LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

まさかの周回遅れ。こんなに遅くなったのは、べつにわたしが関西在住者だからじゃなく、単に出勤後観ようと思ってた録画に失敗していたせいです。
幸い人様の録画物を見せていただく(いつでもどこでも特撮好きだと公言しているとこういう時ラッキー)機会があったのでよかったのですがCMカットされていて痛恨。
ライダーは挿入されるCMも好きなのです。


doll heads / dennis


それにしても真山さんのアデルは、アデルマイザーズの時もそうですがいろいろ素材化されてしまう役ですね。
せっかくの整ったお顔で、今回も様々な表情を見せてくださいました。
全人類端末化計画

デミアに囚われたヒロキくんは、元に戻せた。でも、ついにアデルが――。残された時間は、あと4日。

教会の祭壇の前、光り輝く大きな翼のように、デミア使用者の魂へつながる無数の金色の線をその背に目を上げるアデル。
「つながった……わたしが世界になる」
「アデル!」呆然と見守るムゲン、ネクロム、ディープスペクター。
「あ、ああああっ」
その厳かな姿に畏怖したのか、それとも今のうちにライダー達の追求から逃れようとしたのか、慌てて聖堂の扉を開け、外へ駆け出して行くイゴール。
「――世界、そのものに」
今や完全な姿、パーフェクトガンマイザーとなったアデルに、気を取り直し
「そんなことさせるか!」と叫ぶディープスペクター。
「もうやめてください、兄上!」
「アデル、みんなを解放しろ!」とネクロム、ムゲンも。
しかしその言葉も虚しく、強力な火力でライダー達を圧倒するパーフェクトガンマイザー。
「「「うわああっ」」」
「無駄だ」
教会の外まで吹き飛んだ相手に、静かに告げます。

「……すべては、このわたしと一つになり……」
アデルと魂がつながった無数の人々。大空に浮かぶ神の如きアデルの像を仰ぎ見、その声に耳を傾けます。
「……わたしが世界となる……」
様々な土地の、様々な空に、同時に存在する偉大なアデルの姿。宗教画か、さもなくば北の国の偉大な首領様の絵のようです。

教会。
「感じる……アデル様の崇高なる意思を」そしてまたイゴールも忘我の表情で空をみあげています。本体はすぐそばに在るというのに。「わたしは選ばれし者……わたしも新たなる世界の中心に! あっはっはっはっはっは……!」
「すべての魂はわたしとともに生きる、永遠に」
「!」戸口に立ったままこちらを見下すパーフェクトガンマイザーに向き直り、立ち上がるムゲン。「人には、それぞれの人生、ひとりひとりの未来がある。アデル、お前は間違っている」
「天空寺タケル、お前も世界の一部となれ」
「!?」
「そうすれば、身体を持たぬお前も、永遠にわたしのなかで世界を守り続けられる!」
ムゲンへ両の手を差し伸べるパーフェクトガンマイザー。その時、背中から伸びる金色の糸が一筋、ムゲンの身体に巻きつきます。
「タケル!」助けようとするネクロム、ディープスペクターはパーフェクトガンマイザーの攻撃に倒れ、しかしその隙に己の剣で金の糸を断ち切ったムゲン。
「はああああああっ」雄叫びを上げつつパーフェクトガンマイザーへ向け走り寄ります。
「はっ!」迎えるようにゆるりと剣を掲げるパーフェクトガンマイザー。両者はぶつかり合い、にらみ合い。その鍔競りのさなか、互いの刃からほとばしる白い光に取り込まれるタケル。

つかの間の融合

「……あっ」そのなかで、アデル、母上と呼び合い睦み合う母子の姿を見るタケル(アデル幼体、ものすごく可愛い)。
「ありがと」そして、アカリやマコトら他の子供達とともに手巻き寿司にはしゃぎ、父・龍を仰ぎ見る幼いタケルの姿を見るアデル。
互いの幼い日の思い出が、相手の中に流れ込んでいるのです。

