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やっぱり社長が悪いのでは? 5年経ってもとびきりキュート! 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」

ということで日本の特撮界隈もいろいろ騒がしいですが、やっと観てきました!
今回も高校生ヒーローの魅力が大爆発しているスパイダーマン:ファー・フロム・ホーム!

ベニス

タイトルにも書いていますが「ホームカミング」同様、今回も社長に恨みを抱いたヴィランが登場。
「ホームカミング」ではヴィランのほうについ同情してしまう状況でしたが、今回は完璧な逆恨みだしねちねちしていて、次回に後を引きそうな感じですね。トニー・スターク、恨まれやすい人です。
楽しい楽しい夏休み旅行の最中に、その尻拭いをさせられてしまうピーター・パーカー。
果たして恋の大作戦は成るや否や。

今更ネタバレがどうこう言われる筋合いはないのですが、以下、「アベンジャーズ:エンドゲーム」を未鑑賞の方はご遠慮いただきたい感想文。
夏休み旅行?

敢えて日本に置き換えるならば修学旅行とサマーキャンプのハイブリッドみたいな感じなんでしょうか。
先生に引率されてヨーロッパ周遊の旅に出るピーターは、この旅行を機になんとか気になる女の子・MJとの仲を親密なものにしたいのですが……
インフィニティ・ウォー」の影響で世界人口の半数が消え、その5年後、「エンドゲーム」を経て消えた人々が復活した後の世界。
トニー・スターク/アイアンマンも、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカも、いない世界。
ピーターら消えていた組は、5年経っても当時の姿のままですが、消えていなかったほうはその間も着々と成長していたわけで、改めて学校が再開し、再び出会ったクラスメートの半分は5年分の変貌を遂げています。背も高く伸び、男らしさを増したクラスメートの1人がMJに関心を示していることに気づき、気が気でないピーター。
「アメリカ男・ヨーロッパでモテモテ作戦」を掲げるネッドには耳も貸さず、ただひたすら
「いつ・どこで・どんなふうにMJに告白すべき?」ということで頭がいっぱい。何と可愛いヒーローでしょう。

引率の先生が日本では考えられないくらい弛くてよかったですね。しかしこんなサイドストーリーがあったとは。

……なのに事件のほうが、かれを追って来るのです。
多元宇宙の彼方、別の地球から現れた敵、というか自然現象っぽい感じもしないではない脅威、“エレメンツ”。
アベンジャーズとしてこの問題に対処せよと名指しで要請してくるニック・フューリー。
捨て置けず、学校活動に参加しているふりでなんとか身分を隠し戦うピーターに、新たな仲間も登場します。

未熟さが魅力のヒーロー

ピーター・パーカー/スパイダーマンはアメリカンヒーローとしてはめずらしく、その未熟さ、ナイーブさが魅力。
トニー・スタークに見出されたことを誇りとし、かれの偉業に憧れ、後に続こうとの意思を固めていることも事実ですが、アイアンマンの遺産をどこかで重荷と感じているのも事実だし、
「地球のため、みんなのため、それもいいけど忘れちゃいけないこと、あるんじゃないの(「ふたりはプリキュア」ED、「ゲッチュウ! らぶらぶぅ?!」より)」とも思っています。
もちろん青春真っ盛り、まだ一個の人間として成長過程にあるヒーローに完璧を望むのは酷でもあるのですが、その弱点を百も承知でトニー・スタークが見込み、その重すぎる遺産をかれに引き継いだ理由とは、ピーターが失敗の後、反省し、奮起し、傷だらけになりつつもリカバーすることに全力を尽くすから。力を持つ者の責務を理解しているからです。

両親を知らず、親代わりのおじも亡くし、父性を感じていたであろうトニー・スタークも亡き今、新たに出会った別の地球から来たヒーロー、“ミステリオ”に心開くピーター。今回のこの展開は、他の大人のアベンジャーズでは成り立たないものだったでしょう。

水の都ベニス、プラハのカーニバル、ロンドン橋と宝物庫、咲き乱れるオランダのチューリップ畑、旅情あふれる舞台が第一の魅力ですし、「ホームカミング」の死闘を彷彿とさせる、ピーターのぼろぼろっぷりが泣けます。
友達の命を助けるため奮闘するピーターのもとへ、武器を持って駆けつけてくるMJも実に魅力的。
関係ないけどロンドンの宝物庫で、絶体絶命のピーターの仲間たちがなぜか懺悔合戦みたいになってしまうのおかしかったです。

仮想現実という敵

今回のヴィランの戦いっぷりは出色で、ハリウッド映画だからこそ表現できる敵だということもいえますね。虚々実々、まるで「マトリックス」か「インセプション」の世界に入り込んでしまったかのように視覚を惑わされ、目の前の味方が、敵が、ほんとうに目に見える通りであるかどうかはわからない。
「人は信じたいんだ。そして、信じたいものを信じる」
勘を頼りに戦うしかないピーターにとってそれは悪夢にほかなりません。またおそらくは現代社会の批評もそこに含んでいるのでしょうが、非常に恐ろしい、映像として見ごたえのある作品となっていました。

自分の恋がまったく進展しないまま、ネッドやハッピーの恋模様を見守るしかなかったピーターも、最後はしっかりMJに告白。でもそれはまったくロマンチックなものではなく、戦いの後のどさくさ紛れとしかいえず、
「残念だよ。計画があったんだ……」と苦笑するしかなく。すかさずその、傷だらけのピーターに抱きついて唇を奪うMJ。
「……ぼくに、キスした?」

ゼンディヤについてはいろいろな作品でその美しさをいやというほど見てきていますが、このぶっきらぼうなMJが、わたしは一番好きです。

「あなた達キュートね」とクラスメートに冷やかされるほど、くすぐったく初々しい2人の恋に、暗雲立ち込めるラストが憎い……次も観たくなるじゃないですか。
7/6追記。昨晩、「ホームカミング」が地上波放送された(2号はネッドのファンであると判明)ので、思い出して過去作の感想文にリンクをはりました。あと、コロンを打ち間違えていたので修正しました。
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