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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

きみの真名は――。

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Photo by Sime Basioli on Unsplash

最後の最後にサプラーイズ! で吹っ飛んでしまいましたが加古川飛流編を終えてついに最終章となり、今回、新たに3つのできごとが起こります。

1つめは奇妙な連続失踪事件。ディケイドの力を得たスウォルツは、人々をさらってはそれぞれの理想の時へ連れていくことを繰り返しています。その狙いはいまだ不明。
2つめは未来からの使者。仮面ライダーアクア/湊ミハルは「MOVIE大戦MEGA MAX」にて、およそ40年後の未来から現代へ、隕石によって生じた時空の裂け目から現れた際、オーズ/火野映司から明日のパンツを1枚分けてもらったことで、自分にとっての今日がかれらの明日であると悟り、それを守ることに己の戦いの意義を見出して元の時空に戻ったライダー。ゲイツ及びツクヨミが過去に干渉しているのは間違いだと諭し、未来へ帰るよう促します。
3つめ、スウォルツを信用できなくなったウールの前に現れるアナザードライブ。ジオウは未だドライブの力を継承していませんので、おそらくは次週公開の映画の中でそれを獲得し、それによって敵を倒すことになるのでは。

メインストーリーに密接に絡んでるのは2つめですね。ついに明かされるツクヨミの正体……! ぞくぞくします。ここからラストまでは一直線。最後まで見届けたい。
予習のおすすめ

未見の方にはおすすめしたい「MEGA MAX」。
ストーリーは単純至極、テンポよく超かっこいいアクションが全編連続するのでそれだけで気持ちいい。ジオウに関係するのは前半30分の「オーズ」編のみですがせっかくなら全部ご覧いただきたいです。過去シリーズを踏まえた人間関係が端的に描かれていてしぶい。「フォーゼ」「オーズ」「W」が登場し、栄光の7人ライダーまで! そして彼女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 「ジオウ」とはまったく関係ないものの如月弦太朗役、福士蒼汰さんの熱い告白シーンもよかったです。

預言者の時間

大学マラソンの決勝ゴール前。声援の中、トップを走っていた右央地大の選手はテープを前に、勝ちを確信したかのような笑みを浮かべます。ところが。
「あっ!」
不意に躓き、倒れる右央地大。起き上がろうとする間に、後続のランナーが続々とゴールインしていくのを目にします。
「……畜生っ! ああっ!」
悔しさと落胆で動けず、ただ拳で地を打つその選手を、突如銀色の膜が包み込み――。
「消えた?」
「どこへ行った」
騒然となる大会役員たち。

「……いなくなったのは、右央地大学の西村和馬さん19歳で、未だ西村選手の行方はわかっていません」
おそらくは大会を取材するためスタジアムまで来ていたのであろう、ラフなポロシャツ姿のアナウンサーがレポートしている、そのニュース番組を、クジゴジ堂の食堂で眺めているウォズ、ゲイツ、ソウゴ。とくにソウゴは食い入るように見つめています。
「……人が突然姿を消すという現象が、この数日間多発しており……」
その間ずっと、画面右端に映され続けている西村選手の顔写真に、見覚えがあるからです。
「……西村!?」
犠牲者は、高校時代、ソウゴがともに通学していた級友の1人。息を呑むソウゴに、
「ふしぎなこともあるもんだねえ」と、厨房から盆を手に出てきて話しかける大叔父。「まるで神隠しだね」
「え、何? 神隠しって」
「あれ? 今の人言わないの、神隠し。人が突然いなくなること」
言いながら、盆から小皿をテーブルに置いていく大叔父。傍らではウォズが、それを各自の席に並べ直しています。
超然としているようで、けっこうこまめに大叔父のお手伝いをしていますよねこの人。
それまで無言でTVを睨みつけていたゲイツ。大叔父が再び厨房へ去るのを待ち、ぼそりと、
「……ほんとうに神が隠したんならいいけどなあ」
「どういうこと」
「こんな怪奇現象、タイムジャッカーの仕業に決まってる」
「スウォルツが?」
「スウォルツは」ゲイツの険しい顔に反応してか、ウォズも口を開きます。「ツクヨミくんとディケイドの力を吸収して強大な力を得たはずだ……もう少し大それたことを企んでいそうなものだが」
「油断は禁物だ」ウォズの視線を受け、睨み返すゲイツ。「蟻の一穴、という言葉もある」
「ゲイツくん、古い言葉知ってるねえ。『千丈の堤も蟻の一穴から』ってね!」麦茶の容器を持って出てきた大叔父。「へへっ。……あれ? ところで、ツクヨミちゃんまだ起きて来ないの?」
一斉にテーブルの空席を見やり、2階の彼女の部屋のあたりへ視線を向けるソウゴ、ゲイツ。ウォズはおっとりと自分のどんぶりに醤油をかけています。卵と山芋がのっている気がします。
「そういえば夕べから見てない気が……」
「まさか、『神隠し』?」
「えっ」
大叔父の冗談につい、不安になってしまうソウゴ。しかしその時、不気味な振動とともに、ゴゴゴゴゴ、と低い音が聞こえてきます。
外へ飛び出す一同。