「あ、うあっ!」教会の前。鍔競りから一転、互いに後ろへ飛びすさるムゲンとパーフェクトガンマイザー。「――今のは?」
「なんだこれは」同様に、動揺したのか姿を消すパーフェクトガンマイザー。ムゲンもひとまず変身を解きます。

「タケル!」
「タケル殿!」
ようやくかけつけてきたアカリ、御成、シブヤとナリタに、変身を解いたアラン、マコトも加わり、タケルを取り囲みます。
周囲の仲間を見回し、
「今、アデルと一つになった……! あいつの、心と」
信じがたいという表情のままのタケル。そのまま糸が切れたかのように気を失います。
「タケル!」
「タケル殿!」

そしてカメラは引き、その様を見守るフレイとフレイア。
「「鍵は、天空寺タケル……」」

「タケル!」
「タケル殿!」
「タケル」
「タケルさん……タケルさん」
みなに取り囲まれ、揺すぶられるタケルの、目を閉じたままの顔でOP。

ここ数週間、すっかりアバン~OP~Aパート、という流れになりましたね。懐かしいし見慣れてる感じもするのでいいのですが、「ドライブ」からの形を途中から崩してきた意図が気になります。

それぞれの持ち場へ

大天空寺和室。すっかり傷ついた戦士を寝かせておく部屋になったここに、今日はタケルが寝かされ、カノンが上掛けをかけています。
その枕元で、ただ真剣な表情でタケルの寝顔を見つめるアカリ。

(タケル……)

そして、戸口に立ち、痛ましげな顔でタケルを見下すマコトとアラン。

そこに続く居間では、御成がシブヤ、ナリタとともにTVを点けています。
「調査の結果……」流れ出るニュース映像。
「これは一体?」
困惑したような御成の声に、振り返るマコトとアラン。

画面には「大規模集団催眠現象原因発覚 異変防ぐ端末の使用呼びかける」とテロップが入り、アデルが空に姿を表して人々に呼びかけたあの現象について、政府高官が記者会見している様子が映し出されています。
……異変の原因は、宇宙から注ぐ電磁波であり、ディープコネクト社の“デミア”を使用すれば、防ぐことができると判明しました!
「情報が操作されている……」いつの間にか出てきてともにTVを見つめるアカリ。「このままだと数日で、ほぼすべての人間がデミアとつながってしまうわ」
汚らわしいと言いたげにリモコンのスイッチを切る御成。
「もしそんなことになれば、この世界は」とマコト。

「アデルが、デミアとグレートアイとつながった今となっては、すべての望みは絶たれたかもしれん」
のそりと、廊下から入ってくる仙人。
「やはりわたしが」決意の表情で踵を返し、出ていきかけるアラン。「兄上を止めるしかない、」
「まだ可能性はある!」いつの間に目覚めたのか、起き出てきたタケル。「おれはあの時、一瞬アデルとつながった。そして見た。幸せそうな家族の記憶を」
「家族?」
不審そうな顔のアランに、コクリと頷くタケル。
「もう一度、アデルとつながって想いを伝えれば、きっと」

***

ガンマ世界。すっかり居室をこの天井の低い部屋に移しているアデル。
「天空寺タケルとつながった。これがやつの可能性……? 人と繋がるなど!」荒々しく入ってくるアデルを、立ち上がり迎えるアリア。「不快、やつは不要だ! ただちに天空寺タケルを消去しろ」
背後に現れ、その命に答えるのは空ガンマイザーとドッペルゲンガー・マコト。
「天空寺タケルは人間を超えた存在に進化。さらなる観察分析が」
「その必要はない。やつも、やつの仲間たちも、すべて消去だ」
「……わかりました」その巨躯を2つに折って一礼する空ガンマイザー。そうした虚礼は一切行わず棒立ちのドッペルゲンガーに比べると妙に人間っぽい。かれらが退出するのを待ち、口を開くアリア。
「以前長官が警告した通り、ガンマイザーに自我が生まれているのではないですか。危険な予感がします」
「問題など、何もない」その忠告に一顧だにしないアデル。見つめるアリア。

