻る御成魂。仕方なくそのまま立ち上がろうとしますがままなりません。K太郎カイザは勝ったのに。
「あたたたたっ。腰が……こんなはずでは」さっき自分の身体を乱暴に扱ってましたからね。
アランはまだ目覚めず、倒れたまま。そちらへ、
「消えなさい」と徐ろにエネルギーの塊を打ち出しているイゴール変身体。
「御成!」
相手をしていた2ガンマイザーをうっちゃって、飛び出して行くムゲン。御成、アランを庇って、その攻撃を背に受けてしまいます!
「ああっ!」
「あ、タケル殿!」
「……?」その時、ようやく目を開くアラン。

***

「はっ!」イベント会場外構。何体ものスペリオルと戦うディープスペクター。この程度の相手、かれの敵ではありませんが、数が多いのがやっかいです。振り返り、
「シブヤ、ナリタ。お前たちはビルズを止めろ!」
「「わかりました!」」

リリース阻止2

眼魔世界、天井の低い部屋。
その中央で微笑むアデル。
「間もなくだ……」
「今からでも遅くない、こんなことはやめるのです」思わず声をかけるアリア。しかしアデルがうるさいとばかり軽く腕を振れば、触れもしないまま吹き飛び、失神するアリア。

***

郊外。ムゲンがダメージを受けたのを見て、微笑むイゴール変身体。
「わたしはあの女を追います。……任せましたよっ」と2ガンマイザーに言い置き、立ち去ろうとします。
「そうはさせない!」起き上がってきたのはアラン。ネクロム出現。すぐさまイゴール変身体をうっちゃり、2ガンマイザーの相手どり、打って変わった軍人らしい動きを見せます。むしゃぶりついてきたイゴール変身体をまたうっちゃり、2ガンマイザーの相手。その都度、
「あああああ」と無様な声を上げて倒れるだけのイゴール。
「!」ようやく立ち上がったムゲンも、参戦してきます。
「拙者は、アカリくんのところに」こうなれば御成は出番なし。アカリのあとを追って駆け出していきます。
「大丈夫か?」と、ムゲンに問うネクロム。御成、アカリに任せていいのかと。頷くムゲン。
「アカリがきっと、デミアを止めてくれる。おれたちも!」
「やるぞ!」気勢を上げガンガンハンドを撃ち放つネクロム。
ムゲン、ネクロム対火ガンマイザーと風ガンマイザー。
ここ、風ガンマイザーがくるっと側転します! かっこいい!
そしてムゲンの背後では起き上がったイゴール変身体がつきまとい、
「アチャチャチャチャチャ!」と背中を連打してきますが何の痛痒も感じてないムゲン。

***

再びリリースイベント会場。客席には連れと談笑し、楽しげにパンフレットを眺める人々。
「どこ行ったんだ? もう時間がない」焦るシブヤ。ステージの袖に立っていますがどうやってここまで来たのでしょうか。
既に客席は満席です。
ステージ背後の壁には、引き続きカウントダウンの数字が映しだされています。<01:29>と、既に残り時間、あと1分半を切っているのです。
流れる音楽、拍手のなかで、カメラを持ち構える報道陣。
「……見て!」
その時、ステージ中央の奈落から、スポットライトを受けながらせり上がってくるビルズ。一斉に歓声が沸き起こります。
「始まっちゃったよ」
こうなればやむを得ない。ステージ上へ出ていこうとして、ビルズの側近に抱きとめられるシブヤ、ナリタ。

CMはハート様!

ビル内部。
「アカリくん!」
「え? ……こっち」
声を頼りに追っていく御成。アカリは広い室内に立ち並ぶ大型コンピュータの前をどんどん通り過ぎ、ある一点で立ち止まると、サーバの扉を開けます。扉裏には回路図? があり、それを取り上げて御成に持たせるアカリ。
「御成、これ持って。……どうしてあんなことを?」
「……」一瞬アカリの横顔を見る御成。しかしアカリに、御成を責める様子はありません。「……焦っておったのです。アカリくんは、こうしてタケル殿の役に立てる。マコト殿も、アラン殿も。そ、そんななかで……、拙僧は、」
「タケルは御成のことを必要としているよ」振り返り、平然と言うアカリ。「あたしたち、チームじゃない」
「アカリくん……」感涙にむせびかける御成。ちゃんと回路図を見えるように持てと示すアカリ。「ああ、はい」

