LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

逝く方も送る方もみんないい顔してまして、ああ成仏したとしか言いようがなかった。

ラストに1回、「エグゼイド」へのブリッジ回が入るそうなので、たぶんそろそろ実質上の最終回になるんだろうなと思います。大詰めも大詰め、最終決戦。タケルの生き還りは叶うのか否か。


Nirvana / ZeePack


……その前にまたたいへんなことになっています。細かいところは色々違ってると思いますがそれは帰宅後訂正の予定。修正しました。細かい違いはあまりなかったけど大きなところ(人名)が違ってました。
眼魔世界へ

アカリたちの頑張りで、モノリスが眼魔の世界につながった。残された日は、後2日。

大天空寺地下室。大きく開かれたモノリスのゲート、その異様さに息を呑み、決意を新たにするタケル。
「マコト兄ちゃん、行こう!」
「ああ」それがマコトのドッペルゲンガーであるとも知らず、呼び掛けるタケルと、応じるドッペルゲンガー。
「あたしも行く」進み出るアカリ。
「でも危険だ」
「タケルの力になりたいの!」
「拙僧たちがついていなければ、誰がタケル殿を止めるのです?」と御成も口添えします。
「あたしも行きます」とカノン、そして、
「ぼくらも行きます!」
「眼魔世界か……」
 と武者震いするシブヤ、ナリタも。流石にそれは大所帯すぎるので、言い聞かせる御成。
「2人はこっちで、ゲートを守ってください。誰もいないのはまずいですからな」
「わかりました……ぼくらは、ぼくらのなすべきことを」ものわかりよく頷くシブヤ。
残念だったのか目を伏せていましたが、やがて
「任せとけって」と請け合うナリタ。
「頼んだよ。……じゃあ行こう!」言うなり真っ先にゲートの向こうへ飛びこんでいくタケルでOP!

ゲートの向こう側は眼魔世界。キョロキョロと見回すタケルたちはいいのですが、
「はーあ、ここが! 眼魔世界ですか!」と何故か御成がぴょんぴょんしています。ナイトあたりがはしゃぐなと注意してほしい。
「タケル、よく来たな」そこへ進み出て声をかけてくるダークゴースト!
「お前は? ……アルゴス!」とっさに身構えるタケル。夏映画で敵対したばかりです。眼魂を握りしめ今にも変身しようとする姿に慌てる仙人 in ダークゴースト。
「ああ、ちがうちがう! わしじゃ……わしじゃ。ああ落ち着け! わしだ、わし。わしだって!」
「おっちゃん!?」
「よ」
「おっちゃん殿ですか」
「よ。……さっき、アランが来てどこかへ行ってしまったぞ」
「わかったよ」頷くタケル。どうせ行き先は同じはず。「アデルのところへ案内してくれる?」

乱戦

ダークゴーストの先導で進み始める一同の、行く手から現れるのはイゴール率いる雑魚&スペリオル軍団。
「シンニュウシャ、カクニン」
「イゴールの奴……完全に乗っ取られとる。憐れよのう」その無表情な声に、呆れるダークゴースト。
「ここはおれに任せて先に行け。アランを頼む」変身しかけたタケルを制するように、前に出るドッペルゲンガー。
「でも」
「仲間だろ? おれを信じろ」頼もしげなドッペルゲンガー。完全にマコトになりきっているようです。