ソウゴたちがいつもの川沿いの道までくると、上空には大きな、時空の裂け目ができています。
そこから覗くタイムトンネルを抜けて、川の中へ降り立つ水色のロボット。
「タイムマジーン?」
「2050年代の初期型だね」解説するウォズ。
やがてかれらの目の前で、ゆっくりとその昇降ドアが開き、遊歩道へ
「よっ」と軽やかに降り立ってきた人物は、全身水色のバトルスーツをまとっています。同色のブーツに回転ベルト、黄色い複眼。
「仮面ライダー?」油断なく身構えるゲイツ。
それに応じるかのように変身を解く未知のライダー。現れた青年は、
「きみが、明光院ゲイツ……だよね?」とゲイツを名指しします。
「そうだが。お前は」
「おれは仮面ライダーアクア、湊ミハル。きみを迎えに来たんだ」
友好的に歩み寄ってくるミハル。が、長身のゲイツよりも背が高く、童顔ではあるものの年長であるらしい相手に、ゲイツの警戒は解けません。
「迎えに、だと?」
うんとうなずくミハル。
「ゲイツ。きみと、ツクヨミは未来に帰るんだ」
「何?」
その成り行きを不安げに見守るソウゴ。

……かれらを背に1人、カメラに振り返るウォズ。暗転。
「この本によれば、常磐ソウゴは様々なレジェンドたちと出会い、すべてのライダーの力を手中に収めつつあった。しかし、敵も最強の力を手に入れ、常磐ソウゴが歩んできた旅の、最終章の幕が開かれる――」
緊張の面持ちで目を上げるウォズ。でOP。ナレーションも最後の戦いが幕を開ける、って言ってますね。切り拓け、真の王となる未来を!
まいど容赦なく映画のネタバレをしてきます。

アナザードライブ

はあ、はあ、と荒い息をつき運河に接した遊歩道を駆けるウール。通常の歩道へ続く階段を駆け上がる途中で、ふいに身体の自由がきかなくなります。
(うっ!? ……重加速か)
それは重力の異常により極端に時の流れが遅くなる現象。「ドライブ」世界のロイミュードたちが引き起こしていたものです。
ウールのみならず親水公園に憩う人々すべてが、地上に縫い留められたようになるなか、すたすたと歩み寄ってきたのは赤い異形の怪人。
(やっぱり。アナザードライブ)
重加速の中では時間が停まっているわけではないため、人々は今何が起こっているか、認知することはできます。にらみつけるウール。その前に歩み寄り、無造作に殴り倒すアナザードライブ。
「うあっ! ……ああっ」
ゆっくりではあるものの全身の力を振り絞って身を起こし、手を上げるウール。さらに追撃しようとするアナザードライブに向け――危機一髪。時が停まり、凍りついたようになるアナザードライブを尻目に、起き上がり駆け出します。
ウールが去った後、時が解け、無人の空間を拳で撃ち抜くアナザードライブ。

「……!」なんとか物陰まで駆け込み、身体を折って息を整えるウール。
「どうしたのよ」物憂げに問うオーラ。
「アナザーライダーに、……襲われた」
「アナザーライダーに?」驚くオーラ。「……ジオウがグランドジオウになったんだから、……すべてのライダーの力はあいつの手にあるんでしょ? アナザーライダーがいるなんておかしいじゃない」
「ぼくが知るかよ!」
「まさか、スウォルツがあたしたちを消すために」
「冗談じゃない! ……このままやられてたまるか」
ここ何度か書いていますがめっきり青年らしさを増してきたウール。背も伸びてきているのではないでしょうか。
「じゃあどうするのよ」防衛反応である腕組みの姿勢で、うつむくオーラ。「……あたしは力を奪われたままだし。あんた何とかできんの」
前回ウールに救われたも同然なのに、さらにこの先の責任までかれに被せようとしているんでしょうか。それはちょっと感心できません、オーラ。
しかし彼女の言葉を真に受けて、この先の2人の安全をいかに確保するか、必死で考え込むウール。