***

大天空寺地下室。
「この眼魂が、ガンマイザーとつながっているなら……今度はこっちからつながり、制御してやる」思い切った策を立てるマコトに、目を伏せるアカリ。
「あたしは……」
「アカリ?」その顔を覗き込むタケルとマコト。
「眼魔の世界へのゲートを開こうとしたんだけど、どうしてもだめなの。結局あたしには何もできないのかもしれない――」
「何を言う」しかしその言葉を遮る仙人。「わたしを怒鳴り飛ばした時の迫力はどうした?」

「科学は人を幸せにするために在る。あなたは何がしたいの?」ようやく邂逅した眼魔世界最高位の科学者・イーディスを一喝したアカリ。「わたしは、タケルを救いたい!」

「お前なら、必ず答えを見い出すことができる。人間には……」
「無限の可能性が在る」仙人の謎かけに応えるアカリは、すっかり立ち直った表情です。うむと微笑む仙人。笑顔になったアカリを見てにっこりするタケル。大天空寺の一同も(ここ、いたんだ……!」と驚きました)。

「そうだ」思いついたような表情のアカリ。「モノリスを直接ゲートとして使えば」
「マコト兄ちゃんとカノンちゃんは、10年前、このモノリスから眼魔の世界に」賛同するタケル。しかし、それはマコト・カノンにとっては辛い記憶。表情を固くする兄妹に代わり、
「あれは偶然じゃ」と進み出る仙人。「わしと、龍たちとの研究では最後まで安定性が保てず、別次元に飛ばされる危険性が高かった」
「でも今は、それに賭けるしかない」そう告げるアカリ。
「……わかった、やってみろ」

「あとは、世間に流れる嘘の情報をどうやって止めるか」口を開く御成。
「例の社長とっつかまえて、謝罪させればいいんじゃない?」とナリタ。「全部嘘でしたって」
「なるほど、冴えてるね!」
「われらでビルズを確保に行きますぞ!」
賛同するシブヤ、御成。
「おい。わたしも一緒に行こう」先に立つアランを見て
「よっしゃ!」と慌ただしく出ていきます。マコトはマコトで、おのれの策のために外出。
「わたしもわたしにできることをします」兄を見送り、タケルに告げるカノン。

「……よし。おれはもう一度デミアにつながり、アデルと」改めてつぶやくタケル。

答はおのれの心のなかに

どこかの地下駐車場。右手で目の紋章を描く空ガンマイザー。そこから赤や紫の、蝶のような形の光が飛び出し、やがて一つの眼魂となります。空ガンマイザーから眼魂を手渡されr、不敵に微笑むドッペルゲンガー。

***

大天空寺地下室上段。
「ううううううん」目を閉じ、何か一生懸命、念を込めるような身振りのタケル。「……はっ。……デミアのネットワークにつながれない……!」
念じてつながっちゃったら簡単すぎると思うのですが。
「どうすればいいんだ? どうしたら!」
「ヒロキくんの時はつながれたんだし、また同じようにやったら?」横から研究の手も止めずアドバイスするアカリ。
「や、そうなんだけど……あの時は偶然というか。無意識というか……あ、」

「感じ取る力だよ。心の中にある、答を、ネ……」
かつてタケルにそう告げたエジソン。


「そうか……!」
「え? なんかわかったの? 何々?」

大天空寺下段。向かい合うタケル、アカリをモノリスの前から見上げ、
「よく似ている」とつぶやく仙人。

楽しげに語らい,研究していた龍と五十嵐。

「……心のなかに在る答を、感じ取ればいいんだよ!」
「お前たちに出会えて、よかった」
「おっちゃん?」仙人の言葉を耳に留め、振り返るタケルとアカリ。かれらに背を向け、決意の表情となる仙人。
「わしも、なすべきことをなす……あとは、お前たちに任せる」
言って姿を消す仙人。
「よし」笑顔で頷くタケル。アカリに、「おれたちも」
「うん、がんばろ!」
研究に戻るアカリ。
モノリスの前で座禅を組み、おのれの心を内観するタケル。

