LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

8/6に観たのですが、ここに書くまで一週間は待とうと思いました。あまりにも爽やかなエンディングに、余韻を噛みしめたくなったのです。

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前日に観たパワレンの、ボディアクションの少なさがフラストレーションになっていたのか、劇場版ライダーである「風魔」と雑魚忍者のめざましさと無双っぷりに
「これだよこれこれ!」と無門殿のごとく感じ入っておりました。
ドクターズがことごとく倒され、新型のゲーム病を発症してバーチャル・リアリティの世界へ取り込まれて行くのですが、そこへ至るアクションシーンがかなり丁寧に描かれていて満足度高い。雨の中の彩度の低い画面が渋い。
さらには6人での変身シーンが熱い。
わたしの主治医はあくまで九条貴利矢先生(監察医という職業がら病理を様々なエビデンスから明らかにしていくところが好き)で、飛彩先生に関してはただひたすらノーブルというイメージを持ってきたのですが、その純白の白衣が雨に濡れ、泥に塗れるところがもうなんというかえろい。主治医じゃないのに。
最後の最後、ラスボスとの決戦は一転、外連味たっぷりでふんだんな色彩の洪水も、これぞヒーローアクションの華! と堪能しました。

味方を失い孤軍奮闘する永夢の焦燥、同時に描かれるVR世界 (≒少女・まどかの夢の世界)の間の抜けたおかしさと愛しさ。ポッピーが完全に観客視点でツッコミ入れまくります。とてもバランスのよい映画でした。
以下、ネタバレありありの感想文……とはいっても大事なところは伏せているつもりです。
神の道具を手に、対するは時の氏神

小児病棟。脳腫瘍という重い病に苦しむ少女・まどかを、見舞う永夢と明日那。
「研修が終わってもこうして顔を出して下さって」と感謝する付き添いの母親の言葉からすると、とうとう永夢先生は一人前のドクターとなったようです。しかし、大丈夫きっと元気になると明るく励ますかれに、
「だったら秋には学校に行けるようになる? 今年の運動会、徒競走で1番をとれる? 運動会でママのお弁当を食べられる?」といらだちをぶつけるまどか。実は彼女の手術は相当に難易度の高いものであり、成功例も少ないのです。返す言葉もない状況ながら、取りあえず笑顔を消さない永夢先生が強い。

そこへ、唐突に訪れる忍者のごとき装束のライダー、風魔。どうやら敵は、少女を新たなゲームのプレイヤーと見込んだようです。そうはさせじと挑む永夢ですが敵は強く、見かねて加勢しようとしたポッピーがまず倒されます。バグスターであるにも関わらず、ゲーム病の症状を見せるポッピー。
もちろん狙われたまどかも、ゲーム病ゆえの昏睡状態から目を覚ましません。
同様に次々と運び込まれてくる途方もない数の患者たち。
さらには、風魔やその手下に襲われ、片端から倒されていくドクターたち――飛彩、大我、貴利矢。
永夢はたった1人で、この敵と戦わねばなりません。あまりの徒手空拳っぷりを見かねて、神の召喚許可をとった院長偉い。
ここで自称・壇黎斗神は、永夢にゲームをプレイしつつ自在にゲーム世界を構築できるツールを開発し、授けます。


Pizza Cutter - Close Up B&W / SkyFireXII


このゲーム構築ツールは、「エグゼイド」の世界ではまさに神の道具。世界の創造主になれるのですから。
こんなとんでもないものを開発しちゃう神は本当にネ申と言いたい。命削るのも大概にしていただきたい。
プレイ中の、ある意味無防備な状態にある永夢を外部からの襲撃から守るべく打つ手も抜かりなく、本作の神はまさに神。
しかし敵の真の狙いもまさにそこにあり――。

シンプルなヒーロー


永夢が医師を志したのは、自分が幼い頃、苦しむ自分に再び笑顔を取り戻させようと、力を尽くしてくれた医者がいたから。
自分も、子どもの笑顔を守りたいという実にシンプルなその動機を、全編貫いてきた永夢は、平成ライダーの中では非常に“わかりやすい”ヒーローです。
本作でも、自ら助かることを拒否したまどかの真の願いは何かと終始考え続け、ラスト近くでは大胆な療法を選ぶのです。
永夢がまどかの心を救い、飛彩が彼女の身体を救う手術室のシーンには胸が熱くなりました。
真の敵は結構えげつないやつで後半はCGによる色彩の乱舞がまた華々しいのですが、それよりも。

ラストに描かれるのは、休憩時間に子どもたちとゲームに興じるやさしい永夢先生。
そこへお目付け役のナースが呼びにきて、慌てて走っていった先にはおたまやフライパンを手にしたコックコート姿のウイルスたち。第一話の再現かとその既視感になんともいえない永続性を感じました。ただ一つ違うのは、永夢のIDカードから「研修医」の肩書が取れていたことで、晴れて小児科医となったかれは、これからも子どもの笑顔を守るため、戦い続けるのだと。
雨上がりの青い空。なんて爽やかなラストなんだとため息をつき――スタッフロールを眺めながら唐突に気づくのです。

「ビルド出てたっけ?」と。

ああいうバトンタッチの仕方は好きですね。しゃれが効いていますし、ドクターたちの病との戦いというシンプルな世界観も壊しません。

小ネタ

小ネタといいつつ、その大半が上記で伏せているVR世界に集中してしまうのですが。そこを避けるとすると、
・パラドすごい笑顔
・ニコちゃん渾身の看板を診療室内に置く大我
ニコと大我周りは観ていてほんとうに楽しいです。そして、
・葱
同時上映のキュウレンジャー。
司令がひらひらの一言で感想が終わってしまいそうですが、ラッキーがだんだん頼もしくなってくるのを感じました!
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2017.08.13 02:20 | dvd box 観たらめも | トラックバック(-) | コメント(-) |
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