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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

感想文短いので折りたたみません。

この頃はさほどでもありませんが、かつては12月からお正月にかけて、必ずと言っていいほどどこかで上演され上映され放映され続けてきた定番の演目、それが「仮名手本忠臣蔵」。
赤穂藩主・浅野内匠頭の松の廊下での狼藉に端を発する浅野家お取り潰し。その後の紆余曲折を経て、四十七士、すなわち元藩士47名が12月14日の払暁、吉良邸襲撃を決行し、遺恨の相手である吉良上野介の首級をあげて江戸庶民に「義士」と称賛されます。
時代劇を観る人なら皆が知っている筋立て(新選組がダンダラ模様の隊服を採用したのも当時の歌舞伎の忠臣蔵の衣装を参考にしたため)である上、討ち入りに参加した赤穂浪士47人の誰にフォーカスをあてても何かしらドラマがあるのでアレンジもし放題。たまにこんな変化球が出るのもご愛嬌、なわけです。

そう思って軽い気持ちで観てみたら……どうしてどうして。

まず主演の大石内蔵助が良かった。本作の趣旨からして、とにかく吉良邸襲撃に関し予算のやりくりに頭を悩ませる苦労人ぶりがおかしいのは当然のことなのですが、それでも、
・「討ち入り」と両天秤にかけていた「お家再興」の道が絶たれ、家臣が惨殺された
 怒りから一気に「討ち入り」に傾斜していくシーン
・藩士を集め、皆が待ち受けるなか遅れて登場し、「待たせたな」と声をかけるシーン
など、シリアスな場面ではしっかり重厚に演じられています。発声と足さばきのいい俳優さんは好きです。周囲をお笑いの芸人さんで固め、ほぼ全編吉本新喜劇並にゆるく進行していくのに、締めるところはきっちり締めていてその緩急自在ぶりに引き込まれました。

アクションシーンはほとんどないものの、討ち入りの段取りを軍師が説明するシーンで、軍師のイメージ映像が入るところがかなりかっこよかった。討ち入りそのものの描写はありません。あと一箇所、シリアスな抜刀シーンがあり、そこもよかった。

藩士の中の対立を「戦をしたこともないのに我こそは武士と言いたがる、勇敢ではあるが豪快に無駄づかいする『戦方』」と「そんな彼らにふりまわされながら藩を支えるのは自分たちだとせっせと節約し、資金を蓄えるのが習い性になっている『事務方』」の立場の違いとした描き方も、ああ、会社だって営業と総務・経理は対立するよねって感じの卑近さで、親しみを感じずにはいられません。

もちろん大石内蔵助以外にも、その妻・りくのいくつになっても変わらない愛らしさ、内蔵助と馬の合わない瑤泉院の、気に入らないながらきっちり後始末をしてくれるデキる女っぷり、この2人の女性もとてもよかった。飄々と何を考えているかわからない浪士の不破、軍師のくせに予算にはまったく配慮しない菅谷らイケメン組もよかったし、
「予算オーバーだから参加者を減らせ」との命を受け、大石内蔵助の悪口を「ピー」音連発で言いまくる大高は最高におかしかった。
映画館では観客の平均年齢がずいぶん高かったけど、もっと多くの人に観てもらいたい映画でした。「殿、利息でござる!」が面白かった方にはオススメです。本当に大切なものはお金じゃないとか言う人いるけど、お金は大切です。

ちなみに、美術セットやロケ費用はかなり節約された観があって趣深かった。です。
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