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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

昨晩は夜中にコンビニに行った際、見上げた空が妙に綺麗…
知らなかったのですが、オリオン座流星群というやつだったのですね。
このところよく晴れた、気持ちのいいお天気が続いています。

でも風邪気味のせいか頭痛がつらく気分は鬱々としています。
ゆっくり寝てたら治る気がするのですが、明日はイベントの仕事で早朝から夜遅くまで立ちっぱなし確定ですし。
念のため医者に行ってきましたが、薬飲むと眠くなるので、いまちょっと朦朧としつつ先日読了シリーズです。

心臓と左手~座間味くんの推理~
石持浅海著(カッパ・ノベルス)
心臓と左手  座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)
(2007/09/21)
石持 浅海

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月に飛行機の影をあしらった美しい表紙デザイン。
名作「月の扉」以降の座間味くんを描いた作品群です。
ただ、「続き」と思って本書を手にとった方は、失望されるかもしれませんね。
詩的かつドラマチックだった(読んでいて美しい映像が目に浮かぶので、映画化すればいいのに、と当時読んでいて思いました)「月の扉」に対し、こちらは地味なアームチェア・ディテクティブものの短編集。登場人物は重なっていますが、趣はかなり異なります。
逆にいえば、「月の扉」未読の方もこれだけで楽しむことは可能でしょう。

沖縄でのハイジャック事件に駆り出された警視庁大迫警視と、民間人であり、人質でもあった通称“座間味くん”が、事件の数年後、新宿のとある書店で出会ったところから、本作は始まります。
宗教団体がらみのハイジャック、加えてその機内での不可能殺人。そんなやっかいな事件をたった一人で解決に導いた座間味くんの剛腕に当時、密かに舌を巻いていた大迫警視は、書店で立ち読みをしている彼の後姿に誘われるように声をかけ、そして--

頻繁ではないにしろ、時折待ち合わせては一緒に食事をするようになった2人。
警視は酒の肴についつい解決済みの不可思議な事件について思い出を語るようになり、座間味くんはそれに対して、意外な切り口から事件の真相を提示してみせて警視の度肝を抜く、その繰り返しの6編。

「論理のアクロバット」と裏表紙にありますが、そう表現するほどの煌きは感じません。
語られる事件も、特殊犯罪担当の大迫警視が担当するだけあって過激派、宗教団体、貿易商、在日米軍士官等々、登場する人物は派手なのですが…
ただ、提示される「事件の真相」の哀しさ、やるせなさ。
決して人ごとではないと感じさせられる、卑近な動機、皮肉な展開。

表題作「心臓と左手」では、とある新興宗教団体の教祖に祭り上げられた人物が、意外にも真に善人であったことが、事件の遠因となっていました。

事件の11年後、ハイジャック事件の関係者に偶然出会う「再会」でも…小学生に背負わせるには重い真相を、“座間味くん”は語って聞かせます。
再生を予感させるエンディングでしたが、しかし…

短いのですいすい読めますが、うーん、甘い甘い柿だと思って齧りついたら渋柿でした、みたいな後味です。
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