ドッペルゲンガー9

「……っ!」
林の中、仁王立ちのディープスペクター。「魂の深淵をこの手につかむ!」
気合とともにゲッコウモードとなります。背に紫の翼を背負い、
「……見えた!」
しかし、次の瞬間全身に走る電流に弾き飛ばされ、変身を解かれて倒れるマコト。枯れ草の上で顔を上げ、
「今一瞬、……やつらとつながった! このまま続ければ必ず」
歓喜とともに立ち上がるマコト。しかし、その背後に現れる影。
「無駄だ」
「やはり」ディープ眼魂に目を落とすマコト。「この眼魂と関係があるようだな?」

そこに立つのはおのれのドッペルゲンガー。

「その眼魂は……お前には使いこなせない」空ガンマイザーから授けられた、もう一つのディープ眼魂を掲げてみせるドッペルゲンガー。
「貴様も!?」動揺しつつ変身するマコト。
向かい合う2体のディープスペクター。互角の力でぶつかり合い、またも地に転がるマコト。しかしそこにドッペルゲンガーの姿はなく。
「逃げた? ……今までのやつとは、何かが違う……」

それぞれの戦い

大天空寺地下室。
モノリスの前で座禅を組み続けるタケル。その心が無となった時、その姿もきらめきながら宙に解け――。
「タケル?」気配が消えたことに気づき顔を上げるアカリ。起き上がって下を見ても、そこにもうタケルの姿はありません。「……うまくいったのね」

光の通路。“記憶の羽毛”が舞い散る中を進むタケル。
「アデル。どこだ……?」

眼魔世界。不機嫌に目を閉じるアデル。
「天空寺タケルを感じる。不愉快だ。排除しろ」

その声は光の通路を進むタケルにも届きます。
「我々のネットワークに侵入できるお前は精神のデータ……」
「……っ!」強制的に吸い上げられ、通路から何処とも知れない場所へ放り出されルタケル。目の前にはガンマイザーが待ち構えています。
「お前は特別な存在。人間ではない」アデルの声で告げるガンマイザー。
「おれは人間だ!」叫び、ムゲンとなるタケル。

***

ディープコネクト社。
玄関ホールへ入った御成ら一行は棒立ちになります。一面に広がり、不気味に蠢きながら待ち構えている雑魚眼魔。
「おわ! ……出ましたぞ」
「ここはわたしに任せろ」ずいと前へ出るアラン。その背へ一礼する御成。ネクロム出現。
不機嫌に唸りつつ蝟集する雑魚たちを捌き始めるネクロム。

***

「ふっ!」
何処とも知れぬ場所。何となくスタジアムのピロティみたいな感じのそこで、やはり地ガンマイザー、火ガンマイザーを捌いていくムゲン。
「はあっ!」地力でムゲンのほうが優れています。1対2の不利にもかかわらず圧して前へ出るムゲン。
「お前の力の源は何だ」
「人の思いを知り、未来につなぐ。それがおれの力だ!」
必殺の二丁拳銃。しかしその射撃を見据え、同時に弾を発射するガンマイザー。エネルギーとエネルギーが中でぶつかり、互いの勢いを相殺します。
「あっ」
「……分析不能。だがその力は、我々に有効」
嫌な結論を出して姿を消す地ガンマイザーと火ガンマイザー。
「おれがデータ? おれは……」変身を解くタケル。その頭蓋に響く声声。叱責の声。金切り声。怒声。不平不満。「何だ、この声は……っ? 人の、感情が、おれの頭のなかに……!」
めまいのような感覚。耳をふさいでも聞こえる声。その喧騒が一瞬止み、そして――。

「タケル。タケル……」優しい母の声。

「タケル。タケル?」そして、覗き込んでくるアカリの声。
「ここは……?」目を開き周囲を見回すタケル。そこは消えた時と同じ、大天空寺地下室。モノリスの前。
「タケル。いつ、戻ってきたの。アデルとはつながれた?」タケルが目を開いたことに安心したように微笑み、立ち上がるアカリ。
「ああ……いや。ガンマイザーに邪魔されちゃって」自分も立ち上がるタケル。「そしたら、頭のなかにいろんな人達の声が聞こえて。気がつくと!」
「大丈夫?」
うんと目顔で応えるタケル。にっこりと見返すアカリ。
「……気分転換に、散歩しようか」