「あいつ、どういうつもりだ?」追いついてきて、物陰からドッペルゲンガーの動向を見ているマコト。

「ハイジョ、カイシ」イゴールの声とともに進み出る眼魔軍団。
そして、ドッペルゲンガーを信用したらしいタケル。
「行くぞ!」とドッペルゲンガーの声に御成らが続けば、ダークゴーストも
「よし、行くぞ」とタケルのため血路を開いていきます。
眼魔たちを相手取り、ディープスペクターとなって戦うドッペルゲンガー。
だけでなく、錫杖を振るう御成、シラヌイを撃ちまくるアカリも大活躍です。そして、御成の
「今です」の合図で
「はあ!」と素手で敵を突き崩していくカノンが意外に戦闘力高い。こんなシーン今までありましたっけ?
「いた、あ、あんなところにカブトムシが」スペリオルに組み伏せられたダークゴースト。苦し紛れに相手の背後を指差してみるも、つられてしまうスペリオルではありません。激しく蹴りつけられ床に転がるダークゴースト。
「おわっ! ……腰を、……腰が」苦しそうに半身を起こすのがようようのところへ、
「そこそこ年なんだから無理すんなっつてるだろうが!」と現れ、
「やまかしい!」と拗ねるダークゴーストの両足を掴み引きずって退避するユルセン。「……お前な、まだ話が途中だってんのに!  やめて止めてやめてえーっ!」

この乱戦はコミカルで楽しいのですが、やがて廊下の向こうから、炎ガンマイザー、水ガンマイザーが出てきます。
「うわああ!」
「きゃあっ!」
真っ先に気づき悲鳴を上げる御成とカノン。
「まずい!」
御成、カノンに振るわれる攻撃。見守っていたマコトも、とっさにディープスペクターとなり飛びこんでいきます。盾となり庇ってくれた相手に顔を上げるカノン。
「おにいちゃ……?」しかし自分の背後にももう1人、ディープスペクターがいて眼魔を倒しているのです。
「お前」来たのか、というように振り返るディープスペクター(偽)。
「カノン。下がっていろ」しかし説明は後だとばかり、カノンの前に腕を伸ばし庇うディープスペクター(真)。
「ああ」その隣に、自然に並ぶディープスペクター(偽)。

息の合った共闘の背後では、御成が錫杖を振るい奮戦しています。
「御成!」シラヌイの援護射撃で周囲の雑魚を一掃するアカリ。
「アカリくん」振り返り感謝の意を示す御成。「おわっ!」
そのアカリの後ろに、いつの間にかイゴールが立っています。
「ハイジョスル……」
「何が選ばれた存在、唯一無二の頭脳よ!」その不甲斐なさに腹を立て、御成にシラヌイを預け、いきなり頬にビンタをかますアカリ。
「……ハ。ハイジョ、」
「しっかりしろ馬鹿!」
1発でだめならもう1発。今度は効いたのか倒れこむイゴール。
「いいいいいいいたあ……この、感触は!」赤く掌の跡をつけた両頬を押さえるイゴール。「なぜだ? わたしをアデル様から引き離すことのできた、このビンタはいったい……?」
「いわば、、ですな」後ろから解説する御成。
「ちょっとやめてよ!」抗議するアカリ。
「あっ!」
隙あり、とみて攻撃してくる雑魚眼魔。その刃の前に身を呈し、アカリたちを守るイゴール!
「……愛……なんと不条理な……」自分の行動に驚いているような、しかし奇妙に満足気な顔で、消えていくイゴール。
「イゴール?」驚くアカリの前で、残された眼魂も砕け散っていきます。成仏1号。まあどこかにボディが残ってるんでしょうけど。

見渡せば、アカリたちで歯の立ちそうな雑魚はほとんど片付いています。
「カノン殿!」共に先へ進もうと、カノンを促す御成。とっさに兄たちのほうを見るカノンに、
「お前たちは先に行け」と頷くディープスペクターズが息が合ってます。
「行くぞ」
「ああ」
言葉にする前から光り始めている両者の右足。全開大開眼。残っているガンマイザーたちへ、ゲッコウモードでダブルライダーキック!