過去への干渉1

クジゴジ堂食堂。コースターの上には麦茶のグラス。テーブルにつき、手にとって飲んでみるミハル。
「ね。ゲイツたちを迎えにきた、ってどういうこと」傍らに立つソウゴが口火を切ります。キッチンカウンターの前にはウォズが立ち、入口近くのソファにはゲイツが陣取り。
「過去に干渉しようなんて間違ってる」いきなり本題に入るミハル。「だから、おれと一緒に未来に帰ろ、ってこと」
「未来に」オウム返しのソウゴ、憮然とするゲイツ。
「湊ミハル……」書物の頁を繰っているウォズ。「仮面ライダーアクア。この本によれば確かに、40年ほど未来から来たライダーのようだね」
「うん。おれも、前に過去のライダーに会ったことがあってさ」立ち上がるミハル。「それで変われたんだ」

この人はライダーに任命されても、自分の気の小ささによって存分に戦えず、そのことに悩んでいたんですよね。
このあたり「MEGA MAX」の映像がふんだんにつかわれており、オーズ勢が今頃悶絶しているのではとか思って観てました。
笑顔で回想しつつ、くるりとゲイツに向き直るミハル。

「……でもゲイツ。きみのやっていることは逆だ。過去を変えようとしている」
「!」思わず立ち上がるゲイツ。「何も知らないくせに偉そうな。それをやっているのはスウォルツだ」
ミハルの前まで歩み寄ります。怒気をたたえたゲイツの表情に呼応してか、やや挑発的に言葉を続けるミハル。
スウォルツもきみたちも同じだよ。未来からやってきて、過去でやりたい放題してるんだから」
「何だと!?」気色ばみ、ミハルの襟を掴むゲイツ。
「ゲイツ」慌ててソウゴが声をかけます。いけないと首を振るソウゴ。不承不承ミハルから手を離すゲイツ。
そこであたりを見回すミハル。
「あと……ツクヨミにも話があるんだけど」
「そういえばツクヨミは?」首をかしげるソウゴ。

破壊者

降りしきる雨。高層ビルを前に、横に長く伸びるマゼンタの手すりが、灰色の風景の中で鮮やかです。複雑に交差する歩道橋の上に、2本の傘。白い点を打ったような人物はツクヨミ、かたわらの縦に長い人影は士。
「あなたは知ってたのね? スウォルツが……わたしの兄だって」
「おれも気づいたのはちょっと前だけどな」
「教えて。スウォルツは……兄は何を企んでるの」
士の背に向けて、一歩踏み出すツクヨミ。振り向かぬまま、小首をかしげる士。黒い傘の柄までマゼンタなのが凝っています。
「わたしは一体何者……?」
泣きそうな表情のツクヨミ。とうとう振り返り、しかしその目を直視できないのか、ツクヨミの前を通り過ぎる士。
「お前は、おれと同じだ」
「え?」
「おれは本来、」歩道へ降りる階段に臨む士。付き従うツクヨミ。「この世界の人間じゃない。おれが来たのは、時空の歪みが生じている原因を探るためだ」
「それがスウォルツのせい?」
「どうかな。おれはやはり、魔王のせいだと踏んでいるがな。そしてスウォルツはそれを利用しているんじゃないか、とな」

現在よりもさらに過去。幼いソウゴの両親を奪い、王となる使命を与えながら、あの時スウォルツは、ソウゴの頭上に手を伸ばし――。

「スウォルツが、ソウゴを?」
「どうあれ、結論はじきに出る。この世界を破壊すべきかどうか……?」
「破壊するって。あなたディケイドの力、奪われたじゃない」
「そんなことは大した問題じゃない」ツクヨミに向き直る士。「お前のほうが問題だ」
「……」
「お前がここにいること自体が、時空の歪みそのものだからな」肩をすくめ歩き出す士。
取り残されたツクヨミに向け、階段を降りながらなおも、
「お前はここにいちゃいけないんだ。おれと同じく……な」