***

ディープコネクト社ホール。鬼神の如きネクロムの戦いを、瞠目し見つめる御成。
「はーっ!」一気に敵を片付け、振り返ります。「行くぞ」
頷きばたばたとあとに続く一同。階段を駆け上がれば、3階の廊下に立ちふさがる男の影。ビルズです。
「!」
「あなたたちも、デミアとつながるのです」
「その必要はない!」進み出て目の紋章を描くネクロム。その力でビルズの体内から、かれを操る眼魂を吸い上げ、叩き壊します。
「きみたちは、……誰だ」眼魂を失い、呆然とするビルズ。「わたしは、……今まで、何を」
「詳しい説明は後で!」駆け寄る御成。「とにかく拙僧たちとご一緒に」

ビルズを伴い駆け去っていく一同。その姿が廊下の先に消えた頃、
「無駄です♡」と上機嫌に、廊下沿いの一室から姿を現すイゴール。「もうじき世界は、わたしたちのものに……」

「わたしが世界だ」そして一瞬、イゴールの丸顔がアデルの醒めた美貌となり、またもとに戻ります。一度アデルとつながった者は、もはや個人ではないということなのでしょうか。
つまりビルズも、素のビルズに戻ったようでいて、実はもうアデルの一部であると。


「……!」我に返り振り返るイゴール。「……なにか今、意識が、……消えかけた、ような……」
誰かの視線を感じたのかもしれません。しかしその廊下の先まで人影はなく、そこに在るのは不安に立ちすくむイゴール唯1人――。

母の記憶

眼魔世界。
「天空寺タケル。勝手にわたしの中に……!」腹立たしげに長い廊下を歩むアデル。「ならば」
最早一切の予備動作も必要なく、自在に目の紋章を宙に浮かび上がらせれば、怪しい光に天井の低い部屋が輝き、心配そうな表情となるアリア。
そして人々の身体を管理する部屋では、カプセルの中の肉体が次々に消えていく現象が起こります。
「これは……」警報の鳴り響くなか、それを目の当たりにして息を呑むジャイロ。「一体何が!?」
教官たら何なさってるんでしょうか。
現れたアデルに、
「異変が起きています。次々と民が消えていきます!」と報告するジャイロ。
「何も問題はない」
「ですが」アデルを追って、天井の低い部屋までついていくジャイロ。意外に近いのですね。「このままでは、わたしたちの世界が――」
何ごとかと驚くアリア。
そして、鋭い目でジャイロを牽制するアデル。
「わたしが世界だ」
「えっ」

問いなおすジャイロの顔も、刹那アデルへと変貌し、そして次の瞬間、ただ虚ろな目つきで、持ち場へと戻っていきます。

「なんという恐ろしいことを」憤るアリアにも、
「わたしが、世界そのものだ」と満足気なアデル。
「人は1人では生きられません。人とのつながりは、決して断つことはできないのです。……アデル、あなたもです」
「わたしは違う」
「いいえ」踵を返し玉座へ向かうアデルに、なおも言うアリア。「なぜならあなたは、母から生まれた」

この世界へ移り住んだばかりの頃。まだアデルもアリアも幼く、空の赤さも朝焼けと変わらぬ程度だった頃。
モノリスを見渡す建物の屋上を、はしゃいで駆け出すアデルとアリア。
「アリア。アデル!」優しくたしなめる若き母の顔は,今のアリアと瓜二つです。「気をつけなさい?」
「はい、母上!」声をかけられた嬉しさに、満面の笑みで振り返る2人。背後では父も、兄・アルゴスもまだ壮健で、母子を見守っており――。


