LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

 このところネットから落ちていたのは例によって仕事が忙しかったから……ではなく、入院していたからです。それもひき逃げ事故の被害者として。大病をしたこともなく、インドア派なので当然怪我もなく、保険も保障もいらないと思っていたらまさかの盲点でした。幸い全治1~2ヶ月という軽症ではあったのですが、わたしにとってもそうそうあることではない、めずらしい事態だったので、取りあえず記録を残しておこうと思います。
まだ解決してない事件なので若干のフェイクは入っています。


Rain impacts visibility / State Farm


ヒット・エンド・ラン

 つい先日、9月17日日曜の夜、わたしは19時で仕事を終え、ちょっとした後片付けの後、職場を出ました。
「お先に失礼します」と直属の上司に挨拶した際、
「今から帰るの? 歩きで?」とからかわれたことを憶えています。というのも、ちょうど台風の影響で、周囲は雨脚が最高に激しくなった頃でした。後で聞いたことですが上司は上司で誰かがわたしを車で送ったほうがよくないかと思っていたようです。
 わたしとほぼ同時に社屋横手の社員用出入り口を抜けた同僚は、傘を持たず、濡れるのを嫌ったのでしょう、手を頭上にかざしつつ両側一車線の暗い車道を突っ切って、小走りに向かい側のスーパーの方へ渡っていきました。その時は危ないことをするな、と見送りつつ思ったのですが、今思えばわたしもそれに倣うべきだったのかもしれません。

 わたしといえば傘を持っていたのでそれをさし、片手には前日置き忘れていた日傘を持って、最寄りの交差点へ向かいました(勤務先は交差点の角地になります)。少し待つと信号が青になったので、わたしもすぐ、スーパーのある方向へ横断歩道を渡り始めました。
 信号待ちをしていた間、ちょうど逆方向の側に黄色っぽい、明るい色の軽が停まっているのには気づいていましたが、ウィンカーも出ていませんでしたし、信号が変わった瞬間に飛び出してきたので、そのまま直進するのだろうと思っていました。暗い道とはいえ、角にあるわたしの職場はまだ営業中で、信号側にある正面玄関(前述の社員用出入り口とは違う)は煌々と明るく照らされており、車の側からもちょっと周囲を見回しさえすれば、そこに立って信号待ちしているわたしが見えただろうと思います。
 ところがその車は徐行もせず、それどころかなりの急角度で右折すると、ちょうど道路の中央部を横断中のわたしのほうへ向かってきたのです。車のライトを間近に浴び、このままでは正面からはねられる、と焦ったわたしは進行方向へ駆け出しましたが、間に合わず片足の後ろ足首に車の右前輪を当てられてしまいました。さらに、体を返す形で倒れこみかけたその足の上を、タイヤが轢いていく感触もありました。
 このように書くとかなり時間がかかっているようですが、一瞬のことでした。進行方向からやや斜めに倒れたわたしが、路上に両手をついて顔を上げた時、その車は停まることも減速することもなく、薄暗い山間の方へ走り去っていくところでした。わたしの勤務先の駐車場出入り口に設置された、オレンジ色の照明を浴びていくのが見えました。

 怒りよりも先に感じたのは純粋な驚きです。生まれて初めて事故に遭ったという混乱のなかでも、なんとなく運転手は車を停め、何が起こったか様子を確かめるものだと、頭から決めてかかっていたのです。しかしその運転手は、文字通り、こちらに一顧だにせず行ってしまいました。

 驚きと、直後襲ってきた足の痛みに、そのまま雨の中、地面に横たわってしまいましたが、すぐに
「倒れたままだと今度は対向車に轢かれかねない」ことに気づきました。田舎道で、ましてこの悪天候では低い位置に倒れたままのわたしになど、車が気づいてくれるはずがありません。
 なんとか上体だけ起こし、取り落とした傘も拾うと、車通りが少なかったのを幸い、道路の向こう側まで、手の力だけで這って移動しました。そのときには既にわたしは頭からずぶ濡れで、すっかり身体も冷えきり、水を吸った服が重いくらいでしたが、再度轢かれたら足が痛いくらいでは済まないという恐怖のためか、さほど気になりませんでした。
 ようやく歩道までたどり着いて座り込むと、同様に濡れたウェストポーチからスマホを取り出しました。このスマホ(一応防水性あり)を守るため、骨の折れてしまっていた傘をわざわざ拾ったわけです。と、自分ではかなり落ち着いていたつもりでしたが、スリープモード解除のパスワードを入れるべき画面で一生懸命110番を押していたあたり、やはり動転していたようです(本当はこの画面でemergencyを押せばもっと早く連絡がつく)。
 あたりは暗く、人気もなく、わたしはずぶ濡れのうえ足を怪我して歩けません。家族の待つ家はすぐ近くなのですが、そこに帰り着くには誰かの助けを求めるしかないのです。気を取り直してパスワードを入れ、電話番号入力画面を呼び出しました。ようやく110番できて
「事件ですか事故ですか」と係官の第一声が聞こえた時、思わず泣きそうになりましたが、
「車にひき逃げされました……」と告げることができました。