窮鳥

クジゴジ堂食堂。活人画のごとく、思い思いの姿勢でその場に立ち尽くすソウゴ、ゲイツ、ウォズとミハル。その前でドアが開き、店先から大叔父が入ってきます。ソウゴを見るなり、
「……あ。確か、紅茶だったよね」
「え?」何の話だというように問い返すソウゴ。
「いや、ソウゴくんの、お友達のお友達のお嬢さん」表に来客だという手振りです。
「お嬢さん?」問いただすのはゲイツ。
「うん」
「……まさか」
先に立って出ていくゲイツ。ソウゴの関係者の中で、ここへ来て図々しくも自分から飲み物を指定した若い女性といえば1人しかいません。あのときも紅茶だったと、ソウゴと顔を見合わせるウォズ。
「紅茶だよね?」さらに念を押す大叔父。
「う、紅茶」ゲイツに続き出ていきながらうなずくソウゴ。
「うん。ははっ」承った、という表情の大叔父。

クジゴジ堂店頭。険しい顔で仁王立ちのゲイツ。
「一体何の用だ」
その背後から、丸テーブルの方を覗き込むソウゴ。
「……ウール。オーラ」
そこにいたのは忸怩たる思いを隠そうともせず佇むウールと、浮かぬ顔で、それでもちゃっかり椅子にかけているオーラ。
「きみたちから訪ねてくるなんて」ウォズも前に進み出ます。冷やかすようにショーケースにもたれ、「めずらしいこともあるもんだね」
「単刀直入に言う。ぼくたちを匿ってほしい」
「ウール」立ち上がるオーラ。「こいつらなんかに頼るの?」
「約束したろ? かれらがスウォルツを倒す。それまでの間だ」言い聞かせるようなウール。
「ずいぶん虫がいいな。スウォルツに見放されたから手のひら返しか?」近づいていくゲイツ。しかしその表情は、いつもの苛立ちや怒りではなく――。「おれたちがどれだけ敵対してきたと思ってる。今すぐ帰れ」
「帰るわよ」背を向けるオーラ。
「ちょっと待って」呼び止めるソウゴ。「ゲイツ? 今の言い方は……すこしきついんじゃない?」
「何」
「かれらだって……ゲイツと同じなんだから」
「おれと……同じだと?」

幕間

夕刻にさしかかったクジゴジ堂。
鉄板の上に丸く広げられるお好み焼きの種。両側からヘラで持ち上げ、器用にひっくり返すのはウォズ。
「よし! そういうことー♡」
誉める大叔父の声に満足げな表情です。割烹着に手ぬぐい姿もかわいい。
「センスあるねえ、いいねえ。あ、お嬢さん。ねえ、あ、触らない。チクチクしない、チクチク」
向こうのホットプレートの上にももう一枚お好み焼きが出来上がりつつあるのですが、その表面をピンクのエプロン姿のオーラが押さえつけ、じっくり焼こうとしているのを止める大叔父。さらには、
「お友だち何で食べてんのよ、コテで食べてコテで!」
フォークで食べているミハルに注意しますがミハルは聞いちゃいません。ていうかコテで食べるのはもんじゃ焼きでは……?
「ん、おいしい」
「おいしい? よかった」
「なんでわたしがこんなことしなきゃいけないの!」奮然と座り込むオーラ。「もう、ウールはどこ行ったのよお!」

夕日に照らされた川沿いの道。手すりにもたれ水面を見つめるウール。
「滑稽だろ。ぼくたちは時間を支配してる気がしてた。きみたちのことも見下してた。……でも、今ではこうやって助けを求めてる」
「いいじゃん」笑顔で近づいていくソウゴ。隣に並び、「にぎやかで楽しいよ?」
「は?」見返すウール。「お前、ただのばかか? ……それとも、王の器があるってことか」
「ふ、何それ」
「ぼくたちは敵だろ!」ソウゴに背を向けるウール。「なんですんなり受け入れてんだよ」
「きみたちが散々おれの民をいじめてくれたことは、許してないよ? ……でも、きみたちがきみたちなりに未来を作ろうとしていたのはわかる」
「それもスウォルツに踊らされてただけだった。……ぼくもオーラも、それぞれ違う時代から連れてこられたんだ、スウォルツにね」