***

デミアリリースイベント会場。ステージ上で微笑むビルズ。
「新時代の幕開けです! デミアによって、世界が1つになるのです! ――それでは、カウントダウンです。10! 9! 8! ……」
背後に映しだされた数字とともにカウントダウンしていくビルズ。
声を合わせる客席の人々。
なすすべもなく、それを見守っているシブヤとナリタのそばへ、
「間に合わなかったか」とマコトも現れます。

***

「アクセスした! よし!」

***

ステージ上のビルズ。
「……3! 2! 1! ゼローッ!」
しかし何ごとも起こらず、カウントダウンの数字も激しく点滅しながら1と0とを繰り返して安定しません。
困惑して周囲を見回すビルズ。ざわつく会場。

リリース阻止3

郊外。
「そろそろ時間ですね。デミアがリリースされたはずです」宣言するイゴール変身体。優勢だったムゲン、ネクロムも一瞬動きを止めます。そこへ、
「残念だったわね!」と戻ってくるアカリ。「サーバーなら止めたわ!」
「ありがとう、アカリ」
「うん」
嘲笑するイゴール。
「何を安心しているのです。ここにあるサーバーは、β版のテスト用サーバーです」
「なんだって」
「メインサーバーは別の場所です」
「そんな……!?」

***

リリースイベント会場。
暫くの数字の点滅の後、ステージバックには宇宙の星々を模した絵が映し出されます。
「デミア、リリースされました!」
すかさず宣するビルズの声に、沸き起こる歓声。しかしその声は、いつしか悲鳴と変わります。
客席の大半はデミア製品版のユーザーであり、その頭部から尽く金糸が伸びていく様に、驚き右往左往する非使用者。
「なんだこれは!?」
「ええーっ!」
「大丈夫? ねえ!」
「ああ……」
その様をマコトもシブヤ、ナリタも愕然と見守るのみ。

***

郊外。今度こそほんとうにへたり込んだアカリを見て、得意気に指を鳴らすイゴール。
「それでは御機嫌よう」と姿を消します。
「どうしよう」
「諦めちゃだめだ。サーバーの場所にたどり着く方法を考えないと」駆け寄ってきたムゲンがアカリを励まします。「……あ」
空を見上げれば、イベント会場から人々の魂をつなぐ、大量の金の糸がきらきらと空の彼方まで伸びていくのが見えます。
「……そうか! この線をたどっていけば。はっ!」
印を結び瞑想すれば、たちまちムゲンの身体は宙に浮かび、先ほどの要領で、吸い上げられていく魂たちの糸をたどっていきます。そして――。

すた、と小さな教会の前に飛び降りるタケル。金色の糸は、すべてその教会へと続いています。
「アカリ」電話で知らせるタケル。「メインサーバーは、ディープコネクトの管理してる、廃教会だ」

「わかった。アランたちも向かうわ!」

「おれたちも行くぞ!」グループ会話だったのか、マコトもそう電話口に告げ、シブヤナリタを促しリリースイベント会場を出ていきます。あとには難を逃れた人々の驚愕の声。

阻止失敗

CM明けはまたも教会。
聖堂の扉を開けたタケルを導くろうそくの灯り。荒れ果てた室内の、その祭壇の上には、大天空寺地下にあるのと同様の、黒黒としたモノリスが置かれています。無数の金色の糸がそこにつながっているのです。
「これは」一瞬絶句するタケル。「モノリス……?」
しかし驚いている猶予はなく、虹色の光とともに飛びこんでくる2ガンマイザー。
「こんどこそ、絶対に止めてみせる!」無限進化。身構えるムゲン。

関係無いですが、ライダーってよく教会出てきますよね。

「てやっ! はぁっ!」
戦い、もつれ合いながら明るいホールへと出て行くムゲン。
その様を2階の通路から見下すイゴール。
「はっ!」複数の敵を相手にくるくると向き直り戦う殺陣。それを頭上から撮る絵は大好きです。が、それも一瞬。
火ガンマイザー、風ガンマイザー、それぞれからエネルギー弾を見まわれよろけるムゲン。
「止めようとしても、無駄です」下まで降りてきてタケルの戦いをあざ笑うイゴール。自らもウルティマとなってとどめをさそうと、眼魂を握りしめたその時。