110番の人はよく喋る

 交通事故で110番したのは初めてですが、以前一人暮らしをしていた時、泥棒に入られて通報したことはあります。あの時はこんなに色々聞かれたっけ、とびっくりするくらい、今回は立て続けに、実に色々なことを長々と聞かれました。
 自分が被害者であること、加害者は立ち去ったこと、自分の名前や生年月日、事故の場所を告げると、今度は互いの進行方向、相手がどちらから来てどちらへ向かったか、という状況の説明を求められます。ナンバーや車種はわからない、大きさから軽だと思うが色は明言できない、目撃者や同行者はいない等々聞かれるまま答えましたがこれも矢継ぎ早の質問で、途中、スーパーからの帰り道らしい男性が
「大丈夫ですか? どうしました?」とずぶ濡れで地面に座り込んでいるわたしに傘をさしかけてくれたのですが、大丈夫です、ありがとうと答える間も与えてもらえませんでした。もっとも110番の係官は話しながら最寄りの警察署や救急車の手配はしてくれていたようなのですが(自分でも「わたしはこうしていろいろ尋ねる役割なのです」と言っていた)。親切な男性に会釈しつつ質問に答え続け、雨の中地元の警察署から数名の警官が到着してもまだ電話が切れないでいると、とうとう警官の1人が
「それ110番でしょ。もう切っていいですよ」と言いながらわたしの手からスマホを取り上げ
「現着しましたので」と断ってくれました。
 その間通りすがりの男性はずっとそばについていてくれて、とても心強かったです。お礼を言う間もなかったのが申し訳なかった。

 警察も110番の係官に負けず劣らず、すぐに質問を始めたのですが(ナンバーなどがわかれば緊急配備できるため)、何分にも豪雨の中、しゃがみこんでの事情聴取はやりにくかったのでしょう、
「このままじゃなんですから、あそこを借りましょう」と、職場の玄関ホールを指さしました。これに対し、実はあそこはわたしの職場でこの状態で戻るのは気恥ずかしい、というようなことを言ったように思います。理屈が通らないと我ながら思うのですが、せっかく這いずってまで渡った横断歩道をまた戻ることになるのが悔しい気もありました。もちろんそんな抵抗は意味がなく、そんなことを言ってもここも路上ですし、と軽くいなされ、あっという間に運び込まれてしまいました。
 「そこで事故があったので、場所を貸してください」と大声で警官が叫び、窓口の係員が驚いた顔でこちらを見た、と思います。
 自動ドアが開いた、すぐ内側の床に降ろされました。そこで再び、110番に説明したのと同じようなことを複数の警官に口々に聞かれるまま答え、通報時間を確認され、同時に足が痛い、立てないと訴えたために足の怪我の写真を撮られ、しているうちに、窓口から知らせを受けたのでしょう、いつの間にか何人もの社員が表に出てきて、
「この人はうちの社員です」と警察に身元を説明してくれる上司や、濡れたわたしにタオルを差し出してくれる同僚などで狭いホールがごった返しになっていました。さらにそのさなかに救急車が到着。
「かなり濡れていますね。寒くないですか」と厚手のタオルケットを身体に巻いてくれ、警察に脱がされた靴と靴下をビニール袋にまとめてくれました。また、その時出てきた上司たちのうちの1人が、つきそいで救急車に同乗してくれることになりました。

