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生存報告用兼非常時連絡用の本日読了

ここ数年、ただのツイ廃として生きてきたわたしですが、Twitterの度重なる方針変更により
何も見られない
状況となってしまいました。つぶやくことはできるし、togetterを通せばTLを再現して読むこともできますがRTもいいねもリプもない世界で(それはそれで意外と快適かもしれない)、何よりもしどなたかからご連絡いただいても今まで以上に気づけない可能性が高いのです。
イーロン・マスク氏は一過性のことだと言われますが、既に新たな移転先を検討中の方もいらっしゃるようです。
わたしも、何が何でもTwitterでなければという思いはないのですが、長年かけて構築してきたフォロワー&フォロイーの皆さんによるこのTLそのものが惜しくて二の足を踏みまくっています。下手したら沈みゆく船の甲板で、「主よ、みもとに近づかん」を歌う羽目になるかもですが、しばらく様子見をしたい。一応pixivにもInstagramにもmixiにもアカウントはあるし、新しいSNSを試してもいいかという気もありますがしばらくは。

over capacity

ノスタルジーといえばTwitterくじらさん。今回は障害ではないので関係ないけど

ですのでもし、Twitterからわたしに連絡して何の回答もない、という方がいらっしゃれば、どうかこの記事のコメント欄か拍手をご利用ください。非公開コメント使えるはずなので。
ご用のない方はスルー願います。

そんな梅雨の一日の本日読了。

アジェイ・チョウドゥリー著/青木 創訳
謎解きはビリヤニとともに(ハヤカワ文庫)

有栖川有栖著
こうして誰もいなくなった(角川文庫)

ドロシー・セイヤーズ著
毒を食らわば(創元推理文庫)




どうしてもこのようなタイトルの作品には異国情緒を期待してしまうのですが、中身は意外にまとも、というかよくいえば外連味なく、悪く言えば型どおり。普通に現代日本人の知識で解けるものでした。ダンスで解決したりはしません。

インドで警官として働いていた主人公。ある事件をきっかけにすべてを失い、今はイギリスのインド料理店で働くしがないウェイターです。不法滞在者なので当地の警察とは関わりあいになりたくないのに、富豪宅のパーティーに仕出しに出かけたところで殺人事件に出くわし……
冒頭からこのイギリスの事件と、主人公が逃げるように出国する羽目になった数ヶ月前のインドの事件とが交互に語られ、両者に関係あるのかないのか(あるに決まってますが)、具体的に過去何があったか、かなり後になるまで明言されない、ミステリ好きには定番の構成。
そうはいってもメインキャラクターはインド人ばかりなので、お葬式はイスラム式かヒンズー式かとか、イギリスの領地だった名残でインドでは2018年まで同性愛が違法だったとか、へえと思わされる描写も混じってきますが、驚きというほどでもなく。
ただひたすら、この主人公を匿ってやり、妻子にも惜しみない愛情を注ぎ、家族経営の小さな店を身を粉にして切り回していく、料理店オーナーのお父さんの包容力、父性愛にずっとしみじみしっぱなしでした。



あまり国内ミステリは読まないので(横溝正史とか江戸川乱歩は英米ミステリっぽい構成が好き)、熱心なファンの多い新本格ミステリの代表選手、という認識で手に取りました。一篇一篇、さまざまな趣向を凝らした宝石箱のような短篇集。「館の一夜」は真相が相手に知られた時どうなるのかと想像するとちょっとぞくぞくしますね。「怪獣の夢」は好みど真ん中。



新作を色々読んで
「期待外れだったなあ」となった時でも、確実に気分をageてくれるのがこの手のクラシックミステリ。大部となりがちな現代ミステリよりコンパクトで軽いものが多いのもありがたいです。大味で今一つなディナーの後でも美味しいチョコレートと香り高いコーヒーがあれば大満足、的な。

本作はシリーズ探偵であるピーター卿が後に妻となる女流作家、ハリエット・ヴェインを殺人事件の公判で見初め、誰もが「彼女こそ真犯人」と信じる不利な状況を力技で覆すもの。ピーター配下の女探偵たちの機転の効いた調査活動が楽しく、またピーターによってせっかくのホンボシを取り上げられようとしているのに、きっちり再調査してくれる警察の誠意ある対応も古き良き時代という感じ。
女性はかくあるべしという世間の風評に屈しない、ハリエット・ヴェインのような進歩的な女性を愛し、また社会の最下層で働くしかないオールドミスたちを<猫>として雇い、持てる能力をいかんなく発揮させてくれるピーター・ウィムジー卿のような男性はあまりにも都合が良すぎ、ハリエットのエキセントリックな言動も自立した女性というより厨ニっぽくないかと思ったりしますが、彼女が元カレのプロポーズを断った理由はほんとうによくわかる。今でもこの手のすれ違いはそこらじゅうにありそううですね。クリスティとはまた違いますが、女性の作家だからこそ可能な描写だと思います。
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2023/08/03 (Thu) 11:18

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