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開封の儀:亀屋良長の「走れメロス」

いや走れメロスの開封の儀ってなんやねん、って自分でもツッコみたくなりますがある日たまたま、Xでこんなポストが流れてきたのです。
余談ですが「ポスト」っていうのは一般名詞で直訳すると「投稿」なので、Xの、とつけないとなんのことかわからないんですよね。「Tweet」や「つぶやき」ならTwitterのことだとわかるのに。
この一つ前の記事の通り、わたしには京都行きの予定があったので、ついでに買いに行けるかも? いや行かねばなるまい太宰治ファンとして! と思い、亀屋良長の本店まで行ってきました。通販でも買えるのに。

太宰治って今はどんな評価なんでしょうか。わたしが中学生の頃は「人間失格」を読むのが流行ってて、新潮文庫の黒と白のどぎつい表紙がなんとも言えない圧を発してて敬遠してたのに、つい級友に勧められるまま読んでしまい、暗くスノッブな雰囲気に閉口したのに文体の柔らかさや独特のリズム感が妙に印象に残って。
それで他の作品に手を出したら、はまってしまいました。だいたい中学生が買えるものは全部揃えましたが、海外の古典や日本の昔話、古本屋で売られていた他人の日記、そうしたものを近代的な視点から換骨奪胎したものが特に好きでした。「女の決闘」とか、「カチカチ山」とか。「駈込み訴え」とか。その中の一つで、わりと明るいトーンで仕上げられているのがこの「走れメロス」です。

外箱

ブック型の外箱が、赤いゴム製の紐で留められています。表はメロス。


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ちゃんと背表紙がついていて、「文菓子」というのがレーベルのようにみえます。
裏は再会できたメロス(中央の赤いマント)とその友・セリヌンティウス(右)、そして2人の友情に感動し、きみたちに加えてほしいとか無茶を言い出した暴虐の王(左・改心済み)の3人。

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開けると本!

さて外箱の「表紙」を開くと……

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走れメロス、と書かれたパンフレット状の本がぴったり収まっています。
「これを読みながらお菓子を食べてください」ってことなんですね。その下に、4つの包み。
小説を読み進めると、ところどころフォントの色が変わっていて、その時に、その色に合わせた包みを開くようにと指示がありました。

メロスは激怒した。

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まずは冒頭1行目の「メロスは激怒した。」の赤い文字に合わせ、右上の赤い帯の包みを開きます。これは「激怒」のお菓子。
ピリッとスパイシーな吹き寄せでメロスの怒りが表現されていました。

和サブレ二種(黒七味・柚子胡椒)
焼きメレンゲ二種(唐辛子・黒ごま)
マカデミアナッツ
くるみ

結婚式は、あすだと。

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開封の儀だからと包みを開けた時だけ写真を撮り、その後はすぐいただいていました。映える写真でなくて申し訳ない。

邪智暴虐の王に捉えられ、
・妹が結婚式を控えているのでそれまで処刑を待ってほしい
・必ず戻る証として、身代わりに親友のセリヌンティウスを置いていく
と取り決めをしたメロス。妹に、結婚式はあすだと村の皆に告げてこいと言い渡します。
緑の文字に合わせ右下の緑の帯の包みを開けると……これは「祝宴」のお菓子。吹き抜ける風のように甘く爽やかな錦玉羹。

錦玉羹(ライチのリキュール入り)

水の流れる音が聞こえた。

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無事結婚式を終え、王城へ取って返すメロス。ところが王の妨害が入り、さらには濁流に阻まれ、疲れ果ててしまいます。
もう走れない、無理だ、もう知らん! とばかり破れかぶれになっていたメロスを救ったのは、一掬の岩清水でした。
左上の青い帯の包みは「清水」のお菓子。見た目に涼しく、水滴のようにころんと可愛い琥珀糖が上2つと同じような四角い容器に収まっていました。

琥珀糖(ライム果汁入り)

まだ陽は沈まぬ。

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最後は左下の、オレンジ色の包み。夕景を写したかのような羊羹は、「夕日と共に来たる」という名です。
これだけはケースに入ったままとってもわけがわからないだろうとお皿に載せた状態で撮りましたが……写真がひどすぎますね。
黒蜜をかけると夕日に闇が迫り、やがて夜へ。

疲労困憊で王城に入ったメロス。間に合わなかった、これからセリヌンティウスの処刑だと聞かされ、まだ間に合うと駆け出していきます。ぎりぎりのタイミングで処刑をやめさせ、
「おれを殴れ。実は戻ってくる時に諦めかけた」
「ではお前もおれを殴れ。一度だけ、お前が裏切るのではと疑った」
友情を確かめ合う2人。それを見て、さすがの王もこの世に信じられるものはあるのだと、改心せざるを得ませんでした。

マイタイ羊羹
黒蜜添え(ラム酒入り)

とにかくわたしの写真がひどいので、気になった方はオンラインショップやプレスリリースの美しい写真でお確かめください。

亀屋良長 オンラインショップ 文菓子「走れメロス」

PRタイムスプレスリリース

リリース見るとメロスは第一弾、ってなってますね。まだ続きそうです。
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diary 優雅に生きたいけどだめ