兄弟

天井の低い部屋。いち早く駆け込んできたアランを迎えるのは、
「なんだ、お前1人か」と問う、アデルの物憂げな声。しかしアランはまず、部屋の中央に蹲るアリアの元へ駆け寄ります。
「姉上、ご無事ですか!?」
「……わたしは世界の一部……わたしが世界そのもの……」
「!?」
無表情につぶやく姉の顔が、時折アデルのそれに変わるのを見て、息を呑むアラン。初めて玉座にかけるアデルに目を向け、
「……姉上に何をした」
「わたしと、一つになったのだ」
「父上だけじゃなくタケルの父親、そして今度は姉上まで……! わたしはタケルに教わった、人の心が、想いが繋がることを。だが、兄上はすべてを断ち切っている!」
「愚かな」席を立ち、数歩歩いてアランに背を向けるアデル。「想いが繋がるなど。幻想だ」
「父上は言っていた。理想に、心を殺されるなと……あなたの心は既に死んでいる!」
「父上は理想を捨てた負け犬だ」
「こんな想いはもうたくさんだ」アデルの背を、睨みつけるアラン。「あなたはわたしが止める」
決意の表情でCM。いい場面、いい演技なのにCMに入るところちょっと音声がおかしかった気がして惜しいです。

CM明け。天井の低い部屋を出て、円形の座席とステージが作られた、祭壇のような場所で戦う2人。
跳びかかってくるネクロムを、いいようにあしらっているパーフェクトガンマイザー。
「ふっふっふ」
「ああっ!」突き飛ばされもがくネクロムをあざ笑うパーフェクトガンマイザー。
「それでわたしを倒せると思っているのか」
「……この命を、捨ててでも倒す……わたしがやらねば、兄上のことを思ってタケルが苦しむ……!」
起き上がり、突進して相手の腰にタックルするネクロム。
「わたしのことを思ってだと? ふざけるな!」その手をねじり上げ、簡単に突き飛ばすパーフェクトガンマイザー。再び起き上がってきたネクロムのパンチすら効かず、叩きのめそうとします。しかしそこに隙ができたのか、とっさに背後に回りこみしがみつくネクロム。
「あっ。☓☓とは。くだらん」
「……1人では行かせません……っ!」
絶叫とともに、ネクロムの全身から立ち上る紫の瘴気。取り囲まれ、動けないパーフェクトガンマイザー。力には劣っていても、まだ、たった一つだけ、作中で発揮されていない必殺の技が、ネクロムには残されていました。
しかしそれは生身のアランにとって、文字通り捨て身の攻撃。

「アラン」その場を目撃し驚くタケル。

「ああああああっ!」苦しみ絶叫するネクロム。と、瘴気のなか、突如変身を解きます。涙に歪むその顔。
「……ああ。わたしは。できない……」
「……愚か者め!」泣き崩れ、床に蹲るその生身の体を、振り向きざま蹴り倒すパーフェクトガンマイザー。
「が、はああっ!」

「アラン!」
「お前もわたしと一体になる……」動けないアランへ、パーフェクトガンマイザーから伸びる金の糸。
「うああああっ!」とっさに、ムゲンに変身しながら飛び出し、それを断ち切るタケル! 「……よくもアランを。よくも父さんを。お前だけは許さない!」
驚くパーフェクトガンマイザーへ、猛然と殴りかかり斬りかかります。
「ああああああっ!」
タケル殿振り幅おっきいよ。とはいえここのムゲンのアクションの鬼気迫る迫力、気魄は素敵です。
ぼんやりと顔を上げてその戦いを見、すすり泣くアラン。

繋がる1

そこへ遅れ馳せに入ってくるアカリ、カノン、御成。怒りに目のくらんだタケルを止めるのかと思えば(そのためについて来たはず)、まずそこに倒れているアランを
「アラン殿」
「アラン様」
 と、口々に助け起こします。そうされながら、
「やめてくれ!」と叫ぶアラン。
動きを止め、振り返るムゲンに、
「わたしの心は、兄上を助けたいと叫んでいる!」と訴えるアラン。
「……は、」すぐさま剣を収め、変身を解くタケル殿がやっぱり振り幅おっきい。そしてそのことにわたし同様、納得できていないパーフェクトガンマイザー。
「どういうつもりだ」
「やっとわかった。おれは、アランと、アデルの心を繋ぎたい。家族の想いを繋げたい」振り幅おっき(
「タケル……」泣き顔になっているアラン様がたまりません。「……済まない」
いいんだというように、ただ静かに首を振るタケル。美しい心の交流です、パーフェクトガンマイザー以外は。