やっと手当を受けられることに

 職場での事情聴取までは警官がわたしの折れてしまった雨傘を持ってきてくれたと記憶しているのですが、救急車に運び込まれたのは無事だった日傘だけでした。雨傘は証拠物件として警察が持っていったか、もしくは職場の方が処分したか。
 救急車については、自分が患者として乗ったのは初めてですが同僚や近所の人のために呼んだことはあり、

・受け入れ先の病院をいちいち電話して探す
・受け入れ先が決まるまでは走らない

 ということは実際に見て知っていました。が、救急病院に向けて走っている間、道案内をしてくれることまでは知りませんでした。
「今○○を通過しましたので、あと○分くらいですよ」とか、
「ここから(車が)揺れます。(怪我が)痛むかもしれませんががんばってください」とか。
 正直土地勘がないため地名を言われてもわからないのですが、こういった点で、救急隊の方の細やかな配慮を感じました。熱や血圧を図られ、しびれはないか、気分は悪くならないかなどとも聞いてもらえました。と言っても足の痛み以外健康そのもので、事故のショックで動悸が早まっているという自覚があるだけだったのですが。
 この搬送中に、やっと家族に連絡を入れるチャンスがめぐってきました。自宅にかけると、1号はちょうど移動中と思われ、2号は眠っていたのか出ず。やむなくiメッセージ(iPhone同士のラインみたいなやつ)を入れ、念のために近所の人に
「現状こうこうで」と説明しておきました(この近所の人はまだわたしが話している途中で「わかった!」と電話を切ってしまったので面食らいましたが、すぐ我が家へ来て2号を叩き起こし、ついでに1号にも一報を入れてくれていました)。

 到着した病院には新しくできたばかりの救命センターがあり、救急車後部が開いてストレッチャーのまま下に降りると、病院の広い入口を抜け簡易な手術なども出来る処置室に直結していました。そこからCT室、レントゲン室などにもすぐ移動できます。そんな構造や、
「名前は言えますか? 生年月日は」
「意識清明!」
 などの声が飛び交う中
「いちにのさん、でこちらに移し替えますよー。せーの、いち、にの、さんっ!」とストレッチャーからベッドへ移されたのも含め、医療ドラマのようだとつい興味本位であちこち見てしまいました。はじめわたしの怪我は大したことがないと思われたので(背骨、腰などに異常がなく意識もある)、病院の方々は
「処置が終わったらどうやって帰る?」ということのほうを心配してくれ、病院のパジャマを借りて着替えるか? とか家族の人は迎えに来てくれる? と聞いてくれていました。取りあえず処置の邪魔なのでと濡れたジーンズを脱ぎ、ウエストポーチを外すよう言われました。ジーンズを脱いだときにはほっとしたのを憶えています。家族の迎えは間に合わないだろうから、パジャマを借りてタクシーで帰宅することになるだろうとわたし自身も考えていました。
 が、処置前に撮ったレントゲンの結果がかなり悪く、
「手術したほうがいいと思うんだー」との主治医(男性)の一言で、入院が決定。足の指が2本折れており、1本は固定だけでいいと思うがもう一方はピンを挿す必要があるだろうとのこと。
 手術と決まると、手早く固定処置だけを行い、あっという間に救急スタッフは解散していきました。カンファレンスで処置法や手術の日程が決まるので、もうすべきことがなくなってしまったわけです。
「ひき逃げだって? 悪い人がいるねえ」と声をかけてくれていた女医さんは、帰れなくなっちゃったねえと慰め顔で言ってくれました。

 ちなみに主治医はかなりさばさばした人のようで、処置中に
「警察から状況はどうかって電話かかってます」と取りつがれれば
「いやレントゲンまだだし状況わかんない。警察はあとあと!」とさっくり断るし、つきそいで来てくれた上司についてもただ単に野次馬がついてきたくらいにしか思ってなかったようで
「ご家族じゃないんでしょ? (関係ない人は)もう帰ってもらって」と言い出すし。慌ててわたしがいや上司だからと口を挟み、中に入れて怪我の状態など説明してくださいと頼む一幕もありました。意識清明でよかったです。