またさらっと重要事項を漏らしますねこの人も。考え込む表情になるソウゴ。

「きみたちとゲイツは同じだと思ってたけど。やっぱり違うかな……ゲイツには帰るところがある。きみたちにはない」
ソウゴの言葉に泣き出しそうになるウール。それに気づかぬふりで、
「クジゴジ堂を家だと思っていいんだよ?」
「はっ?」
「よし。おれたちが今やるべきことはぁ、……おじさんを手伝うことだ!」
「ちょっと!」
「GO!」
ウールの肩を抱くと、強引にクジゴジ堂に向け走り出すソウゴ。ウールの抗議なんか聞いちゃいません。
「おい、待てよ……っ!」
二人三脚のようにばたばたと、川沿いの遊歩道を駆けていく2人。
その様子を橋の上から見守っていたらしき人影は、ゲイツ。
暮れていく空を背に、もの思わしげな表情。

神隠しの向こう

大学マラソンの決勝ゴール前。声援の中、トップを走っていた右央地大・西村選手はテープを前に、勝ちを確信したかのような笑みを浮かべます。そのままテープを切り、
「よっしゃあ!」とガッツポーズをとる西村。「おれが1位だ! よっしゃああああ!」
その歓喜の表情を、トラックの内側の芝生に立ち、眺めているスウォルツ。
「……これがお前の世界だ」

裏切り1

翌日、クジゴジ堂食堂。ソファに横たわり天井をにらみつけているゲイツ。

「過去に干渉しようなんて間違ってる。だから、おれと一緒に未来に帰ろうってこと」
「ゲイツには帰るところがある」


「ツクヨミ。おれは……」迷いを口にしかけたその時、乱暴にドアが開き、ウールが飛び込んできます。
「オーラのやつがいない!」
「何だと」
「あいつ、何考えてんだ!」外へ飛び出していくウール。この騒ぎにソウゴ、ミハルも降りてきます。

噴水のある公園。あちこち見回し、
「オーラ!?」と叫ぶウール。その時、背後をオーラが通過していく気配を感じます。「……オーラ?」
後を追おうとして、立ち止まるウール。オーラの去った方向から、現れたのはアナザードライブ。
「アナザードライブが……!」
一気に走り寄ってくるその異形を前に、身構えるウール。その背後から、しかし数条の光線が発射され、アナザードライブの足を止めます。
「お前は」
「早く逃げなさい!」ファイズフォンをかざし駆け寄ってきたのはツクヨミ! ウールを逃し、さらに敵へ攻撃を加えようとしますが、先程は不意打ちが功を奏しただけだったのか、悠然と左腕の盾で受けながら歩み寄ってくるアナザードライブ。
絶望の表情で後ずさるツクヨミ――の前へ、背で庇うように現れたのはミハルです。
「きみがツクヨミ、そうだよね?」
「あなたは」
「あ、ああ、ちょっと待って。今、勇気出すから」
眼前に迫るアナザードライブ。その前で、ポケットから何かを掴みだすミハル。両手で広げたのは派手な色彩の――。
「パンツ?」驚き叫ぶツクヨミ。
「えっ」真剣な表情でパンツを見つめていたミハル。ツクヨミに声をかけられ、「あ、ああ、明日のパンツだよ」
「え?」明日のパンツとは、オーズ/火野映司の、覚悟の象徴。そんなこと知らないツクヨミには狂気の沙汰ですよね。
再びパンツを見つめるミハル。納得したのかポケットに仕舞い、
「変身!」
刹那背後の噴水が天高く噴き上がり、ミハルの回転ベルトに向け流れ込みます。全身を水で包んだような、水色のスーツ。
「はっ!」気合を入れ駆け出す、仮面ライダーアクア。「あっ! はっ!」
連続でアナザードライブへパンチを入れ、回し蹴り。後ずさった相手を睨み据えつつ、
「はあっ!」と地を打てば、凄まじい勢いで吹き出す水が、そのまま敵へ襲いかかります。
「うあっ」のけぞるアナザードライブ。
「はあ!」その水しぶきを掻き分け、飛びかかるアクアがスプラッシュスター。