「はっはっはっはっは……ふざけるな!」かれらの背後から紫のエネルギー体をいきなりぶつけようとするパーフェクトガンマイザー。その前に飛びこんできて、タケルたちを庇うディープスペクター。
「あああああ!」悲鳴を上げ、衝撃に変身を解かれたマコトの衿元を掴みあげ、ぽいと投げ棄てるパーフェクトガンマイザー。石柱にたたきつけられ声もなく倒れるマコト。
「お兄ちゃん!」
「終わりだ」もう一度、タケルらにとどめをさそうとするパーフェクトガンマイザー。
――その時、タケルの胸からすべての英雄の魂が、パーカ姿で飛び出し、パーフェクトガンマイザーに襲い掛かります。気圧され後ずさっていくパーフェクトガンマイザーを尻目に、
「マコト兄ちゃん!」とマコトへ取りすがるタケル。
「お兄ちゃん」とカノン、アカリも。
「どうして……?」
「これで、いいんだ……これで」タケルに告げるマコト。その後妹へ目をやり、「……カノン。ごめんな……っ」

マコトが整った顔をしているのはずっと認めていましたが、きゅんと来たことはありませんでした、これまでは。
でも、ここのこの、苦しい息のなか笑いながらのごめんな、にはやられました。
傷だらけの顔で、晴れやかに笑うマコト。

「お兄ちゃん……お兄ちゃん!」とりすがり泣くカノン。御成、そしてその肩に負われ近づいてきたアランも愕然としています。うなだれるタケル。
その背後から、今頃になって現れるドッペルゲンガー。驚いたように佇むその姿に、告げるマコト。
「……お前がおれになれ。カノンや、……タケルたちを、頼む」
「おれはお前だ」驚きから立ち直ったのか、微笑むドッペルゲンガー。「お前がおれの思いをつなげ。アリア様を頼む」
皆の中を進み出て、倒れたままのマコトに近づき、かがみこんでその胸に触れます。

「これが、おれの生き様だ……」
言葉とともに、金色の粒子となってマコトの体内に溶け込んでいくドッペルゲンガー。こちらも消えながら、満足気な、いい表情をしています。成仏2号。

驚き見守る皆の前で、たちまちマコトの全身の傷は癒えていきます。活力を取り戻し起き上がるマコト。
「マコト兄ちゃん!」
「2人が1人に……?」←鎌田を思い出した人ノシ
「どういうこと」
御成、アカリも驚いています。
「あいつが。おれを?」信じられない表情でつぶやくマコトに、
「お兄ちゃん!」と背後から抱きつくカノン。ここで妹を振り返り微笑むマコトの顔も良かった。
「カノン……」
「マコト兄ちゃん!」全開の笑顔のタケル。
「タケル。おれのことはいい。お前はお前がやるべきことをやればいい」
「ああ」
頷き、英雄たちと戦っているパーフェクトガンマイザーの方へ向かうタケル。マコトたちも立ち上がり、その後を追います。
あとに残された主のないディープスペクター眼魂、その中から力の根源を示す光が溢れ、またCM。ボンバヘッ