救急病棟の一夜

 すぐに入院手続きが行われ、さっきまではかろうじて着ていたTシャツ(同様にびしょ濡れ)も脱いで病院のパジャマに着換えると、患者用のネームブレスレットをつけてもらいました。処置台から車椅子へ移り、CTスキャンと胸部レントゲンを撮りました。胸部レントゲンの際、車椅子から降りたわたしの背中がびしょ濡れだったのに気づいたナースが、再度着替えさせてくれました。先程の着替えでは身体が濡れたままだったので、せっかくのパジャマが一瞬でだめになっていたのです。
 救急病棟は前述の通り処置室からすぐの場所にあり、何とかベッドに落ち着くことができました。脱いだ服や、付き添いの上司が持ってきてくれていた靴などはベッドサイドへ。夜勤のナースが挨拶と諸注意のために来てくれ、病院食は明朝からだと説明しつつ、ご家族と連絡はとれましたかと聞いてくれました。1号からショートメールが入っていたのですぐ電話し、夜食と何か本などを持ってきてほしいと依頼。ウェストポーチも濡れていたのですが携帯と財布が入っているため、ナースがビニール袋に入れてベッドサイドに置いてくれていたのです。

 入院手続きで面白かったのは、治療方針の説明の後、転倒の可能性をスコア化してベッドにはらせていただきますと、かなり言いにくそうにしていたことです。
「すべての患者さんにお願いしています」と何度も繰り返されたので、年寄り扱いするなと怒る患者さんもいるのかなあと想像しました。
 1人になった後、スマホが鳴るので取り出すと警察からで、

・怪我の程度はどうか
・(轢かれた)靴は家族に頼んで洗わないようにしてくれ、できれば左右別々にビニール袋(レジ袋でいい)に入れて確保してくれたら自分が取りに行く

という用件でした。この豪雨だしわたしもほとんど車と接触してないしで靴くらいしか証拠がないんだろうなあ、これは捕まらないかもしれないなとこの時思いました。

 この救急病棟は、その名の通り急患で運ばれた患者が落ち着くまでの仮の入院設備であり(もちろん設備は普通以上に整っていますが)、その時点ではだだっ広いホールのような場所に、わたししか患者はいませんでした。もちろんベッドごとにあるカーテンの仕切りの中を一つ一つ確認したわけではありませんがわたしから見える範囲では。
 ほどなく1号2号が駆けつけてくれ、夜食を差し入れてくれたのでガツガツと平らげ、安心したので楽しくおしゃべりをし……家族が帰った後は手持ち無沙汰のためSNSでつぶやいたりもしましたが、そんなことをしていても、誰はばかる必要もなかったのです。

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 しかし、暇つぶしにスマホで漫画を読んだり、うとうとしたりしている間に他の急患がどんどん運び込まれてきていたようです。夜半から明け方にかけ、様々な物音や声が断続的に聞こえるようになりました。特にすぐ隣のベッドでは、入ったときにはまだ患者さん自身の元気な話し声がご家族の声に混じって聞こえていたくらいだったのに、明け方人が変わったかのようにひどく辛そうなうめき声が聞こえ始め、ナースから知らされて見に来た当直の医者が緊急手術、と言っているのが聞こえてきたり、少し離れたところからは年配の患者さんの唸り声が聞こえたり。足の指が折れた程度でこの場にいるのが申し訳ないほどの緊迫した空気で、ついつい身をすくめていました。

 朝食(食堂から離れているせいか冷めてはいましたがかなり美味で、祝日ということもあり栗おこわがついていました)の後、もう一度家族が着替えを揃えて持ってきてくれたため、前夜買ってきてくれたクロスワードパズルは簡単すぎると軽口をたたきました。時間を持て余しすぎるのではないかと心配していたのです。何しろトイレに行くにも
「車椅子でお運びしますのでナースコールしてください」と言われていて、暇だからとあちこち出歩くわけにもいきません(初日から松葉杖を貸してほしいと頼んでおり、主治医もすぐOKを出してくれていたのですが、祝日の間は事務手続きができないので)。が、骨折のためかこの日は微熱があったため、結局は大部分の時間、ただうとうとして日を過ごしました。外科病棟ではこの日退院が1人出るということで、その手続が終わった後、午後3時頃にようやく引っ越しとなりました。移動したよと家族には再度、iメッセージを入れておきました。

外科病棟へお引っ越し

 外科病棟のナースが迎えに来てくれ、病室に入る前にここが談話室、ここがシャワー室と洗髪室……と車椅子で案内してくれましたが、わたしは手術までは清拭のみと言われたことに、相当落胆してしまいました。日曜日の朝以来、お風呂に入ってないのです……髪は雨に濡れ生乾きになったままでした。1号が歯磨きセットを差し入れてくれていたので、初日から歯磨きだけはできていましたが(ナースがゆすいだ水を捨てるためのお盆も持ってきてくれました)、さっぱりするのはその部分だけ。