飛んできた草履に手を叩かれ驚くイゴール。
「お前らは!」
振り返れば、草履を投げつけた御成が、すごい顔で迫ってこようとします。もう一方の草履も手に身構え油断ない。
「あっ、御成!」驚くムゲンに、
「こやつはお任せ、」を、と言いかける御成。その前をつかつかと進み出て、
「こいつだけは許せない! ううううっ!」
怒りの不動明王と化し、イゴールへ勢い良く右手を振り上げるアカリ。
振り下ろされたその手を、しかしはっしと掴み止めるイゴール。
「いつもその手には」のらない、と右手を振り払えば、その反動をも利用し、
「ううううううっ!」という唸り声とともに逆の頬を叩きつけるアカリの左手! 一の矢を防がれれば二の矢を射るのみ。油断です。吹き飛ぶイゴール。
「……これで5度め、いや、1度はアリア様だったから、……4度め!」嘆くところを蹴りつけるアカリ、悲鳴を上げ退散するイゴール。
「待て!」追う御成とアカリ。
そこへマコトらも合流します。
眼前ではガンマイザーと戦うムゲン。イゴールを追う御成とアカリ。
「マコト!」出遅れたアランが呼びかければ、
「ああ。おれたちも行くぞ!」と進み出るマコト。変身しつつ2ガンマイザーの元へ飛びこんでいきます!

ここの乱戦、聖堂の荒れ果てた様子に比べ、遥かに広々と、外光の入る美しいロビーで、色とりどりのライダー達が戦う様が美しく、暫くうっっとりと眺めてしまいました。
ガンマイザーたちはどなたが入ってらっしゃるのでしょうか、先週もそうですがあのごついスーツで、なおかつ動きのキレが格別で眼福。

「はっ!やがておのおのの気を込めたエネルギー弾を発射する火ガンマイザーと風ガンマイザー。
同じく、各々ガンガンハンドなどの撃ち放つディープスペクターとネクロム。
燃え上がる炎の色もめざましく、ホール内が明るく照り映えますが、
「はああああっ!」と気合一閃、ガンマイザーを蹴り込みつつ、再び聖堂へ戻っていくムゲン。
よろよろと起き上がりかける2ガンマイザー、そしてモノリスを見つめ、
「無限の可能性は、無限大だ!」と叫びます。
その傍らに並び、
「おれの生き様を見せてやる!」と叫ぶディープスペクター。
「心の叫びを聞け!」とネクロム。
三人それぞれの必殺技。
「やめろおおおおおおおっ!」情けない悲鳴を上げるイゴール。しかしその甲斐なく、3ライダーは宙に舞い上がっていきます。

ディープスペクター、ネクロムはそれぞれガンマイザーたちに。
そしてその頭上を跳ぶムゲンは、そびえ立つモノリスそのものに。
崩れ落ちるモノリス――しかし、そこへ伸びていた金の糸は、そのままです。

「そんな、わたしのじだいが……」呆然と、崩れ落ちるモノリスを眺め腰を抜かすイゴール。詰め寄るムゲンたちに怯えてか、後ずさります。

――その時。崩れ去ったモノリスの上に、浮かび上がる目の紋章。アデルが現れます。

「……あ」
「兄上?」
驚く人々には応じず、静かに手を広げるアデル。その身体へ金の糸が集まり、宙にたなびきつつ白い軍服のその背で2つに分かれ、まるで大きな翼のごとく。
ここはほんとうに美しい図でした。破壊の天使となったアデル。
「アデル様はデミアの中心」誇らしく告げるイゴール。
その前で、目を上げるアデル。
「つながった。わたしが世界になる……世界、そのものに」

***

大天空寺地下室。苦り切った様子の仙人。
「最悪じゃ! このままでは世界が」
「じごくになっちゃうううう~っ!」あくまでも茶化しているようなユルセン。肝が太いのかわかってないのか。

***

教会の外。そこにもゲートが開き、現れるのは双子の神、フレイとフレイア
金の糸が束となって伸びる白亜の教会を見つめ、
「「鍵は天空寺タケル……」」

***

「アデル……」夢幻のごとく美しいその光景を、声を震わせつつ見守るタケルで以下次号。
次週予告。教官再登場!? (欣喜雀躍)
今週の元気があってなかなかよろしい。クバルが意外に熱血でそのプライドの高さと相まって燃えました。操の脳内会議がまた出てきてうれしい。この表現は大好きです。
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2016.08.14 11:55 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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