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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

そんなわけで、遅ればせに今回もアクセス解析試みたわけですが、サーチワードも順当なものばかり(「高岩成二」「ビール基金」等)だし、国もここでご紹介するほど意外なものってなかったです。
その中で目立っていたのはピアノフォームを弾きたがっている人の多さ。
これが芸術の秋という奴でしょうか。

お1人だけ「いつのまにか 保証人になっていた」で来られてた方がいてどきっとしました。
愛理さんのことですよねそうですよね。

レイクサイド(文春文庫)
東野圭吾著
レイクサイド (文春文庫)レイクサイド (文春文庫)
(2006/02)
東野 圭吾

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昨日の朝、「イブニング」と共に駅で購入し、帰宅時の電車の中で読み終えてしまって後が手持無沙汰になったもの。そのくらいさらっと読めます。

この作家の、他の作品にも通じる魅力ですが、何よりもまず文章が明晰でわかりやすい。
ほんとにわかりやすいんです。素晴らしいと思います。

そして一つも無駄な手のない、緻密な構成。
日常のすぐ隣にある、異常な事態。
詰みまで一気呵成に進んでいく、駒の運び。
読み手の側に油断を許さない書きっぷりが、何とも言えない緊張感を持続させてくれます。

私立中学の受験のため、4人の小学生と塾講師、そして付き添いの親たちが、夏休みにとある避暑地で合宿を行っているという設定。
親たちの中で、主人公だけが仕事を理由に後から参加するのですが、彼は妻からも、他の親たちからも、
「子どもの受験に積極的でない」
と思われています。子どもが妻の連れ子で、血がつながってないからと。

中流以上の生活を送る人々特有の、和やかで礼儀正しい集まりの中に漂う、微妙な空気。歓迎されざる客。
「子どもの将来のためにある程度道を示してやるのは親の責任」という考えと、
「進路は自分で選ばせてやりたい、小学生のうちはのびのび過ごさせればいいのでは」という考えとの対立。
そこへ主人公の愛人が前触れなく訪れてきて…

事件に巻き込まれていく主人公の行動は非常に納得のいくもので、確かに彼はそうするしかない状況へと、どんどん追い込まれていきます。
保身のため、そして周囲からの圧力に耐えかねて。
もしかしたら、家族愛の証明のためにも。
その一方で、巻き込まれ追いたてられつつも、耳にした言葉、目にした事象をしっかりと記憶し、短い間に真相にたどりつく彼の知性のタフさが--不自然といえば不自然な感じですが。

ストーリーと関係ない部分で、印象に残ったのは親たちの、互いの受験観に関する議論でした。
小学生に受験勉強なんて、と場違いにも受験合宿の場で発言する主人公に対し

「あなただってこれがスポーツの得意な子たちが、大会のために合宿するという話ならそんなことは仰らないのでは?」

と諭す医師の言葉にそうだそうだ、と膝を打ちました。
(この医師は常に主人公にいわゆる“上から目線”でものを言ういけすかない人物なのですが、このセリフだけは納得)

どうも世の中、勉強が得意な子どもを馬鹿にする見方があるんじゃないのかなあと思うわけです。
勉強好きイコール体力がない、人間性に欠ける、テストが得意なだけで実際に頭がいいわけじゃない、等々。
何かに入れ込みすぎるとバランスが崩れるというのは何においても同じなのに。
その中でも馬鹿にされがちな受験勉強は、実用性は確かに低いのですが、計画的に、地道に努力を継続できるという人間性の証明であることは間違いないと思っています。
向いてない子に無理強いはしたくないですが、自分にとってそれが必要、と思って努力している子どもには、できるだけ支援するのが親ではないのでしょうか。

まあこんな感じで、あるある、と日常耳にするような会話や行動の連続で異常な事態が描かれていきます。
被害者だけがおいてけぼりで…

巻末の解説によると過去に映画化されたそうですが、これはどちらかといえば文章そのものに快感を覚えさせられるタイプの作品であり、映像化は向かないとは言いませんが、難しいのではと思いました。
舞台劇のように、ほぼ一つの限定された場所の中で進んでいくうえに、情景描写も鮮やかで、まさに“目に浮かぶよう”です。作り手としては映画にしたい、ドラマにしたいという誘惑を感じることもあるでしょうが。
自分がもし脚本家として指名されたら…辛いなあこれ。

拍手レスです。

>tamamaさま

オムライスにゼロノス!素晴らしいです。素敵なお話ありがとうございました。
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