 この病院のスタッフには皆さんお世話になりましたが、至れり尽くせりの救急病棟に比べ、外科病棟で一つだけ閉口するのが、別の患者さんと何度も間違えられることです。のんびりしていたり、うとうとしていたりするといきなり仕切りのカーテンがさっと開かれ、検温か何かかと起き上がりかけると
「すみません、間違えました」とまた閉じられるのです。どうもわたしは退院患者の後に入ったのではなく、退院患者の後へ他の患者さんが移動した、さらにその後へ入ってしまったようでした。これはその、“他の患者さん”が退院された後、わたし自身が退院する日まで続きました。一応入り口の表示板では大部屋のベッドの位置と名前がわかるようになっているのですが……。
 再度持ってきてくれた荷物にはパソコンも入っていたので、家族というものはありがたいと思いつつ取り出し、取りあえず月末提出の課題に取り組むことにしました。時間がありあまっていたためかあっという間にできあがってしまいました。ただネット環境がないので提出までは至らず。
 なお、この日も警察から電話があり、決して強制はできないが診断書をとってほしい、それで被害状況を確定してしっかりと処罰する方向に持っていきたいと言われました。

 翌火曜日午前、一瞬だけ主治医が顔を出し、カンファレンスで手術が正式に決まったが日程はまだだと告げていきました。それを受けて職場に連絡。
 この火曜日まではもともとわたしは休みの予定だったので、改めて水曜から休みを取りたいと言わなければなりません。できれば何日までとはっきり見通しを告げたいと思い、この日まで連絡を待っていたのですが手術の日程が決まらないなら決まらないで、それを説明するしかありません(事故直後に派手な騒ぎになったため、わざわざ怪我をしましたと説明する必要がなかったのは手間が省けました)。
 直属の上司は不在だったため総務につないでもらい、状況を報告すると、会社からは
「こちらの防犯カメラにも事故の様子が映っていた。右折車がショートカットして曲がってきて、あなたと接触して……」と教えられました。白っぽい軽がちゃんと映っていて、車種等も判明したとのこと。わたしは車に詳しくなく、たとえ明るい路上で、落ち着いた状況で見たとしても車種など警察には説明できなかったろうと思いますので、これには一安心しました。
 清拭し、パジャマも替えてもらってほっとしたところへ、この日は1号が1人でやってきました。事前に救急病棟のスリッパは返さないといけないと伝えていたため、新しいサンダルを買ってきてくれたのです。紙コップや割り箸も。また、より難度の高いパズル誌や小説も買い揃えてくれ、テレビは見ないと思い買ってなかったテレビカードも買ってきてくれました(結論から言うとテレビカードはランドリールームや冷蔵庫のスイッチとしても機能するので、これはありがたかったです)。

 軽症の場合のひき逃げ犯の検挙率は低いし、物的証拠がほとんどなければ難しいのではないか、それに加害者はかなり悪質だし逮捕されても慰謝料などは期待しないほうがいいかもしれないねと1号と相談。治療に専念しようという話になりました。わたしとしても慰謝料をもらって示談となるのは、この場合却って納得がいかない気がしていました。
 轢かれたことや怪我をしたことより、どけどけと蹴散らすかのように突っ込んでこられたことや、豪雨の中路上に放置されたことのほうが人間扱いされなかった気がして、ショックだったのです。

 この間事務のスタッフが保険証の確認に来たり、労災を申請するなら提出してほしい書類があると言ってきたりしました。さらに夕方には待望の松葉杖が!
 リハビリ担当のスタッフとともに簡単な使い方を練習し、夜からは1人でトイレにいけるようになって、かなりの解放感を味わいました(トイレの鍵が閉められる)! スマホに今まで直接話をしたことのない勤務先の支社長から御見舞の電話が入り、驚いたのもこの日のこと。やはり防犯カメラについて言及され、
「警察も今日来て見ていったから捕まるだろう。日にち薬だからゆっくり休養して」と励ましてくれました。
 以下その②に続く。
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2017.09.24 14:16 | diary 優雅に生きたいけどだめ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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