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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

愛知の例の芸術展をめぐるあれこれについては、もちろん
「芸術とは何か」とか
「自由とは何か」とか
「公金の運用にあるべきルールとは」とか
「公の場を政治的活動に用いる不快さ」とか
「危機におけるコミュニケーション」とか
いろいろな論点がありますが、わたしという一個人が最初に感じたのは
「あれが芸術なの?」ということで、流石に話題になって暫く経つと、美術界からその点についてコメントする人も出てきました。

「それ」について命かけてる人たちがいて、金を惜しまない愛好者たちもいて、と同時に、長年研究してきている人たちも多く、なかには権威と言われる人もいて、初心者の疑問にも応えてくれる。そういう世界をうらやましいな……と思う所以です。特撮ヒーローについては、研究者や評論家がいないなと。
いや、いないというのは違いますね。最新の特撮技術であったり、特撮作品独特の映像の美しさや監督ごとの作家性を解説する方・評論する方はもちろんいらっしゃいます。ただ、ファンとして
「これはどうなの?」みたいなことに、応えてもらえないことは時々あって、しつこいけれどもその一つが今夏に起こった、Gロッソセクハラ事件です。
外野であるにも関わらず

わたしもいい年なので、セクハラパワハラが、日本という社会にはありふれたこと、とくにショービジネス界においては、というくらいはよく知っています。
もちろん許されるべきことではないけれども、然るべき告発がなされ、然るべき対処がされているなら、外野が騒ぐほど目新しいことでもないと(被害者に耐えろという意味ではなく、あくまでめずらしくないという意味)。
なので正直、最初の告発だけで終わっていれば、
「あ、そうなのか気の毒に。残念だな。きちんと対応されればいいな」くらいのうすい感想しか持っていなかったでしょう。

気になりだしたのは被害者を嘘つき呼ばわりする関係者が出てきてからです。
告発とほぼ同時であり、たちまち一部の不心得者のハラスメントではない、組織全体、業界全体がこういう空気なのだと感じずにはいられない事態となり、自分自身は外野であるにも関わらず、ヒーローを演ずる人たちがこんなひどいことを言うのか、という失望が強かった。
被害者への同情や共感、ハラスメントに気づけなかった、かばえなかったという反省、当事者意識がないならないでそのことにはふれないなど、いくらでもその場にいた人間にふさわしい態度があるだろうなかで、よりにもよって、と。

それに関する業界の対応はぐだぐだでした。

東映の名誉のために言うと、ハラスメントそのものへの東映の対応は妥当、というかちゃんとしている方だと思います(実際のところは当事者が判断すべきことだと思いますが、とりあえずは)。
ただ、ファンとしてはネット上の加害者への擁護、被害者への中傷のほうが気になりました。しかし、その後当事者の謝罪もなければ(坂梨氏は一度謝罪Tweetがありましたが後に謝罪を撤回)所属事務所からの公的なコメントもなし。4ヶ月が経とうとしていますがまるで何事もなかったかのようです。
唯一、事態をみかねて後輩をかばおうとした方が被害者批判を繰り返してしまっただけで。

この状況は一体何なのか、特撮ヒーロー界とはそもそもハラスメントを起こしやすい体質を持っているのかという疑念が膨らむばかりで、
「それは違う!」でも
「そのとおりだ!」でも
どちらでもいいので、誰か詳しい方に総括してほしい気持ちでいっぱいです。

子供向けジャンルという特殊性

特撮ヒーローとは本来、子供向けジャンルです。
愛と勇気を学ぶべき楽しい楽しいヒーローショーの場で、そのようなことが起こっていると知れば、親としては我が子をそんな汚れにふれさせたくはないでしょう。また、大きいお友達であっても、その大半は、ヒーローを、基本的に子供の気持ちで観ています。
今回のことへの失望は大きく、なのに提供側は
「子供だからすぐ忘れるだろう」
「子供だからネットニュースなど知らないだろう」
「子供が行きたがれば、親は見せないわけにもいかないだろう」
 ……と言わんばかりの態度。確かにそうかもしれません。夏休み、子供たちはGロッソの新しいショーに熱狂したことでしょう。わたしたちも“子供の気持ち”ではなくほんとうに子供だったのなら、こんな想いはせずにすんだのかも。

スーツアクター呼称問題のときにも、同じ気持ちになりました。
キャラクターとスーツアクターを同一視しないでほしい、特撮ヒーローは一つの役に過ぎず、自分は役者としてこれからも色々な役に挑戦したいのだから、という意図を、ご自分のファンに宣言するのだったら良かったのに。
しかし実際に言葉にされたのは、「スーツアクター」という言葉への嫌悪感と、それを口にするファンへの怒り。特撮ブログを持つ人に片っ端からトラックバックを投げるという形でした(あとから擁護される方も、言葉は柔らかいながら、“ジャリ番”への業界内の差別のひどさを訴えるものが多かった)。
対象をご自分のファンに限らず、特撮ヒーロー番組ファン全体に、まるでスーツアクターを代表する意見だというように強く表明されたのもまずかった。ヒーローを演じる方自身が、ご自分の仕事を、出演する番組を卑下しているようで、ファンの尊敬の念との大きな乖離を感じました。

もちろん、親であり大きなお友だちであるわたしたちは、“大人”ですから、
「役者としてやっているのに役と同一視されるのは窮屈だ。こんなに待遇が悪いのに」と言われれば、それはそうだろうと理解しますし、スーツアクター地位向上のために自分は何ができるだろうと考えもします。
「ヒーローショーだって裏側ではセクハラの一つくらいあるさ!」と言われれば、そうかもしれないと思います。
とはいえ、せめて夢は破らないでほしい、ヒーローにふさわしい品格や言い方があるだろうという想いが捨てられません。ファンを攻撃せず、自らや被害者を貶めずに、そのような内情を言葉にする方法はなかったのでしょうか。
この失望は、特撮ヒーローが基本的に子供向けジャンルである(=大人のファンまで童心に帰っている)という特殊性から来ているのだろうと思いますが、とはいえ、それについて適切に評する専門家がいてくれれば、とも思ってしまうのです。それも、第三者的な立場の人が出てこないかなあと……
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