「あたしたちは家族なのですから」
しかしその言葉に、心を解くどころか、一層険しい表情で虚空を睨むアデル。

***

竹林に佇むタケル。

「母さん!」子供の姿から元に戻った母親に、笑顔で抱きついたシブヤ。
「お母さん」実体を取り戻し、嬉しげに母を呼んだヒロキ。


「……母さんってどんなだろ」
「何、急に」
気分転換のため、アカリと歩く公園の一角。竹林の前の四阿に立ち、目の前の噴水を眺める2人。
「おれには母さんの記憶が無い。おれを産んで、すぐ死んじゃったから。……でも聞こえたんだ」
「聞こえた?」
「とても優しい声。きっと、あれは母さんの声だ」
微笑み歩き出すタケル。やはり笑顔で、それに従うアカリ。

***

「母の話はするな!」姉に吠えるアデル。
「アデル。あなたは母上を愛していました」しかし昂然と向き直るアリア。「父上のことも。アランのことも」
「愛など」
「嘘です。あなたは父上を尊敬し、誰よりも愛していた……でも母上は死に、父上はだれも死なない世界を作ることに取り憑かれ、わたしたち家族に振り向かなくなった」
聞いていられないと席を立つアデル。その背になおも問いかけるアリア。
「あなたは父上が変わってしまったと言った。でもあなたも変わった。あなたは父上の愛を求めるあまり、結果父上を憎み、その手でアランまでも!」
「黙れ!」
振り向きざま掌からの紫のエネルギー体をアリアに浴びせるアデル。
「うっ!」
冷やりとしましたが、アリアは倒れただけでした。とどめまでは刺せず、
「二度とその話はするな」と立ち去っていくアデル。呆然と起き上がるアリアも泣き顔です。
「父上……あたしは、どうしたら……」

消失1

CM開け。まだ公園でアカリとデート散歩しているタケル。
「お母さんの笑顔、見られるといいね」
「え?」
「声が聞こえたんだもの。きっと見られるよ」
「ありがとう。おれ、生き返って、ずっとアカリたちと一緒に生きていきたい」

たち、が余計ですぞタケル殿!

告白か、と思うような表情、タイミングだったのに。
ニッコリ微笑み、薬指を出してみせるアカリ。
「約束だよ。タケルは絶対に生き返る!」
「約束。おれは絶対に生き返る。そのためにもアデルを」
指きりげんまん。笑顔で頷き合い、見つめ合う2人。そこへ
「天空寺タケル。お前の力の秘密が知りたい」と近づいてくるガンマイザーズがおじゃま虫🐛です。地・空・炎と揃っています。
「ガンマイザー!」振り返るタケル。いつしか温室の前まで来ていました。ここって「ブレイド」でハートのクイーンが虎太郎を呼び出したところじゃなかったかな。
「我々のさらなる進化のためにも」
「アカリは隠れて!」瞬時に戦闘態勢に入るタケル。
「うん」
進み出てムゲンに変身します。
「お前を取り込み、分析する……」そのさまを見守っていたガンマイザーズ。空ガンマイザーが手から眼魂を5個放てば、ムゲンの身体を取り囲みが、それぞれが頂点となる四角錐を成します。
「これは!?」光り輝くピラミッドに閉じ込められるムゲン。

ドッペルゲンガー10

土手の上の道。両手にたこ焼きの箱をたくさん下げて歩くカノン。
「たこ焼きパワーで、みんなに力つけてもらお。とくに、アラン様には効果抜群だし♡」と自分の思いつきに満足している表情です。
と、サンダルの紐がほどけていることに気づき、かがみこむカノン。

それを木陰から見守るのはドッペルゲンガー・マコト。何も知らない彼女の背後に、そっと回りこむのですが、その笑顔がものすごく気持ち悪い。イケメンなのに気持ち悪い。名演だと思います。そしてそのままカノンの細首に手を伸ばし――しかし、なぜか手を止めてしまうドッペルゲンガー。
自分でも驚いているような表情が気になります。