繋がる2

「アデル!」CM明け。地下神殿。英雄パーカたちと戦いの渦中にあるパーフェクトガンマイザーへ近づき、呼び掛けるタケル。「ほんとうはわかっているんだろう。アリア様と、アランの想いが」
「黙れぇ!」
叫び返すパーフェクトガンマイザー。掴んでいた卑弥呼パーカをタケルへ投げつければ、他の英雄たちもその横に並び、タケルの元へ整列します。同時に、パーフェクトガンマイザーの全身からも色とりどりのアイコンが吹き出し、整列。対峙する両者。次の瞬間、ガンマイザーズVS15英雄バトルが勃発!
様々な色彩がぶつかり合う大乱戦のなか、ただ静かに歩み寄っていくタケル。
「わからないって言うなら、絶対にお前にわからせてやる……」
待ち受けるパーフェクトガンマイザー。接近してきたタケルに渾身の力を込めた拳を向けてきます。
それを難なく止め、その腕に抱きつくタケル。

***

天井の低い部屋。
「……」その瞬間、正気を取り戻すアリア。「アデル?」

***

白い光のなか、溢れ出る記憶に取り巻かれるタケルとアデル。
「またか!? 忌々しい奴め!」
わたしはわりと、タケルのこの心を繋げる攻撃ではアデルに同情しています。

原始の里。茅葺の粗末な住居、粗布をまとっただけの人々。一瞬卑弥呼の里に来たのかと思いました。
そのなかでモノリスを前に祈りを捧げるアドニス。
「どうか我らに、飢えと貧困のない世界をお与えくださいますよう……」
その姿のまま眼魔世界にやってきて、
「皆で力を合わせ、ここに争いのない、平和な世界を作る」と家族に宣言するアドニス。
「母上。母上……!」そして母の死。嘆きの輪から離れ、立ち去っていこうとするアドニスを振り返る幼いアデル。
「父上。どこへ行くの?」しかし無言で立ち去っていくアドニス。「父上? 父上!」


「アデル」
「わたしは、父と母を同時に失った。所詮家族などそんなものだ」
「そんなことはない、子供を思わない親なんていない!」反論するタケル。

眼魔世界。棺の部屋で、長官イーディスに語りかけるアドニス。
「妻と息子、そして多くの同胞を失いました。……わたしは理想の世界を作ります。人が死なない世界を」
「本気のようですね」覚悟を問うイーディスに、
「残された子供たちの、未来の為に」と宣言するアドニス。


「……子供たちの、未来?」
「お父さんが眼魔の世界を作ったのは、みんなのためだったんだ。おれの父さんと同じだ」
「同じではない。……父上の想いを、必死で実現させようとしたわたしを裏切った……っ」
「いいえ、それは違います!」
現実世界。記憶の旅を続ける2人の元へ来て、声をかけるアリア。

地下神殿。アデルの専横に憤るアリアに、
「アデルはわたしの理想とする世界を実現しようとしているだけ、純粋なのだ」と笑ったアドニス。
「父上」
「だからアリア、アデルとアランを、よろしく頼んだぞ」


「……っ」アリアの記憶にタケルの手を振りほどき、よろよろ後ずさるパーフェクトガンマイザー。動揺のまま変身を解きます。
「兄上」御成の下から離れ、アリアに並ぶアラン。
「……わたしは」その場に膝を落とすアデル。「あいされていた……? 父上は、わたしや家族のために……」
「そうですアデル!」進み出るアリア。
兄弟たちの姿に、微笑むタケル。
「ほんとうは、アデルもお父さんに守ってほしかったんだね。でも自分は捨てられたと思ってた。だからあの時、おれを守ろうとした父さんを。……ほんとうは違っていたのに。悲しいね」

タケルの胸から悲しげな青い光が溢れます。

「もう遅い。わたしは、父上を。……不完全だったのは、わたしだった……」
「遅くないよ」屈み込むタケル。
「わたしも姉上もいる、だからもう一度!」立ち上がり、叫ぶアラン。
「アデル?」アデルに正面から微笑みかけるアリア。
「2人とも。今までのことを許してくれるのか」
「許すも何もないわ」
「兄上、わたしたちは家族じゃないか」
「ああ。……ほんとうに、済まなかった……」