「ツクヨミ!」背後からゲイツの声がします。遅れ馳せに駆けつけてくるソウゴ、ゲイツ。
「ゲイツ! ソウゴ!」ゲイツの方へ寄り添うツクヨミ。
「アナザードライブだと……?」アクアの戦いへ目を向けるゲイツ。「なぜだ、すべてのウォッチは手に入れたはずじゃ」
「でもない」振り返るソウゴ。そのことはオーマジオウに、思い知らされたばかり。「ドライブウォッチは」
「そうか……まだほんとうの意味では手に入れてない」

今手元にあるウォッチは未来のオーマジオウからゲイツが奪ってきたものであり、この時代、ソウゴが直接ドライブから受け継いだものはまだ、存在しないのです。
この条件でグランドジオウが出現したほうが謎なのですが、そんなことどうでもいいくらいこの2人の同時変身が流れるようでかっこいい。息が合いすぎ。

「「変身!」」
グランドジオウ、ゲイツリバイブ疾風となって駆け寄る2人。特に疾風はわざわざ戦っているアクアを突き除けるようにアナザードライブへ飛びかかっていきます。
「うゎ、あ、ちょ、えっ!? あ、あの……? え?」呆然と立ち尽くすアクア。の手前で激しく戦うグランドジオウ、疾風。「これがジオウ……やっぱり、歴史変わり過ぎだよ」
「は!」
「ええいっ!」
よろめくアナザードライブ、嵩にかかり飛びかかるグランドジオウ、疾風。
「あ、あの、ジオウ、ゲイツ。ここは任せていいかな」
「行け!」むしろ邪魔だと言わんばかりに即答する疾風。
「へ?」驚くグランドジオウ。「え? あ、うん……え?」
「ありがとう! よぉっし……」後ずさり、背後のツクヨミの手を取るアクア。「行こう!」
「えっ」

一方のアナザードライブ。ここまでほぼやられっぱなしでしたが体勢を立て直し、棘のあるタイヤを飛ばしてグランドジオウ、疾風を牽制、反撃します!

過去への干渉2

変身を解いたミハル。まだツクヨミの手をとったまま、運河沿いの遊歩道まで降りてきます。
「もうっ!」さすがにその手を振り払うツクヨミ。「何なの!? あなたは?」
「きみを迎えに来たんだ」ゲイツに対するのと同様、初対面なのにいきなり用件に入るミハル。「未来から」
「えっ?」

裏切り2

公園。グランドジオウ、疾風を相手取り、双方を射撃で制そうとするアナザードライブ。埒が明かないとばかり、そのスピードで相手を翻弄する疾風の活躍によって、一時ジオウらが優勢になったかと思われましたが……ここで重加速現象を引き起こすアナザードライブ。
「はあっ!」超高速で襲いかかろうとした疾風ですが、その影響によって極端なスローモーションに入ってしまいます。「……これは」
ほぼ停止したのと変わらない、その軽い身体へ回し蹴りを見舞うアナザードライブ。
「うあっ」弾け飛ぶ疾風が翼の折れたエンジェルです。倒れ落ちた相手へさらに追撃を加えようと近づいていくアナザードライブ――しかし今度はその、アナザードライブの時が、正真正銘停止します。
振り返る疾風。そこに立っていたのはウール。
「ウール?」
「助けられっぱなしも癪だからさ」
重加速の呪縛が解けたグランドジオウが叫びます。
「いくぞゲイツ!」ドライブのハンドル剣を手にするグランドジオウ。立ち上がり己の武器を握りしめる疾風。
タイムバースト。両者の攻撃により、激しい爆発が起こり、その中央で陽炎をまとい立ち上がった変身者は――オーラ。
「!?」目を疑うウール。オーラ? と問う声が震えています。
「何」ゲイツすら驚愕の声を漏らし、グランドジオウと目をみかわします。
冷然と振り返るオーラのアップでCM。

過去への干渉3

「わたしを迎えに来た?」
引き続き遊歩道。ミハルの話に驚愕するツクヨミ。
「うん。そうだよ、アルピナ」
「アル……ピナ?」
「ああ」合点するミハル。「あ、えっと。きみの、本当の名前。あ、自分が、時を司る一族の末裔だってことは、憶えてる?」