紐を結び終え、ただならぬ気配に振り返るカノン。しかしそこにはもう、誰の姿もありません。
小首を傾げ、また立ち上がるカノン。笑顔で歩きだします。

消失2

公園。
「天空寺タケル。我等と一つになれ」アデルの声で、そう告げるガンマイザーズ。
「断る!」それに対し昂然と言い放つムゲン。青く輝くピラミッドを、双剣を手に打ち破り、「ガンマイザー! おれがお前たちを、倒す!」
この、ピラミッド割ったあとの左肘の張りが、わずかによじった胴が、伝わらないと思うけどすごく好きです。

進み出る空ガンマイザーをいなし、後に続く炎ガンマイザーと地ガンマイザーを斬り、戻ってきた空ガンマイザーと鍔競りの体勢のまま芝生の広場まで押し切っていくムゲン。地、炎とともに取り囲む三者を相手取り……ここもこれという大技はないのですが顔の向きとか振り上げた腕の角度とかもうたまらなく好き。
「――!」そこへ木立を抜け跳び込んでくるディープスペクター。戦いの場に加わり乱戦となります。
「タケル、大丈夫か」
「マコト兄ちゃん!」
「タケル!ビルズは確保したぞ」そしてネクロムも、ムゲンを背後から襲う火ガンマイザーを引き剥がしながら。
「アラン!」
空ガンマイザー(脚長い)とムゲン、火ガンマイザーとネクロム、地ガンマイザーとディープスペクター。3方に分かれて組み合います。
「は!」ムゲンが剣を振るえば、
「パワーの上昇を確認」と戦いつつ何かを測定する空ガンマイザー。
「おれたちの、無限の力だ!」
3ライダー並んで見得をきり、必殺技を繰り出す動作。
3ライダーが中へ舞い上がった時、3ガンマイザーがはっと顔を上げるところも好きです。オメガドライブ。
「パワー、理解不能……」
大爆発の炎が消えた、そこには3ライダーのみ。

***

「天空寺タケル。実に興味深い。やつを取り込めば、デミアは、より進化したシステムに」
「その必要はない」
公園の藤棚の下に立ち、ライダー達の戦いを見守るイゴール。つぶやきつつ、また顔がアデルのそれとなります。自分の変貌に今度こそ気づき、思わず手で両の頬を押さえるイゴール。
「……まただ! まさか、わたしまで!?」
動揺し駆け去っていくイゴール!

***

「やったね!」戦いを終えたタケル、マコト、アランのもとへ、笑顔で歩み寄ってくるアカリ。そちらへ微笑みかけながら、
「みんなのおかげだ。おれ、必ず」と言いかけて、そしていきなり姿を消してしまうタケル。余韻も何もあったものではありません。
「タケルが消えた?」
「タケル? どこ。どこにいるの?」
驚き探し始めるアカリ、マコト、アラン。その背後に取り残されたタケルの声が心細げできゅんとなります。
「おれはここにいる! ……ここに」
皆を追い、駆け寄って行くタケル。
「アカリ? ……アラン。マコト兄ちゃん!」
1人1人の目の前に立ち、呼びかけますが、相手の視線はタケルをすり抜け、遠くへ向けられています。
「……みんな、どうして見えないんだ?」

タケルを心配し、探し求める人々と、その人々の目に自分が映らないことに困惑するタケル。カメラが引くと、その様を木かげから見守るフレイとフレイア。

眼魔世界。赤い空を背景に立つ、高い塔。その威容を見つめる仙人。
その地中深く、青く輝く目の紋章を、仙人の眼力が見通しているのか、それとも目の紋章のほうが仙人を見ているのか。
今週のもう一つの教会。みんなの正装が可愛かった。バングレイもう操の弱点見ぬいてましたね。お気に入りは大和なんでしょうが強者らしくあちこち目配りが効いています。前回のクバルの件はもう少し先になるのかな……けっこう萌えたのですが。そしてジュウオウライオンがバングレイを押し戻そうとして足が無駄に滑ってしまうところが好き。イーグル怒りの猛攻はもう正統派ヒーローということで燃えました! そして。
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2016.08.28 10:54 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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