姉弟に、タケルに、手をつき頭を下げるアデル。
大団円の光景を、離れたところから見守るアカリ、マコト、カノン、御成。

正体

憑き物が落ちたような表情のアデル。立ち上がり、
「これはもう、必要ない」
宣言したその瞬間、アデルの身体から15枚のアイコン=ガンマイザーが表へ排斥され、宙に浮かび上がります。しかし。

「……この時を待っていた。ようやく、人にとってかわり、独立した存在となる。我らは揺るぎなき、意思となる……」

15枚のアイコンは1つになり、そして再びアデルの体内に入りこんでいきます。
「兄上!?」
「取り込まれる。わたしごと倒せ!」叫ぶアデル。その身体はガンマイザーたちの意思により、再びパーフェクトガンマイザーの姿になろうとしています。
「だめだ」反対するタケルに尚も、
「他に方法はない。わたしを解放してくれ、頼む!」と。

正直ここ、急転直下すぎてついていけていません。ガンマイザーの声が元の女声に戻っていたのはわかりやすくていいけど。
力の根源の守護者としてイーディスの作ったガンマイザーが、おのれの意思を持ち、力の根源とつながったアデルを乗っ取ろうとした、んですよね。でもなぜこのタイミング? アデルが必要ないとガンマイザーを解放するまでは、自由に動けなかった、ということなんでしょうか。結構好き勝手してたと思うんですけど。

「……グレートアイとつながっている人間。力の根源は、既に我らの一部……」完全にアデルの意思を押し込めた、パーフェクトガンマイザーの出現に、卒然と身を起こすタケル。
「アデル。お前を救う……変身!」
無限進化。光輝のなかムゲンがフードを取って、CM。

憑坐

「はっ!」
パーフェクトガンマイザーと共に、もつれ合い部屋の外、建物の屋上へ出るムゲン。
「アデル。お前のやったことは許せない」
答えず火炎攻撃を見舞ってくるパーフェクトガンマイザー。その攻撃を受け止め、しばし組み合うムゲン。
「でも、お前の今の想いは、アランや、アリアさんが受け継いでくれる……」
距離を取り、額から火弾を連射してくるパーフェクトガンマイザー。たちまち周囲には轟音とともに幾柱もの火柱が立ちます。
「……」その効果を図ろうとするパーフェクトガンマイザー。しかし黒黒とした煙が拭き去ったあとには、何の痛痒もなく純白の衣のまま立つムゲンの姿。
「だから。おれがお前の悲しみを断ち斬る!」振り返り、大剣を手にするムゲン。敵を正面に見据え、命大開眼。「アデル。お前の魂は不滅だ」
踏み込んでくるパーフェクトガンマイザー。その胴を、2つに斬るムゲン。カナシミブレイク。たちまち起こる大爆発。

駆け寄ってくるアカリ、御成、マコト。変身を解いたタケルの前に、金色に煌めくアデルの姿が立ちます。
「天空寺タケル、ありがとう」
その繊細な美貌に、こんな爽やかな笑みが見られたのはこれが初めてです。
遅れて、やはり近づいてきたアランとアリア。
「兄上……!」
「アラン。いつか新しい家族を作れ。お前は間違えるなよ。……姉上。今までありがとう」
無言のまま、頷くアリア。姉、弟を前に、満足気な顔で消えていくアデル。大本命、成仏第3号。

兄の立っていた辺りをじっと見つめ佇むアラン。その肩に、背後から手を置くタケル。
「タケル。ありがとう。最後に兄上と繋がれた」
「あなたのおかげで、アデルは救われました」とアリアも。
「ようやく、終わったのですな」
「タケル、あなたは生き返らなきゃ。でしょ?」←どうやって? と思いましたがとりあえずはキニシナイ。
「そうだね」

