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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

台風近づいてきてますね。
あまり大きな被害がないといいですが…
わたしは気圧が低くなると気分が盛り上がってしょうがないのですが(ばか)、わたしと同じ体質の方、海とか川とか見にいかないよう、くれぐれもお願いいたします。

台風の日はコロッケを買って、おうちに帰ろうミズシマ。誰ミズシマて。

クールビズだからって普通の背広でネクタイだけ外したり、靴下だけくるぶし丈にしたりするのやめてください…と、そんな願いの募る千代田区は大手町で読み終えました。

BG、あるいは死せるカイニス
石持浅海著 カッパ・ノベルス
この人の「アイルランドの薔薇」には度肝を抜かれまして、政治的信条や国際情勢といったものが雪の山荘=不可能犯罪を構成する要素になるとはそれまで思ったこともなかったのです。

以降も宗教、夢、友情…といった、“その人が心の中で一番大切に思っているもの”が心理的アリバイを構成する、それでいて完全に論理だけで解かれる、そういう新しい種類のパズラーを書かれる作家です。
それでいてその読後感はセンチメンタルというか…人の心の美しさをしみじみと思わされる、そんな効果を持っています。

今回は一風変わって、ややSFっぽい設定でした。
帯等でも触れられてないので、一応隠しておきますね。
舞台は一見、現代日本のようですが、
「レイプって、女性が男性を襲うものでしょう?」という1人のセリフによって、これがまったくのパラレルワールドであることに気づかされるでしょう。

自然な男性の出生はゼロに近く、大多数は女性として生まれ育ち、ある時点で一部の優秀な遺伝子を持つ女性たち(身体能力や頭脳の点で)だけが、選ばれたかのように男性化する、そういう、異なる人類によって構成された世界。

男性はその優秀な遺伝子を広く分配するため、より多くの女性と関係することが求められ、その分社会的には楽で、かつ収入水準のはるかに高い仕事が与えられます。
その中でも特に、通常の人類の枠を大きく超えるほど、飛びぬけて優秀であるとされる男性たち…それがタイトルにもある、BGと呼ばれる人種です。

この設定が物語に大きく関わってくるホワイダニットもの。

謎が解けたときに明らかになる被害者、もしくは犯人の哀しいまでに美しい自己犠牲--それを描くことがこの作家の身上だと思っていましたので、今回はあれ?あれ?となんだか拍子抜けがしました。

美しく優しく優秀で、なおかつさらに上を目指す、向上心に燃える少女たち。
彼女たちの
「社会の役に立つ存在になりたい」という夢は確かに美しいものですが、若いだけに具体性が感じられない、わたしたちの誰もが人生のある時期に抱くものと変わりない、もののように感じられます。

かつては男性化の有力候補とみなされた、抜きんでて優秀な頭脳と強靭な精神を持ちながら、社会の男性偏重に異を唱えるため、敢えて女性でいつづける道を選んだジャーナリスト。

対象に愛情や友情のようなものさえ示しながら、純粋に知識欲から神の領域にかかわる人体実験を繰り返し、犠牲者を出し続けても矛盾を見出さない科学者。

登場人物がことごとくタフかつエゴイスティックで、澄明な雰囲気を持つのは1人の男性教師だけ。
良し悪しではなく、あれ、何だか調子狂っちゃうなと読みながら思っただけなんですが。

エンディングはやや皮肉な調子です。
事件はまだ終わっていない、とでも言いたげな余韻を残す、その意味ではいつもの石持作品なのですが、何となく、アイザック・アシモフの編んだアンソロジーの一篇を読んだような、そんな読後感でした。
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台風心配ですね

なんかスピードがゆっくりですね4号。
逸れて欲しいな。
ミステリー(で、すかね?)は京極夏彦シリーズで手首を痛めて以来読んでいませんな。
設定が面白いので読んでみたくなりました。
この連休は読書チャンスかも知れませんね(^-^)/


2007.07.14 12:59 URL | fog #uUrqgTJU [ 編集 ]

手首をいためた!

京極シリーズは枕にすると、手首いためなくてすみますよ(笑)。
台風くるならさっさと来てほしいんですけどね。

2007.07.14 14:07 URL | maki #mxyayG2g [ 編集 ]

直撃っぽいですね!

海とか川とかは行きませんけど、雨の音聞きながら風呂に入るのは好きです。今の家では出来なくなりましたけど…。

makiさんトコ読ませていただくと読みたい本が増えて増えてw
楽しみも増えるので嬉しいんですけど。

2007.07.14 16:41 URL | りゅうきん #3cXgguLU [ 編集 ]

りゅうきんさん、いらっしゃいませ。

やっぱり嵐ってわくわくするところがありますよね。

本については、ブログ始めるときに
「批評はしない。ただの感想文」と決めたので、あまりご参考にはならないかもですが、興味を持っていただけるとうれしいです。

2007.07.15 19:14 URL | maki #mxyayG2g [ 編集 ]















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