その力は、我が一族にのみ与えられた特別な力――時間を停める力。

微かに頷くツクヨミ。それを見て、
「過去に介入しようなんて、きみが最もやっちゃいけないことだ」と続けるミハル。「今すぐ帰ろう、おれと一緒に。きみも、ゲイツも」

「魔王にならないよう導きたい、そう思ってる」常磐ソウゴの資質を信じ、誓ったあの日。
「やつは魔王になどならん。おれたちがさせない」そしてゲイツの、あの言葉。


「わたしが帰ったら、ソウゴがオーマジオウになってしまう!」
「ううん、逆なんだ」
「は?」
「きみたちは、オーマジオウのいる未来からやってきた。そんなきみたちがここにいたら、常磐ソウゴがオーマジオウになる未来決定! ってことになっちゃうんだ。わかるかな。それに、ほら……きみは、時間軸が、違うから」

「おれたちはこの世界とは別の時間軸からやってきた」そう告げた兄。
「お前がここにいること自体が、時空の歪みそのものだからな」言い残し、去っていった、士。


未来へ帰るという選択肢など考えてもみなかったのに、しかしミハルの言葉一つ一つに、思い当たる節がありすぎるのです。混乱するツクヨミ。彼女の動揺が見ていられないのか、気の毒そうに続けるミハル。
「きみたち兄妹がいると、時間が乱れる。だから帰ろうって言ってるんだ。きみの、その力と一緒に」
「それは無理。あたしの力はスウォルツに……兄に奪われてしまったから」
「は、そうなんだ……」納得しかけたミハル。「……えええええええ!?」

ついにツクヨミの真の名前が明らかになりました。アルピナって、アルプスの、という意味しか思い浮かばないのですが、アルピナウォッチっていう時計ブランドもあるしそちらかな?

裏切り3

白い顔をこちらに向けるオーラ。
「オーラ? どういうことだよ……」困惑し問いかけるウール。オーラが踵を返すので、さらに「オーラ!」と追っていきます。
「だめじゃないか、ウール。いたずらをしては」
その前を遮るように姿を表したのはスウォルツ。恐怖のゆえか、力を用いられてもいないのに、その場に凍りついてしまうウールが悲しい。
「……スウォルツ」
「離れろウール!」割り込んできたのはグランドジオウ。「スウォルツはおれたちが相手をする」
「オーマジオウもどきが。おれに何か、できると思うか? 見せてやろう、おれの手に入れた力を」
ポケットからライドウォッチを取り出してみせるスウォルツ。力より袖を、誰かに頼んで付けてもらってください。
かざしたその表面にはマゼンタと黒が交互に入る特徴的な意匠があしらわれています。
スイッチを入れ、おのが胸に埋めるスウォルツ。最強の破壊者、アナザーディケイド出現。岡元次郎さんのヴィラン、最高です。

「「!」」
身構える疾風、グランドジオウの後ろ姿がかっこいい。しかしたちまちアナザーディケイドによるオーロラのカーテンに取り巻かれ、3人とも異なる時空に場所を移します。あたかも岩船山のような。
「え……ここは」周囲を見回すグランドジオウ、疾風。
「ふっふっふ……ふん!」アナザーディケイドが手をあげれば、突如わき起こる爆発!
「うわあああっ!」
「ああああっ! ……う、ううっ」
倒れ落ちる2人に、
「おれの手を下すまでもない」と勝ち誇り、劇場版敵ライダーから最強の布陣を敷くアナザーディケイド! 「アギト」のG4、「エグゼイド」の風魔、「ゴースト」のダークゴースト、「キバ」のレイ――。
見知らぬ4ライダーを前に身構えるグランドジオウ、疾風。手負いゆえ力が入らず腰を落としている疾風の構えがいいですね。
「いけえ!」
「ふっ! ……ぐっ」
一斉に襲いかかる敵の4ライダー。それぞれ2人ずつを相手取るグランドジオウ、疾風、ともに苦戦を強いられます。
弾き飛ばされようやく起き上がろうとするグランドジオウに、殴り飛ばされた疾風の身体がぶつかり、ともに地を転がる2人。
「ああ、……いった」
「ぐ……っ」
もがき立ち上がろうとしたところへ、G4が多目的巡航ミサイル<ギガント>の射出口向けます。
至近距離から4連発のミサイルを打ち込まれ、凄まじい勢いの炎と爆風に翻弄され――。断末魔かと思われる悲鳴とともに、以下次週!

と思っていたら次回予告! エターナル出るとか、あたし聞いてない!

今週の主人。戦隊にはしばしば女好きキャラが登場しますが今年は成功率が際立って低い気がします。ボウケンブルーを見習いましょう。
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