***

めでたしめでたし。には1話足りませんでした。
ドッペルゲンガーが残していったディープスペクター眼魂。そこから吹き出す禍々しい紫の光。

***

引き上げてきたタケルたち一行は、床に倒れている仙人の姿に驚きます。
「うわああ……ああああああ……!」恐怖に動けない仙人。そこは天井の低い部屋。
「おっちゃん?」
「た、たたた、タケル、タケ、あ、たい、たいへんじゃあ」皆まで言えず、ただ天井を示すだけの仙人。つられて振り仰ぐタケル。
「……うわっ!?」大声で叫んだ後で、おのれの口を手で塞ぐ御成。

そこに浮かんでいるのはまばゆく輝くフレイアの身体。身動きできない様子のまま、
「ガンマイザーが、グレートアイを取り込もうとしています!」と言葉だけで危機を伝えます。恐ろしさに顔を覆う御成。ぽかんと見上げるままのカノン。ガンマイザーは今、タケルがアデル諸共切り捨てたばかりなのに。
「どうしてまだ復活したの!?」顔を歪めるアカリに、
「もう1人のおれが持っていたディープスペクター眼魂。あれに入っていたガンマイザーだ」と解説するマコト。
「ああっ!」
皆が見上げるフレイアの身体から、悲鳴とともにまばゆい光が溢れ、アデルがそうしていたように、色とりどりのアイコンが飛び出してきます。そうして――。

最後のはフレイアを憑坐としてついに実体化したグレートアイということなんでしょうか。次週が実質上ラスト! ウィルスと戦う前にとりあえず予防接種だ。
今週の「はい、2人1組つくってー」。本日は戦隊シリーズ通算2000回というアニバーサリー回ということで、「レッツ動物かくれんぼ!」からもうマベさんがご出演です。うまくパワーアップイベントを組み合わせていましたね。
予告でわかっていましたが、過去怪人大集合を前に全員整列で変身するところは
「おお、VS映画みたい!」と感動しました。大和さんの新衣装もひらひらでよかった。ゴーカイ赤祭りや追加戦士の陰陽対比も激しく最後の大火力がまたグレート。OPのクレジットも華やかで、確かにいつもより派手、どころかド派手です。
素晴らしかったという以外ありません(*´∀`*)
次は3000回!

操……
9/12追記。まさかカノンとフレイアを間違えているとは。びっくりして修正しました。昨日ご覧になった方、失礼しました。

修正ついでなのですが、この終盤になって、色々と“広げた風呂敷”を畳もうとする動きが見えてきました。ただ、終盤過ぎてちょっとついていけないなあと思うところがあるのも事実です。
いくつか挙げてみると、

1)タケルが甦るための条件、方法がまだわからない。
前にも書いたと思いますがそのせいでルールのわからないスポーツを観戦しているようで、始めの99日以降、今ひとつ感情移入ができません。たぶん
「タケルは(英雄の)心をつなげ、それを力とする」
「アカリや御成らサポーターたちはそれぞれにおのれの成すべきことをしてタケルの力となる」
「そうすることで世界を救う」
 ことができれば生き返るんだろうなと予測するわけですが、それが作中ではまったく触れられておらず、それどころか世界を救うこととタケルの蘇生はまったく別のテーマであるかのように扱われることもしばしばあったので、かりに予測通りになってもその理屈に納得出来ないんだろうなと、ただ、途方にくれるばかりなのです。

