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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

先日、ある遊園地内でキャラクターショーを演じる方の1人が、熱中症のために亡くなるという事故が起こりました。
かねてから夏場の着ぐるみ演技の過酷さは知られており、ましてここ10年ほど、熱中症被害の数は増大する一方で、あれとこれとを考えあわせればいつかはこういう事故も起こるはず……と予測されていました。

以前、同様の事故があった際もわたしは日記に書いた記憶がありますが、その時には
「自治体のイベントという一時的な出し物のために、臨時で駆り出された人(臨時バイト、もしくは市職員等日ごろは別の業務をしている人)が慣れない着ぐるみをきた結果」
だろうと思っていました。
が、今回は通年でショーを行っている遊園地が舞台。着ぐるみのプロが起こした事故であり、単に不幸な出来事と言って終わらせていいものとは思えません。どこでも起こりうる労災事故としてとらえ、事例を集め、どのような労務管理が適切であるか、ショーに特化したガイドラインが作られるべきであると考えます。

参考までに、現在政府が発行している主な熱中症対応マニュアルとしては以下のようなものがあります。

学校などにも配布されている「熱中症環境保健マニュアル2018」(環境省)より
      「運動・スポーツ活動時の注意事項」
      「熱中症を疑ったときは何をするべきか」
「職場における熱中症予防対策マニュアル」(厚労省)
もちろん、スポーツや一般の業務と、運動量の制限がしにくく、加えて着ぐるみという衣装に最大の価値をおくキャラクターショーとは明らかに違うので、リンク先のマニュアルをそのまま適用することはできません。
が、逆にショーの場合、万が一熱中症を起こしても速やかな対応がとられにくいので、予防には通常以上の対策をとるべきではないかと感じます。冒頭の遊園地の事故においても、
「夢を破ってはいけないとの観点から、人前で着ぐるみの頭をとることもできない、待避所まで移動しなければならない」ことを理由に対処が遅れたとの記事を読みましたが、これはある程度やむを得ないことと思います。
平常時にそれ(夢を破ってはいけない)が徹底されていると、非常時にあってもなかなか
「今はそんなことを言っている場合ではない」という判断がつけられません。死に瀕している演者自身が自分の状況を客観視できず頑張ろうとしますし、周囲の人間も、何しろお面や頭をかぶっている演者の健康状態が判断できないので
「人前で面は取るな。待避所まで頑張れ」と考えてしまいます。
考えるだに恐ろしい状況で、だからこそ根性論でなく、皆が知恵を集めて予防ガイドラインを設ける必要があると思います。

報道では冒頭の事故は夜、閉園後の練習中の出来事だったのになぜその場で着ぐるみを脱がせなかったのかは納得のいかないところです。

水分塩分等の補給は一般的な知識になっているので、試みに、

・日々健康状態をチェックし、睡眠不足の者、前日飲酒した者、風邪気味の者等は
 業務につけないなどの対応をとる
・疲労および連日の熱が蓄積されるので、日ごろから演者には十分な休養をとらせる
 (ローテーション、シフトを工夫、また他の人間でもできる業務はさせない等)
・その一策として、WBGT指数に応じグリーティング時間の上限を定める
・あるいは、ショーのアクターとグリーティングのアクターを適宜交代させる
・面をつけての練習・リハーサルは最低限度とし、技能向上のための練習は軽装で行う
・休憩の度体温を測定し、熱中症の兆しがあればショーから外す

……などと対策を考えてみましたが、正直そんなに人員に余裕のあるところってそうそうない気もします。現場の自助努力では難しいのではないでしょうか。
労務管理だのガイドラインだのと言うのは、そういう上からの圧力がなければ、監督者は
「根性出して頑張れ。おれたちもそうだった」と言ってしまいがちですし、演者もまた言われる前から自ら根性出して頑張っちゃうだろうなと思うからです。楽しく、やりがいもある夢の仕事であるだけに。

外野としては夏休みという繁忙期だからこそ、どうぞ安全最優先でお願いしたいと祈念するばかりです。

ショーの前後の挨拶、撮影会、握手会等のこと。ショーで全力出し切った後に長時間これをやっているのは、傍で見ているだけでもつらそうです。
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