2)眼魔世界とは何だったのか、まだわからない。
どうも今回の描写を見ると太古の時代、モノリス(グレートアイ)の力で新天地を得たアドニスらが築いた理想の世界のようなのですが、一般の人民が全くと言っていいほど出て来ません。いや雑魚眼魔やウルティマ、スペリオルといった戦闘員たちがそうなのはわかりますが、それ以外の“人”といえばアドニス一家、文官たるイーディスとイゴール、武官はジャイロにジャベル、だけ。キュビなど怪人たちは眼魂(人格)にナイフ、画材などのモノをかけあわせて生成されているようでこれは人なのか人工物なのかわからない。
人が死なない世界(人格を眼魂に入れて独立させ、肉体はカプセルに永久保存することで不老不死を担保する)であのように人が死んでしまう理由もまだわからない。あの描写だと何か技術上の問題だったように思いますがそれでなぜ人間世界に進出しようと言う話になるのかわからない。
「魂は資源(何に使う?)」というイゴールの言葉からすると眼魔世界の人民の魂を使い倒して資源が枯渇し、新たな資源供給源として人間世界へ、というストーリーが浮かび、かつてネクロムが死人使いの技で戦っていたことからもそうなのかな、と思ったのですが、この前提条件、愛する子供たちのため、誰も死なない世界をつくるというアドニスの理想からは程遠すぎます。
また、何にせよタケル8歳(龍死亡)からタケル18歳まで、10年間眼魔の侵攻がストップしていたのも謎。

細かいところでは赤い大気が何なのかよくわからないし、眼魔世界から来たアラン、カノンが、いざ人間世界の空が赤くなると苦しむというのもよくわからない。アレルギーにしてはアランもカノンも眼魔世界に戻って平気そうだったし。
あと、結局は発揮されなかったネクロムのすごい必殺技も一度は見たかった。
かれらが急速に文明を発展させた力の根源、グレートアイの謎が解明されていないのはまあ、人間世界にも神頼みや超自然的な力への信仰があるからいいとして、その守護のためイーディスが作ったガンマイザーの暴走もよくわからない(人工物ならどこかにキルプロセスが仕込まれていて然るべき)。さらにそのガンマイザーがマコトの偽者をつくって何がしたかったかがわからない。戦いの度マコトの胸が痛む、という描写からしてどんどんマコトの命が削られていき最後は偽者がマコトに成り代わる、というホラーテイストな趣向だったのではと思っていたのでマコトが健康体のままだったのも納得がいきません(今回ダメージを受けていたのはアデルのせい)。
マコトの偽者がとうとうマコトそのものと同じ人格となり、身を捨ててマコトを救うという趣向は面白かったのに、そもそもの始まりの意味がわからないので今ひとつ楽しめず、俳優さんの演技がよかっただけに残念です。

3)テレビ放送だけで解決しない
外伝や映画の登場人物が出てきて、そちらも観ている視聴者だけがにやりとできる、という仕掛けは実に好みなのですが、映画を観る、ビデオを買うといった意思決定の出来無いお子様向けなら、TVだけの視聴で一応の筋がわかる、というのは必須要件ではないかと思っています。
アデルの罪の深さに思い悩んだアランが、じっとハルミの働く姿を見つめているとか、タケルがアルゴスを知っているというのはこの条件を満たしてません。あとフレイアの唐突っぷりはあれを観てる観てない関係なくよくわからない。

たぶん色々な設定を盛り込みすぎて、一つ一つの描写、特に心情変化の経過描写がおざなりになり、そのなかで比較的丹念に描かれた御成、アカリとタケルの絆、あるいはアランの純情と悲劇、ふみ婆との交流がよけいに印象が強いのでしょうが、レギュラーキャラクターはみんなほんとうに大好きです。とくに御成はアカリとの仲良くケンカしな状態、あとお笑い、にぎやかしとしても出色でありながら、ここぞというところでタケルやジャベル、アカリらにじんとくる“諭し”ができるところ、さすがは僧侶だとこのギャップがたまりません。
タケルの年齢に合わない穏やかさ、常識人っぷりも、仏系ライダーとしてはこうなのだろうなとだんだんその魅力がわかってきましたし、1年間大好きな番組であったのは確か。
なので今に至ってもこの途方に暮れた感が残っているのが残念だなあと思ったり。ぜひ次週はわたしも成仏させていただきたいです。
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2016.09.11 11:04 | ghost ゴースト | トラックバック(-) | コメント(-) |
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